Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

武蔵小山でフレンチ@「レトロワ」

2019-07-31 18:04:43 | 食べ歩き

現在駅前に高層マンションが完成しつつある武蔵小山、以前はここにごちゃごちゃと小さな飲食店が集まっていて、ほとんどはスナックや居酒屋だったけれど、その中に一軒、場違いと思えるようなフレンチの店があった。

店の名前は「レトロワ」。→ 以前に行った時の記事はこちら

ちいさな店内がいつも盛況だったお店はその後線路を挟んだ向こう側にも2号店を出して、そちらにも1,2回行ったがここ最近はすっかりご無沙汰していた。

気が付けば元の本店は再開発のためになくなってしまって、2号店の方が本店になっていた。
そこで久しぶりに友人とフレンチ・ディナー。

 駅の裏手、小山高校のグラウンド脇は実はちょっとしたグルメ・ロード。
お店の外観はすっきりと、小さなメニューは出ているが店名もない。

メニューは基本メイン1品にスープ、サラダとミニデザート付き。それに前菜盛り合わせを付けてオーダー。

 
前菜は左から鯛のこぶ締め、レンズマメと枝豆、水ナスとイベリコ豚の生ハム。フレンチだけれど特に鯛のお刺身がねっとりとおいしい!
 
優しい味の野菜スープにたっぷりのサラダが来て
 
メインは子羊のロースト。
この2日後にモンゴルに出かけるのについ羊を頼んでしまった。だって好きなんだも~ん。
 
デザートにはしっかりと濃厚なプリンをいただいて、久々の「レトロワ」はやっぱりおいしいと再確認。

以前は狭いお店にスタッフが何人かいたと記憶するが、どういう事情かこの日はシェフの一人オペレーション。
お客も後から1組来ただけで、週始めだったせいか以前の盛況ぶりを考えるとずいぶん寂しい感じ。
しかし味の良さは確認できたし、コスパのいいこちらの店、また通わせていただこう。


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モンゴルから戻りました

2019-07-28 14:32:44 | 雑談

昨日、無事にモンゴルから戻りました。

山歩きが主目的の旅で、ツアー会社のパンフレットには「普段から山歩きをされている方ならどなたでも」とあったが、普段山歩きをされていない自分にはハードすぎて泣きを入れたほど。
年上(!)のお兄様、お姉様方の後ろから這う這うの体でついて行って、山中では疲れすぎて食欲もなくなったが、山を下りたとたんにお肉三昧で、結局モンゴル・ダイエットはならず。

今回はモンゴルとは言ってもほとんど西の端のカザフ族エリアに滞在。
モンゴルらしいモンゴルはまた見に行かねばなるまい。


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モンゴル本3冊

2019-07-16 15:48:06 | 雑談

最近つづけざまにモンゴルに関する本を読んでいた。

まずは司馬遼太郎先生の「街道をゆく」シリーズの1冊、「モンゴル紀行」。
 司馬先生は大学でモンゴル語を専攻し、戦争中は中国東北部のモンゴルに近い地域で戦車に乗っていたのでモンゴルへの思い入れが半端ではない。
その先生が初めてモンゴルに足を踏み入れたのは1973年と国交回復直後のことで、ソ連のイルクーツクでのビザの取り方など、今では考えられないような行き当たりばったり。

先生ご一行はゴビ砂漠にも行くのだが、小型飛行機が何もない草原の、宿泊するゲルの扉の前に着陸するところなど考えられないようなのどかさ。
砂漠の星空に同行の須田画伯が感動するところも、モンゴルの星空が見たい、と思わせてくれる。

その17年後、1990年にも司馬先生はモンゴルを訪れていて、その時の本が「草原の記」。
 こちらの本では初訪問時にもガイドを務めたツェベクマさんという女性の波乱万丈の生涯が語られていて、モンゴルと中国、ロシアの関係がよくわかる。

モンゴルはソ連に続いて世界で2番目に社会主義国になったのだが、その理由が歴史的に中国に搾取され続けて、そこから逃れるためだった、と司馬遼太郎の2冊を読んでやっと理解できた。
その助けを求めたソ連にも結局はひどい目にあわされるわけだが。

