Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ブータン写真展@清里フォトアートミュージアム

2008-09-30 20:35:25 | 国内旅行
温泉から戻ったばかりだが、今度は井津建郎のブータン写真展のために再び山梨は清里へ行ってきた。

 

東京駅から清里駅前まで直行の高速バスで2時間50分、どこの国だか分からない、奇妙な店の並ぶ駅前からタクシーに乗って畑の中をしばらく行くと、やがて立派な清里フォトアートミュージアムがいきなり出現する。
 
  
内部は広々として美しい空間だが、併設されていたホテルやレストランは休業してしまったとのことで、美術館部分しか使われていないのがちょっと悲しい。

ロビーで一緒にチベットのカイラスを回ったKさんと再会。この方、今回の写真家、井津建郎さんのお友達なのだ。チベットが結ぶ不思議なご縁。
そんなわけでKさんにいろいろ伺いながら73枚のブータンの写真をゆっくり見てまわる。

写真家の井津さんは今まで主にピラミッドやアンコールなど石造の遺跡を撮影してきた方。
 プラチナ・プリントという特殊な技法を使い、カメラはなんと100キロもあるそうな。フィルムもカメラの下にある大きな黒板のような特殊なものなので、一度の撮影旅行に持参できるのは100枚程度とか。何百枚でも撮れるデジタルとは正反対。
 (風の旅人の葉書から)
この技法を使うのは黒の諧調が銀塩写真よりも豊かに出せるからだそうで、なるほど実物を見ると淡いグレーの部分などが美しく、写真なのだけれど銅版画のような雰囲気がある。ちょっと夢の中の風景みたい。

石ばかり撮っていた井津さんはブータンに行ってから人物写真を撮り始めたそうで、にこやかな顔も生真面目な顔も、ブータン人らしさが一杯。新国王の素敵なポートレートもあって、これは若い王様がさぞ喜んだことだろう。
ブータンの魅力はやっぱり人かな、と改めて思う。

ブータンの魅力を再確認した所で小淵沢のShiratoでお昼ご飯。
 さんまに、菊のおひたしに栗ご飯で秋を満喫。
 デザートのゴマ・プリン最高

Kさん、Sさん、Yさん、楽しい一日でした。またよろしく!

KENRO IZU PHOTOGRAPHY

写真美術館 清里フォトアートミュージアム(K*MoPA)


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山梨 船山温泉 2

2008-09-28 20:00:07 | 国内旅行
旅館で楽しみな朝ごはん。朝風呂でお腹を空かせて食事処に向かうと、テーブルにはお皿がずらり。

真ん中の鍋には左から抹茶粥、豆腐、お味噌汁。他に小鉢、サラダ、野菜の煮物、温泉卵に虹鱒の塩焼きと盛りだくさん。特に抹茶粥とお豆腐がおいしくて、母など昨晩の食事より気に入った様子。

しっかりお腹を満たしたところで、天気もいいのでドライブへ。
まずは宿から北へ20キロの日蓮宗総本山、身延山。
 
クラシックなロープウェイで頂上へ向かう。
車内では今時珍しく、テープではなく生声でお山の案内。ガイドさん、営業用の声で口上を述べていたが、いきなり素の声になって「あ、下に鹿がいますよ」とぽつり。これが妙に面白かった。

身延山の頂上は標高1153メートル。
 晴れてはいるが雲と靄がかかり、富士山も南アルプスも見えないのが残念。
 
奥の院には日蓮上人お手植えの立派な杉が4本あるが、建物は新しくて風情なし。

身延山はどの建物も新しくて、本堂は昭和60年の建立だし、ほとんど完成している5重の塔は現在大成建設が工事中。
 
さすが金回りのいい宗派は違う。
 有名な枝垂桜の枝ぶりを愛でて下山。

その後は道をずっと白州まで北上しつつ、道の駅とスーパーにしか立ち寄らない我が家の観光って・・・。
 しかし「まちの駅 鰍沢」の塩サンデーと塩アイスクリームはおいしかったし、塩まんじゅうも上出来。満足して再び船山温泉へ。

