Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

タジキスタンのポスト

2013-11-27 17:55:38 | コレクション
初めての国ではポストから絵葉書を出すことを趣味にしているが、タジキスタンほどこれが難しかった国はない。

まずは絵葉書を売っているところがなかなか見つからない。
ヒッサールとドゥシャンベの国立博物館の売店にはあったがどちらも20枚ほどのセット。
そんなにはいらないと見送ったら他にはなくて、結局はロンプラに出ている土産物屋まで出向く羽目になり、やっぱり20枚のペラペラの絵葉書を買うことになった。
 大統領の肖像まで入ったセットだったけど。

ではがきに住所を書き、投かんしようとするとなんと、ドゥシャンベの中央郵便局が見つからない。
本来はルダーキー公園そばの大きなロータリーにあるはずなのだが、改築中とやらで移転先がわからない。
「ポストで出したい」と言うと、ガイドさん曰く「ポストなんて見たことがない」。実際、街中をきょろきょろしてみてもポストらしき姿はどこにも見当たらない。

結局首都での投かんはあきらめ、ホルグの町でやっと郵便局に寄ってもらえた。
  
町の中心、電信電話局とつながった建物で立派に見え、奥にはインターネットのコーナーもある。
  
しかし窓口は一つで閑散としており、係りのお姉さんも「何しに来たの?」と言わんばかり。
ここで切手を買ってはがきを受け付けてもらったが、国際郵便の切手代一つでもなかなかいくらかわからなくて手間取った。
 このはがきは結局丸1か月かかって日本に到着。
お姉さんの受付サインはあるが、切手に消印はない。
 ちなみにこの郵便局にはこんな絵葉書も売っていた。

さらに東へ進み、パミール高原真っ只中のムルガブにも郵便局があるはず、とガイドさんに聞いてみた。
すると「この町の郵便局が開いているのを見たことがない」と言う。
それでも行ってみたいとねばると、親切に一緒に行ってくれたが
やっとたどりついた郵便局は  やっぱり閉まっていた。

親切なガイドさんは「ここがいつも閉まっていることが確認できてよかったわ」と言ってくれたが、それではこのあたりの人は手紙や小包を全く出さないのかと聞くと、郵便制度が全くあてにならないので知り合いや乗合自動車に預けるのだと言う。それで届くのもすごい。

ではタジキスタンにはまったくポストがないかと言うと、実は一つだけ見かけたことは見かけたのだ。

 西部、イスタラフシャン郊外の村で見かけたこちら、郵便局と同じ文字が書かれているし、調べるとロシアのポストは青色らしいので確かにポスト。
しかしこれがあったのは墓地の入り口の門。ここに投函して集配されるとはとても思えない。
ソ連時代の遺物だろうか。


ところで先日我が日本国の郵便局に行ったら窓口でこんなものを発見。
 ポスト型スティックのり

ポストがなくなったらやっぱり寂しい。


過去のポスト・コレクションはこちら↓

ふみの日記念 ポスト・コレクション
ポスト・コレクション 2
香港のポスト
ポスト・コレクション 4
ベトナムのポスト
バングラデシュのポスト
キプロスのポスト
ポスト・コレクション 8
モロッコのポスト
ポスト・コレクション 10


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野沢で湯治 7 野沢の戦利品

2013-11-26 11:49:48 | 国内旅行
さて、無事めぐり終えた野沢の外湯13ヶ所。

この外湯めぐりにはお楽しみ(?)があって、各湯屋のスタンプを「集印帳」に集めて回るというもの。
 
 
スタンプと言ってもここのはインクを使わず、青い紙の上から棒でグリグリこすると白い紙に拓がとれる。
結構力を入れて何度もグリグリしないときれいに絵が出ないし、しっかり紙を押さえないとずれてしまうので意外に難しいが、スタンプ集めは始めると楽しくなってしまうもの。

でめでたく13個のスタンプが集まったので、長野行きのバスに乗る前にバス停前にある旅館組合へ。
 ここで集めたスタンプを見せればてぬぐいかタオルがもらえる。
岡本太郎デザインのオリジナルタオルでもよかったが
 せっかくなので外湯の名前が入った手拭いを選択。

集印帳は旅館などで一冊300円で購入。スタンプは外湯の他にも村中に23か所あって、そのうち13個を集めれば上のプレゼントがもらえる。
他にこんなことをしているもの好きは見かけなかったが、楽しいのでおすすめ。