逆にモンゴル人がロシア人をひどい目に合わせていた時代のお話はこちら。
 「中央アジア・蒙古旅行記」は13世紀にヨーロッパからモンゴルに入ったヨーロッパ人修道僧の書いた手記。

先に旅したブラノ・カルピニのジョンは教皇庁の使節、というより敵情視察の情報員。
なのでその手記は旅行記の体裁はとっておらず、その時代のモンゴル人の観察記録になっていて、これが結構冷静で面白い。

その数年後に旅したルブルクのウィリアムの方はフランスのルイ9世の手紙を持って宣教目的でモンゴルに入っていて、こちらは旅した行程もくわしく、いかに大変な旅であったかがしのばれる。
その旅の途中では野原一面に人骨が散らばっている描写などもあって、モンゴル人の侵略が特にロシアや東ヨーロッパでいかに恐ろしいものであったか生々しい。

そんなモンゴル人でありながら、その宮廷にはイスラム教徒やネストリウス派のキリスト教徒がたくさんいて、妃の中にはネストリウス派を信奉している者もいたらしい。
なので時のモンケ・カン(チンギス・カンの孫)も修道僧を拝謁させたりして、その寛容さは驚くほど。
ヨーロッパ人修道僧の方が同じ一神教のイスラム教やネストリウス派を敵視していて、なんだかなあ、と思ってしまう。

モンゴル人は他民族は人とも思わず、虐殺することも躊躇しないが、仲間内では決して争わず、お互いを助け合うのだと情報員は報告する。
これはもちろん13世紀のことだけれど、現代のモンゴル人はどうなのだろう。

と言うわけで、もうおわかりであろう、長らく行きたいところリストの上位にあったモンゴルにやっと行くことになった。
現代のモンゴル人を自分の目で見てこよう。


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19年夏の台湾 8 帰国日と戦利品

2019-07-15 15:56:12 | 東アジア

6月25日

今日は午後の飛行機で帰国。残りの半日はホテルの周りでのんびり過ごすことにする。

 平日の朝なのでホテル前の道路はバイクの波で埋まっている。

朝食を調達にホテル裏の市場へ。
  
正午を過ぎれば店をたたんで撤収してしまう朝市。
  
   
肉やら魚やら野菜やら、ごくごく日常的な市場だからこそ楽しく、小さいマンゴーは6つで100元、ということは1個60円と安い~。
買って帰りたいところだけれどそうもいかないので、もっと大きなマンゴーを1つ買って朝食に。
 これがもう最高に甘くて、自分的にはマンゴーはかき氷より果物屋で買ってかぶりつく方がずっといい。
 ちなみにこれは2日前に友人と食べるために買ったもの。
食べ比べのために緑のもの(中は黄色)も買ってみたが、こちらはまだ少し早かったせいもあるが漆っぽさが強くて、やっぱり愛文マンゴーにはかなわないと実感。

 
おじさんが揚げているネギがおいしそうだったのでこれも買ってみたが、こちらは皮がもったりしてタレもニンニクが効きすぎでいまいち。
2年前に見かけた葱餅屋さんは今日もいなくて、いつならお会いできるのだろう。

ホテルに戻った後は荷造りなどして、11時過ぎに再び外へ。
食事をするほどはお腹が空いていないので豆花でも食べようと延平路を北に向かうが、お目当ての豆花屋はまだ開店していなくて残念。

そこでさらに行くと先日行った津津豆漿店の向かいに米苔目のお店を発見。
こぎれいな店でまだ準備中のようだったが、覗いてかき氷が食べたいと言うと日本語を話すきれいなおばさまがOKしてくれたので、座って勝手に近くの扇風機をスイッチオン。
 
いただいたのは仙草ゼリーとタピオカ、米苔目が乗って黒糖シロップをかけたかき氷、50元。
米苔目は米麺なので小腹を満たすにはちょうどいい。
おばさまに「またいらっしゃいね」と送られて、大橋町目米食館というこの店もまた来たいな。

チェックアウトの前にもう1か所寄ったのは大橋頭油飯。
 
油飯とは醤油で味付けしたおこわで魯肉をちょっとかけてくれる。店頭にはおかずもいろいろあってそそられるが、今回はこれを日本までお持ち帰り。ご飯が30元で卵が15元。
帰国後に食べてみると予想よりも薄味で、あっさりと食べやすくておいしい。

