Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

15年秋の欧州旅 7 ブレッド~ヴィパヴァ

2015-11-29 19:32:11 | ヨーロッパ
10月15日

  100%ビーツジュースもおいしいホテルの朝食だけれど、本日も雨。

それにもめげずに運転手氏がやってくるまでの時間、ちょっと外に出てみる。

  
ホテルの前には線路が走り、駅までは徒歩1分。
 
2両編成のこのちょっとレトロな列車はボーヒンの方向へ行く。

この駅前から階段を下って行くとブレッドの湖畔に出るが

なにもかも灰色。

  
降り続く雨で桟橋も水没しているが、湖畔にはオリンピックチームのボート小屋があり、スロベニアはボート競技が強いらしい。

  
かわいい駅の表示の方を振り返れば、宿泊したホテルは紅葉の中だ。

時間通りに来てくれた運転手氏の車に乗り込み、リュブリャナ方面への高速に乗ると
 前も見えないほどのすごい雨。
 しかしリュブリャナから南へ向かうにつれて小降りになって来て
 
カルスト台地が見える辺りまで来ると空もずいぶん明るくなった。

ここから西に広がるのがヴィパヴァ谷。
 
ボーヒンやブレッドのあたりとは明らかに違うなだらかな丘に囲まれたこの谷はワイン造りが盛んなところ。
そこでどこかワイナリーの見学がしたいとこちらに来てもらったのだが、運転手氏がネット検索してみると小さなワイナリーは事前予約をしないと見せてもらえないとのこと。

大きな工場を見てもつまらないでしょ、と車を停めてくれたのはヴィパヴァの町の中央広場。
  
 なにげに雰囲気のいい所で、カフェでくつろぐ人の姿も見える。

運転手氏の調べによるとここのインフォメーション・センターにこのエリアのワインを揃えたショップがあるとのことで、入ってみると
 
 
はたしてインフォメーションの係りの人がワインショップの店員に早変わり。
壁には様々な色、形のボトルがずらりと並び、テーブルに置かれたブドウはこの地方の固有品種だそうだが小粒でもとても甘くておいしい。
  
おねえさんは白、ロゼ、赤、と気前よく次々試飲させてくれて、全部で9種類も。
しかし下戸の自分でさえごく普通と思われるワインばかりで、プロであるコッコロのマダムは渋い顔。
どれも10ユーロ前後のお求めやすいものばかりで、思うにここに来る人は普段飲みのワインを車で箱買いしに来る人ばかりなのでこういうものを薦めるのだろう。
結局昨晩ホテルのレストランでおいしかった銘柄を見つけて、我が酒飲みチームは無事にお買い上げ。

さらにちょっと町をぶらついてみると
 
 
まったく観光地ではない普段の顔の街並みだが、やわらかなパステルカラーで住んでいる人も穏やかそう。

ちょっと予想外の展開にはなったが、この町に寄れてよかった。


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15年秋の欧州旅 6 ラドウリツァ

2015-11-27 00:52:35 | ヨーロッパ
10月14日 続き

霧にけぶるブレッド湖を離れて車で10分ほどのラドウリツァと言う町へ。

町の中心に入ると細長い広場の両側にかわいらしい家が並ぶ。
 
 この小さな銅像は誰だろう。

目指したのはこの広場でも一番大きなこちらの建物。
  
町の公民館のようなものらしいが、内部の立派さに驚かされる。
 
がらんとしてはいるがやはり立派な2階には銅像の音楽家の展示などもあるようだが、我々の目的はこの小さな扉の奥にある「養蜂博物館」。
 入口こそしょぼいが入ってみれば中はとても広くて、想像していた田舎の素朴な展示室とは全く違う。

なぜここに養蜂博物館があるかと言うと、現在も使われているような巣箱を使った養蜂の技術はスロベニアで発展したそうで、飼いやすいミツバチもここから日本を含む世界中に広がったのだとか。そのスロベニアの中でもこの辺りが養蜂の盛んな地域らしい。

博物館の中は残念ながら撮影禁止なので写真がないが、養蜂の歴史やら道具の展示があったり、養蜂の解説ビデオがあったり。運転手氏が頼んでくれたのか、博物館のお姉さんが早口の英語で案内してくれたが、ビデオも英語がデフォルトと言うことはこの国の人のほとんどが英語を解すると言うことだろう。