野沢から他に持ち帰ったものは
 
名前は「塩煮」だが実際には甘い味付けの塩煮芋にぎんなんの唐揚げ、摺ったくるみ。
ジャムはジェラートがおいしかった福田屋さんで購入。

 
こちらは松本の老舗、開運堂のお菓子。どれも上品な甘さでおいしかったが、特に栗餡の中にさらに丸ごとの栗が入った大福は絶品。小さなチーズケーキも濃厚で、さすが城下町はちがう。

重くなった荷物を抱えて長野駅でバスを降り、お昼は駅ビルMIDORIの地下できのこうどん。
 そばは冷たいの、温かいのはうどんが好きなのでこれにしてみたが、信州産の小麦粉を使っているというこちらのうどん、稲庭のようにつるつるとして悪くない。
隣ではおじいちゃん、おばあちゃんがてんぷらそばを注文して、ものすごいボリュームのてんぷらに仰天していた。頼まないでよかった! 

うどん屋さんの前にはおやきの店があり、家で冷凍保存も可能だと言うので多めに購入。
 定番の野沢菜やなすの他にもクルミ和えの切干大根とか、そら豆、栗入りキャベツとか珍しいものがいっぱい。でもそれぞれ印はついているものの、どれが何の印なのか説明がないので食べてみなければわからない。
西澤餅店さん、なんとかしてください。

人も温泉も食べ物もいい長野、ますます好きになった。  


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野沢で湯治 6 外湯めぐり3日目

2013-11-25 11:34:45 | 国内旅行
滞在4日目にしてようやく晴れた野沢温泉。
 ぐるりと取り巻く雪山がやっと見えた。

足元の雪も解けつつあるので、宿からは遠い外湯を攻めに行く。

本日1湯目は新田の湯。
 
きれいな建物で高い窓からも光が入り明るいお風呂。
  
脱衣場のガラス戸の向こうに5,6人は入れる浴槽。ライオンの湯口から注がれるお湯は含石膏-食塩・硫黄泉で43,4℃だろうか、透明なお湯だがとても細かい白い湯花がたくさん浮いていて温泉らしさ満点。
先客の地元のおばちゃんがここでも熱すぎないかと湯温を気にしてくれる。お湯がぬるいとかえって湯あたりしてしまうんだそうだ。

新田の湯からさらに歩き、野沢温泉の一番はずれにあるのが中尾の湯。
 
はずれではあるが外湯の中では一番大きく、立派な木造の建物。
 
中も当然広くて脱衣棚がいっぱい。大きな浴槽は小さいあつ湯と大きなぬる湯に分かれているが、透明な含石膏-食塩・硫黄泉のお湯はぬる湯でも44℃ほどと熱め。
壁にはこんな張り紙もあって  (←クリックするとおおきくなります。)
地元の方の苦労がしのばれる。
ここは大湯同様、浴槽がすべて木でできているのが肌に優しくて気持ちいい。

中尾の湯をゆっくり堪能したところでちょうど昼時。
この近くにおいしいお蕎麦屋さんがあると宿の女将さんが教えてくれたのでそこを目指す。

聞いていた通り、中尾駐車場のすぐそばにあった「そばしげ」さん。 
 入ると他にお客はおらず、おばあちゃんが一人で伝票整理中。
 
でもすぐに野沢菜漬けときのこの煮物を出してくれて、やがて登場したおそばもしこしことおいしい。
が結局最後まで誰も来なくて、「でももうしばらくすればスキー客で忙しくなるでしょう?」と聞くと、最近はスキー客がめっきり減ってしまって、民宿もずいぶん廃業しているとか。
「昔は忙しかったんだけどねえ」とおばあちゃんが寂しそう。

店を出てまた温泉街の真ん中まで戻り、ちょっと坂を上がったところにあるのは松葉の湯。
  2階建ての建物の1階には洗濯場がある。
   
階段を上がると男女の扉がすぐ隣り合って並び、中の脱衣場の向こうにもガラスの仕切り戸がある。
5,6人サイズの浴槽に満ちるのはここも含石膏-食塩・硫黄泉だが、ここのお湯はわずかに貝濁りでまるで湯垢のような大きな湯花が見える。硫黄のにおいの他にちょっと魚くさいように感じてしまうのは見た目のせいだろうか。