ついでにホテルのすぐ並びにもおばさまが一人でやっている小さな油飯屋があって、ここでも買って食べ比べてみようと寄ったらお昼前にすでに売り切れてお櫃が空っぽ。
永楽市場内の超有名店の油飯もまだ食べていないし、台北に来る目的がまたできてしまった。

12時ちょうどにホテルをチェックアウトして、タクシーで松山空港へ。

松山空港のラウンジは1つしかないので、どの飛行機に乗ってもここになる。
 
しかしここの食事は相変わらずしょぼくて
 点心類はいかにも冷凍食品。
と言いつついただくのは貧乏性だから。

 台北の町にさよならして
 帰路もまた鶏かよ、と毒づきながら無事帰国。

たった4泊なのに持ち込んだ大きなスーツケースの中身はもちろん食料。

 迪化街で初日に買ったのは台湾産のキクラゲにちょっとお高い海苔のスナック。海中行のパッションフルーツソースは初めて買ってみたが、ちゃんと日本語の説明が裏に張られているのはよほど日本人によく売れると見える。果汁が18%しか入っていないし、結構人工的な色なので心配したが、ヨーグルトにかけてみるとちゃんとパッションフルーツらしい香りと酸味で、これならOK。

 新竹では前回と同じビーフンとピーナッツバターをリピート。同じ店で買ったネギ入りクラッカー、ヌガーが挟まっているのかと思ったらピーナッツバターが挟まっていて、これがうまい!これもリピート必至。

 北埔の東方美人のティーバッグも前回気に入ったもの。金柑ソースは手ごろな大きさの瓶を買ったが味はどうだろう。

 嘉儀ではこの町名物の層になったクラッカーを購入。
味見をさせてくれたパイナップルケーキは微熱山丘のコピーだけれど、ちょっとバターとチーズがくどすぎる。
 それより迪化街の近くで試しに買ってみたパイナップルケーキ、これがとてもおいしくて、同行の友人にも大好評。
なにが養生(ヘルシー)なのかわからないけれど、新瑞嘜と言うお店。

 礁渓でもまたサクサクのクッキーを買って
 スーパーでは鉄卵と豆干と、最近は同じような物ばかり買ってしまうが、好きなのだからしょうがない。
マンゴービールは家族へのお土産。

帰ってきたばかりだけれど、台湾、またすぐにでも行きたい。


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19年夏の台湾 7 礁渓温泉

2019-07-12 19:27:17 | 東アジア

6月24日 続き

昼過ぎの列車で東海岸をさらに先へ。
 この辺りまで来ると車内もガラガラだ。

線路は海沿いを走って天気が良ければ景色の良い所だが
 
途中インド風の大きな建物があって驚く。モスクか、まさかシーク教の寺院?

35分の乗車でやってきたのは礁渓。
 
ここには温泉があるので8年ぶりにここで一風呂浴びて帰ろうと思ったわけで
 
駅前の通りは以前のまま。温泉キャラクターが増えたぐらい。

ところが先へ進むと真新しいビルがたくさんできていて、さらにガンガン建設中。
 
どれも高級そうなリゾートホテルやマンションらしく、ここは熱海のようになりつつあるのだろうか。

こじゃれた一軒のフロントで聞いてみると立ち寄り湯はやっていないと言うし、高級そうなところは高いだろうし、ということで以前はなかった礁渓温泉公園へ来てみた。
 
入ってすぐに足湯があって、雨が吹き込む中でも大勢の人が座っていたが
 
公園の奥、蓮池の向こうには森林風呂という日帰り入浴施設があるのでそちらへ。
 
入浴料は80元、20元のロッカー完備。
ここは裸で入れるが、キャップをかぶらなければいけないのは台湾の温泉のお約束。

 中は広くて、浴槽がいくつもあるが、浅くてぬるいお風呂ではおばちゃんたちが元気におしゃべりしてにぎやか、お湯もなまっている感じであまり気持ち良くない。
木屋湯と名付けられた浴槽が深くてお湯の鮮度も一番いいが、無色透明の炭酸ナトリウム泉は43℃ほどあるのであまり長湯はできない。