しかしこの博物館で一番の見どころは養蜂箱の彩色パネルのコレクション。
 こんな具合に巣箱の正面に絵を描くことが18世紀から始まったそうで
 
始めは聖書から題材を取ったものが多かったものの、しだいに風刺画や話題の事件などを描くようになったらしく、日露戦争を題材にしたパネルまであったのには驚いた。
とにかくこんなパネルが何百枚も並んでいるさまは壮観で、プリミティブアートそのものの絵もとても楽しい。

ということで入口の売店でカタログと来年のカレンダーをお買い上げ。
 
100%スロベニア産保証の蜂蜜もここで買ってみた。

養蜂博物館を堪能した後はすぐ隣にある、これまたかわいい建物の中へ。
 ここはレストランなのだが、地下への階段を降りて行くと
 
スロベニア特産、レツターというジンジャーブレッドの博物館。
 
とても派手なジンジャーブレッドは時間があればここで自分で飾り付けることもできるようだが
 
何年ももつということで博物館らしく40年物の展示や、なぜか日本語の、しかも高見順や三島由紀夫の一節を入れたものが飾られている。

ちなみにこのジンジャーブレッドはあくまでオーナメントで、食べることはできないらしい。

チーズは食べたものの、お昼は食べていないしのども乾いたのでこちらのレストランで一休み。
 
手前は1822年以来のレシピというオーストリア風のリンゴのシュトルーデル。奥はクリームケーキとメニューにあったのだが、皿に山盛りのクリームにびっくりするとウェイトレスのお姉さん、「みんなそういう反応をするわ」。しかしどちらも甘さ控えめで、ペロリといけてしまった。

ここでゆっくりしていたらもう夕方になってしまい、実は次の予定があるのに急かさない運転手氏をやきもきさせつつブレッド湖畔のホテルへ。

 
駅のすぐ近くにある Hotel Trigrav Bled は1906年にできた建物を利用した小さなホテル。
 部屋は小さいがアンティーク家具の品が良く
  何と言ってもテラスから湖と島が見える。
島の教会もやっと見えたよ。
 
町の中心からは離れて静かだし、周りの家もメルヘンチックだ。

ところでこのホテルのレストランは定評があるらしく、「少し前に日本のプリンスとプリンセスもここでお昼を食べた」って秋篠宮と紀子のことだな。
 雨も降っているし、夜は当然こちらのテーブルへ。
 まずはビーツとチーズのアミューズから始まり
 湖なので鱒を選択。量がほどよく、付け合せの野菜類もおいしくて上品。
 
メインに鹿を頼んだら、これがうっとりする焼け具合。ラズベリージュースで煮た甘いキャベツともぴったりで、評判に偽りはなかった。


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15年秋の欧州旅 5 ボーヒン湖とブレッド湖

2015-11-24 01:07:34 | ヨーロッパ
10月14日

本日もたっぷりのグリル野菜とビーツのジュースでスタート。
 
市場で買ったイチジクが甘くておいし~。

さて、今回の旅も4名なので、今日からはちょっと贅沢に運転手つきの車でスロベニアを回る。
そのしょっぱなにちょっと遅れて到着した運転手氏、きちんとフロントに連絡を入れてくれて、到着してからも恐縮しきり。まるで日本人のように細やかな心遣いの人で、我々を待っている間にはなにやら分厚い本を読んでいるインテリ紳士。今回の旅の好印象にこの人の貢献は大きい。

残念ながら本日も朝から雨。
その中を高速を飛ばして、スロベニア一の観光名所、ブレッド湖には40分ほどで着いてしまったが、ここはそのまま素通りしてその先のボーヒン湖を目指す。

すでに紅葉しているちょっと日本の風景のような山道を走ること20分ほどで Bohinska Bistrica というこのエリアの中心の町に入り、ここの観光案内所で地元のガイド氏をピックアップした。
ここからはボーヒン観光協会のチーズ・ツアーをお願いしてあるのだ。

ガイド氏とまず訪れたのは Ribcev Laz の村。
  
ボーヒン湖とその東に広がる村の説明を聞き、スロベニア一の高峰、トリグラウ山に初登頂した男たちの銅像を見るが
 彼らの指差す先に見えるはずの山は全く見えず。

 
しかし紅葉の村は美しくて
 
湖水がエメラルド色に見えないのは残念だけれど、低い雲の垂れ込める景色も神秘的ではある。

湖から流れ出る小さな川を渡ったところにあるのは洗礼者ヨハネ教会。
 
近づいてみると外壁は薄くなってはいるがフレスコ画で覆われており、描かれているのは旅人の守護聖人だそうで、この聖人のご加護があるとぽっくり苦しまずに死ねるとか。
 内部も15、16世紀の珍しいフレスコ画でいっぱいらしいのだが、残念ながら夏以外は司祭が常駐していないので見ることができない。