ここには珍しく温度計があったので湯温を計ってみると44℃。
熱めだけれどどっぷり浸かれるなら43℃、浸かれるけれど長くは入っていられなければ44℃と言う体感を実証できた。

松葉の湯からさらにぶらぶらと坂を上がると野沢温泉の総鎮守、湯沢神社がある。
 階段の上にのぞく本殿は古くておもしろそうだけれど、雪の積もった急階段はこわすぎる。

 麻釜近くの足湯まで行くと、だいぶ雲が出てしまったものの、先日は見えなかった妙高や黒姫が今日はよく見えた。

歩き回って体が冷えたところでもう一湯、上寺湯。
  
脱衣場のすぐ脇にある浴槽は3人ほどでいっぱいになる小ささだが、麻釜から引いているというお湯は45℃以上ありそうだったので水を入れさせてもらった。
しっかり入ればしっかり暖まる。

ここまでで12ヶ所、一度宿に戻って一休みして、本日は宿の食事はなしにしていたので夕食に出がてら残る1ヶ所に入りに行く。

最後の13湯目は宿のすぐ近くの河原湯。
 温泉街で一番賑やかな大湯からもすぐ。
夕方は混んでいるかと思ったが、男湯の出入りはあるものの、女湯の方は無人。この時間、お母さんたちは忙しいのだね。
  
内部はここも仕切りがないが、格子窓に黒い石の浴槽、壁には花も飾られて端正な雰囲気。
含石膏-食塩・硫黄泉のお湯は透明で大きな湯花が見え、硫黄の香りはここが一番強く感じる。
44℃ほどのお湯はぴりりとして、外湯めぐりの最後を飾るにはふさわしいかもしれない、と一人でゆっくり堪能させていただいた。 
 

さて、外湯めぐりも済んだことだし夕食を、と野沢銀座をちょっとうろついてみるが、閑散期の平日の夜では閉まっている店も多く、お蕎麦はお昼に食べてしまったし、と結局入ったのはイタリアンの店。
 
ワインがたくさん揃えられた結構大きな店だが、ここも他の客は皆無。
「チキンソテー(キジ焼き)」をメニューから選ぶと、やっぱりキジ焼きだった(笑)。

食後のデザートはすぐ近くの福田屋商店でコーヒーとルバーブ・ジェラート。
 ここ、初日に自家製ジンジャーエールを飲んだところで、ジャムもいろいろあるが、ジェラートはまじうま。

野沢最後の夜も静かだった。 


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野沢で湯治 5 山田屋旅館

2013-11-23 14:09:17 | 国内旅行
2日目の外湯巡りを早めに切り上げ、これからまた2泊お世話になる宿へ。

 今度の宿は 「山田屋旅館」

小奇麗にリニューアルされた正面からはとても小さな旅館だが、中に入って案内されるとかなり年季の入った建物は増築を重ねたらしく、階段を下りたり上がったり結構複雑。

 通された部屋は浴室の上にある角部屋。ポツンとほかの部屋とは離れた部屋で、でもおかげでとても静かだった。
古いが8畳に広縁がつき、そのため住吉屋さんの8畳より広く感じる。
浴室もついているがお風呂は使えないようになっており、トイレは和式なのが今時ちょっと厳しい。

昼間さんざん温泉に浸かったので、この宿では夜までネットでうだうだして、部屋に運ばれてきた夕食をいただく。
 
岩魚の塩焼きやゴマ豆腐、てんぷらなどは山の中の宿では定番で特筆すべき点もなし。
でも後から運ばれてきた酢〆のさんまと大きなナスのでんがくがおいしく、
  
具だくさんの鍋と野沢菜入りのご飯で今日もおなかいっぱい。

夜、寝る前にもう一風呂と浴室に行くと別のお客さんがいてちょっとびっくり。あまり静かなので他には誰もいないのかと思っていた。
  とてもせまい脱衣場に、浴槽も一人でちょうどいい大きさ。
麻釜から引かれているお湯は無色透明で湯花が少し漂い、硫黄の香りがする。
湯もみ棒でかき混ぜれば熱めながらしっかり入れる温度、特に朝はピリッと目が覚めてとてもいい。

朝食も部屋に運ばれてくるが
 塩煮芋とか野菜の味噌炒めとか、家庭料理っぽく手がかけられていて、これは夕食より満足度高し。
 2日目の朝食にはひき肉の入った大きなオムレツがついて、なんだかとても懐かしい感じ。

