The Game is Afoot

ミステリ関連を中心に 海外ドラマ、映画、小説等々思いつくまま書いています。

これから読む予定のミステリ:Jul./3(2024)

2024-07-20 | ブックレヴュー&情報
※『チムニーズ館の秘密』 アガサ・クリスティ

創元推理文庫 2024年8月9日発売予定

【内容概略】
≪ある小国の元首相の手記を南アフリカからロンドンの出版社に届けてほしいと旧友から頼まれ
たケイド。実は頼み事はもうひとつあった。イギリスでも有数の大邸宅チムニーズ館に滞在中の
婦人に、あるものを届けてほしいというのだ。折しもチムニーズ館では政府の高官や経済界の大
物が集まるなか殺人事件が発生、ケイドも巻き込まれるが……。ミステリの女王の冒険活劇、新
訳で復活。≫

言わずもがなで皆さまよくご存じのクリスティ作品で、過去何度か刊行されていますが、今回は
創元推理文庫での新訳版です。

この作品も”ノンシリーズ”(ポアロもミス・マープルも登場しない)で、バトル警視が登場する作
品です。

流石に忘れてはいないのですが、新訳版でどの様に改版されたのか…是非読み直してみようと思う
ところでして。

(尚初刊時タイトルは『シムニーズ荘の秘密』(原題は ”The Secret of Chimneys” )となっている
ようです。)

※ 『 ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』 ベンジャミン・スティーヴンソン

ハーパーBOOKS 2024年7月25日発売予定

【内容概略】
≪わが家は全員嘘つきで、人殺しだ。雪山で起きた連続殺人。容疑者は一家全員。世界27カ国で刊
行、話題の謎解きミステリー!

ぼくたちカニンガム家は曰くつきの一族だ。35年前に父が警官を殺したあの日以来、世間からは白
い目で見られている。そんな家族が3年ぶりに雪山のロッジに集まることになったのだから、何も
起こらないはずがない─その予感は当たり、ぼくらがロッジに到着した翌日、見知らぬ男の死体が
雪山で発見された。家族9人、それぞれが何かを隠し、怪しい動きを見せるなか、やがて第2の殺
人が起こり……。≫

何となくタイトルで腰が引けそうなのですが、海外各メディアから高評価を得ており、
曰く、
「古典的なフーダニットに、ウィットに富んだひねりを加えた作品」:Washington Post
「まさに巧妙・・・二度読み必至作」:CriminalElement.com
「非常に巧みで面白い。筆者はこの力作を、見えそうで見えないトリックを巧妙に操るマジシャン
のごとく生み出した」:Publishers Weekly

等々・・・
”話題の謎解きミステリ”と言われています。
事前評価はあまり気にしないようにしているとは言え、そそられます。

※ 『極夜の灰』サイモン・モックラー

創元推理文庫 2024年8月22日発売予定

【内容概略】
≪北極圏の米軍極秘基地で発生した火災。現場の遺体には不可解な燃焼度の差があった。火災を調査する
ジャックは生存者から話を聞くが……。謎が渦巻く衝撃のミステリ長編! ≫

と言われています。

少し先の発売ですが、もう少しの我慢で待ちましょう。



 
(source : 創元社、ハーパーBOOKS & etc.)







『NCIS: トニー&ジヴァ』キャスト等

2024-07-17 |  ∟NCIS
”NCIS:Tony&Ziva”

10 episodes

NCISに関しては、このところ全くご無沙汰なのですが、ダッキー(デヴィッド・マッカラム)の訃報
と、その後ビックリのトニーとジヴァ(TIVA)のスピンオフが製作されるらしいとの情報を書いたきり
で、又ご無沙汰状態でした。

その間、TIVAのスピンオフに関してはボチボチ情報が出てはいましたが、なかなか手が回らず後回し
となっていました。

そんななか、追加のキャストが発表され、ビックリ&感激の顔ぶれが出まして、これはやはり残して
おかねば・・・・で、遅ればせながらの追記です。

まず、今更ですが、今回のスピンオフのタイトルが
”NCIS:Tony & Ziva” と正式発表され、10エピソード構成であることも発表されました。



これまでは、メインの二人、
トニー・ディノッゾであるマイケル・ウェザリーとジヴァ・ダヴィードであるコート・デ・パブロの
二人だけが発表されていましたが、
ようやく他のキャストの顔ぶれが発表され、



アイラ・ジー : タリ(トニーとジヴァの娘)
アミタ・スーマン : クローデット(トニーの民間警備会社の最高技術責任者)
マキシミリアン・オシンスキー : ボリス(ロシア人移民のコンピューターハッカー)
ナシーマ・ベンチコー : マルティーヌ(元フランス諜報員)
ジュリアン・オヴェンデン : ジョナ(元NSAのコンピュータープログラマーで現在はインターポールの事務総長):
テレンス・メイナード : ラング博士(セラピスト)
ララ・ロッシ : ソフィー(タリの世話係)
ジェームズ・ダーシー:ヘンリー(インターポール高官)
等が名を連ねています。

そうです! 何てったって、ジェームズ・ダーシーの名前が出たとたんこのドラマに対する重要度が
急上昇となりました(←個人的)。

このスピンオフの概略は前回書きましたので、今回は省略しますが、マイケルによれば
このシリーズは大変スケールが大きく、映画の様だ・・・との事で。

製作は2024年7月ブダペストで正式に開始されたそうです。

これから順次情報も追加されると思います。
ダーシー様の様子も気になるし、余裕があれば又追記していきます。




(source : Variety, Vogue Japan、Digital Spy, 海外ドラマNAVI & etc.)