そんなわけであちらの浴槽、こちらのお風呂と出たり入ったりしながら1時間。
しかしお風呂としては以前に入った「湯園風呂」の方が良かったような気がする、もう8年経っているので今はどうかわからないが。

お風呂から出て公園を突っ切ればすぐにバスターミナルがある。
 
コンビニやちょっとした土産物屋もあるこちらから台北行きの首都客運のバスに乗車、96元。
 
バスの座席は普通列車より良く、WiFiも完備。
 
山の下をトンネルで抜けて、1時間ちょうどで台北の市庁舎下のバスターミナルに着いた。

ホテルへ戻り、今夜は一人なので近くの食堂へ。
 
宣蘭にいたのにわざわざ台北に帰ってから食べるのも何だが、こちらは宣蘭ねぎを使った小籠包の店。
左側の厨房で日本語を少し話すおばちゃんに注文票を渡すと、番号札を渡されるのでそれを持って右側の食堂で席に着く。
 こちらには甘いお茶や食器類がセルフで用意されているので待っていると
 「待たせてごめんねえ」と蒸したての小籠包が登場。スープもしっかり入ってネギもいっぱい。皮はちょっと厚めだけれど、8個で80元(約300円)と超庶民価格。
 
他に茹でたブロッコリーとへちまとハマグリのスープを頼んだら煮卵はサービスしてくれた。
〆て160元の夕食だが、ここには野菜と焼肉などのワンプレート定食もあって、そちらなら80元でしっかり一食食べられる。周りのテーブルでは定食を食べている人が多くて、まさに町の食堂。

食後は食器も自分で片づけて、ごちそうさまでした。


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19年夏の台湾 6 福隆

2019-07-11 17:51:52 | 東アジア

6月24日

同室の友人は早朝の便で帰国したので本日は一人。

今日はあいにくの雨だけれど
 台北大橋からは相変わらずバイクが湧くように降りてくる。

今日も台北駅へ行き、今度は台鉄のホームに降りると、今度は男性たちがぺったりと床に腰を下ろして電車を待っている。
 
自分が乗り込むのはこちらの各駅停車。

島の北を回って東海岸に向かう列車に乗っていると
 
面白い形の橋がいくつも見えて
 最近は猫村で売り出している猴硐駅では猫注意の看板発見。

1時間半でやって来たのは福隆と言う駅。
  
  
いかにも田舎の駅だが、ここは海水浴場で有名だそうで
 
駅前にはわびしいながらそれなりに店が並んでいる。

この駅前から5分ほど行くと大きなリゾートホテルが見えて
 
ビーチに入るにはここで100元のチケットを買わないといけない。

 
入ると大きな橋がかかっていて、下を流れる川では雨にもかかわらず子供たちがカヌーの練習をしている。

そしてその先の砂浜に目指す会場を発見。

こんな天気の日にわざわざビーチに来たのはさすがに泳ぐためではなく、ここで毎夏「サンドアート・フェスティバル」が開かれていると聞いたから。

 近づいてみるとビーチにはボードウォークが作られていて
 
今年のテーマはギリシャ神話なのだろうか、それらしき砂の像が作者の名前付きで並んでいる。

 
なんだかよくわからない像もあるが
 
環境保護テーマはわかりやすい。
 これもわかりやすいスポンサー様の像。

と、小規模ながらもなかなか力作ぞろいなのだが、雨はともかく傘が役に立たないほどの風が吹いていて最悪のコンディション。
這う這うの体で駅前に引き上げて、行きがけに目を付けていたお店へ。

  
「石花凍」が名物らしいこちら、店頭で売られているものを見るとてんぐさのことらしい。
そこでこの石花凍とマンゴーのかき氷を頼んだら、これが80元(300円弱)で甘いマンゴーがてんこ盛り。寒天もくずきりのようにフルフルで、これはおいしい。

しかし雨なのにこの福隆まで来たのは実はサンドアートのためでも、このかき氷のためでもない。
実はこちら、池上、關山とともに「台湾3大駅弁」と呼ばれていて、前者2つはすでに食べているので、3つ目を制覇しに来たわけ。