この宿の料理はご主人の担当のようだが、ネット接続のために電話で声を聴いただけ。
後は食事の配膳もお布団もお会計も、すべて女将さんがしてくださったが、旅館と言うよりも田舎の親せきの家にお世話になっているような気持になる。気楽にほったらかしてくれるところが連泊にはぴったり。

こちらは一人泊2食付き11000円、朝食のみだと6500円。
これでトイレが洋式で、お布団が重くなければ何の不満もないのだけれど。
 

お世話になりました。
 


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六根舎の天日乾燥無農薬有機米

2013-11-19 14:14:33 | 食べ歩き
スリランカパーティーを抜けた後、今度は中目黒の某カフェへ移動。
こちらではまた別の友人が紹介してくれたお米の試食イベントが行われている。

入口で参加費を払って席に着くとまずは有機野菜のお惣菜を盛り合わせた大皿が来て、主役であるお米は現在炊いている最中なので少し待ってほしい、と言われる。
 炊き立てをいただけるなら願ってもないこと。
待っている間にもお米を炊くいい香りが漂ってくる。

そして完成したご飯セット。
  
肝心のご飯は新米のせいか、蒸らしが足りないのか、ちょっとべちょっとしてあまりフォトジェニックではない。
ご飯はどちらかと言うと柔らかくない方が好きなのでちょっとがっかり。

ところがこれをまず一口、と食べてみると、ご飯のうまみが口の中に広がって目が覚めるおいしさ。
ご飯に塩気のあるおかずをのせればいくらでも食べられるが、このお米はそんなご飯の友を必要としない。
正直、米の違いを味わい分けられるほどの舌は持っていないが、このご飯は確かにおいしいと感じる。

このお米は田原雅仁と言う青年が宮城県で一人で作っている。
農家とは縁もゆかりもなかったのに、人間の本質とはなんぞや、と考えているうちに稲作にたどりついたと言う話はわかるようなわからないような(笑)。
が動機はともかく、縁あって宮城に移り住み、手探りで有機、無農薬、なおかつ手間のかかる天日干しで米を作り始めて3年とか。
特に天日干しは大変なのでまわりの農家でやっているところは皆無だそう。
しかしそのおかげでこんなにおいしいお米になるのだから、そのこだわりはたいしたもの。

  この田んぼでお米を作る
 きれいに日焼けした田原さん。

そしてこれだけの手間をかけたお米を白米は1キロ660円、玄米は600円で販売していると聞いてまたびっくり。今食べている普通のお米だって2キロで1000円ちょっとなのだからそれと変わらない。もっと高い値段に設定しなければペイしないのじゃないかと聞くと
「自分はまだ米作りの駆け出しだし、毎日食べてもらえなければ意味がないから高い値段はつけられない」と言う。すばらしい。

しかし現在3トンほどの生産量だというこのお米、人手がないためネット販売はしていないし、もっと仲間を増やして規模を拡大しないと経済的に厳しいとのこと。近所に若い人がいないために苦労しているらしいが、「日本一の米作りになる!」と言う夢を抱く青年はキラキラとまぶしくて、若いっていいなあ、と久しぶりに思ってしまった。

このお米に興味をもたれたらこちらへ。→ https://www.facebook.com/rokkonsya

こういう青年がやりたいことをやれるようなら、日本もまだ捨てたものではないかもしれない。


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スリランカパーティー

2013-11-18 21:52:32 | 南アジア
友人に誘われ、「トウキョウスリランカパーティーライブ2013」というイベントを覗いてきた。

場所は代々木の某マンションのパーティールーム。
 小さなステージ・スペースの前にイスが並べられ、その周りに机を並べて物販スペースにしている。入場者は70人ほどでなかなかの盛況。

早速友人の知り合いである「アハサ食堂」のテーブルに行ってみると、開場したばかりというのに商品はすでに残り少ない。
 なくならないうちにとすぐに「スリランカのスナックセット」をもらう。
コキスと言うのは米粉とココナッツミルクの生地を油で揚げたお菓子。きれいな花型でパリパリ、薄甘いお味。もう一つのパリップワデはヒヨコ豆のコロッケで中東のファラフェルとほぼ同じもの。ただスリランカ風は青唐辛子が入っているのでピリリと辛い。