ここからまた車で移動して、やってきたのは Stara Fuzina 村。
 
村の入り口にあるのはトリグラウ山の山頂にあるという避難小屋のレプリカ。村の中を流れる小川は連日の雨で増水している。
それでもタイミングよく雨の止んだ村の中を歩くと
 
夏とスキーシーズンには観光客でにぎわうというきれいな民宿の多い家々は思いのほか密集して建てられている。

 
この地方独特のコゾルツーと言う建物は牧草を乾燥させるための小屋だそうだが、すでに牧草は納屋にしまわれて中には薪がいっぱい。

 また雨が降り出したところで村の中心にある酪農博物館へ。
 この地方、大戦前までは夏になると山の上にある放牧地の小屋に移ってチーズ作りをする家が多かったらしく、夏の村と言うのが存在したらしい。
 
しかし背負子で必要な道具を運び、粗末な小屋でひと夏過ごす生活は厳しかったことだろう。今では酪農家の数も十数軒に減ってしまったそう。

と言うことで次にはそんな酪農家の一軒へ。
 Polje 村のPr’Tonejevcu というオーガニック農家。
  
ごくこじんまりとした作業場で手造りのチーズを何種類か生産していると言うご夫婦、元からの農家と言うわけではなく14年前からオーガニック・チーズを作り始めて、初めの何年かは苦労したものの今では周りのホテルなどのお客さんが付いているとのこと。
  でもちろん試食をさせていただくわけだが、スイスのエメンタール系という気泡のいっぱい入ったチーズはごくあっさりと癖がない。
奥さんも一番好きと言う食べやすいスモークチーズをお土産に買って帰ったが、実はこの地方の特産はボヒンスキ・モハントという癖の強いらしいチーズ。
 作業場の片隅にあったこれがそのチーズなのだが、すでに売り先が決まっているとのことでこちらは試食がかなわず、心残り。

とは言えチーズでおなかも膨れて、楽しいガイドさんのおかげもあってボーヒン湖のツアーには大満足。

元の観光案内所でガイドさんと別れて、次には有名なブレッド湖へ。
まずは高いところから湖を一望しようと、車でブレッド城まであがってもらう。

 
雨にけぶる城壁の中に入ると
 
16世紀に建てられたと言う城の造りはリュブリャナ城とよく似ている。

そして肝心のブレッド湖はと言うと
 
ホテルの立ち並ぶ方はまだしも
 スロベニアで唯一という島は霧のかなた。
これじゃアルプスの青い瞳どころか、白内障の瞳だ。

しかたがないので城内のささやかな博物館を見学し
  
小さな礼拝堂を覗き
  
鋳鉄の店や
 
印刷工房をひやかす。
 

この後はブレッド島に船で渡るつもりだったけれど
「この雨だから島には行かなくていいかも」とKさん。
みんなその言葉を待っていた。どうせ何も見えないし、雨に濡れるのはいや。

ということで願い事がかなうという鐘を鳴らすこともなく、いったんブレッド湖を離れた。


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リベンジ福井

2015-11-21 00:50:58 | 国内旅行
さて、大阪に行ったのは実はその翌日から隠岐の島へのツアーに参加するためだったのだが、このツアーについては長くなりそうなのでまた後日。

そして隠岐の島からの帰路には叔母の見舞いにまた福井へ。

同じ西日本ならそんなに遠くないだろうと思ってしまうのは関東人だから。
 実際には大阪から福井まで、特急サンダーバードでほぼ2時間もかかるのに。

というわけで夕方遅くに福井に着いて、駅前の「ホテルエコノ」にすぐチェックイン。
  
ここは文字通り駅前で小松空港行きのバス停も目の前、狭い部屋もやけに居心地が良くて、日本のビジネスホテルって素晴らしい。

荷物を置いたらすぐに夕食へ。
フロントのお兄さんにおすすめを聞いて、向かったのはホテルのお向かいに立つ Aossa。
きれいなビルで上の方には市や県の公共施設が入っているが、下の商業施設の方はいささか寂しい。
 