部屋に戻るとお布団は整えられているが敷きっぱなし。とことん、ゴロゴロしろと言うお宿。

そして2日目の夕食。
 紅鱒のマリネ、馬刺し、セロリとみょうがの甘酢和えに湯葉まんじゅう。
 鯉の洗いは意外にも前夜のイワナより味が濃くておいしい。
 鍋の鯉こくも小骨が邪魔なものの、おだしがよく出ておいしく、想像していたものと違って好評。
 今夜のイワナは素揚げ。
 お肉は鹿のヒレで、これまた前夜のビーフよりずっと好評。
 ほうとうのうどんを汁なしで食べるのは「おざら」というが、これはパスタ風。ちょっと凝りすぎ。
 最後は紅鱒と山菜の釜飯。
 デザートは蕨餅。

この旅館、高い食材は使っていないと思うし、同じ材料が重なることも多い。しかし味付けはいいし、たっぷり食べてもらおうと言う姿勢が見えて好感が持てる。
細かい備品をけちらないところもいいし、何より宿のご主人夫妻がでばらず、自ら窓拭きやら床掃除をしている姿まで見えた。お風呂もゆっくり入れるし、これで1泊16000円はコストパフォーマンスがいい。

そんなわけで翌朝もたっぷりの朝食をいただき、宿のポイントカード(10泊すると1泊無料)をいただいてチェックアウト。

帰りは勝沼に広がるブドウ畑を眺め、

農協の直売所で9種類のブドウを試食しまくってお土産を買い、
 
ブドウのシャーベットを食べて帰京。


久しぶりの家族旅行はお気楽だったが、さて、あと何回これができることやら。


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山梨 船山温泉 1

2008-09-26 21:38:00 | 国内旅行
何年ぶりかで親子4人、温泉旅行に出かけた。
足腰が弱って鉄道を嫌がる年寄りのため、今回は弟の運転で近場の山梨、船山温泉へ。
山梨 温泉 旅館 船山温泉 貸切露天風呂 貸切風呂

黒いシルエットの頭だけ見える富士山を見ながら、東名高速の富士川SAで焼きそばの昼食。
 名物とは言え、これで500円はちと高い。

静岡で東名を降り、国道52号線を北上。道は富士川沿いにどんどん山の中へ入っていく。
途中、我が家の大好きな道の駅、とみざわに立ち寄り。
 
シンボルは大きな竹の子、売っている物はイノシシ・カレーに馬肉カレーとさすが山の中。

ナビに従い52号を外れると道は田んぼの中の農道。どんどん細くなる道を山の方に登って、どんづまりに現れるのが今夜のお宿、船山温泉。
 全12室の小さな一軒宿だ。
 
立派な二重の自動ドアを入ると館内はすべて畳敷き。
いつもの旅行先からも分かるとおり、自分はまったく潔癖症などではないが、実は旅館のスリッパってやつは嫌いだったりするので裸足で歩きまわれるこれはうれしい。

早速、女将さんに案内されて部屋へ。
 
一番大きな15畳の部屋だが、ソファやマッサージチェアが置いてあるので布団を4組敷くと一杯一杯。この宿、基本はカップルで来ることを想定しているようだ。

部屋に入り、備品を一通り説明すると女将さんは退室。お茶などは自分で淹れてくださいというほったらかし系。しかし部屋にはお茶のほかにコーヒーもあるし、ロビーにはハーブティーも取り放題。浴衣の他にパジャマもあって、食事の時もパジャマでいいと言う。自宅でくつろぐようにゆっくりしてほしい、と言う姿勢がよくわかる。

