Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ミャンマーから戻りました

2013-01-29 19:38:05 | 東南アジア
昨日の早朝6時、成田に到着したらなんと外は雪で真っ白。

朝の一番機で遅延もなく到着したが、その後は除雪のために滑走路が閉鎖されたりもして、今回はこれも含めて実にラッキー。3回も国内線に乗ったが一度も遅れがなく、ミャンマーとは相性がいいらしい。

訪れた人々の好印象を聞いていたミャンマーであったが、実際訪れてみると実に居心地がいい。
目が合えばにっこり微笑んでくれる人々といい、素朴ながら一生懸命なサービスをしてくれるホテルやレストランのスタッフといい、初めて訪れた時のブータンを思い出す。

もちろん一般国民の貧しさは容易に想像がつくし、インフラが整っていないための不自由もある。
少数民族の問題は今もあちこちで火を噴いているし、軍事政権による富の独占や腐敗の横行も明らかだ。

しかし来てみれば入国審査の係官からしてラジオを聴き、鼻歌を歌いながら仕事していて緊張感のかけらもないし、土産物屋では客をそっちのけで店員とガイドがわいろを要求する役人の悪口で盛り上がる。
政府の批判も遠慮なくするのでそれは最近のことかと聞いたら、「政府批判はみんな昔からおおっぴらにしてますよ。テレビの政府発表なんてみんな大声で罵倒してましたもん」とは日本語の達者なガイドの話。
もともと密告を恐れて何も言えないような国ではないらしい。

今回は初めてのこととて観光定番コースを手配した車と日本語ガイドと回るぐーたらな旅をしたが、それでも食べたいものを食べ、聞きたいことを聞いて、実に充実した旅行となった。
ネタを山ほど仕入れたので、しばらくはミャンマーの話にお付き合いいただこう。


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ミャンマー大使館

2013-01-15 13:02:22 | 東南アジア
大使館でビザ取得シリーズ(?)、今回はミャンマー。

ミャンマー大使館は品川駅から10分ほど、御殿山ヒルズの庭園を抜けた先にある。

 
まるで学校か市役所のような建物。正直こんなに大きな建物とは思ってもみなかった。
これまで行った大使館がインド以外はどこも一般の民家を使っていたのでそんなものだろうとたかをくくっていたのだ。

門扉の端の通用口を通り、まずは門番小屋で名前と用向きを記帳。
大使館の入り口を入ると中もまさに市役所か、バスターミナルのチケット売り場のような感じ。
12月の中ごろに行ったらビザの申請と受け取りに30人以上が行列を作っていてびっくり。
ビジネスで行く人と、休暇で行く人が半々という感じだろうか。

窓口ではミャンマー人のお姉さんが申請書を細かくチェックしているので一人一人結構時間がかかる。
そのうち一人が大声で抗議を始めた。ビザの受け取りには銀行窓口で代金を払い込み、その振込済み証書を持ってこいと明記してあるのだが、ATMで振り込んだので受け付けろ、と繰り返す。

「振込先が明記されていないからこれではだめです」と窓口で言うのに、「あんたバカか、銀行に電話して確かめればいいじゃないか」ってバカはおのれじゃ。
どうも隣の某大国の人間のようだったが、こんなやつにビザを発給してやる必要はないぞ。

むちゃをわめきたてる申請者に対して、ミャンマー人の大使館員はしかし声を荒げることもない。
軍事政権で強引というイメージ、少なくとも大使館のビザ申請受付では感じられない。

窓口にたどり着くまで30分ほど。
申請には就業証明書か源泉徴収証が必要とあったが、こちらは名刺を出しただけであっさり受領。
ビザの受け取りは1週間後で、こちらもすんなり。

と言うわけで、明日から寒い日本を脱出して初めてのミャンマーに行ってきます。
戻りは月末。


過去のビザ申請シリーズ:

シリア大使館
バングラデシュ大使館
インドビザ申請センター
ネパール大使館


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上海発機内で「砂漠でサーモン・フィッシング」

2013-01-14 14:23:43 | 機内食・映画・美術展
上海に滞在中、ホテルでも仕事先でもネットはつながったが、ブログを見ようとするとプロバイダーによってつながらない。

まったくだめだったのはexblog、yahoo、fc2。livedoorはつながるが画像が表示できず、普通につながるのはgooとamebaだけ。
なんだか中国の情報規制はどんどんひどくなっている。