レストランも何軒もないが、うち一軒が郷土料理を出す「魚いち」。

福井で海鮮、しかもこの時期となれば蟹を食べねばならない。
そこで9月には食べられなかった越前ガニ、それもジモティーが大好きなメスのセイコ蟹丼を早速注文。
 
やって来た丼の上には外子と内子がどっさり、外子のプチプチもいいがやっぱり内子がおいしく、蟹の身も甘くてオスよりおいしいかも。お好みで、と大根おろしもついてくるが、塩ゆでされた蟹はそれだけで十分。なにより小さくて剥くのが面倒なセイコ蟹をこんなに簡単に食べられるのがありがたい。
立派なオスの10分の1の値段のメスだが、地元の人たちがこちらを好むのは値段のせいだけではないとよくわかった。

そして食後のデザートには金沢に本店のある「メープルハウス」のサクサクシュークリーム。
 メープルというよりシナモンの香りがたってクリームたっぷり。さすが若い子たちが並ぶだけあるが、これは食べすぎじゃ。

翌朝はホテルの無料朝食をありがたくいただいて、前回は見るだけだった福井鉄道に乗車。
 
駅前から乗ってしばらくは市電なのだが
 途中からは確かに普通の鉄道になる。
 車両もなにやらあちらこちらからの寄せ集めっぽいが、どれが来るかわからないのも楽しいかも。

本来の目的である病気見舞いをすませたら駅前に戻ってお昼ごはん。
今度こそおいしいおろしそばを食べようと、前回の記事に寄せられたコメントに従って老舗の「見吉屋」さんへ。
 
オーソドックスな造りの店内は一見狭いが、実は2階もあるので昼時でも待たずにすぐ着席。
 
そして出てきたおろしそばはかつお節の香りがぷ~ん。たっぷり大根おろしの入ったつゆをかけて混ぜるとそばがちょっと幅広の平たい麺なので驚いたが、これがそばの香りもよく、辛い大根とよくからんでおいし~い。
やっぱりそばはそば屋、前回のリベンジを無事に果たせたのがうれしく、このおいしいお蕎麦がたったの540円というのがまたうれしい。

お蕎麦をペロッといけちゃったので、またまたデザートは前回気になった今川焼きの店。
 
両側を道路に挟まれた薄べったい建物にあるので両側に入口のあるおもしろい造りの小さな店。一つ130円の今川焼はまるでホットケーキのような厚みのある生地に餡子がたっぷりでボリューム満点。
ここも相当老舗っぽいが、店のおばちゃんは愛想がなくてちょっと怖かった。

今川焼屋さんの前には西武があるので、最後はここの地下と駅にあるスーパーでお土産あさり。
 谷口屋のおあげはやっぱりスーパーにあったよ。家で焼いて食べても十分においしい。

そしてこちら、2000円以上もするので大いに迷いつつ、やっぱりこの時期、ここでしか買えないからとお買いあげ。
 家でまたセイコ蟹を堪能したが、さすがに現地で食べるものにはかなわず、また行かなくちゃ。


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元祖秘境添乗員のお宅訪問

2015-11-18 23:58:58 | 雑談
元祖秘境添乗員、瀬川さんの展覧会をご紹介したのはもう3年半前のこと。
その会場にもお宝がいろいろ並んでいたのだが、「家にはもっといろいろある」と伺ってぜひ拝見したいと思っていた。その願いがかなって大阪は高槻にあるお宅を訪問させていただくことができた。

