Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

冬のウィーン 8 美術史博物館

2019-01-30 18:32:46 | ヨーロッパ
12月17日

ウィーン滞在の実質的最終日にしてようやく今回の旅の主目的、「ブリューゲル展」のために美術史博物館へ。

 9時半に入館したらコートや荷物を預けて
 
中央の大階段をクリムトの壁画など確認しつつ2階へ。

ブリューゲル展の予約時間までは時間があるのでイタリア絵画セクションをまず見学。

改めてこの美術館を回って感じたのは壁紙の色の絶妙さ。
 
部屋ごとに異なる色ながら、どれも壁の絵を邪魔しない色合い。
 
椅子が多いのも巨大な博物館ではうれしく、とにかく広いので子供たちが床に座り込んでいても邪魔にならない。
ヨーロッパの博物館、美術館ではどこでも学校の課外授業によく出くわすが、見ていると学芸員の詳しそうな説明をちゃんと聞いていて、教養というのはこうやって身に着けるのだな、と感心する。
最近の日本の学校はどうなんだろうか。

   
  
 
美男美女たちを愛で
 
お宝ぞろいのベラスケスを独占できる贅沢。

この後はブリューゲル展を見て、出てきたら時間はもう2時過ぎ。
疲れたし、お腹もすいているので館内のカフェへ。
 しばらく待たされてからようやく窓に近い席に就けたが、それも道理
   
丸天井の下の中央エリアが夜の何かのレセプションのために準備中で使われていない。
ここで食事をするのを楽しみにしていたのに。

メニューにあった「ブリューゲルのプレッツェル」なるものも売り切れでがっかり。
そのせいか食べたソーセージの写真を珍しく撮り忘れたらしい。

食事のあとはもうひと踏ん張り。
 
これを見ずには帰れないフェルメールやレンブラントに挨拶し、
 
さすがハプスブルク家で充実のフランドル絵画コレクションを堪能。

ここでもう力尽き、絵画以外の工芸品などのコレクションは今回もパス。
 
美しいエントランス・ホールを通って外に出ると
 もう暗くなりつつある広場にはここにもクリスマス・マーケット。

 
こちらのマーケットでは正統的なクリスマス飾りの屋台が多く、
 
やはり一番人気の飲み物屋台ではホットワインのカップがサンタさんか長靴。
かわいい。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アンティキサポーリ」東京店

2019-01-29 16:08:24 | 食べ歩き
友人と東京でランチをすることになったので、プーリアで行ったレストランの東京店を試してみることにした。

広尾の駅から徒歩5分、大通りに面した店頭のタイル看板はプーリアの本店と同じ。
 
店内の雰囲気も厨房がのぞける窓があるなどそっくりだが、本店より広々としている。

オーダーはプーリア料理であるからにはたくさんの前菜を食べてもらわなければ、と8種類が出てくるコースを選択。

まずはチーズ風味のふわふわ卵焼きスフォルマートにビーツのサラダ。
 
次に来たのはブッラータ・チーズの中身であるストラッチャテッラ。
これをフォークで食べて、生クリームはパンに付けて食べろと言われるのだが
 焦がし小麦を使っているという灰色をしたフォカッチャがめちゃくちゃおいしくてやばい。

豆のペーストは中近東のホムスにそっくり。上に載っている野菜はイタリア野菜のなんちゃらと言われたがほうれん草みたい。
 
サラミは本店で出たものにそっくり、リコッタチーズには玉ねぎジャムが付いてきてどちらもおいしいが、量が日本人向けサイズなのがいささか寂しい。

 前菜の最後はズッキーニのラザーニャと、ムチムチした食感の揚げ物。

パスタはこれもプーリアらしいものをとオレキエッテ1皿を3人でシェアしたが、ちゃんと一人分づつサーブしてくれて
 しかもチーメ・ディ・ラーパというプーリア特産野菜があえてある。菜の花よりもほろ苦くて、これは旅行中に食べられなかったのでうれしい。