一息入れて早速お風呂へ。
ここは12室ながら、露天付き大浴場が2ヶ所に貸切内風呂1つ、貸切露天1つと4つもお風呂がある。平日のためお客が5組だったこともあって、滞在中はどのお風呂も貸切状態だった。

まずは1つ目の大浴場
 
2つ目の大浴場
 
貸切内風呂
 
貸切露天
 
どのお風呂にもカランがついているのが便利で、正面には川が流れ、対岸の緑が見える。
お湯は硫黄泉とのことだがお風呂の縁にちょっと白い成分が付いているくらいでまったくの無色無臭。源泉の温度が16度しかないので40度に加温されている。色や匂いがないのはちょっとさびしいが、ゆっくり入れる温度に調節されているのはいい。
 
タオルはふんだんに用意されているし、お好きなシャンプーをお使いください、なんてサービスも気が効いている。

汗を流して大相撲など見ているうちに食事の時間。個室の食事処に呼ばれる。
最初に並んでいたのは
 寄せ湯葉豆腐、鯉のマリネ、野菜のおひたし
 イワナのお刺身はこれで2人前、半分しか食べられず
 お肉たっぷりのイノシシ鍋(好き
さらに
 イワナの塩焼き
 甲州ワインビーフ(これは固くて我が家では不評)
 野菜の餡かけ
 お釜で来るきのこの釜飯はおいしいけどもう入らない~
 デザートはライチ・プリンもおいしいけれど、ブドウがさすが山梨。

部屋に戻るとお夜食のかわいいおにぎりまで用意されていたけれど、もう何も食べられません。

久しぶりに虫の声など聞きつつ、親子で寝についた。


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フクイのカレー2008

2008-09-22 00:58:59 | 食べ歩き
出張続きだった仕事が一段落したので、久しぶりにフクイのカレーを取り寄せてみた。

問い合わせてみると研究熱心なフクイさんらしくメニューが一新。前と同じものはない。

まずは「フクイのカレー2008」
 今回は豚肉、鶏肉がふんだんに入り、野菜の姿は見当たらない。お肉は塊ではなく繊維状になっているが決してパサパサではなくおいしい。ちょっと塩気が強いが、ご飯にかけて毎日でも食べたいオーソドックスな味。

「インド風トマト茶漬け」
 こちらはうって変わって変化球。写真はだいぶ食べてしまった後なのだが、サラサラでまったくとろみのないスープ状、トマトの姿が見えるほかはベイリーフやにんにく、フェンネルなど香辛料が見える。食べるとまずは梅干のような酸味が強く、後からスパイスの刺激が追いかけてくる。カレーと言うよりやっぱりスープ。ご飯やナンと食べるよりも、もしかしたら麺を入れたらおいしいのかも。

「チキンバターマサラ」
 これも鶏手羽元がソースとは別になっている新趣向。ココナッツミルクが入っているということだが、ココナッツよりもトマトの風味が勝っている。カレーというよりハヤシライスに近いかも。

もう一つ、写真がないが「豆と野菜のカレー」を試食。大豆と大根など大振りの野菜がたくさん入ったマイルドなカレーで、実はこれが一番おいしかったのだが、呼んでいた友人においしい、おいしいとすぐに食べられてしまった。もう一袋は1人でゆっくり味わおう。

進化途中だというフクイのカレー、次はどんなものが出てくるか楽しみだが、自分は豆と野菜系が好きです、フクイさん!