普通の住宅街にあるお宅の玄関を入ると、まず目に入ってくるのはチュニジアン・ブルーの扉と、その周りを囲む少数民族を描いた絵の数々。
 
居間の壁には様々な国から集められた刺繍布が額に入れられて並び 
  床を覆うのも世界各国の敷物。

 窓辺には華やかな民族衣装が飾られ、その隣にある箪笥からは
   
鮮やかな刺繍や織の布の数々が「これはインドのなになに州、あれはラオスのどこそこ産」と次から次へと登場する。

  
袋物がたくさんあるかと思えば
 スザニをはじめとした壁掛けもあるし
 
お坊さんの携帯仏像から謎の人形
  
すごろくの元祖のような面白いゲームもある。

こちらは様々なアクセサリーを集めたコーナー。
  
 
アンティークやら新しい物やら玉石混合ながら、ほとんどの物がどこから来たか覚えているのが素晴らしい。

瀬川さんが大好きなアフリカのものもいっぱいあって
 
ちゃぶ台のようなものやらエチオピアのコーヒーテーブルやら、よくぞこんなものを持ち帰ったと感心してしまう。

どの品にも入手した時のストーリーがあってそれがめっぽう面白いのだが、そのお話をしながらもなんとアラブ料理が登場する。

 まずはスパイスの効いたケバブにホムス、ババガヌーシュ、モロッコ・サラダ。
 大好きなファラフェルが素敵な器に入って現れ、
  
ベルベル・オムレツもクスクスも野菜がたっぷり。

ここまででもうかなりお腹いっぱいなのだがデザートがなんと2品。
 
ムハラビーヤもバクラヴァもなんと手作り。おかげで甘さ控えめ、すごくおいしい。

そしてトイレをお借りすればここも瀬川ワールド。
 
居並ぶ12頭の象がご自慢。

笑い転げながら添乗旅行の話を聞き、おいしい食事をいただいていたら半日以上があっという間に経ってしまった。

この自慢のコレクション、希望者にはお見せするし、気に入ったものは多くの場合購入も可能とのこと。
食事も4人から6人まで、これまた希望によりアラブ料理やスペイン料理など用意可能。

関心のある方はこのブログの左側にある「メッセージを送る」でご連絡いただければ瀬川さんの連絡先をお知らせします。

博物館に入っていてもおかしくないような品々を手に取って見られるし、何と言っても元祖秘境添乗員の話はばつぐんに楽しいですぞ。


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15年秋の欧州旅 4 リュブリャナ散策

2015-11-12 00:32:54 | ヨーロッパ
10月13日 続き

お腹を満たしたら左右のお店を冷やかしながら旧市街をぶらぶら。

 
かわいい看板があったり 
  雰囲気のある扉があったり
旧市街はいかにもヨーロッパらしくて楽しい。

市場の近くまで戻った所にある立派な教会は聖ニコラス大聖堂。
  
13世紀からある教会の現在の建物は18世紀のものだが、ちょっと不気味なブロンズの扉は1996年に時の法王ヨハネ・パウロ2世の訪問を記念して造られた新しいものだそう。
  
内部の装飾もさすが大聖堂の華やかさ。

一度ホテルに戻って買い物を置いたら、今度は川の西岸を歩いてみる。

 
こちらにも凝った装飾の建物が多いが、
 
お目当てはこちら、国立大学図書館。馬の首の取っ手を押して重厚なブロンズの扉を開け、目の前の階段を上がると
 
黒大理石に大きな窓のなんとも印象的な空間。
この先の図書館自体には学生以外は立ち入り禁止なのだが
 
扉の上から覗ける照明や、非常階段までアールデコ風の意匠で統一されて美しい。

この建物の設計者はスロベニアの誇る建築家、プレチニック。
ウィーン分離派のオットー・ワグナーに師事したと聞けばそのデザインに納得がいくが、三本橋も市場の川沿いの建物もプレチニックの設計だそう。

ここからまた川岸に出ると対岸の家並がなんともかわいい。
 

この川沿いを歩いていて気になる店を発見。スロベニア語はわからないが、「マーマレード」と読めるので覗いてみると
 
やっぱりジャム屋さん。
真面目そうな店主がすべて無添加の手造りジャムだと味見を勧めてくれて、とてもおいしいので珍しいものを一つ購入。
 ラズベリーとビーツのジャム。
ビーツをジャムにするとは思いもかけなかったが、果物と合わせるとおいしいものだ。

また川を対岸に渡ると、旧市街の中でも古い建物が残る一角。
 
この狭い道をまっすぐ行けば市庁舎や市場に通じている。
旧市街は本当に小さくてすぐに歩けてしまう規模だけれど
 
ちょっと裏路地を覗けばまた不思議なオブジェを発見したりして、まったく飽きることがない。

この後はスーパーに行ったりしているうちに暗くなったので、4人そろってまたまた川沿いへ。
 
プレチニックの屋内市場が川面に映るのを眺められる対岸にはパブが何軒か並んでいる。
うち一軒では珍しい生ビールが飲めると言う情報を得て入ったこちら。
 
落ち着いたいい雰囲気で、奥では女子会が楽しそうにしているのもいい。
こちらの女子会も酒飲みチームの皆さんはビールでごきげんだが、どうやらこちらのパブはピーナッツ一つ出さずに酒だけ飲ませるところらしい。