さらにお肉はサルシッチャ、馬肉、牛肉のグリルをこれもシェア。
 真ん中の塊が馬肉だが、これが真ん中はピンクの絶妙の焼き加減。柔らかくて脂身もなく、岩塩が少しかけられているだけだが牛肉より絶対においしい。
そう言えば本店もお肉のグリルがおいしかったっけ。

前菜の量が少ないと文句を言いながら、ここまで食べればお腹は満杯でデザートの余地はなく
 コーヒーだけお願いしたらこれも本店でおいしかったアーモンドの砂糖掛けとオレンジピールが出てきた。

サービスなどちょっと硬くて本店のカジュアルさがないのが少し残念だが、味は確かに本店を踏襲していて本格的。
「イタリアンなのにトマト味じゃなかった」と同行の友人に言われてなるほどと思った。

アンティキサポーリ


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

成田でうなぎ@「印旛沼水産センター」

2019-01-27 23:47:50 | 食べ歩き
最近仲間に入れていただいている「ヤムの会」の掟で鰻を食べたら必ずブログに投稿しなければいけないそうで(by スクムビット氏)。

そこで今年初めての鰻はこちらのうな丼、2300円。

水産センターとは「印旛沼水産センター」。

成田空港の裏手、宗吾街道と呼ばれる道沿いに印旛沼で養殖された鰻を食べさせる店が数店並んでいて別名「うなぎ街道」。
行きつけは「名鳥」という店なのだが、たまには別の店も試してみようと今回は漁協直営食堂であるこちらにしてみた。

店は昭和のドライブインといった風情だが日曜の午後で店内はほぼ満席。
厨房もフロアもいささかオペレーションの手際が悪くてオーダーから30分待たされたが、やってきた鰻は焼き目が香ばしく、柔らかすぎない食感でおいしい。
ご飯も鰻も少なめなので、今年88になる鰻Loveの父親にもちょうどよかった様子。

ただし店の雰囲気は落ち着いてぱきぱきと手際のいい「名鳥」さんの方が我が家とは相性がいいみたい。
柔らかい蒸し上がりのうな重が2500円とコスパも漁協直営店よりいいし。

2か月に一度は鰻を所望するわが父、次はまたなじみに行くかな。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬のウィーン 7 ウィーン博物館

2019-01-25 18:32:46 | ヨーロッパ
12月16日 続き

応用美術館からはトラムで移動してカールスプラッツへ。

 
この双子の元駅舎は片方が設計者オットー・ヴァグナーの博物館、もう片方はカフェだそうだが、冬は暖房が入れられないと理由で休館中。残念。

 その先にあるのはウィーン博物館。

名前の通りウィーン市の博物館なので
  
 
1階にはシュテファン寺院のステンドグラスやフレスコ画、彫像などが並び、2階に上がった所には市中心部の大きなジオラマがある。

が、ここに来たのはこれを見るためではなく
  
クリムトのため。この春には東京でクリムト展とウィーン世紀末展が同時期にあるようだが、この3日間でクリムトはずいぶんカバーした感じ。

ここにはエゴン・シーレも何点か収蔵されていて
  
 明らかにゴッホを意識した寝室の絵が面白い。

 
他にも19世紀末の部屋の再現など展示はいろいろあって、地味だけれど結構見所のある博物館だった。

この博物館の隣の大きなドームはカールス教会。
 
ここでもまたクリスマス・マーケットが開かれているが、ここはアート・マーケットということで一味違い
 
木彫りや工芸品、絵など作家さんが自ら店を出しているっぽい。このペンギン、買えばよかった。

しかし人が群がっているのはやっぱり食べ物や飲み物屋台。
  
ホットワインは7.5ユーロで買い、カップを返せば3ユーロ戻ってくる方式。
 あまりに寒いので友人が一杯買って味見させてくれたが、ここのはかなり甘~い。

 オペラ座の近くにはグルメ・クリスマス・マーケットがあるとのことだったので行ってみたが発見できず。
 今夜はアパートでお惣菜の夕飯。
ニシンやハム、サラダなど、うまうま。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬のウィーン 6 オーストリア応用美術館