そんな上海を離れるJLの機内食。
 カレーは上海Coco壱番屋のルーなんですと。

同行者は「Coco壱番屋は勘弁してくれ~」と叫んでいたが、日本でも入ったことがない自分には十分おいしくいただけた。
結構エビが入っていたし、サイドのボリュームも十分。デザートが冷たい杏仁豆腐なのがうれしく、JLの機内食は前より努力していると思う。

さて帰りの機内は往きよりさらに忙しい。なにしろ2時間もかからずに東京に着いてしまうのだ。

あまり長くないものを、と選んだのは 「砂漠でサーモン・フィッシング」

ほとんど予備知識もなく、原題が砂漠ならぬ「イエメンでサーモン・フィッシング」だったのと、監督がラッセ・ハルストロムなので選んでみた。この監督、「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」がかなり好きだったのだ。

お話はイギリスの水産学者がイエメンの大富豪の依頼で砂漠にダムを作り、鮭を放流して川をさかのぼらせようと努力するというもの。そこに美人投資コンサルタントやら、英国首相のやり手広報係やらがからんでくる。

セットアップとしては決して悪くない。役者もユアン・マクレガーや割れた顎がセクシーなエミリー・ブラントで、こちらも悪くない。クスクス笑わせる場面もあり、そのユーモアのテイストは結構好みだったりする。

しかし見終わって見ると散漫な印象でなんだかぴりっとしない。
シリアスな内容もふんわりみせるのがハルストロムの持ち味だけれど、全体にメリハリがないので盛り上がらないのだ。

イエメンの話しながらイエメンでロケできなかったようなのもつまらない一因かもしれない。本来は壮大な話なのに景色に魅力がない。
準主役である大富豪は男前だし、いいキャラクターとして描かれてもいるのだが、やっぱりアラブをテロリスト、後進的に見せているのも気に入らない。
欧米の映画に現れるアラブやイスラム教徒の姿にはどうしても偏見のにおいを感じてしまう。

というわけで一番スリルがあったのは羽田に到着する前に無事に映画が終わるかどうか。
どうにかぎりぎり最後まで見終わったが、ちょっと残念な映画ではあった。


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「年末」の上海で朝散歩

2013-01-12 18:41:24 | 東アジア
仕事である会社を訪ねたら、エレベーターホールで10人ほどの若い子たちがなにやらダンスの振りを一生懸命練習していた。
聞けば「忘年会の練習です。忘年会は力が入るんです」。

中国の正月は旧暦、今年は2月10日からなのでなるほど上海は年末なわけだが、しかし考えたらまだ1ヶ月もあるし、午後の2時過ぎって就業時間じゃないのか。
2時間ほどの打ち合わせを終えてもまだ練習をしてるって、恐るべし中国の忘年会。

さて、そんな上海、ホテルの朝食はつまらないので外をうろついてみる。
今まで行ったことのなかった方向に行ってみると
 何とも好みの路地を発見。
しかも「西域」の文字とイスラム帽が見えれば入らないわけにはいかない。

ウイグル語が飛び交う店内に入ると料理の写真が壁にあるので注文は簡単。
 
お兄さんが手打ちで伸ばしてくれた麺はしこしことコシがあり、具はちょうどよいピリ辛具合でおいしいラグメン。ついてきたスープもクミンの香りがしてうまい。
 食べている間もお兄さんは調理台いっぱいの生地に油を振り、全体重をかけてこねている。これはおいしいわけだ。

 ピリ辛の舌を鎮めるべくコーヒーを頼んだのは「85℃」。
台湾のパン屋チェーンはさすがに店の造りもケーキもおしゃれ。

その先に見つけたのは小さな屋内市場。
 
こぎれいな市場だが、天井から魚やら肉やらの燻製がぶら下がっているのが面白い。

思いがけずホテルの近くに好みのエリアを見つけたので、翌朝もそちら方面へぶらぶら。
また別の路地を入って見ると
 大通りとは一変、いかにも庶民的な住宅地が広がる。
 
店先で揚げた豆を売っていたり、猫がつながれていたり。

さらに先へ行くと狭い路地に露天市場。
 
山積みの竹の子がおいしそう。
  
鶏肉類も新鮮そのものだが、鴨やらガチョウやら鳩やら、本当に普段から食べるのね。

この近所のスーパーに入って見るとどこも腐ったような野菜しか置いていないが、こんな市場があちこちにあったらそりゃ誰もスーパーなんかでは買わないわな。

でこの時期の中国に行くと果物屋さんには柑橘類がてんこ盛り。
 
あまりにもたくさんの種類があるのでいくつか買って食べ比べてみた。


左の2つは芦柑というらしいが、伊予柑のような厚い皮で味は日本のミカンと大差なく種が多い。
3つ目の金持山というのは昔の缶詰のミカンの味がする。
次の冰糖橙は日本のミカンより小ぶりだがまん丸で、とても甘いネーブルオレンジのようでおいしい。
でも一番好きなのは一番右のちびっこみかん。金柑よりちょっと大きいぐらいだが、内皮がうすく、味が濃くて大好き。

みかんの袋をぶら下げながら、さらに朝ご飯を調達。
 
1つでお腹いっぱいになる葱餅はたったの1.8元(約25円)。ピンクの腕カバーのおじさんが握ってくれたご飯は肉そぼろにザーサイ、卵入りで4元。
 食事の友はコンビニで買ったおしゃれなパッケージのウーロン茶。
これ、甘さもなくておいしかった。中国の商品も進化している。


上海駐在の日本人によると、昨年の秋に反日で大騒ぎだった頃はさすがに緊張感があり、韓国人のふりをすることもあったとか。
でも中には日本人と知ると「俺は日本人が大好きだよ」と言ってくれるタクシー運転手がいたり、まわりの中国人の方が気を使ってくれたらしい。
「暴動を起こしたのは地方から来た人。上海人ではありません」と言う上海人の言葉は信じていいと思う。地元民の店に紛れ込んで日本人とわかってもみんな普段と変わらず親切にしてくれたから。

ただ「地方から来た人」を未開の外国人のように思う都会人、と言うところに今の中国の問題があるんじゃないだろうか。
 


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上海行き機内で「最強のふたり」

2013-01-09 23:29:05 | 機内食・映画・美術展
今年最初の出稼ぎ先は上海。

羽田発は9時過ぎと早いので、ラウンジで飛行機を見ながら朝ごはん。
 メゾン・カイザーのなんちゃらエクメックという黒いパン、ちょっと変わった風味にサワークリームをつけて食べるといける。

いささかパンを食べすぎた、と思いつつ、機内食が出ると味のチェックだけ、とか思いながらついまた食べちゃう。
 中国線のちまちましたお弁当、大した中身じゃないがバラエティが多いのがうれしく、ゆかりご飯の上に乗った鰆がふっくらした焼き上がりなのに感心する。
デザートがアイスクリームじゃなくなったのは冬だからだろうか。

今日は見たい映画があるのでご飯を出される前からビデオにアクセス。
なにしろ上海は近いのでぐずぐずしていると見終わる前に着いてしまう。

本日選んだのはフランス映画 「最強のふたり」

最近のフランス映画は時としてまったく肌に合わなくて大外れすることがあるのだが、これは日本の劇場でもそこそこヒットしただけあってしごくまともな映画。
大金持ちの身体障害者と移民の看護師という、ある意味ステレオタイプな役回りながら、看護師が障害者に遠慮することなく、雇い主はそこが気に入るというのがわかりやすくていい。
看護師の冗談は時に「そこまで言うか」というほどきわどかったりもするが、そこに偏見や差別がなければ受け入れられるということだろう。日本のメディアなどがやたらに表面だけの禁止用語を作っていることのアンチテーゼのよう。

役者はどちらもうまいが、特に黒人看護師役が生き生きとして深みもあって実に魅力的。モデルとなった実在の看護師はアラブ系の人のようだが、これをセネガル人にしたのは大成功。
障害者役は頭しか動かすことができないと言うハンデにもかかわらず、表情だけで複雑な内面を表現するのだからこちらもたいしたもの。
セリフですべてを説明したりしないところもいいが、これはうまい役者がいてこそ可能なことだろう。

期待に背かない映画を無事に最後まで見終わって、到着した上海は今日もぼんやりともやって底冷えがする。



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冬の長野 5 小布施で栗三昧

2013-01-08 20:26:35 | 国内旅行
12月26日

蕨温泉から小布施へはタクシーで15分ほど。
来てくれた運転手さんは高山村の人だそうで、いろいろ話してくれて楽しい。
小布施が観光地として成功していることを話題にすると、「いろんな人が来ておもしろいよ」ってどんな人が来るのだろう。もっと詳しく聞こうとしたら目的地に着いてしまった。

車で降り立ったのはここ
 「北斎館」
ご存じ、浮世絵で有名な葛飾北斎の美術館だが、なぜ小布施にこれがあるかと言うと北斎が80歳を超えてからこの地の豪商、高井鴻山に招かれてしばらく滞在し、肉筆画や祭屋台の天井画を描いたからなのだそうだ。

というわけでこの美術館の目玉は肉筆画と祭屋台で、確かにどれも達者な絵だけれど、天井画はともかく肉筆画の方は正直ぐっとくるものを感じない。
浮世絵のような大胆な構図やデザイン性がないし、北斎漫画のようなユーモアもなく、なにより一枚一枚「画狂人北斎 八十ん歳」と年齢を書き入れているところが「俺はこの年になってもまだこんなに絵が描ける、すごいだろう」という強烈なエゴばかりが目立っていやらしい。
枯れた老人などにならなかったからこそ長生きもし、画業も続けられたのだろうが、自分の理想の老人象ではなさそうだ。

美術館を出ると外は小雪がちらつき、冷たい風が吹き付ける。
 
北斎館の周りのお店は和風の造りに揃えられ、最近お色直しをしたにしても統一感があっていいと思う。

小布施と言えば栗、なのでまずはモンブランを食べようと「栗の木テラス」へ行くとなんと本日定休日。
しかたがないので同じモンブランがあるというテイクアウトのお店の店先で。
  
モンブランは栗の味が濃厚でよろしいが、マロンシュークリームの方はあとで食べるとほとんど栗を感じない。

寒いのでこの後は店を見つけると入ってお買いもの。
 お正月用の栗鹿の子に、小豆を使わない栗蒸し羊羹のようなお菓子、これは甘すぎずおいしかった。
 
伊那に本店のある「かんてんぱぱ」ではダイエットによさそうなスープ類を買い込み、お話好きな奥さんのいるアップルパイの店でジャムを買って、と小布施では財布のひもを緩めっぱなし。
しかしアレックスズ・カントリーストアの「森の王様」と言うジャム、ブルーベリーやらプラムやらいろいろ入っておいしく、実家に持っていったらあっという間に一瓶食べつくしてしまった。

荷物も重くなってきたので今度は小布施堂のカフェへ。
 
立派な門の奥の本宅では冬支度で忙しそう。
  
その脇にあるカフェはおしゃれな造りで、特に2階はゆっくりできる。
 ここでも栗の入ったケーキを食べたが、うーん、これは普通。

財布もだいぶ軽くなったので長野電鉄の小布施駅へ。
  
昔ながらの駅内には無人でお土産を並べていてのんびり。

30分ほどで到着した長野駅からは新幹線で東京へ。
バスに比べて倍の値段だけれど、時間は半分もかからない2時間弱。

その車内でさらに小布施の甘いもの。
 
栗最中は濃厚に栗、だけれどかなり甘い。ジャムを買ったお店のアップルパイはリンゴの酸味が効いておいしい。小布施に来る外国人ツアー客に大人気、とは店の奥さんの話。
でも一番おいしかったのは帰り際に見つけて買った「マロナップル」と言うお店のマロンプリン。なめらかプリンにちゃんと栗の風味が効いて、これは買ってよかった。

さんざん栗の甘いものを食べたので長野駅で買った駅弁は翌日まわしになった。
 「信州夢回廊御膳」は蕗味噌ののったおにぎりとお精進のおかずのお弁当。
雑穀のたくさん入ったおにぎりに蕗味噌がよく合う。

これを買った新幹線ホームの販売員さんには「寒いですよね、ごめんなさい」となぜか謝られてしまった。
長野の人のやさしさ、親切さに感心することの多かった今回の旅、にわかに長野ファンになってしまった。


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冬の長野 4 蕨温泉 「わらび野」

2013-01-06 22:43:32 | 国内旅行
12月25日 続き

山田温泉から女将さんの車で10分ほど、山を下ったところにあるのが今夜の宿。
 蕨温泉の「旅館 わらび野」

チェックインしてそのまま女将さんに案内され、ロビーから1階下がったところにある部屋へ。
  
と言っても地下ではなく、窓の向こうはお庭で明るい。テーブルの上には高山村自慢のリンゴが3つ。

このリンゴをいただいて一息入れたら、朝から数えて本日4湯目へ。
 向かったのは宿の玄関を出てすぐ左手にある高山村営「ふれあいの湯」。
立ち寄りだと300円だが、わらび野さんでいただいたチケットを渡せば無料で入れる。
 
中には休憩所もあり、まだできてそれほど時間が経っていないのか、浴場もきれい。
広々とした内湯の向こうにはやはりかなりの大きさの露天風呂もある。(お風呂の写真は高山村のHPから)

ここのお湯はカルシウム・ナトリウム・塩化物硫酸塩温泉だそうで、ちょっと茶色がかっているが透明で無臭。癖がないお湯で暖まるが、七味温泉の個性的なお湯に比べると物足りなく、なによりも塩素の匂いが鼻をつく。地元の人たちがひっきりなしに訪れるお湯なので仕方ないのかもしれないがかなり残念。
というわけでここはさっさとあがって夕食を待つ。

「わらび野」の夕食はロビー右手の食事処の個室にて。
 クルミや干し柿、むかごなど山の物を使った前菜は手間がかかっていてちょっとうれしい驚き。
 
山芋真薯の吸い物もおいしく、お造りもまた手のかかったプレゼンテーション。
  
岩魚の塩焼きも紫キャベツのゼリー寄せなど付け合せがおもしろく、豚肉の紙鍋はたっぷりのお野菜に青大根おろしも入って、これがおいしい。
 
30時間も煮込んだというブリ大根はよく味がしみているけれど味付けはかなり濃いめ、天ぷらは干し柿が珍しい。
 
締めの卵雑炊はギブアップして、デザートの懐かしい味のイチゴムースをおいしくいただく。

正直それほど期待していなかったが、地元産と思われる野菜のおいしさが際立ち、なかなか満足のいく食事だった。

で夜は今度は宿のお風呂へ。
 こちらは窓も露天もないお風呂。
しかし木の壁に囲まれた小さなお風呂は落ち着いた感じで、内湯好きとしては悪くない。

朝になると男湯と女湯が入れ替わって
  
内湯の中を通り、窓の向こうにある露天に入るもう一つのお風呂。

どちらもお風呂の造りとしては嫌いではないのだが、やっぱり塩素のにおいが気にかかる。
おそらく隣の「ふれあいの湯」と共同でお湯の管理をしているのだろう。残念。

そして朝食は前の晩とは反対側の食事処へ。
  
大きな窓に向かって用意された席。窓の向こうには善光寺平の長野市が見える。
 おかずはご飯が進む君ばかりだけれど、ここで食べすぎてはいけない。

食事を終えたらチェックアウトの前に「ふれあいの湯」の隣の農産物販売所へ。
 ここは前日に下見をしてお土産の目星をつけておいたのだ。
 
でここで地元産の豆など買ったら当番のおばさまが自分で煮た豆やら野沢菜やらを振舞ってくださる。
前日もお茶をすすめられたし、長野の方は本当に皆さん親切。

チェックアウトをして前日預けた「日本秘湯を守る会」のスタンプ帳を返してもらう。
 これでまた10個スタンプが溜まったのでこの中の温泉の一つに無料で泊まれる

頼んでおいたタクシーに乗って蕨温泉を後にした。


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2013年のお正月

2013-01-03 15:58:11 | 雑談
あけましておめでとうございます。

ブログ開始から7年目に突入、お正月を日本で過ごすようになってから4年目。

今年も3年連続で御成門の「枡ざき」さんのお節で年明けを祝う。

年を追うごとにぎっしりと中身充実のお節。
 一の重の真ん中にはイクラのしょうゆ漬け、隣のからすみの下にはクルミが一杯。
 二の重の葉っぱの下にはアワビ、その他にも海の幸があれやこれや。
 三の重の煮物もそれぞれ味に工夫が凝らされ、手間がかかっているのがよくわかる。

今年はちょっと味付けが濃い目なのは日持ちのためだろうが、元旦から仕事をしていた弟が夜にやってきてほぼ食べつくした。

年寄りと過ごす正月は3が日中居眠りをしているようで、親の衰えが目立ってちょっとさびしい。
年を取るとはこういうことか、と自分の行く末も思ったりして。

今年は子としての義務をいろいろ果たさなければならなそうだけれど、マイペースに息抜きしながら、まあなんとかなるだろう。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。


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