と言うわけで河岸を変えて、お昼を食べた店の近くでお姉さんが呼び込みをしていたところになんとなく入る。
 もう寒いのでもちろん屋内に入ったが、お客さんはどうも外国人観光客ばかりのよう。
これはひょっとしてはずしてしまったかも、と不安に思いながら料理を待つと
 初めに頼んだ生ハムが、あら、おいしいじゃない。
 コロッケは印象にないが、なぜか頼んだイカのグリルも柔らかくてグッド。
 スロベニアらしくと頼んだソーセージにはまたもソバの実が登場して、しかし肉々しく塩気の効いたソーセージにはこれが合う。

料理以上に甲斐甲斐しく働く若いウェイターのお兄ちゃんの気配りにも感心し、お勘定をしたらとても安くて、特にワインはびっくりの安さだったらしい。
さらにスロベニアのいいところはガス入りじゃない水を頼むと普通においしい水道水が出てきてタダのところ。

  
夜の町も当然何の心配もなく歩けて、リュブリャナ、予想以上にいい町だった。


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15年秋の欧州旅 3 リュブリャナ城

2015-11-10 02:23:05 | ヨーロッパ
10月13日 続き

 市場見学の後はホテルからも見えたリュブリャナ城へ。
 
歩いても行けるらしいが、雨なのでガラス張りのケーブルカーでびゅんと山の上まで一気。乗っているのは5分弱、ケーブルの往復と城の入場料で10ユーロ。
 
赤い屋根の間にはさっきまでいた市場がすぐに見えてくる。

  
ケーブルカーを下りて階段をちょっと上ると周りを白い建物に囲まれた広場に出る。
 リュブリャナ城はこんな造りになっていて、城内で見た解説ビデオによるとこの山の上には紀元前から集落があったそうだが、要塞が築かれたのは16世紀以降、城主を変えながらナポレオンに占領されたり、刑務所になったこともあったそうな。今はちょっとした博物館の他に土産物屋や評判のいいレストラン、結婚式場もあるらしい。

高いところに来たからには一番高いところから景色を見なければ、ということで赤いらせん階段を上って時計台のてっぺんへ。
 
中庭の方を見れば城の造りがよくわかるが、外の方を見ると
 
プレシェーレン広場やホテルは見えるが、その先は霞んでいる・・・。
 窓にはスロベニアの最高峰、トリグラウ山2864mを始め、高い山の方向や高さを示す表示があるが、当然のごとくまったく見えず。

下に降りて刑務所の名残や
   
この城で一番古い15世紀からの礼拝堂を見たらお城見学は終了。

またケーブルカーに乗って下に降りたらおもしろいやつがいた。
 水を吐くカンガルー。なぜスロベニアでカンガルーなのかは謎、この水は飲むこともできるらしい。

この前をまっすぐ川まで行くと、リュブリャナのシンボル、ドラゴンのいる橋がある。
 
橋のたもとのドラゴンはかっこよく、街灯のたもとのベビードラゴンはかわいい。

その隣にかかる歩行者専用の橋には不気味なオブジェ。
 
リュブリャナのあちこちにこんな「芸術作品」があるのでそれを探すのも面白い。

朝の市場から伸びる通りを行くとかわいい時計台のついた市庁舎広場に出る。
  
この通り沿いの建物は優しい色合いのバロック様式。通りは車の乗り入れ禁止になっているのでゆったり歩けてとても楽しい。

昼もだいぶまわったのでそろそろ食事にしようと昨晩の運転手君推薦の店へ行ってみるが
 大きなソーセージが目印のここは残念ながらテイクアウト専門で雨の本日には却下。

そこでその先にあるもう一軒に行ってみると
 
こちらはゆったり座れそうないい感じ。レストランの方はもう昼を終わってしまったのでカジュアルなカフェの方に案内される。

てきぱきと親切なウェイター氏に助けられながら頼んだのはまずスープ。
 左のきのこのスープは残念ながらポルチーニではないがマッシュルームの香りが濃厚で、おお、うまい。右はかぼちゃのスープだが思ったよりサラサラ、しかし思いがけない香辛料使いにパンプキンシードのオイルが効いて、こちらもいける。
 メインに頼んだのはソバの実のリゾットと鍋で登場のシチュー。メニューにはスロベニアの名前が付いていたが、ウェイター氏はグーラッシュと呼んでいたし、まあハンガリーのグーラッシュと同じもの。こちらもやさしい味で、ソバの実にかけて食べて大正解。