こちら、駅での立ち売りはないのだが
 
駅の目の前に2軒のお弁当屋さんが向かい合わせにあり
 ビーチに出る手前の大通り沿いにも3軒が並んでいる。

駅前の店には見ている間にも車で乗り付けてお弁当を買っていく人が次々にやって来るが
 
今回はあえて大通り沿いの「福隆月台弁当」にしてみた。

 
お弁当は卵とわかめのスープ付きで65元(約240円)と池上、關山よりさらに安い。
 
にもかかわらず結構な厚みのお肉ががっつり入り、煮卵も丸々一個入ってCP抜群。
次の列車が来るまでのホームでいただいて大満足。

3つ食べ比べた結果はやっぱりお米のおいしさ、ご飯に合うおかずの味付けで池上弁当が一番だと思ったが、ご飯におかずの味が染みる台湾の駅弁は大好き。
ここまで運賃もたった83元なのだから、台湾はお金をかけずに楽しめていい。


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19年夏の台湾 5 嘉儀

2019-07-09 17:37:39 | 東アジア

6月23日 続き

博物館のシャトルで高鐵駅まで戻ったが、まだ台北には戻らない。

今度はBRTというバスに乗って台鉄嘉儀駅まで行くのだが
 
高鐵の使用済み切符を見せれば写真のようなカードを渡され、降車時にこれを返せばバス代は無料。

高鐵から台鉄の駅までは遠くてたっぷり20分。
 
バスは駅の裏側に着くので、高架橋で線路を越えて表に出る。
 
1933年に現在の駅舎が作られたという嘉儀は大きな駅だ。

さて、わざわざ嘉儀の町まで出てきたのはこの町の名物である鶏肉飯を食べるため。
評判の良さそうな店もリストアップしてあったのだが、あいにくの雨だし、もうお昼もとっくに過ぎてしまったので駅前で手早く済ませることに。

 
駅前のロータリーには早速赤い看板と黄色い看板の2軒が見える。

そのうち黄色い方が少しお客が入っていたようなのでこちらに決定。
 
注文票の欲しいものに印をつければ速攻で食事が出てくる。

 こちらの火鶏肉とはニワトリではなく七面鳥のお肉。
奥は普通の火鶏肉飯30元、手前はお肉が大きい火鶏肉片飯50元だが、肉が予想よりしっとりしているので大きい肉片の方が味がしっかりしておいしい。魯肉飯のような脂身もなく、タレもあっさりと薄味なので、正直ちょっと物足りないかな。
おいしいと評判の店だとどれだけ違うのだろう。

食べているうちに雨も小やみになったので、デザートにかき氷を食べようとネットで見つけたカフェのある本屋を探しに行く。

 駅から伸びる大通りを歩いて行くが、台湾の地方都市の中心街はどこもそっくりで見分けがつかない。
 歩道に鶏がいるのが嘉儀らしさか。

と、思っていたところには目指す店はなくて、歩いているうちにロータリーまで来てしまった。
 
この中央にあるのは金色のピッチャー像。
2014年制作の「KANO」と言う映画が1931年に甲子園で準優勝した嘉儀農林学校野球部のお話で大ヒットしたので未だにこの像が飾られているわけ。
3時間といささか長すぎるが、日本人と台湾人、原住民の関係などを描いてなかなかいい映画だ。

さらに歩いてやっと目的の本屋を見つけたが
 なんと店内改装中でお休み。外観がかわいいだけに店内にも期待が持てて一層悔しい。
フォールバック・プランを考えていなかったのも詰めが甘い、と同行の友人に怒られた。すまん。

 
そんなわけで途中のカフェでお茶を飲んだり、パイナップルケーキ屋さんで丸々1個の試食をもらったりしながら駅へ戻り
 またBRTに無料で乗って高鐵の駅から台北へ。

故宮博物院南院が予想以上に良かったので嘉儀の市内観光はまったくできなかったし、阿里山鉄道にも乗ってみたい。
鶏肉飯も食べ比べてみたいし、嘉儀はまた来なきゃ。


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東南アジア4か国の麺食べ比べ

2019-07-08 16:29:24 | 食べ歩き

5月にロティ祭りに参加させてもらった「マレーシアご飯の会」の主催者、古川さん、インドネシア、シンガポール、タイの料理研究家と4名で「アジアごはんズ」というユニットも組んでいるとのことで、今回はそちらのイベントにも参加させていただいた。