2019-01-24 23:27:47 | ヨーロッパ
12月16日

日曜日の朝、地下鉄でシュトゥーベントアへ。

 
ヨハン・シュトラウスの像で有名な市立公園は雪に覆われているが、結構散歩する人たちもいる。

しかし我々の目的は公園の隣に建つオーストリア応用美術館。
  
  
1871年に建てられた赤レンガ造りの美術館は内部もきれい。
 
中央の吹き抜けのホールの天井にはなにやらひらひらと動くインスタレーションがあって、それを寝転がって見られるマットレスがあるのが応用美術館らしい。

さて、この美術館の目玉は2階のユーゲントシュティールのコレクション。
  
  
家具やら食器やら、好みのデザインがいっぱい。

そして壁一面に展示されているのはクリムトの装飾的な壁画。
  
  
生命の樹とも呼ばれるこの壁画だが、ここにあるのは実は下絵に過ぎず、実際の作品は依頼者であるブリュッセルのストックレー邸にあるのだが、その内部は残念ながら非公開なのだとか。

  
1階には日本人デザイナーによるユニークな東洋美術の展示があったり
  
 
レースやらガラスやら、工芸好きには楽しいものがいっぱい。

 この大きな部屋にはビーダーマイヤー様式の家具が並んでいるのだが、ここに続く展示室が面白くて
 
中央を通ると両側に並ぶ椅子のシルエットだけが見えるようになっている。

さらに地下にもテーマ展示があって
 
テリー・ギリアムが好きそうな椅子とか、壁一面にいろいろな航空会社の安全のしおりを並べたものとか、
 トイレの中にまで「展示」があって、この美術館は期待以上に楽しめた。

見学後はここのレストランも定評があるとのことなのでお昼を食べに入ってみると
 
週末のためもあるのだろうが、広い店内が大盛況。

まずは飲み物、と自家製レモネードをオーダーしてみると
 予想したような黄色ではなく茶色で、先日飲んだAlmdudlerみたい。オーストリアではこれがレモネードなのか。
 
料理はボイルドビーフとグラーシュをシェア。グラーシュはシチューよりシュペッツレが多くてお腹一杯。
ビーフの上に載ったカリカリのポテトが一番おいしかった。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬のウィーン 5 ウィーン市内の午後

2019-01-22 18:27:58 | ヨーロッパ
12月15日 続き

ベルヴェデーレを出たらまたトラムに乗って市内中心部へ。

 リングを回る路線には派手なピンクのトラムが。
リングを1周する観光トラムだ。

ちょっと遅めの昼食を食べようとやってきたのは昨日入ったレオポルト美術館。
渡り廊下のようになった部分にレストランがあり、本当は昨日入るつもりだったのだがアパートのオーナーに呼び出されたので本日リベンジ。
 
外階段から入ると午後2時を過ぎてもお客さんでいっぱい。なんとか2人掛けのテーブルをもらえた。

さて、ここで食べてみたかったのはメニューに特徴があるから。
 
美術館のレストランなのになぜか中華や日本食中心のアジアンなメニュー。

そこでまずは「Gyoza」のミックスをお願いすると
 野菜、鶏ひき肉、海老の3種類が4つづつ。
皮がちょっと厚すぎるし、野菜はぐちょぐちょで感心しないが、鶏と海老はけっこうおいしい。

もう一品は「Sushi」メニューからクリスピーチキン・アボカドを選択。
 
するとしゃりはちゃんとした酢飯、まともなガリも付いてきて、さらに豆腐とわかめ入りのお味噌汁がちょっと甘めだが出汁もしっかりとられて本格的。
 メニューにはカツカレーなんてのもあったので、これを頼んでも良かったな。
カツカレーはもう世界中で日本食として定着したらしい。

地下鉄に乗ってヘレンガッセの駅で降りると、ここにもクリスマス・マーケット。
 
きれいなナーグラー小路を通って
 ウィーンの紀伊国屋、「ユリウス・マインル」でお買いもの。
店内はクリスマスらしいお菓子類がいっぱい、お客さんもいっぱいで大混雑。