これらの料理、こちらでは2人前なのだろうが我々には4人で食べてちょうどいい量。
おなかはいっぱいになったが、ここでぜひ食べろと言われたものはまだこの後にある。
 それがこのギバニッツァというケーキ。
ケシの実、くるみ、りんご、チーズなどが入ったスロベニアを代表するケーキの、ここが有名店ということなので4人で一つをシェア。
しかし食べてみると、ん~、ちょっとパサパサ?推薦者によるとこのケーキはできたてでは供されず、必ず一晩置くものだそうなのでこれが本場の味なのかな。
 最後はかわいいカップのおいしいコーヒーでしめて、まずは満足の昼食。

運転手君の情報に感謝。


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15年秋の欧州旅 2 リュブリャナの市場

2015-11-08 16:36:01 | ヨーロッパ
10月13日

朝早くに目を覚まして、まだ暗い外を眺めてみると雨で道が濡れている。
ネットの天気予報で予想はしていたが、やっぱりかあ。

朝食を食べに降りてみると、会場はアメリカからと思しき中高年のお客さんでいっぱい。日本人らしきお客さんもちらほら見える。
 ビュッフェでは野菜のグリルとハム類が豊富なのがうれしく、初めて見たビーツのジュースは蜂蜜も入って思いのほか飲みやすい。 

ゆっくりとご飯を食べたらホテルの傘を借りて、いざ初めてのリュブリャナへ出陣。

  ホテルのお向かいもアールヌーボー式のきれいな建物。
 ほんの100mも歩けば旧市街の中心であるプレシェーレン広場。
 
まわりにあるデパートも薬局も雰囲気のある建物で
  北側には17世紀建立のピンクのフランシスコ会教会がある。

この広場からリュブリャニカ川を渡るのが有名な三本橋。
  
川が屈曲しているところに名前の通り3本の橋がほんのちょっと開いた扇型に並んでいるのだが、上から撮らない限りこの3本を一枚の写真に収めることは難しい。

橋を渡りながら左手に見えてくるのは中央市場。
  
一番手前の屋根の下には土産物の露天がいくつか出ていて、リュブリャナのシンボルであるドラゴンのTシャツなど売っている。

 
その先の建物の中にはカフェやパン屋などの店があり
 
チーズでもヨーグルトでも牛、羊、山羊と一目で原材料がわかるようになっているのが便利で楽しい。
お店の人もお客さんもみんな親切で、早くもこの国に好印象。

この建物の前に広がるのは青果の青空市場。
 あいにくの天気のせいか買い物客の姿は少ないが
  
   
たくさん並ぶ野菜のおいしそうなこと!

 
果物は輸入品が多そうだけれど、おばちゃんから買った緑の小さなイチジクは甘くてとてもおいしかった。
柿も人気のようで、こちらはこの後あちこちで実のなる木を見かけた。名前も「カキ」と日本語のままだけれど、この後世話になったスロベニア人の運転手さんはこれが日本語とは知らなかった。

ところでスロベニアではきのこがよく採れると聞いたわりに市場にはないな、と思ったら、きのこ屋台はちょっと離れたところに何軒か出ていた。
  
噂に聞いた通り、立派なポルチーニがいっぱい。一軒で大量に買い占めていたおじさんはレストランの人だろうか。

このきのこ屋台の横には飾り気のない建物があり、中に入ってみると予想した通り
 肉などを扱う屋内市場。
 
なにやら加工したお肉も部首ごとにいろいろあって、サラミの専門店には豚の他に猪、鹿、馬に熊の絵まで見える。コワモテのおじさんは気前よく味見をさせてくれて、どれも酸味が強いもののなかなかおいしいが、匂い消しのためかニンニクと香辛料がよく効いているので、正直馬も熊も違いは良くわからない。