そうこうしているうちに主催者の挨拶があって、まずはスリランカ人の踊り子さん登場。
  
一人目は伝統的なキャンディー・ダンスを披露してくれたが、見事なプロポーションはシギリア・レディーの壁画そのまま。あの絵は誇張ではなく写実だったんだ!
もう一人はスリランカの歌謡曲に合わせた創作ダンスを見せてくれたが、こちらは優雅に反る指先がとてもきれい。
二人とも日本に留学中の学生だそうで日本語もペラペラ。才色兼備とはうらやましい。

ダンスの後はこちらでまたおやつを購入。
  「アチャラ・ナータ」さんのプットゥ。
細長い筒にココナッツ・フレークと赤米の粉を入れ、水を入れた鍋の上に乗せて5分ほど蒸す。
 これにココナッツ・ミルクをかけて食べるのだが、スリランカで食べたものよりしっとりして、自然の甘みでおいしい。

ほかにもスリランカ風のミルクティーやビールを売っているところもあり、物販は紅茶やアクセサリー、スパイスなど。
 カラピンチャはカレーリーフ、コタラヒブトゥは木の枝のようなハーブだそうで、こういうものが入ったビスケットは珍しい。
 かわいいノートと象の飾り物もつい購入。

ステージでは名古屋の紅茶屋さんがセイロン・ティーのお話。
昔から日本でも有名なスリランカの紅茶だが、最高品質のものは最近は中東や中国に行ってしまって日本には入らないとか、社会主義国であるために紅茶はすべて決まった価格で国に買い取られ、質の良いものを作っても付加価値分のお金は生産者の手元には入らないとか、なかなか興味深い話題も。

来場者はスリランカになんらかの関わりのある人や、行ったことがあってスリランカが好きな人がほとんどとみえる。
お話やビデオ上映など出し物はまだ続いていたが、次の予定があるし、椅子の数が圧倒的に少なくて立ちっぱなしがつらいので早めに退散。

こういう手作りっぽいイベントが最近はいろいろあって面白いが、企画や運営は簡単ではなさそうだ。


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野沢で湯治 4 外湯めぐり2日目

2013-11-16 16:31:48 | 国内旅行
昨日はたいしたことのなかった雪、夜の間にまた降り始めて、朝になってみると10cmほどは積もり、まだじゃんじゃん降っている。
県外から車で来たお客さんはノーマルタイヤなので動けなくなり、急きょもう1泊する人もいるとか。

そんな中、宿の傘と長靴を借り
 この袋にタオルを入れて今日も外湯巡りに出発。
 湿った積雪では長靴以外は無理。

坂道を恐る恐る降りていくとこんな洗濯場があった。
 
これはお風呂にしてもいいのでないかと思うほどしっかりした設備。

この近くにあるのが「熊の手洗湯」。
  
脱衣棚の前に2つに仕切られた浴槽があり、あつ湯、ぬる湯となっている。
ぬる湯の方に足をつけてみると、体が冷えていたために始めは熱く感じたが、慣れればなるほど適温。加水なしで43℃ほどなので、野沢の中では確かに一番温度が低い。
含石膏‐食塩・硫黄泉のお湯は透明だが深緑色。ゆっくり浸かれて気持ちいい~。

温泉のおかげで体はぽかぽか、雪の中を歩いても寒さを感じることなく、次はバス通り沿いにある「横落(よこち)の湯」へ。
 交差点のすぐ脇にあるのだが、ほかの外湯とは建物の趣が全く違い、まるで小料理屋のよう。しかも温泉は薄暗い半地下になっているのであやうく見逃しそうになった。
  
ここは脱衣場と浴室の間にガラス仕切りがあり、浴槽は珍しい丸型。3,4人でいっぱいになりそうだが、こちらの含石膏‐食塩・硫黄泉は無色透明。白い湯花が少し見え、硫黄とともにちょっと薬臭いようなにおいがする。入れ違いに出て行った先客がだいぶ加水したらしく、おかげでしっかり浸かれる湯温。外を通る車の音は聞こえるが、きれいでなかなかいい。

外湯に2つ入ったところで時間はお昼。あまりおなかも空かないが、一息入れるためにカフェにでも入りたい。が、閑散期で天気も悪いためか開いている店がほとんどなく、うろうろしたあげく、ここなら開いているだろうと「おぼろ月夜の館」へ。
  