場所は三軒茶屋の駅から徒歩5分ほどの所にある雑貨屋さん。
 
いろいろな国から集められた置物やらアクセサリーやらでいっぱいの小さな店内に入ると脇のドアを示され、その先にはここも小さなカフェスペースがあって、本日はここに20名も入ったので超満員。

 テーブルの上にはこれから出される料理の簡単な説明があって、全参加者が揃ったところで早速スタート。

最初はインドネシアのミー・アヤム・ジャムールから。
 鳥そぼろ、きのこ、青菜が乗った小麦麺のあえそばで、別添えのスープはほとんど味がなくて麺をほぐすためのもの、味付けは甘めなのでこれも添えられたサンバルで好きな辛さにするのがインドネシア風とのこと。
このサンバルが辛いけれどさわやかでおいしく、麺はマルちゃんの冷やし中華を使った、と料理人の浅野さん。

次はタイからヤム・ママー。
 
ママーはタイではインスタント麺の代名詞。ただし今回はヤム・ヤムのトムヤムクン味を使い、汁麺にする代わりに袋の中の調味料であえただけ、と超簡単。それでもレモングラスの香りが濃厚で、エビやパクチーを添えればちゃんと料理になるところ、目からうろこ。
元ムエタイの選手(!)で旦那様は元コーチという下関さんはレストランでは出ないような、家で普段作られているタイ料理の本も出されている。

3番目はマレーシアからシンガポール・ビーフン。
 カレー味のビーフン炒めは香港などでも「シンガポール風」と呼ばれるが、シンガポールでは「シンガポール風」とは呼ばないとか。
マレーシアにはトマト味のビーフン炒めもあるそうで、同席の方によるとベーコンなどが入っているというからまさにナポリタン。今度自分でも作ってみよう。

4品目はそのシンガポールからミー・レブス。
 ほとんどうどんのように太い中華麺にどろりとしたソースがかかっているが、これはサツマイモのペーストが入っているとのこと。青唐辛子も乗ってちょっとピリ辛、これにマナオを絞る。
シンガポールにはかなりの回数行っているがこれは見たことがない。料理人の伊能さんに聞くとコピティアムなどによくあるメニューだとか。
太い麺は大勝軒のものを使ったそうで、皆さん現地の味を再現するのに工夫されている。

太麺でもうかなりお腹いっぱいだが、5品目はタイのクイッティオ・ルア。
 豚ひき肉にホーラッパーも入り、豚皮の揚げたものが付くところが本格的。麺は細い米麺だからセンミー。やっぱり汁麺は食べやすくて、これはスルスル入る。
豚の血入りナムトックの話も出たが、これは今の日本ではさすがに無理だったよう。
これを麺なしでオーダーして白ご飯を頼むのもありだそうで、ぶっかけ飯にしたら絶対おいしそう。

最後の6品目はマレーシアのアッサム・ラクサ。
 こちらは極太の米麺を使い、サバ缶をミキサーにかけてスープを作ったとか。ペナンで食べた激辛に比べたらやさしい味で食べやすい。

1品目こそ先のことを考えて少し残してしまったが、あとは味も食感もバラエティに富んで、なんとか最後まで完走。
ところがこの後にデザートが出て
 これがまたお腹にたまるタピオカとココナッツクッキー。
タピオカは台湾のミルクティーのように見えるが、インドネシアのロジャックソースにココナッツミルクを入れたものとのこと。
ロジャックはタマリンドやオイスターソース、黒糖などを合わせて野菜とあえるものなので、これがデザートになるとはびっくり。

炭水化物祭りでお腹がいっぱいになったところで、最後はみなさん厨房から出てきてちょっとしたトーク。
 
隣同士につながった4か国、特にマレーシアとインドネシアは言葉もほとんど同じながら違うところもあるのが面白く、どの国にも中華系がたくさんいて麺料理はもちろん中華がルーツなのだが、暑いシンガポールやインドネシアでは汁ありはインスタント以外は食べないというのがなるほどと思う。