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インドから絵葉書

2008-09-20 18:28:13 | インド


「インド最後の郵便局」から出した絵葉書が38日かかって今日、無事日本に届いた。

ポストの投函口が小さくて、4つに折りたたんで入れた葉書はちゃんとまっすぐになっているし、3ヶ月かかったアルジェリアより早い。

時々届かないことがことがあるEメイルより、インド・ポストの方が信頼できるぞ。


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ガルワール・ヒマラヤ 11 デリー

2008-09-19 16:49:58 | インド
8月16日

旅行最終日はグループを外れて一人でデリー滞在。

ホテルでゆっくり朝食をいただき、カーン・マーケットへお買い物。
 
外見はぱっとしないが、おしゃれな店もあるこのマーケット、外人観光客の定番スポットになりつつあるが1人でゆっくり来てみたかった。ファブインディアのバーゲン会場のような衣料品売り場で片っ端から試着をしまくるなんて、団体で来たらできないからね。

  
レトルト食品やらアロマオイルなど買い込んで、でも一番気に入ったのはこれ↓
 手作りクリップ

 インドとは思えない(失礼!)おっしゃれなカフェで旅行社の駐在員、Mちゃんと待ち合わせて、向かったのはゴール・マーケット。

実は1年前、インド在住のBlue Lotusさんのブログで見て以来、あこがれていた食べ物があるのだ。今回一日滞在を伸ばしたのもほとんどそのため。

でまず行ったのがこのレストラン、Galina。
 
 思いっきりローカルなレストランにいきなりパンジャビ姿の日本人女が二人入ってきて、写真は撮りまくるわ、1人はヒンディーをしゃべるわで相当怪しかっただろう。店内の注目を浴びつつ、親切なウェイターに注文。
 忙しそうなキッチンから出てきたのは
 奥が薄ーいロマリというパンにくるまれたチキン・ティカ・ロール、手前がマトン・ビリヤニ。このビリヤニ、肉もおいしいし、複雑なスパイスの味がたまらない。インドの細長いお米もおいし~。
これだけでも二人には十分すぎる量だが、メニューのタワというのが気になってこれも注文。
 ゴロゴロ入ったシーク・ケバブが辛いが、周りのソースはトマトベースでまろやか。これでまたパンを食べちゃって、結局半分も食べられずに満腹。でもどれもおいしくて、できることなら残りはお持ち帰りしたかった。
 レストランの隣では香辛料に漬け込んだお肉やケバブ類も売っていて、ああ、これも持って帰りたい!

ふくれたお腹を抱えつつちょっと歩いて、次はお菓子屋さん。
  
Kalevaは老舗だそうで、この日は兄弟を訪ねる祝日だったせいでお店の中は大盛況。
 皆さん、こういうお菓子をキロ単位で買っていかれる。

が我々の目当ては冷凍庫の中のこちら。
 マンゴー・クルフィ
マトン・ビリヤニが一皿80ルピーのところ、こちらは1個で70ルピーもする高級品。レジでお金を払っている間におじさんにむいてもらう。
 
そしてありついたクルフィは 絶品!

クルフィというインドのアイスクリームはサフランやナッツが入ってちょっと癖がある。これまではあまり好きではなかったのだが、ここのは甘さも香りもほどよくておいしい。さらにまわりのマンゴーが甘くて、これはたまらない。
食事で満腹だったのに、この大きなマンゴー・クルフィを一気に食べてしまった。

Blue Lotusさんのおかげで食事にもデザートにも大満足して、そのまま空港へ。

インドはやっぱり面白い。


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ガルワール・ヒマラヤ 10 バドリナートからデリー

2008-09-18 02:07:18 | インド
8月13日

天気が良ければ見えるはず、の秀峰ニルカンタの朝焼けを期待して4時半に起床。ホテルの前で日の出を待つが、雨季のこの時期では確率低く、山の姿は拝めず。
あきらめて寺院前の温泉に行く。

 川沿いの温泉からは湯気が盛大に上がり、早朝の温泉は夕方以上の人出でごったがえしている。
 気温が低いので露天は入るのにちょうどいい水温になっているらしい。

うらやましく眺めつつ、人ごみを掻き分けて女風呂へ。こちらは屋内のため、相変わらずお湯が熱い。ズボンをたくし上げて膝に何度も熱いお湯をかけると、トレッキングで疲れた脚の痛みが驚くほど軽くなる。人気があるのも道理、ここの温泉の効能はすごい。お尻の傷さえなければ裸になって頭からお湯をかぶりたかった。