※ 前記事はコチラ

『NCIS』 新たなスピンオフ で ”TIVA” 始動?








これから読む予定のミステリ:Jul./2(2024)

2024-07-15 | ブックレヴュー&情報
通常リストアップする作品は ”刊行/発売予定待ち”の作品が主で、へそ曲がりなものとしては他のリビュー、
”ナントか賞受賞作品”、とかはあまり気にせず感覚で選んでいたのですが、今回は新刊ではなく、過去出版作
品から選んでみました。

読んだことがあるかもしれないし(忘却)、多少覚えている作品もありますが まっさらな気持ちで読んでみ
たいと思います。又今回は多少過去評価も考慮、参考にさせていただきました。

※ 『失われたものたちの本』 ジョン・コナリー

創元推理文庫 2021年3月11日発売

【内容概略】
≪母親を亡くして孤独に苛(さいな)まれ、本の囁(ささや)きが聞こえるようになった12歳のデイヴィッド
は、死んだはずの母の声に導かれて幻の王国に迷い込む。赤ずきんが産んだ人狼、醜い白雪姫、子どもをさら
うねじくれ男……。そこはおとぎ話の登場人物たちが蠢(うごめ)く、美しくも残酷な物語の世界だった。
元の世界に戻るため、少年は『失われたものたちの本』を探す旅に出る。本にまつわる異世界冒険譚。 ≫

全米図書館協会アレックス賞受賞作

宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか」の下敷きになったと言われている作品で、ファンタジーではありな
がら、単に子供向けとは言えない、むしろ大人が読んでいい作品なのではないかと思います。

※ 『乱れからくり』【新装版】 泡坂妻夫

創元推理文庫 2024年7月12日発売

【内容概略】
≪玩具会社部長の馬割朋浩は、降ってきた隕石に当たり命を落とす。その葬儀も終わらぬ内に、今度は彼の幼い
息子が過って睡眠薬を飲み死亡。更に馬割家で不可解な死が連続してしまう。一族が抱える謎と、「ねじ屋敷」と
呼ばれる同家の庭に造られた、巨大迷路に隠された秘密に、調査会社社長・宇内舞子と新米助手・勝敏夫が挑む。
第31回日本推理作家協会賞受賞作にして、不朽の名作。≫

初版は1977年の作品で、第31回日本推理作家協会賞受賞作品

多分未読の作品だと・・・・(はっきり覚えていないので・・・・)
今回新装版発売との事で、チャンと呼んでみようと思います。

又、この作品は、1979年に映画化されているとのこと。
松田優作主演だそうですが、残念ながら観ていないです。


※ 『魔女の隠れ家』 ジョン・ディクソン・カー

創元推理文庫 1979年4月1日発売

【内容概略】
≪チャターハム牢獄の長官をつとめるスタバース家の者は、代々、首の骨を折って死ぬという伝説があった。
これを裏づけるかのように、今しも相続をおえた嗣子マルティンが謎の死をとげた。〈魔女の隠れ家〉と呼ばれ
る絞首台に無気味に漂う苦悩と疑惑と死の影。カー一流の怪奇趣味が横溢する中に、フェル博士の明晰な頭脳が
ひらめく……!≫

この作品も何度か改定版が発売されているようですが、原作が発売されたのが1933年。
ギデオン・フェル博士初登場の作品です。

間違いなく読んだはずの作品ですが、全く霧のかなた(←恒例フレーズ)でしたが、数日前に某所で紹介されて
いたので懐かしく思い出し、再読しようと・・・・。




(source : 創元社& etc.)





これから初放送予定のフランスドラマ:その(4)

2024-07-12 | 海外ドラマ
今回のドラマはアクションチャンネルで独占日本初放送されるフランスの人気シリーズです。

『インヴィジブル~遺体身元特定チーム』

”LES INVISIBLES”
2021年初放送 6エピソード

このシリーズはフランスのテレビ局France2で2021年から放送され、エピソード平均280万人が
視聴した人気シリーズとの事。



アクションチャンネルでの番組案内からの引用:

【身元不明遺体が出た事件を専門に扱うチームが、事件の真相と身元を解明していく1話完結の
クライムドラマ。
ドラマでは、捜索願が出されていない遺体は、7日以内に身元を特定できなければ共同墓地に送
られてしまう。それを阻止するために、限られた時間の中で事件の真相と身元を解明していくの
が、フランス警察の身元特定チーム<インヴィジブル>である。