熱気でのぼせそうな店内からもうすっかり暗くなったグラーベン通りに出ると
 
シャンデリアの下にはクリスマス・ツリーが網を掛けられてまるで冷凍マグロのように転がっている。

  
イルミネーションは通りごとにデザインが異なり、派手ではないがウィーンらしくて素敵だ。

まだ入っていなかったウィーンのケーキ屋さん、今回は老舗のハイナーへ。
  
ショーウィンドーを見ながら2階へ上がると
 クラシックなティールームは「昭和」な雰囲気。

 
フルーツがいっぱい乗ったケーキも、ヴァニラソースの海に浮かぶアップルシュトルーデルも甘さ控えめでおいしくて
 ティーカップもかわいい。

以前行ったホテル・ザッハーやデメルよりちょっと庶民的なこちらの方が好き。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬のウィーン 4 野外市場とベルヴェデーレ

2019-01-16 17:56:56 | ヨーロッパ
12月15日

 アパートで朝ご飯。
クリスマス仕様のかわいいハムはお向かいのお肉屋さんで発見。
キッチンにはスムージー・メーカーまであるので毎朝いろいろなレシピを試してはまり、帰国後にネットで安いのを買ってしまった。

外は昨晩降り出した細かい雪で真っ白。
  
 
駅前公園で売られている樅ノ木も雪をかぶって雰囲気。このクリスマス・ツリー、市内のあちらこちらで売られていて、緑の筒を通すとネットがかぶさるようになっているのが面白い。

朝食後にまずやって来たのは隣駅、Rochusgasse。
 
この駅前には小規模なマーケットが毎日開いていて
  
  
八百屋さんやらお総菜屋さんやら、かわいいツリーもカラフルなニンジンも雪をかぶっているが、完全に地元民御用達なのがいい。
 
ちょっとした行列ができていたチーズ屋さんでチロル産の表示があったチーズをお買い上げ。
どちらも羊乳らしい癖があるが、特に背の高い方がおいしかった。

 
買い物をアパートに置いたら、今度はバスとトラムを乗り継ぎ
 
寒々しい姿のベルヴェデーレ宮殿へ。

 ここにもクリスマス・マーケットが出ているが、まずはチケットを買って正面へ回ると
 
入口にはテントが張られて、中は大行列。12年前に来た時には簡単に入れたので、ベルヴェデーレがこんなに人気とは、思いもしなかった。

 
30分ほども並んでようやく暖かい館内に入れてホッ。
 窓から見える下宮は夏より一層遠くに見える。

 
ベルヴェデーレと言えばもちろんクリムトで、特に「接吻」は大人気。
  
  
風景画もあるがクリムトはやはり初期から装飾的な肖像画が魅力的。
今はニューヨークのノイエ・ギャラリーに行ってしまった「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」もここにあった方がふさわしいような気がする。

この美術館のもう一人の主役、エゴン・シーレの作品は特別展のため下宮に行ってしまって今回は見られず。
今にして思えば足を伸ばせばよかったと思うが、降りしきる雪と寒さで考えもせず、あとで覗こうと思っていたクリスマス・マーケットのことも忘れてしまった。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬のウィーン 3 演劇博物館&市庁舎

2019-01-14 16:37:36 | ヨーロッパ
12月14日 続き

アパート生活の準備ができたらまた地下鉄に乗っておでかけ。

やってきたのはウィーンのシンボルの一つ、シュテファン寺院前。
 
寺院の足元にはこの時期の風物詩、クリスマスマーケットが店開きし
 まだ4時前だが暗くなり始めた目抜き通りにはシックなイルミネーションが点灯している。
それにしてもこの人ごみ、自分たちもその一員ながら観光客が多くてびっくり。