文部省唱歌の作詞者、高野辰之博士の記念館だそうだが、失礼にも展示室は見ずに喫茶コーナーへ直行。
外の雪を見ながら温められた濃厚ガトーショコラをいただいた。

ガソリン補給がすんだら、また雪の中を歩いて「おぼろ月夜の館」の先にある「秋葉の湯」へ。
 
なんだか田舎の小さな郵便局のようなたたずまい、ここは珍しく玄関を入った中にさらに男女別の入り口がある。
  
ここも浴室に仕切りのあるタイプ。中は窓が大きくて明るく、浴槽は7,8人は入れそうな大きさできれい。
先客の地元のおばちゃんが熱くないかと気遣ってくれたが、ここは熱い温泉に冷たい鉱泉を入れているそうで、「水道水じゃないからね」とおっしゃる含石膏‐食塩・硫黄泉は無色透明で湯花もほとんど見えない癖のないお湯。

 外の大きな柿の木を眺めながらちょっと涼んで、すぐ次へ。

「おぼろ月夜の館」から下った突き当りにあるのは「十王堂の湯」。
  
お向かいに名前の由来の閻魔堂がある。
 
こちらはまるで古いアパートのような外見。男湯は階段を上がった上にあり、女湯は道路に面した物置のような扉を開けるといきなり目の前が壁仕切り、左右どちらからも入れるようになっている。
  
例によって脱衣棚の前に仕切りはなく、浴槽は10人以上入れそうなほど大きい。
窓はあるがルーバーになっていて内部は薄暗く、他のお風呂のような高い天井の湯気抜きもない。
はじめは陰気くさいお風呂だと思ったが、湯花の舞う無色透明の含石膏‐食塩・硫黄泉は薬のようなにおいがして、他に誰もいなくてのびのび熱いお湯に浸かれたせいか、とても落ち着く。このお風呂は妙に気に入ってしまった。

外湯を4つ回ったところで時間は3時。
そろそろよかろうと野沢で2軒目の宿に向かった。


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野沢で湯治 3 外湯めぐり1日目

2013-11-14 19:30:41 | 国内旅行
さて野沢と言えば外湯と呼ばれる共同浴場が13か所あることで有名。
今回はもちろん全制覇をめざす。

まずは住吉屋さんから坂を上がってすぐのところにある麻釜(おがま)。
 野沢のシンボル的源泉で大釜、茹釜、丸釜など5つのプールがあるが、湯温が90℃もあるため地元民以外は立ち入り禁止。
 
今日も地元の方が野沢菜をゆでたり、温泉卵を作ったりしている。

ここからさらに坂を上がったところにあるのが宿のお姉さんイチオシの「滝の湯」。
  
こじんまりした湯屋の扉を開けるとすぐに脱衣所の棚があって
 
仕切りもなくすぐに3,4人でいっぱいになりそうな小さな浴槽。しかしそこに満ちるお湯はきれいな緑色、真っ黒い湯花が無数に浮かび、湯温は熱めの適温で、これはいい!含石膏‐食塩・硫黄泉だそうだが肌触りも柔らか、実に気持ちがいい。

ここから坂を下って行くと途中の見晴らしのいいところに足湯が作られているが、
 ここから見えるはずの山々が今日は全く見えない。

次に向かったのはこれまた野沢のシンボル的「大湯」。
 立派な建物で写真を撮っている人たちが何人もいるが、中に入ってみると意外にも無人。
 
ここも脱衣棚の前に仕切りがないが、木でできた浴槽はあつ湯とぬる湯の2つに分けられ、それぞれ10人ほどは入れるほど大きく、天井の湯気抜きも立派。
単純硫黄泉と言うお湯は透明で湯花もあまり見えないが、ここのお湯は熱い!入れないこともないが、45℃以上はありそうで1分もつかっていられない。桶で何度もかけ湯をするだけで終わってしまった。

大湯の前から延びる道は野沢温泉でも一番にぎやかなお土産通り。
 
と言っても紅葉が終わり、スキーにはまだ早い閑散期なので人の姿もまばら。地元産のジャムを売っているこじゃれた店で自家製ジンジャーエールをいただき
  
お昼は一度宿に戻ってしめじのお焼きと温泉まんじゅう。お焼きは残念ながら皮がちょっとべたついて安曇野のものにかなわず。もう一つ、松本の開運堂で買ってきた栗大福は栗餡に栗の粒が入ってめちゃうまだった。