チームを率いる警視ダリウスをはじめ、裕福な家庭出身の新人警部補ラコルデリー(通称:女公
爵)、愛情深いが女公爵には厳しい警部マリジョ、元ボクサーの警部補ベンといった、個性豊かな
4人で構成されるチームが、7日以内に身元を特定するべく捜査にあたる。各エピソードで描かれ
るのは、身元不明遺体の捜査と、ある人物の生活。同時進行で描かれる2つの物語が次第と結び
つき、やがて想像もしていなかった結末に辿り着く。】

キャスト;
監督:クリス・ブライヤント、アクセル・ラフフォン
脚本: クリスチャン・ムシャール、パトリック・トリンガーリ
出演;
ダリウス:ギョーム・クラモワザン
マリジョ:ナタリー・セルダ
ラコルデリー:デボラ・クレー
ベン:クエンティン・フォーレ






アクション・チャンネルでの放送は、
2024年7/14(日)午後3:00から全6話一挙放送


尚、このドラマはシーズン3迄製作されている様で、
S2:6エピソード(2022年)
S3:6エピソード(2023年)
となっています。

Trailerは

https://youtu.be/rygQXlASLGE


テンコ盛りのフランスドラマ特集の中では 割とシリアスな内容の様に感じますが、どうでしょうね。
一応観てみようと思っているところです。






(source : アクションチャンネル、海外ドラマNAVI & etc.)











これから読む予定のミステリ:Jul./1(2024)

2024-07-08 | ブックレヴュー&情報
※ 『続 シャーロック・ホームズ対伊藤博文』 松岡圭祐

角川文庫 2024年6月13日発売

【内容概略】
≪シャーロック・ホームズは探偵業を引退し、ロンドンを離れて一人で養蜂を行っていた。久々に
会ったワトソン博士と話をしていると、伊藤博文が満州で独立運動家の何者かに暗殺されたという
報せが届く。
ロンドンに戻って伊藤博文”惜別の会”の招待状を受け取ったホームズのもとに怪しい女が現れ、「伊
藤博文を殺した真犯人の存在」をほのめかす文章が彫られた仏像を渡して姿を消していった――。≫

少し出遅れましたが、最近の作品中では個人的には”一推し”作品です。

言わずもがなですが、2017年刊行の『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』の続編です。

シャーロック・ホームズ関連パスティーシュは兎に角手に取り読んでみるのですが、そんなパスティー
シュ作品の中では個人的にイチニを争う作品と感じた 特別に好きな作品でした。
当時グダグダ感想を書きましたのでご参照下さい。

↓ もう7年も前の事なんですねぇ・・・・
★ 『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』 : 松岡圭祐著


私が読んだのは講談社版だったと思うのですが、その後角川文庫の改定版が出ていたようですね。


今回の”続”も≪全米ベストセラー待望の続編!≫とあります。

絶対に外せない作品です!

※ 『壁から死体? 〈秘密の階段建築社〉の事件簿』ジジ・パンディアン

創元推理文庫 2024年7月26日発売予定

【内容概略】
≪“ひらけごま”と唱えると現れる秘密の読書室や、秘密の花園に通じるドアが隠された柱時計。
だれもが一度は夢見た仕掛けに特化した工務店〈秘密の階段建築社〉。ラスヴェガスから帰郷した元イリュー
ジョニストのテンペスト・ラージは、父が経営する家業を手伝うことになっが、その初日、仕事先の古い屋
敷の壁を崩してみると、何とそこから……。楽しい不思議が満載のシリーズ第1弾。≫

2月に”翻訳出版待ち”に含めていた””Under Lock and Skelton Key” がようやく翻訳刊行されます。

※ 『終着点』 エヴァ・ドーラン

創元推理文庫 2024年8月22日発売予定

【内容概略】
≪ 建て替えで立ち退きを迫られ、住民がほとんどいなくなったロンドンの集合住宅。その空き部屋のひとつで、ある
晩、若い女性が 男を殺してしまい、親しくしている年輩の女性に助けを求める。ふたりは協力して男の死体をエレベー
ターシャフトに投げこみ、 それが事故死として処理されることを願うが、年輩の女性は若い女性の説明にいくつかの
矛盾点があることに気づき、しだいに疑 心暗鬼に陥っていく。はたして若い女性の言葉はどこまで信用できるのか?
彼女が殺した男はいったい何者だったのか? ひと つの殺人を起点に、過去へとさかのぼっていく章と、現在がその
まま進行していく章とが交互に展開され、事件を取り巻く状況が すこしずつあらわになる。そして最後、ふたりの女
性がいきついた先に待っていたのは……。≫

死体発見後、過去へ遡る章と未来へ進む章が交互に展開され、殺しの「始まり」と「終わり」がとてつもない衝撃と
ともに明かされる。英国ミステリ界の気鋭が放つ傑作サスペンス!

この作品も原題”This is How It Ends” として 拙”翻訳刊行待ち”記事内でご紹介し、首を長くして日本発売を待っていた
作品です。

今回は、特別興味深い 楽しみな作品が並びました。


(source : 角川、創元社 & etc.)