さて、本日2館目の博物館は地味な演劇博物館。
 
重い扉を押して入ると中は18世紀以来の貴族様のお館。
 
2階にある「エロイカ・ホール」と名付けられた華やかな部屋ではベートーベン自身が指揮棒を振ったこともあるのだとか。

しかしここに来たのはベートーベンのためではなく、造形アカデミー絵画館が長期修復中のため作品の一部がここに仮住まいしているから。
 
お目当てのボッシュ「最後の審判」は入ってすぐの大きな部屋に展示されていて、
  
 
他に見学者もいないので見放題の贅沢。
 
扉絵までしっかり見られて、やっぱりわざわざここまで来てよかった。

ついで(失礼!)に演劇博物館自体の展示を見ると
 
クリムトの「Nuda Veritas」はこんなところにあったんだ。
 特別展が開催中だったコロマン・モーザーもクリムトと共にウィーン分離派で活躍した人だそうだが、この人の演劇のための衣装やセットデザイン、家具なども素敵。

 
演劇博物館を出ると外はもう真っ暗になっていたが、華やかなリング通りをトラムに乗って市庁舎前へ。

 
ここのクリスマス・マーケットはウィーンでも一番の規模とのことなので来てみたが、なるほど屋台の数は多く、人もいっぱい。
 怪しげなネズミはこんなところにも出没。

 
屋台は当然のことながらクリスマス飾りが多くて、
 
土産物や甘いものの屋台もあるが、一番にぎわっているのはグリューワインというスパイス入りの暖かいワインを売る店。
こんなに暗くて寒ければ、人ごみの中で暖かくなりたがる気持ちもよくわかる。

 
市庁舎の建物はお役所とは思えないほど大きくて立派。
 
近づいてみると中にも入れるようなので入口を探すと
 中でもお菓子を売っていたり、子供向けのイベントなどある様子。
 これぞクリスマス・マーケットと言う雰囲気を満喫したが、外は0℃前後だろう、寒い!

と言うことで帰り道に目についたカフェに飛び込んで
 
熱いスープとアップルシュトルーデルとコーヒー。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬のウィーン 2 レオポルト美術館

2019-01-12 17:39:06 | ヨーロッパ
12月14日

 Hotel Kugelのまわりはお買いもの通りらしく、ブランドショップからスーパーまであって便利そう。

まだ開店前も多いウィンドーを覗きながら、歩いて10分ほどで目指すミュージアム・クォーターに到着。
 
裏の方から入ると子供博物館などが中庭の周りに並ぶが
 
表側はこの立派さ。道の向かいにはマリア・テレジアと美術史美術館、自然史美術館も見えて、ウィーンに来た!と実感できる。

 開館まで少し待って、真っ先に入ったのはレオポルト・美術館。

まずは猫を抱いたクリムトおじさんにご挨拶。
  
 この美術館にクリムトがたくさんあるように記憶していたが、実際には風景画中心で、らしい作品は「死と生」ぐらい。

それよりここはエゴン・シーレのコレクションが充実していて、しかもちょうど没後100年の特別展開催中とはラッキー。
 
シーレと言えば自意識たっぷりの自画像をはじめとするきわどいヌードが有名だが
  
 
それよりこの人の風景画が好きで、これをたくさん見られたのがうれしい。

すねたような自画像からてっきり生前はあまり認められていなかったのだと思っていたが、経歴を見ると美術学校時代から結構評価されていて、28年の短い人生の間にもすでに作品が美術館に買い取られている。
駆け出し時代を支えてくれたモデルと別れて良家の娘と結婚したと言うのも意外だが、スペイン風邪で早逝しなかったらどんな絵を描いたのだろうか。

 
美術館を出たら今度はクラシックなトラムに乗ってホテルに戻り、荷物をピックアップして最寄りの地下鉄駅へ。
  
 今回は二人で4日間ウィーンに滞在するので、一日券が8枚付いたキップを購入、40.8ユーロ。
券売機はわかりやすくてクレジットカードもOK、これで市内すべての公共交通機関が乗り放題になるのでとても便利だ。
滞在中は一度も検札には会わなかったが、罰金は高いようなので無賃乗車は要注意。