おなかを満たしたところで外湯めぐり再開。
 麻釜から坂を下ったところにある「麻釜(あさがま)の湯」。
 
ここもまた仕切りのない浴室だが、脱衣かごが置かれている。
含芒硝‐石膏・硫黄泉のお湯は無色で茶色い湯花が少し。お湯が熱く、浴室もちょっと暗いのであまり長居はしないであがる。

 ここからあまり人通りのない脇道に入ったところにあるのは「真湯」。
 
手前に脱衣棚があり、その向こうに花も飾られた浴槽があるが、ここも単純硫黄泉と分析表にはあるのにお湯は濁った緑色で、滝の湯以上に黒い湯花がいっぱい。
先客が熱い、熱い、とだいぶ水を入れていたらしく、おかげで熱めの適温を満喫。このお湯もいい~。

 夕方の温泉街は雪がやんで紅葉の向こうにスキー場が見える。
橋の欄干には
  
 芸術品?


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野沢で湯治 2 村のホテル・住吉屋

2013-11-13 21:06:20 | 国内旅行
雪の中到着した野沢温泉。

宿からバス停まで迎えに来てくれることになっていたが、バスが20分も早く到着してしまったので誰もいない。
大した距離でもないので自力で行くことにした。

 バス停から麻釜への坂道を上がって5分ほど。
 はじめ2泊する宿は 「村のホテル 住吉屋」

玄関で名前を告げると、とても恐縮されてしまったがすぐに部屋に案内してくださる。
部屋は3階の「白樺」。
 今回は最近の自分にしては結構いいお値段の宿なので、扉など普請がごく普通でちょっと拍子抜けする。
 
お部屋は入ってすぐに2畳の次の間、その奥に8畳間。調度などやはりごく普通だが、暖房とこたつが入って暖かい。
  
窓の外にはきれいに紅葉したもみじ。その下から盛大に湯気が上がっているのは自家源泉を空気で覚ます装置とか。卓上にはその源泉が飲めるように用意されているが、飲むと硫黄のにおいが強くて決しておいしくはない。

では早速温泉へ。
 1階に2つあるお風呂は毎日夕食時に男女が入れ替わる。
  
こちらは大きい方のお風呂の脱衣所。シンプルだが必要なものは揃い、バスタオルは部屋に一つだが、小さなタオルは使い放題。
  
こちらの湯船は10人ほどが入れる楕円形。床も浴槽内も小さなタイルが敷かれ、縁だけが木製でとても端正な感じがする。
お湯は無色透明だが硫黄の香りのするナトリウム・カルシウム硫化塩泉。やや熱めの43℃ほどだろうか、肌の表面がつるつるして気持ちがいい。
 
こちらのお風呂には小さな露天風呂もついているが、外気が低いためかちょっとぬるすぎ。
 ついでにもう片方のお風呂はちょっと小さい四角形。
こちらもとても品のいいお風呂。

すっかり暖まったところで夕食の時間になり、別室の用意だからと係りの方がわざわざ部屋まで迎えに来てくださる。
 食事は2階の個室。
こちらの宿、部屋の半分は食事用にしているようで、こういうところが贅沢。

初日の晩はスタンダード・コース。
 テーブルにセットされていたのは前菜とクルミ豆腐、郷土料理のいもなますと塩煮いも。近所のお母さんが作るといういもなますは思いのほか甘い味付けでちょっとびっくり。前菜の揚げたごぼうがすごくおいしい。
 次に来たのは信州サーモンの昆布締めとなめこ安平の上品な吸い物。
 朴葉の上で焼く和牛が来て
 ころ柿まんじゅうは菊花と春菊がさわやか。
 舞茸の天ぷらはパーフェクトな揚げ具合で
 しめじご飯も味付けが絶妙。上にかかった海苔の香りまで素晴らしい。
 最後のデザートも手作りの洋ナシゼリー。
全体に贅沢な材料は使っていないし手の込みすぎたこともしていないが、素材を吟味し一品一品丁寧に作られていることが感じられるとても満足度の高い食事。

 翌日の朝食も奇をてらわない内容だが、やはりいもがらの煮物とごぼうの丸煮という郷土料理がつく。

2日目の夕食はちょっと軽めの方がよかろうと一汁三菜コースをお願いした。
 前菜は柿のすり流しやわさびチーズカナッペでおしゃれ。
 本日の郷土料理はカレー芋ときくらげの山家煮で、特にきくらげが好み。
 焼き立ての岩魚が運ばれてきて
 さらにきのこや豚肉がたっぷりの蕎麦すき
 ちっとも軽めの食事ではなく、満腹で最後の舞茸ごはんは食べられなかったけれど
 デザートは赤大根のシャーベットと聞いては食べないわけにいかない。
ちょっと甘い大根おろしを凍らせたようで、口の中がさっぱりする。