 今回使われた麺はこちら。
提供する側は手順やタイミングなどとても大変だったと思うが、4か国の麺料理を食べ比べるなど麺好きには夢のような企画。

楽しかった。


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19年夏の台湾 4 故宮博物院南部院

2019-07-05 18:04:20 | 東アジア

6月23日

本日はホテルの同室者である長い付き合いの友人と二人で嘉儀へ行く。

高鐵の座席はネットで確保済み、チケットも窓口で簡単に受け取れて時間があるので、台鉄の台北駅をちょっと見学。

中央の大ホールを友人に見せようと来てみると、
 床にペタリと座り込んでいるのはスカーフをかぶった若い女の子たち。
香港のコーズウェイベイの歩道橋は昔から週末になるとフィリピン人やインドネシア人のメイドさんたちで占拠されるので有名だが、台湾にもこんなにインドネシアからの出稼ぎ者がいるとは、知らなかった。

日本の新幹線と全く変わらない高鐵に乗ったら1時間半で嘉儀に到着。
 
高鐵の駅の周りはどこもがらんと何もないのも日本の新幹線の地方駅と一緒。
 
駅の作りもどこも同じようだが、きれいな駅の出口ではタクシーの客引きが熱心でちょっと驚いた。

しかし我々が目指すのは故宮博物院の別館である南院。
 
バスは何系統もあるが、細かく時刻表が出ているのでわかりやすい。

畑が広がる中を、バスに乗ってしまえばわずか5分で到着。

駐車場でバスを降りたら博物館は広い庭園のかなり先。余力を残しておこうと無料のシャトルバスに乗る。

博物館の建物は近くに寄ってしまうとわかりにくいが、黒い壁の「墨韻楼」とガラス張りの「飛白館」が流線形に絡み合っているような面白い造り。
 
砦の壁のような墨韻楼を見ながら、ガラス張りの入り口を入る。


チケット売り場は2階。ここで入場料150元を支払おうとするとなんと無料。
 
6月から8月までの祝日と日曜日は無料だそうでラッキー!

 常設展は3階から始まっていて、この廊下沿いにテーマごとの部屋が並んでいる。

まず初めに入ったのは仏教の部屋。
 
インドの女神に迎えられて広い部屋に入ると
  
 
中国から日本や東南アジア、ネパールやチベット、ガンダーラまで、国ごとではなくテーマごとに仏さまが並んでいる。
有名な作品はないがどの仏像も質が高く、ライティングも素晴らしくてまずは感嘆。

 
次の織物は期間限定の特別展だったようだが、こちらも国をまたいだ展示で、日本の着物もたくさんある。

 
中国人好みの玉器はここには主にトルコやムガール帝国時代のインド産のものが集められていて、白い肌をよく見ると細かく漢字の銘がびっしり彫り込まれてしまっているものも多いのがいかにも清朝らしくて面白い。

さらに故宮らしく期待を裏切らない茶文化の部屋。
  
唐代から清代へ、お茶の淹れ方や茶器の変遷などわかりやすく、日本の茶器なども展示されているが
  
本院から選ばれたと思しき器がさすがのすばらしさで、眼福、眼福。

こちらの博物館はネットで見るとあまり見どころがない、などと言う評判もあったが、しっかりとしたテーマに沿った展示品も展示方法も見事で、学芸員がとてもいい仕事をしていると思う。
本院よりゆったりしたスペースでじっくり見られるし、これは嘉儀まで足を延ばす価値が十分にあった。

最後は大好きなミュージアムショップを物色。
 
グッズは本院のものばかりだが、白菜のポストイットとクリップをゲット。

 
入ったのとは別の場所から出ると目の前にはカーブを描く橋。

これを渡って歩いて戻っても良かったのだが、シャトルバスが来たので乗ろうとするとこちらが日本人だと気づいた警備員のおじさん、「高鐵駅に行くならこれじゃない」と降ろされて、その後20分以上も待たされた。

やがてやって来たのは6人乗りのバンで、こちらは駐車場ではなく高鐵の駅まで送ってくれた。
しかしこの駅直通のシャトル、博物館のHPには出ていないし、園内シャトルもHPでは有料となっているが誰もお金を払っていなかった。
入場料同様、日曜だから無料だったのか、謎。