同じ屋内市場には紙のように薄いパンやカイマックなども売っていて 
  さすがトルコに近いお国柄。

 
他にもドライフルーツやらなにやらおいしそうなものがいっぱいで
 初日の朝からこんなに買ってしまった。
これから観光なのに。 
  

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15年秋の欧州旅 1 リュブリャナへ

2015-11-06 23:45:59 | ヨーロッパ
2015年10月12日から22日 スロベニア・イタリアの旅

10月12日

昼前に成田を発って、フランクフルトには16時半の到着。
 この空港に降り立つのは何年振りだろうか。

EU最初の到着国なのでここで入国審査。
若い係官の兄ちゃんは退屈しているのか、必要もないことを聞いて遊んでいるので一人一人に時間がかかる。
人のパスポートを見て「あなた旅行、行き過ぎ」って、余計なお世話じゃ。

さて、今回ここまではJLを利用、ここからスロベニアのリュブリャナまではルフトハンザのコード便。
ワンワールドとスタアラでアライアンスが異なるためか、JLのHPで航空券を買ったら何と今時紙のチケットが送られてきた。
荷物はスルーで最終目的地まで行くもののフランクフルトからの搭乗券は成田では発券できず、ここのルフトのカウンターではお姉さんが大苦戦。「最近こういうチケットは扱ってないもんで」と言いながらもなんとか処理してくれたこのお姉さんがえらかったことは帰国時に判明する。

発券に手間取ったものの、乗り継ぎ時間は4時間とたっぷりある。
  
リュブリャナ行きの搭乗口のあるターミナルは国内線のようなものなので店もほとんどなくて地味。天井の低いロビーで待つうちに外は夕焼けになった。

その空も暗くなって、20時半にやっと出発。ルフトとのコードシェアだが機材はスロベニアのアドリア航空のエアバス319。
 
1時間ちょっとのフライトには水一杯出ず、すべて有料とはLCCみたい。 
 機内販売にはスロベニアらしいタルトもあるが、1つ5ユーロとは高すぎる。

時差もなくスロベニアのリュブリャナ空港に到着。
 
国内に3つある空港の中では最大、と言えども日本の地方空港ほどのかわいらしさ。

空港からは手配してあった運転手に迎えられてすぐに市内へ。
まだ学校を出たばかりと思しき若いドライバー君は達者な英語でよく話し、聞けば去年日本に4週間ほど行ったばかりとか。
「松坂にホームステイして、すごくおいしい牛肉を食べた」とうれしそうに話し、リュブリャナのおいしいレストラン情報もすぐにくれる。
これは幸先がいい。これまでの経験から食いしん坊の多い国では食事はおいしいと決まっているのだ。

車は空いた道を飛ばし、30分ほどで市内中心のホテルへ。

リュブリャナでのお泊りは老舗のグランドホテル・ユニオン。
 
裏手には新館もある大きなホテルだが、我々の泊まった本館は朝改めてみるとアールヌーボー様式でかっこいい。
 
部屋もバスルームも広くて使いやすいが、TVのリモコンまで箱に入れなくても・・。

 長い一日の締めくくりにフランクフルトで買ったプレッツェルを食べて、明日に備えて、さあ寝よう。


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チーズ祭り再び@自由ヶ丘「コッコロ」

2015-11-03 18:16:35 | 食べ歩き
今年5月のフランス編に続いて、再び自由ヶ丘「コッコロ」にてチーズ祭り。

今回はもちろん一緒に行ったスロベニア、イタリアのチーズが中心で
 
特にボーヒン湖のチーズは作っている農家で買ってきたもの。山羊や羊の乳が使われているが、スロベニアのチーズは癖も塩気も穏やかで食べやすい。

イタリアのものではロビオラという白カビチーズを初めていただいたが、これがトロリとコクがあってうまーい。
フランスのものは今回のセレクションのためもあるかもしれないが、スロベニアやイタリアの物に比べてそれぞれ個性的で、バラエティの多さではさすがに図抜けている感じ。

 パンに乗って登場したのは北イタリアのクローコロ。
 さらにこちらは常連さんからの差し入れ、オランダのゴーダとライプナーという熟成されたゴーダ。オランダのチーズはなじみがあるので食べやすいが、こうして食べ比べてみると塩気を強く感じる。おいしいけど。

このほかにサラダやきのこのソテー、パスタなどいただいたところでデザート登場。
 スロぺニアの塩入チョコレートとオリーブオイルを使った特製ガトーショコラはほのかに感じる塩がアクセントになっておいしーい。

少しづつだったので食べている時はさほどに感じなかったが、帰る頃には満腹感が半端なく、さすがはチーズ。
次回はまたマダムが旅行に出かければ開催されるでしょう、いつになるかは知らないけど。

スロベニアの食材調達記は以下次号。


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