 翌日の朝食は豆腐や卵も姿が変わり、こういう気遣いにも感心。

というわけで食事に大満足した住吉屋さんだが、それ以上に感動したのは宿の方たちの対応。
すべての従業員が気持ちよく親切で、チェックアウトの時など次に泊まるのが近所の別の宿とわかるとこちらが外湯めぐりをしている間に荷物を運んでくださった。
その間バスタオルと長靴、傘も貸してくださり、「仲間の宿だから」と返却に来る必要もないとおっしゃる。
郷土料理に興味を示すとレシピのコピーもくださるし、本当に気持ちよく滞在できた。

今回は一人泊だったので、一泊目は19000円、2泊目は17000円。
設備を考えるとちょっと高目にも思えるが、この宿は余計なところには贅沢せず、その代り大切なところには手を抜かない主義なのだと一本筋が通っている感じがする。

温泉雑誌などで人気の理由がよくわかる、納得の宿だった。


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野沢で湯治 1 松本観光

2013-11-12 17:16:33 | 国内旅行
去年の春、鳴子で湯治したのが楽しくて、またいろんなお湯に入れそうなところと言うことで今年は野沢に逗留することにした。

野沢は長野の北部なので長野市から入るのだが、そう言えば松本は行ったことがなかった、と言うことで遠回りだがまずはスーパーあずさで新宿から松本へ2時間38分。
  

駅前からは市内循環バスのタウンスニーカーに乗車。
 この水玉バスは松本出身の草間弥生のデザイン。
よく見ると正面にサインも入っている。

10分ほどで到着するのは松本城の北にある旧開智学校校舎。
  
1876年に地元の大工さんが建てた建物は1963年まで90年も使われていたとか。
正面の唐破風に龍、八角塔に天使の和洋折衷がおもしろく
  
 
内部の装飾も凝っていておしゃれ。
 
歴代の机が並ぶ講堂にはステンドグラスもはまっている。
  
各教室は学校の博物館になっているが、子守のために学校に通えない子供たちを集めて教えたという展示に感心。昭和の初め頃のことだ。
 これは現在の開智学校。ちゃんと八角塔を踏襲している。

旧開智学校校舎のすぐ隣にあるのは旧司祭館。
 1889年にフランス人神父が建てたもの。
   
テラスのゆがんだガラスの向こうに学校が見える。

開智学校のすぐ南には松本城のお堀がある。
 天守閣も近くに見えるのだが、ぐるっとまわらないと入場券売り場に行きつけない。

 
というわけで正面のお堀を渡り、黒門をくぐって
 国宝、松本城天守閣とご対面。

中に何もないのはわかっているが、天守閣を見ればてっぺんまで登りたくなるのが人情と言うもの。
しかしさすが国宝、平日でも観光客がいっぱい。外国人も団体が来ているのだが
 急な階段にびびって大渋滞。
 やっとたどり着いた天守閣の最上階は寒い。
  
少し前まで青空だったのにいつの間にかどんより曇ってまわりの山は見えず。でもさっき訪れた開智学校が紅葉の向こうに見える。

お城を出たら大名通りを歩いて中町通りへ。
 江戸末期から明治にかけて大火が続いたのでなまこ壁の土蔵を造った、その家並みが残る道。
  
 
家並にふさわしく骨董屋や焼き物、漆器の店が多いが
 こんなインドカレー屋さんもある。

おいしい水の井戸のある蔵シック館は内部見学ができる。
  
  天井の木組みにうっとり。

3時間ほどの町歩きだったが、さすが城下町は洗練されている、と改めて思いながら駅へ。

 松本から長野へはワイドビューしなので50分。
 駅で買った長なす入りのお焼きはシソと味噌が入ってもちもち美味。でも「食べる時に気を付けて」と言われていたのに、思いっきり中の味噌をたらしてしまった。

長野駅からは直通の急行バスで野沢温泉まで一時間。
長野を出たところで降り出した雨は、野沢温泉村に入った途端に雪に変わった。


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