 
地下鉄でやって来たのは町の中心、シュテファン・プラッツから4駅のこちら。
 駅前の通りにはスーパーやドラッグストア、パン屋や肉屋が並ぶごく普通の住宅街。

今夜からはこちらのアパートに滞在。本当は夕方入りたかったのだが、オーナーが午後一に来てほしいと言うので、駅からほんの100mのアパート入口で鍵の到着を待つ。
 
少し遅れて登場したオーナーのお姉さんに案内されたのは表通りに面した3階の1室。
 
ホールの先にまず台所があって
 
その向こうがダイニングスペースとリビング。
 
ベッドルームが2つあるので、今回も一人一部屋。
 バスルームにはすごいシャワーが付いてトイレは別。

まだリノベーションしたばかりらしくてどこもピカピカ、台所の道具類も新品ばかり。
食器類もたくさんあるが、ここは調味料やシャンプーなど消耗品はまったくなく、食器洗剤もないのはかなり不便。
ベッドも横に出られないのが使いにくかったが、チェックアウトは「鍵を置いて行ってくれればいいわよ」とお気楽。
もうヨーロッパではアパート滞在しか考えられない。

お昼もだいぶまわったので、近場の食事処を探すと駅前にケバブ屋があった。
 
ウィーン風カツレツの乗ったサラダにドネルケバブをシェアしてお手軽ランチ。
 Almdudlerはオーストリアならではのハーブレモネードだと言うので飲んでみたが、う~ん、これのどこがレモネードなのだろうか。微炭酸の砂糖水。

スーパーでもろもろ買い込んで、ウィーン生活のスタート。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬のウィーン 1 ウィーン到着

2019-01-11 17:50:41 | ヨーロッパ
2018年12月13日から19日まで ウィーンの旅

12月13日

お昼過ぎにアエロフロートで成田を出発。
珍しく窓際席でシベリアの凍った大地を見ながら10時間。
 
モスクワのシェレメチェボ空港も地面は真っ白。時刻は午後5時40分、外気温は-4℃と機内アナウンス。
 それなのにタラップからバス移動って、やめて。

ウィーンまでの乗り継ぎには3時間あるので、ターミナルDからEに移動してプライオリティパスで入れる「スペースラウンジ」へ。
今年はこのパス、大いに役に立ってくれて、十分元は取れた感じ。

 
入口を入るとすぐにガガーリン大佐とライカ犬が出迎えてくれて「スペース」らしく
 
会議室もトイレも宇宙人って、ロシア人もなかなかユーモアのセンスがある。

 
広い室内はゆったり。
 
食べ物も成田のラウンジより並べられている感じで
 冷蔵ケースにはキャビアまであったが、さすがにこれは売り物、ご馳走してはくれない。
WiFiがうまくつながらなかったのもかなり残念。

ウィーン行きの飛行機もバス移動、定刻の21時40分に到着。
 ごく普通に入国してロビーに出たのだが、日本から予約しておいた空港タクシーの運転手がいない。

しばらく待っても現れないのでタクシー会社に電話、するとどんな手違いがあったのか、来るのにあと30分かかると言うので即キャンセル。タクシー乗り場から車を拾う。

市内中心のホテルまでは30分、何の問題もなく着いたが料金は50ユーロ。
せっかく25ユーロの会社を予約していたのに1時間もロスしたし、Fluxi空港タクシーは信用ならん。

さて、ウィーン1泊目はリングの外にあるHotel Kugelを予約しておいた。
  
小さな家族経営のホテルでツインが128ユーロとお安い。
部屋も真っ白でかわいらしく清潔だが、入り口ドアを開けないと部屋の写真が撮れないほどコンパクト。
今夜は寝るだけなのでいいけれど。

と、すぐ寝てしまった翌朝。
 
外は8時近くならないと明るくならないし、想定した通りのどんよりした曇り空だが、ホテルの前をトラムが走り、しっかり防寒姿の人々が始動している。

7時半を待ちかねて1階にあるレストランへ。
 
以前オーストリアに来た時には朝食のパンがおいしくて感動した。
 
このホテルでもパンやジャムがいっぱい。オーソドックスな品揃えながら食材にこだわっているらしく
 ハムやリンゴジュースも美味!

お腹がいっぱいになったら荷物を預けて、早速ウィーン市内へGo。


 ←人気ブログランキングへ一票、お願いします。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする