Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

吾妻渓谷、八ッ場ダムと川原湯温泉「王湯」

2014-05-31 15:13:29 | 国内旅行
8時半を回ったあたり、お世話になったかど半旅館を徒歩で出発、旧道を降りて行く。

  
すぐに頭上に見えるのは八ッ場ダム建設に伴って作られたという国道145号バイパスの真新しい高架。これができたおかげで草津温泉へは早くなったが、川原湯や川中温泉はまったくスルーされてしまうのだそうだ。

まだ残る旧国道まで降り、JR吾妻線の線路を渡ると眼下に吾妻渓谷が見える。
 
深い緑に覆われた渓谷の底を流れる川がブルーグリーンでとてもきれい。

線路を渡ってすぐに右折すれば渓谷の遊歩道だと女将が言っていたのでその通りに進むと、道は旧国道沿いの歩道でどうも下に降りる道はない。もっと緑の中を歩けるものと思っていたのでいささか拍子抜けだが、渓谷を覗き込みながら歩けば
  
山藤は咲いているし
  
吾妻線の「日本一短いトンネル」(右の写真、トンネルの向こう側が見えるのがわかるだろうか)も見られたのでよしとしよう。

やがて駅まであとちょうど半分というあたりでやっと下に降りる階段があった。
 
鹿飛橋を渡ったこの先は期待通りのハイキングコースになっていて、林の中を歩くのは気持ちよさそう。
ところが残念なことに本来は川原湯温泉駅までつながっているこのコース、昨冬の大雪で道が崩れて通り抜けができないと言う。やがてダムの底に沈んでしまうことになるこの道だからこそ歩いてみたかったが、引き返すのでは時間がかかりすぎるのでしぶしぶ国道へ戻る。

そしてもうしばらく行くと
 おお、これが問題の八ッ場ダム建設現場。思っていたよりずいぶんこじんまりした工事だな、と思うが
  
これが完成すると地図の緑の線で囲まれた部分が水の底に沈み、今立っているところも水没する。
と言っても完成まではあと5年はかかるらしい。

国道をてくてくと、宿から6キロほども歩いただろうか、90分で川原湯温泉駅に到着。


この前を素通りしてさらに先へ進むと駅名になっている川原湯温泉街の入り口。 
 
ここには8軒ほどの旅館と2軒の共同浴場があったのだが、
 
旅館の多くはすでに取り壊され、工事現場をぐんまちゃんが仕切っていたりする。
高台に移って営業を続ける旅館は2軒だけ、あとはこれを機に商売をたたんで高崎などへ移転してしまった人がほとんどなのだそうだ。

意外にきつい坂を10分ほども上がってやっとたどり着いたのはまだ営業を続けている共同浴場「王湯」。
 
ここも本来は3月末で新しい施設に移るはずだったところ、春先の大雪で工事が遅れて6月末までの営業になったということですべりこみセーフ。

入口の自販機で300円を支払い、階段を下に降りて行くと内湯がある。
 
脱衣場にもガラスの仕切りがあり、さらに階段を下りたところに8人は入れそうなきれいな浴槽。
 
含硫黄-塩化物・硫酸塩温泉と言うお湯は無色でうっすらと濁っている程度、浸かっているとそれほど強くにおいを感じないが、湯口のコップに汲んでみると硫黄のにおいがむせるほど、その割に飲んでみるとちょっとだし汁のような味で意外に飲める。
70℃以上ある源泉にじゃんじゃん水が入れられているが、それでも43,4℃と熱めのお湯。長くは浸かっていられないが、浴槽の周りが広々として明るいのでとても気持ちがいい。ハイキングの汗を流すのにピッタリ。

この内湯はとても気に入ったが、列車の時間までまだかなりあるので、露天風呂にも行ってみることにする。
  
ここの露天は一度服を着て上に上がり、渡り廊下を渡ってまた下に降りなければならない。
6人ほどでいっぱいになりそうな浴槽は眼の前の壁が高くて、お湯に浸かると展望はない。こちらの方が濁りが少し濃くて、水加減もあるのだろうが内湯よりもやや熱い。

帰り際、受付のお姉さんが温泉好きらしいお客さんと話しているのを聞くと、内湯は従来からの源泉、露天は移転のために新しく掘られた源泉からのお湯だそうで、「成分はおなじはずなんですけど露天の方がきつく感じるらしいですね」と元の源泉に愛着を感じる言葉。
平日にもかかわらず閉館を惜しむ客がたくさん来ていて、このお風呂がなくなってしまうのは実にもったいない。

さっぱりとしたところで駅へ。
 
このクラシックな駅舎には自販機もなく、駅員さんから切符をもらうがさすがに硬券ではないのがちょっと惜しい。
  
線路の向こうには高い橋がそびえ、ダムが完成すればあの高さまで水が来る予定。新しい線路や駅舎ももちろん作られており、この秋には移転の予定らしい。
 最初で最後の駅に別れを告げ、高崎行きの普通列車に乗車。

高崎駅からは新幹線に乗り継いだが、昼食のために改札を出てみると
 ぐんまちゃんのキャラクターショップはあるし
 
それ以上に群馬の特産品を集めた店の規模が大きくてびっくり。ここの品ぞろえがすごくて、群馬県、イメージアップにかなり本気な様子。
ついいろいろ買いこんでしまって
  
新幹線車内で食べた抹茶アイスは残念ながら値段から期待したほどではなかったけれど、水沢うどんやお菓子類はどれもおいしくて大満足。

 お昼は駅ビル内で上州豚をおいしくいただいて
 夜は高崎駅の鶏めし弁当、900円。
高崎と言えばだるま弁当や峠の釜めしが有名だけれど、さすがにその中をも生き抜いてきただけある。
そぼろに照り焼き、鶏肉焼きにつくねは北関東らしいしっかりした味付けで飽きないおいしさ。

近場でこれまであまり気に留めてもいなかった群馬も、来てみれば考えさせられるところもあり、でもやっぱり楽しかった。


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川中温泉 「かど半旅館」

2014-05-29 22:45:24 | 国内旅行
日本には「三大美人の湯」というのがあるそうで、島根県の湯の川温泉、和歌山県の龍神温泉、そして群馬県の川中温泉がそうなのだとか。

湯の川と龍神温泉を制覇した友人が残る川中温泉にも行ってさらに美しくなりたいと言うので、お伴をすることにした。

 出発は上野から、特急の「草津」。
平日のお昼の車内はほとんどガラガラで、一車両に10人もいたかどうか。
 本日のお弁当は駅で買った日本橋ゑびす屋の「吉野鶏めしのお手軽弁当」。厳密には駅弁ではないかもしれないが、しっかりした味付けの鶏めしがおいしくて、これで580円はお値打ち。

高崎を過ぎると新緑のまぶしい山の景色になり、2時間30分で目的の駅に到着。
  
 何とも懐かしい風情の「川原湯温泉駅」。
しかしここは議論になった八ッ場ダムのおひざ元。この駅舎もダムが完成すると水の底に沈んでしまう運命なのだ。

駅を出るとお迎えの車が待っていて、宿までは15分のドライブ。
つい1ヶ月前までは行っていなかった送迎を始めたのも、ダム工事で道が新しくなり、トンネルが多い道は歩くのが危なくなるからだとか。

 
そして到着した川中温泉、かど半旅館は山の中の一軒宿。日本三大美人湯の看板が誇らしくかかるのは本館。
  
玄関の向かい側には地下通路でつながった新館があって、小さいながら滔々と流れる川に面している。

 こじんまりした帳場で迎えてくれたのは、宿の売りにそむかぬ美人の女将さん。予約の電話をした時から感じが良く、秘境宿のスタンプ帳を見ながら北海道の話などする。

やがて案内されたのは新館の2階、10畳のお部屋。
 
新館と言ってもだいぶ年季が入っているようだが、掃除はしっかり行き届き、広縁の先にベランダまであるのはちょっと珍しい。
 
窓の外には川が流れ、謎の小さな鳥居が見える。
そして隣の部屋はなんと、卓球室。温泉卓球を楽しみたかったけれど、同行の友人はぎっくり腰を起こしたばかりだったので残念ながらパス。

それでは、と早速温泉療養のため階下のお風呂へ向かう。

まず覗いてみたのは女湯。
 3,4人でいっぱいになりそうな変わった形のかわいいお風呂。狭い脱衣場との間にはガラスの仕切りがあるのだが、扉を開けると窓が閉め切ってあるためか、硫黄に他の要素が混ざったようなにおいでむせるほど。

ここに入ってもよかったのだが、「この時間、他には連泊の男性が一人いるだけです」と女将に言われていたので混浴の大浴場と露天を覗くと案の定誰もいない。
これはチャンス!と友人と二人、露天の脇にある男女別の小さな脱衣場で裸になる。

 屋内にある大浴場は6人ほどは入れそうな、これも変わった形のお風呂。
ここのカルシウム─硫酸塩泉の源泉は35℃しかないので、この内湯は加温されていて、それでも40℃ほどのぬるいお湯。ここにちょっとだけ浸かって、その奥にある露天へ移動すると
 
手前には10人は入れそうな大きな石造りの浴槽、岩壁で仕切られた向こうにはそれより少しだけ小さな浴槽があって、正面は一面の緑に向かって開かれている。
手前はやはり40℃ほどの加温湯、奥は源泉のままなので体温より低いが、無色透明のお湯には大きな茶色い湯花が少し浮かび、ぬるぬる感はないのだが入っていると体がふーっと軽くなるようで何とも気持ちがいい。

ぬる湯を楽しみ、暖かい方に移ってぼーっとしていると、「こんにちわ」と声がしてなんと、男性が入ってきた。
なぜか誰も来ないと信じ込んでいたのでこれにはびっくり、挨拶の返事もできない。
我々は露天の脱衣場を使っていたので、大浴場の脱衣場を見た男性も誰もいないと思って入ってきたのだろう、あちらもびっくりしたに違いない。
混浴なのだからどちらにも入る権利があるわけだが、なぜかこちらが悪かったような気がして、マナーの良い男性がそっぽを向いてくれている間にそそくさと出てきた。
それにしても、ああ、びっくりした。

そうこうしているうちに6時、電話もない部屋に女将さんが声を掛けに来てくれて、帳場の隣にある食事処へ。

 テーブル席に並べられていたのは鯉の洗いやこんにゃく、とろろ、豚肉と野菜蒸しなど山のものばかり。あとから焼き立ての岩魚が来て
 〆に出てきたのはおっきりこみという手打ちのとても太い麺。野菜がたくさん入った汁は味噌仕立てなのがおもしろく、いかにも田舎の料理という素朴な味。

食後も8時から10時までが露天の女性専用時間なのでまたぬるい源泉でゆらゆらして、寝る直前にも今度は女湯に入りに行った。
そうしたところ、お湯の温度はぬるいのだけれどここの温泉は体が芯から温まるらしく、出た後もいつまでもポカポカする。美人の湯と言われるのはこのためだろうか。
しかしおかげで布団に入ってからも一向に汗が引かず、なかなか寝付けない。
温泉パワー、恐るべし。

寝不足ながらも翌朝の6時から7時の女性専用時間にもまた露天へ直行。
とにかくこの宿の露天、特に源泉そのままのぬる湯の気持ち良さはたまらない。
びっくりはしたが、昨日の昼間にも入ったのは正解だったね、と友人と同意する。

 8時からの朝食もぜんまいやふき、おからや切干大根の煮物が並んで家庭的。

この旅館は部屋に外鍵はないし、冷蔵庫もなく、残念ながら冷水のポットもない。
トイレはウォシュレットながら外だし、設備や食事からするとこれで二人泊、税別13000円はちょっと高めのような気がする。
しかし特筆すべきあの源泉露天、美人になろうがなるまいがあのお風呂にはまた入りたい。

八ッ場ダム建設によるもろもろの変化で大変そうだが、宿のご家族にはぜひがんばっていただきたい。
などと思いつつ、腰痛の友人は送迎車にまかせて、自分は一足先に宿を後にした。
 


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三軒茶屋でランチ@「シバカリーワラ」&「紅茶の森」

2014-05-27 18:10:30 | 食べ歩き
ある日曜日、友人に誘われ、普段出没しない三軒茶屋にランチをしに出かけた。

まず向かったのはカレー屋さん。
駅前のスーパーの横の細い道をしばらく行くと、若い人たちが行列を作っている所があった。
そこが目指していた 「シバカリーワラ」
  
お店はビルの2階にあるが、行列は急な階段から外の歩道にまで伸びている。じりじりと順番に階段を上がると、ガラス扉の向こうの厨房ではインド人と日本人が忙しそうに働いている。

30分ほども待っただろうか、店内に入って行列の訳を納得。
店内は二人がけのテーブルが3つに、カウンター4席だけ。日曜日のせいもあってか、どの席も若いカップルに占められている。

メニューは4種類のカレーから2種類を選ぶプレートなので、同行者と4種類を分けることにする。
 やがてやってきたプレートにはカレーの他にナンとご飯、キャベツのアチャールとジャガイモの香草炒めが乗っている。
カレーは
 おなじみ、マイルドなバターチキンに、黒っぽいのはポークチリキーマ。これが一番辛いが、辛さよりもスパイスの香りがよく立っている。
 左は珍しいアサリのマラバーリ。貝のだしがよく出ていてとてもおいしい。右は優しい味のダールにグリーンアスパラ入り。

アチャールやポテトも含めて、全体にとがったところのない優しい味だが、スパイスはちゃんと効いていてメリハリがある。ナンも付いているが、それよりも小粒のバスマティライスがおいしい。
店内はかわいいし、辛すぎるものは苦手な女の子を連れてくるのにもぴったり。
これは行列ができるはず、と納得。

美味しいカレーでお腹を満たした後は、ゆっくりお茶をしようと、これも友人の探し当てた紅茶屋さんへ。
大通りから一本入った住宅街、ごく普通の古いアパートの一階にある 「紅茶の森」
 
小さな看板はよく探さないと見落としてしまうし、入口は壁の奥を覗きこまないとわからない。まさに隠れ家。
 
店内も3卓に小さなカウンターがあるだけだが、これまた小さな庭に面したほぼアパートのままの部屋には昭和世代には懐かしい感じの家具や小物が置かれて、まるで知り合いの部屋に通されたかのように落ち着く。

スリランカの産地別の紅茶が中心のメニューからケーキセットをお願いすると
 まるでおはぎのように見える素朴なチョコレートケーキにはアイスクリームが添えられ、紅茶はかわいいカバーに包まれたポットでやってきた。毛糸編みのこのカバーは保温力がよく、濾されてたっぷり2杯以上入れられた紅茶を最後まで美味しく飲むことができた。

ゆっくりおしゃべりをさせてもらって、お会計をするとなんとお土産まで。
 お店のDMが賞を取った記念のカレンダーだそうで、お店の雰囲気にピッタリの落ち着いたかわいらしさ。

オーナーのこだわりの見える店はどこも楽しい。


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南極旅行の戦利品

2014-05-25 16:56:21 | 北米/南米/南極
南極の旅行なら買い物をするところなどまったくあるまい、と思っていたが実はそうでもない。
結構あちこちでお金を落としちゃったりする。

お金を落としたくなる最大の要因はもちろん、ペンギン。
 ウシュアイアの監獄博物館売店に始まって
 フォークランドのビジターセンターの売店でも
 サウスジョージアの博物館売店でもひたすらペンギン。

特にペンギンの靴下は大人気で、「買わなかった人はいないんじゃない?」とイギリス人のお姉さんも言うほど。
フォークランドのスタンレーにあるお土産屋さんのペンギングッズはバラエティに富んでいて、
 ペンギンのグミまである充実ぶり。
 下船後のウシュアイア空港では買わないつもりだったのにインカローズのペンギンまで買ってしまった。

乗っていた船にも売店はあったが、ツアー催行会社はこういう商売が苦手らしく、どうも食指の動くものがない。
 
売られているものは防寒着が多いが、乗船客はみんな用意万端なので売れるはずもない。せめてペンギンの一つもつければいいのに。
というわけでここで買ったのは南極半島のガイドブックだけ。地図に各動植物の繁殖地まで示されて内容はいいが、これで30ドルは高い。

ブエノスアイレスで買いこんだのは甘いものばかり。
 
アルファホーレは固いクッキーの間にアルゼンチン人熱愛のキャラメル、ドゥルセ・デ・レチェをはさみ、さらに全体をチョコレートがけにしたお菓子。街を歩けば高級店から新聞スタンドの売店まで、まさにあらゆるところで売られているので目につくものを買ってみた。
左の写真は高級チョコレート店のもので一つ100円かそれ以上、右はスーパーで売っていたものでこちらは一つ30円かそこらで買える。
見るからに甘いし、甘いものよりはしょっぱいものが好きなので、まあ試しにと適当に買ってみたが、これが食べてみるとうまい。確かに激甘なのだが、キャラメルに塩気があるし、クッキーの硬さが食べごたえがあっていい。
でスーパーの量販品も安いなりにおいしいし、高いものはやっぱり値段相応にうまい。
こんなことならもっと買えばよかった、なにより一番有名なHavanna社の物を買わなかったのが悔やまれる。

 Bon o bon もアルゼンチンで有名なお菓子。丸いチョコ掛けウエハースの中にナッツとクリームが入っているが、こちらは駄菓子のようなもの。

 ウシュアイアのスーパーで買ったのはステーキ屋で気に入ったチミチュリ・ミックス。かわいい缶詰はお肉のパテだと思うが、これはまだ開けていない。
そしてまたも登場、ドゥルセ・デ・レチェ。一番安くて軽そうなものを買ったが、これがまたパンに塗るとうまい。どうもこのキャラメル味にはまったらしい。

パンに塗ると言えばジャム。
 左の2つはパタゴニア名物のカラファテのジャム。本当はこれのアイスクリームが食べてみたかったのだが、季節外れで食べられなかった。
右はフォークランドの博物館で買ったDiddle Deeというベリーのジャム。どんな実かと調べてみたら
 偶然にもジプシー・コーブで写真を撮っていた。
どうもそこいらじゅうに生えているらしい、というより島で採れるフルーツはこれぐらいしかないのだろう。
味見はまだしていない。

そして最後のニューヨークで買ったのは
 
アメリカ産のチーズもろもろ。Zaber'sで買うと安いし、おいしい。
シナモンとレーズンの入ったピーナッツバターもいかにもアメリカ、だけれどこれに逆らえない。

金を落としたと言っても、まあこんなもん。


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南極旅行 31 JLスカイスイートで帰国

2014-05-23 16:32:38 | 北米/南米/南極
2月26日

とうとう帰国日。
カーテンを開けても窓の外はレンガ壁なので天気もわからない。

ホテルの宿泊には朝食が含まれているので、一階にある食堂へ。
 
奥にはキッチンがついていて使い勝手がいい。 
 NYらしくベーグルもちゃんとあるし。

8時半にチェックアウトをして外へ。
 今日も小雪がちらつき、温度は0℃以下。南極より寒い。

ポート・オーソリティーのバスターミナルまでは近いので歩いてしまう。スーツケースを転がしながら歩いても10分弱。
  
JFK行きのバス乗り場はターミナルの正面にあるのでニューアーク行きよりはわかりやすいが、やっぱり小さな看板が一つ出ているだけで分かりづらい。20分も待って、ようやくやってきたミニバスで空港まで1時間。

 JLにチェックインし、ラウンジに行くとそこはもう日本。
さすがに安心するが、食べ物の用意などはしょぼい。

コーヒーだけもらって、時間になってゲートに移動すると
 これは日本人向けサービスなのだろうか。

さて本日はようやくスカイ・スイート777の座席。
 
窓側の席をもらい、隣との仕切りを上げると確かに個室のようにまわりからは見えない。
足元が広く、モニターが大きいのもいいが、座席幅は意外に狭くて全体に圧迫感があり、CAからも完全に隠れてしまうので通りがかりにちょっと用を頼むこともできない。座席回りに小物入れのスペースがないのもちょっと不便で、使い勝手は以前のビジネスシートの方が良かったかも。

などと考えているうちに東京行きは定刻出発。
 まだ雪の残るNYにさようなら。

 まずはちまちましたアミューズをいただいて
 食事はほぼ1か月ぶりの和食を選択。
これまたちまちまと小皿が並ぶ前菜だが、上段は冷たいもの、下の2段は暖かいものでバラエティーに富み、味もちゃんと日本食になっていて大変に結構。
 それに比べるとメインのお肉は普通。ご飯もいまいちなのはちょっと残念。
 デザートにもらったチーズとアイスクリームも普通。

お腹がいっぱいになり、映画も見て、昼便なので眠くはないが、フルフラットの寝心地を試してみようと座席を倒す。
この席にはエアウィーブのマットレスが用意されているが、頭上の物入れから出して敷くのは自分でやらなければならない。大体かさばるマットレスで物入れをふさいでしまうのはいかがなものか。座席がフルフラットになればマットレスまでは要らないような気がする。

ごろごろと本など読んでいるうちに日本も近くなった。
そろそろ2食目を頼まねば、とモニターを使って頼んだのは
 ラーメン。なにしろ汁そばに飢えていたので。
しかしかなり期待していたこのラーメン、スープは確かにおいしかったが、麺はノンフライのインスタント、しかも伸び気味でがっかり。これなら「ラーメンですかい」の方がおいしかった。

と文句をたれつつ、飛行機は無事に成田に到着。
期待したほどではなかったけれど、ビジネスクラスはやっぱりエコノミーに比べればずっと快適。

長かった空の旅も、そして南極旅行もこの旅行記も、これにてようやく終了。


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南極旅行 30 再びのNY

2014-05-21 18:22:01 | 北米/南米/南極
2月25日

早朝6時に到着したヒューストン空港。

入国審査に時間がかかることで悪名高い空港だが、はたせるかなイミグレには長蛇の列。窓口の数だけはたくさんあるが、いつものごとく職員はぽつぽつとしか働いていない。
乗り継ぎ便の時間が迫って焦っている人たちもいるが、列の整理係はまるで取り合わない。Welcome to USA!

結局イミグレを通るだけで50分、税関を通り、荷物を預けなおし、セキュリティーを通った後はターミナル移動が遠くて、出発ゲートに到着するまで1時間半。ゲートではすでに搭乗が始まっていた。乗り継ぎに2時間みていたがそれでもぎりぎり。

さらにゲートで搭乗券を見せると、「機材が変わってビジネス・シートが足りなくなりました。エコノミーになりましたので代わりに250ドルのクーポンをくれてやりますからそれでがまんして」って、なに~。
マイル使用だから損しているわけじゃないが、ユナイテッドなんてもう使わねーよ。前からろくな航空会社じゃなかったが、ますますひどくなったみたい。
次に南米に行くことがあったら絶対に中東経由にしよう。

ぶーたれながらNYまで3時間半。
12時半に到着したら荷物が出るのに時間がかかり、また市内までシャトルを頼んだら出発まで1時間も待つはめになった。
お金を出せばタクシーでさっさと行けるが、アメリカほど「金次第」を痛感させられるところはないかもしれない。

ようやく今夜の宿にたどり着いた時にはすでに15時。
 最後の一泊はタイムズスクエアからすぐのBroadway@Times Square

往路のホテルよりは若干部屋が広いが、カーテンを開けてみると窓の外は「壁」。
しかしこのロケーションで15000円ほど、夜寝るだけなので問題ない。

さて、ヒューストンからの飛行機では何も食べていないのでおなかが空いた。
気温0℃と寒~い街へ早速繰り出す。

目をつけておいたのはホテルからすぐのこちら
  
カンボジア風サンドイッチのお店、「Num Pang」。店内にアジアっぽさはほとんどなく、働いているのは黒人の兄ちゃん、かかっている音楽もレゲエかなんかだったけれど
 良く煮こまれた豚肉のポーク・サンドにはニンジンのなますや香菜が入ってアジアの味。これに飢えていた。
これでUS$10.50はNY値段だけれど、サンドイッチが小さく見えるのは馬鹿でかいジュースのせい、お腹いっぱいになった。

残り時間も少なくなったNY、最後は大好きなスーパーめぐりをしようと
 まずはコロンバス・サークルのTime Warner Squareへ。
こんなビル、10年前にはなかったけれど
  
広々とした吹き抜けのロビー、大きな窓からの眺めは素敵だ。

そしてもっと素敵なのは地下にあるスーパー、Whole Foods。
 オーガニック食材などを取り揃えたグルメスーパーとして人気だそうだが、日本の紀伊国屋とデパ地下に高級デリを合わせたような感じ。すぐ食べられそうなサラダやお惣菜がおいしそうで、これは人気が出るはずだ。

あれこれ買いたくなるのをぐっと我慢して、外に出るともう夕暮れ。
 
 
 
しかしNYはくやしくなるぐらい絵になる街だ。

 店頭に色鮮やかな野菜が山と積まれているのは Fairway。
ここもお惣菜などたくさんあるが、Whole Foods よりずっと庶民的な感じ。

 さらにアップタウンまで歩くと昔からある Zabar's。
初めてここに来た時はその品揃えに感激したが、今を時めくWhole Foods に比べてしまうといささか古くて狭苦しい感じが否めない。でもチーズなどがお安くて、やっぱり楽しい。

 もうすっかり暗くなったところで地下鉄に乗ってタイムズスクエアに戻る。

夕食はスーパーのお惣菜にも惹かれたが、何しろ寒いので暖かいものが食べたい。
ネット検索をするとホテルの近くに四川風の麺の店を見つけたのでそこへ。

店の名前は Xian Famous Food。
カメラも携帯も持たずに出てしまったので写真がないが、小さなファーストフード式の店だった。
店頭に並ぶ写真の中から春雨入りの羊肉スープと、香菜とセロリの和え物を注文。
お金を払い、レシートをもらって、番号を呼ばれたら奥の窓口から料理を受け取る。中国にもよくある方式。

しかしここは残念ながらはずれだった。
スープは確かに羊のにおいがするが、辛いばかりでこくがない。
香菜とセロリの和え物も、これは自分でも作ってみようと思う取り合わせだが、タレがあまりに酸っぱすぎる。
中国だったら2、3ドルで済みそうな食事が、ここではやっぱり10ドルも取られる。

NYで安くおいしいものにありつくのは難しい。
スーパーの総菜売り場が充実するわけだ。


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南極旅行 29 ウシュアイア~ヒューストン

2014-05-18 20:46:08 | 北米/南米/南極
2月24日

ウシュアイア帰港の朝、6時前に目を覚ましてデッキに上がる。

船はビーグル水道を通過中。
 日の出直前の空には小さな三日月。
 
雪をかぶった山の稜線が明るくなり始め、久しぶりに見る街の明かりがきらきらとそれは美しい。

  
やがてお日様が顔を出して、ウシュアイアの町も赤く染まる。
 朝の7時、船は無事にウシュアイアの港に接岸した。

エンジンを止めた船上で最後の朝食をいただいて、8時から下船開始。
飛行機の時間に合わせて3グループに分かれているが、19日間も一緒に過ごした旅仲間、あっちでもこっちでもキスしたりハグしたりで大騒ぎ。
 タラップの下ではスタッフが一列に並んで乗客を見送り、ここでもまたキス&ハグの嵐。
しかしこのスタッフやクルー、今日の午後にはまた次のお客さんたちを迎えてまたすぐに南極に向かう。上陸して休めるのはほんの数時間、季節労働とは言え休みなしで大変だ。

 第二班の自分も9時前にはバスに乗って港を出る。

しかしブエノスアイレス行きの飛行機の出発は13時、それまで時間があるのでしばしウシュアイアの町で自由行動となる。
そこでドイツ人、オーストラリア人を誘ってまず向かったのはカフェ。
  
船のコーヒーがまずかったので、本物のコーヒーに飢えていた。さすがアルゼンチンのコーヒーはうまい。

その後はお土産など物色しながらウシュアイアの町を再度ぶらぶら。
  
 
雪と氷の世界から帰れば、この町のカラフルさもまた新鮮に見える。
 
最後のペンギンに別れを告げ、「世界の果ての町」を離れる。

そしてやってきたウシュアイア空港。
 
 木材を多用してとてもきれいな空港だ。

 今日もアルゼンチン航空は定時の出発。
しかし往路は直行3時間半だった道のり、帰りはトレリュウ経由で5時間もかかる。
 その間に出されたのは往路と全く同じお菓子の箱、それが2回も。せめてサンドイッチぐらい出してくれよ~。

文句を言いつつ、ブエノスアイレスには予定よりなんと45分も早く到着した。
 
今回はエセイサ空港に着いたので、国内線ターミナルから国際線ターミナルへは徒歩で移動。しかしこの距離が結構あるうえ、久しぶりの真夏の温度なので大汗かいて大変。

ここまで一緒だった船の仲間たちとはここでいよいよ世界中に散らばり、カウンターが開くのを2時間も待ってようやくユナイテッドのヒューストン経由ニューヨーク行きにチェックイン。
復路はビジネスなのでラウンジを探し回り、わかりにくいところにこっそりあるのをようやく見つけて入る。
 
中は広いものの、用意されている食べ物はいささかお粗末。キャラメルクリームのドルチェ・デ・レチェやチョコレートビスケットのアルファホーレが用意されているところはアルゼンチンらしいが
 甘くないものはこれぐらいしかない。

ヒューストン行きのユナイテッドは22時30分出発。
  
B767の座席はこんな感じで、地味だがフルフラットになるのがなによりありがたい。
モニターも大きいが、UAでは見たい映画もない。

食事も、さすがアメリカの航空会社。
 
 ビジネスでもこの雑さ。

フルフラットのおかげでしっかり寝られた後の朝食も
 とてもアメリカン(笑)。バナナ一本そのままだもの。

 早朝のヒューストンは今日もどんより霧がかかっていた。


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南極旅行 28 ドレーク海峡越え 

2014-05-17 18:34:22 | 北米/南米/南極
2月22日

船は昨晩、南シェットランド諸島を離れ、魔のドレーク海峡に突入。

ここからは海がおおいに荒れる・・・はずだったのだが、昨晩ベッドに入ってからちょっと揺れていたものの、今朝も全く大したことがない。
朝食の時、一度だけ椅子が横滑りしたが、結局それ以上の揺れはなし。
具合が悪くなった人もほとんどいないようだし、乗客全員肩透かし。
「どうせなら大荒れのドレーク海峡が経験してみたかった」というイギリス人のおっちゃんに同意するのは無い物ねだりのぜいたくというやつだろうか。

穏やかな船内でスタッフによる最後のレクチャー。
南極でペンギンの数を数えている団体の話とか、オキアミの話とか。
手つかずの自然のように見える南極も、地球温暖化の影響がオキアミの数やペンギンの勢力図の変化で顕著に分かるんだそうだ。

夕食の前にはラウンジでオークション大会。
 
南極基地のTシャツや帽子、スタッフの著書や写真が並べられ、
 
シャクルトンゆかりのウィスキーの復刻版や、今回の航海図なんてちょっとそそられるものもあったが、競売の値段はどんどん吊り上げられて、とてもじゃないが貧乏人には手があげられない。
みなさん、お金持ちで気前がいい。売り上げはもちろん、南極関連の活動に寄付される。


2月23日

船で過ごすのもいよいよ今日が最後の一日。

 まだドレーク海峡のはずだが、波はこの通り穏やかそのもの。風も明らかに冷たくなくなっている。
船のエンジン音が急に静かになったが、あまりにも順調な航海でこのままでは早く着きすぎるため、2基のエンジンの1基を停めて速度調節していると聞かされた。

午前中には部屋に預けていたスーツケースが配られ、請求書もやってきて、デッキごとに順番に清算手続き。
と言ってもチップと、船内で買った本代だけ。
清算が済めば  こんな「南極行きました証明書」がもらえる。

午後2時には南アメリカ最南端のホーン岬を通過。
 
この高い崖の右手には半島が伸びていて、そこにチリの海軍基地がある。
ホーン岬とはこの高い崖のことなのか、基地のあるところのことなのか、と写真を撮る一同混乱するが、どうやら岬はこの高い崖、ただしここは近づくのが大変なので、灯台や岬のモニュメントは基地の近くにある、というのが正解らしい。
船の墓場として有名なこの難所も、今日は穏やかに通過。

この後にはスタッフによるシップ・ツアーがあるとのことなのでこれに参加。
こういうのって航海の始めにありそうだが、このクルーズの場合にはレクチャーがたくさんあったので後回しになったということだろうか。

 
毎日お世話になったマッドルームには防寒着やブーツがもうきれいに洗濯されて干されている。
クルーズの時以外はいまも海洋探査船として現役のこの船、頭上の大きな装置は探査機器の巻き取り機だと初めて教わる。

 電気系統がいかれた時のための手動舵輪を見て
 
さらに船底のエンジン・ルームを覗かせてもらう。1988年建造だそうだが、メンテナンスはしっかりされているようでとてもきれい。
 コントロール・ルームの機械にはいささか時代を感じるが
  
最後だからか、ロシア人クルーも愛想がいい。厳しいキャプテンでなければロシア人の皆さんとももう少しお近づきになれたのだろうか。
 ちなみにこちらのお兄さん、「まるで映画に出てくるKGBの殺し屋みたい」と密かに大人気。実はこの船には小さなジムがあるのだが、行った人によるとクルーは毎晩ジムでトレーニングに余念がなかったそうな。

そして最後の夕食には「キャプテン・ディナー」ということで厳しい船長がようやくおでまし。
 さすがにこの時ばかりは愛想よく、ドレーク海峡を穏やかに通過できてラッキーだったとご報告。
なんでも我々は大きな嵐が通り過ぎた後に海峡に入ったそうで、一日早い日程だった姉妹船は大荒れで大変だったのだそうだ。

 最後にはクルーズ・スタッフが全員でご挨拶。
みなさん、お世話になりました。


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目黒の新・果実園でフルーツパンケーキ

2014-05-15 18:00:23 | 食べ歩き
目黒の駅ビルが建て直しされることになって、お気に入りの「果実園」が閉店してしまった!

これは大変、と思ったら昨年から2号店がオープンしていて、駅ビルの消滅とともにそちらに完全移転したとのこと。

駅から離れて、ここがつぶれでもしたら大変、と様子を見に行ってきた。

新しいお店は権の助坂を少し下ったところで、駅から3分ぐらい。
 名前は 「果実園 リーベル」 になっている。
店内も以前の倍ほども広くなり、明るくゆったりとした配置になったが、椅子などは以前と同じ、備品も「果実園」の名前のままで、このゆるさが「果実園」らしくて大変によろしい。

メニューをもらうとこれまた以前のままだったのでおおいに安心したが、表紙には手書きの「新メニュー」が付いている。
これは頼まねば、とオーダーしたのは
 フルーツパンケーキ、1080円。
小ぶりのパンケーキ2枚の間には生クリームがたっぷりはさまれているが、それが全く見えないほどフルーツがてんこ盛り。数えてみるとイチゴ、バナナ、キーウィー、パパイヤ、マンゴー、パイナップル、ブルーベリー、ブラックベリーと8種類。果実園の太っ腹さにも変化は無いようで、これを食べればお腹はいっぱい。

平日のお昼過ぎでもおばさま方を中心にまずまずの入りで、これは自分ごときが心配するまでもなかった。

最近大流行のパンケーキも、ここなら並ぶこともなく、最高のコスパで楽しむことができる。
やっぱり目黒の果実園、最高!


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南極旅行 27 フォルニエ・ベイ

2014-05-14 17:44:44 | 北米/南米/南極
2月21日 続き

 昼食の間に船は北へ進路を向け、夕方の4時、今回のクルーズの最終停泊地、アンバース島のフォルニエ・ベイに到着。

 
空はますます晴れ渡り、最終日にこんな天気を持ってくるとは、なんてうまい演出なんだ。

 
最後の停泊では上陸はなく、氷の浮かぶ鏡のような海面をカメラマンのアドバイスなど受け、動物を探しながらボート・クルーズ。

  
 
まるでカットガラスのような氷塊が美しく
 拾ってなめてみたら表面以外は塩辛くなかった。

あちらこちらで背びれを見せるのはミンク鯨。
 
 
おお、あっちのボートは鯨に近い!が、こればかりは運でどうしようもない。

  
氷の上にアザラシ発見との連絡が入ればそちらへ急行。

これはペンギンや他のアザラシを襲う獰猛なヒョウアザラシ。近くで毛皮の模様を見ればその名前の由来は一目瞭然。
  
とは言えここでは近づいても頭をちょっとあげる程度。「うるさいなあ」
 
「ふわ~、やっといなくなったよ」
しかしヒョウアザラシのこのあご、なんと180度近くも開くんだそうだ。

  
あっちの氷山の上にも
 
こっちの氷の上にもヒョウアザラシ。顔が細長くて、ちょっと恐竜っぽい。

動物探索の間にはこんなペンギンもやってきた。
 
ふるまわれたお酒やジュースで乾杯。

そうこうしているうちに陽が西に傾いてきて、船の姿がくっきり浮かぶ。
  
 最後はカメラマン推薦の角度にボートをまわしてもらって船首をパチリ。

 
船に戻ったらまたペンギンさんにごしごしこすられて、お世話になった長靴ともお別れ。

 
デッキではシャンパンがふるまわれて、南極探検が無事に終わったことを祝してカメラマンに向かった祝杯を挙げる。

 夕日に照らされて遠ざかる南極半島。

あとはウシュアイアに向けてドレーク海峡を渡るだけになってしまった。


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