いずれにしろ故宮博物院南部院、博物館好きにはおすすめ。


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19年夏の台湾 3 新竹&北埔再訪

2019-07-03 17:53:54 | 東アジア

6月22日 続き

ライチー狩り終了後は30分弱で新竹の城隍廟へ。

 
ぎっしりと並ぶ土産物屋の隙間のような入り口から入れば
 
道教のお寺には謎の神様がいっぱいで、「これは何?」と聞かれてもにわか添乗員には答えられず。

 そこで廟の見学はそこそこに、すぐに境内の先に広がる屋台街へご案内。

新竹と言えば名物はビーフンだが、前回一番の有名店「阿城號米粉」はいまいちだったので、気に入った「柳家」さんへ直行して注文も任せてもらう。
  
こちらで注文するのはもちろん肉燥飯。
 
こちらのビーフンやブリンブリンのつみれスープも相変わらずおいしく、目の前にあったので注文してみたシナチクを煮たものもうま~い。

食後のデザートはすぐ隣のかき氷ビル、「阿忠冰店」へ。
  
 
季節柄マンゴーかき氷を選んでみたが、ここのマンゴーは量も甘さももう一つ。それよりここならではのパイナップルソースが皆さんに好評で、メンバーの一人はカウンターの奥に並んだソースの小瓶をお土産にお買い上げ。おいしそうだった。

新竹市内からはまた30分ほどでやはり2年前に来た北埔へ。
バスや鉄道を乗り継ぐと時間のかかる北埔も車だと楽々。

 週末なので参道には大勢の観光客。

 
こちらの慈天宮もささっとお参りして
  
やって来たのは相変わらずフォトジェニックな「水井茶堂」。

 ここの名物は穀類をすりつぶして飲む擂茶だけれど、これはお腹が膨れるのでお店のマダムが用意しているところを拝見するだけににして
 
我々は我が茶芸師が一番好きだと言うこの地の名産、東方美人茶をお茶請けのお餅や薄焼きクッキーと共にいただいてまったり。
このお店、お茶はもちろんだけれど、地味なお茶請けのお菓子がなにげにおいしいのだ。
 冷たい東方美人も実にさわやか。

ここまで来ておきながら街歩きをする時間がなくなってしまったが、車に乗る前に農協の直売店でお買い物。
 
ここは前回来た時も寄ったのだが、売り場が広くきれいになっていてびっくり。
慈天宮の参道もお店だらけだが、お茶を買うならこの直売所がおすすめ。

ここからはまっすぐ台北まで、1時間半。
15分の超過でもきっちり料金を取られたが、9時間の貸切で新竹まで行ってもらって一人1万円であがったのはリーズナブルだったと思う。
効率的だし、なんと言っても楽だ。

降ろしてもらったのは運転手氏に予約も入れてもらった「儂來餐廳」。
 ここも8年前にやはりライチー狩りの後に来たことのあるお店。週末だからか地元の人たちで満席、予約を入れておいてよかった、と胸をなでおろしたが、予約表の名前が「日本人」になっていたのには笑った。

さて、今回の注文は
 
これははずせないカニおこわにカラスミ炒飯、牛肉とセロリの炒め物はちょっとピリ辛、揚げたスペアリブには卵サンドの中身のようなものがかかっているが、スペアリブがジューシーでおいし~。
 
食べきれないほどハマグリの入ったスープはとてもやさしい味、日本では見ない芋の葉炒めもニンニクががっつり効いているが好評。
 そして最後に登場したのはバジル入り卵焼き。
これを頼んだら「厨房が忙しいので時間がかかる」と言われたけれど、これを焼くのには技がいるのだろうか。

今回も一人2000円で大満足。
昼食など一人200円で済んでしまったし、台湾は本当にお金をかけずにおいしいものが食べられる。

最後はみんなで足裏マッサージをしてもらって、一日ツアーは解散。
ほとんど観光などせずに食べてばかりのツアーになってしまったが、参加者にはご満足いただけたようで、企画・添乗員としては何とか面目を果たせた様子。


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