 サクサクのパイ生地がおいしいカレーパンを買い食いしつつホテルに戻り、朝食を食べたらもと来た道をゴビンダガート、ジョシマート、ルドラプラヤグとひたすら戻る。
10時間かけてルドラプラヤグのホテルにチェックイン。

8月14日

ルドラプラヤグはアラクナンダ川とマンダキニ川の合流点にある町。ホテルも川沿いにあって、ベランダからは川霧の立つ景色が見える。
 
  
こじゃれたリゾートホテル風なのだが、なぜか庭にはケロヨンがいたり、ロビーにはぬいぐるみの虎が檻に入っていたりして、へんな趣味。

さらに来た道を戻って、午後早い時間にリシケシ到着。
希望者は観光に出かけたが、自分はホテルに残ってアーユルベーダ・マッサージを頼む。
部屋の床にベッドカバーを敷き、手も足も使って全身オイルマッサージをしてくれたユマさんは上手で、これで1時間650ルピーはお得。

体が軽くなった所でリシケシのマーケット探訪。
 オートリキシャが走り回る大通りを直角に入ると川沿いの沐浴場、まっすぐ歩くと市場通りが見つかった。
 
 
「おいしいよ」と兄弟がすすめてくれたマンゴーは甘く
  
「俺を撮れ」と猛烈アピールされたスナック屋のサモサも揚げたてでおいしかった。

8月15日 

インド独立記念日。国旗を持って行進する学生など眺めながらデリーへ。
バドリナートからデリーへはまったく同じ道をひたすら戻るのでちょっとつらい。

午後3時ごろにデリーに着き、紅茶屋さんに寄って東京に帰る人たちとはお別れ。
出発までまだ時間のある関西組と最後の夕食。
 
素敵なついたてのあるレストランで1週間ぶりに食べたチキンとマトンはおいしかったけど、カレーはどうも絵になりにくい。

ツアーとはここで別れて、さてデリーでもう一日。


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彩の道 シルクロード展

2008-09-16 16:32:50 | 雑談
旅友にしてブログの先輩、orientlibraryさん企画の「美しい世界の手仕事プロジェクト 彩の道 シルクロード」展を見に横浜市営地下鉄の中川へ。

大きな住宅展示場の中の立派な情報館、150坪の広い会場を中央アジアの絨毯が埋め尽くしている。
 
 この上を裸足で歩き、感触を確かめながら見られるのだからなんとも贅沢な展示。

他にも遊牧民のテントとか馬飾りとか
 
  
テントベルトやサドルバッグなどまで展示されているところがさすがマニアなお仲間の展示会。

この会場では休日ごとに何かしらイベントがあるのだが、この日は「バローチ族の民俗と絨毯」というお話。
バローチスタンと言われてすぐにどこのことか分かる人間が日本にどれだけいるやら、Google検索してみたらイランとパキスタンにまたがる一帯だった。
でこのバローチ族の言葉を学びにクエッタのバローチ大学に留学したと言う大学の先生がスピーカー。世の中にはいろんな研究をする人がいるものだ。
しかもこの先生、以前イランでバローチ族に誘拐され、何ヶ月も監禁された日本人学生をかなり本気でうらやましがっている様子。曰く「バローチは外国人は客人扱いする。彼も羊のあごの肉など、一番いいところを与えられ客人扱いされたはずだ。」
何かをむちゃくちゃ好き、と言う人の話は面白い。

その後は先生と一緒にバローチスタンに買い付けに行った絨緞屋さんのお話。
 
 
 こちらも「好きなものは売りたくない!」と言う気持ちがあふれていて楽しくなる。

他にもトルクメニスタンの絨緞とか
 
 
ウズベクのスザニやインドのミラーワークなど、きれいな手仕事がいっぱい。

入場無料のこのイベントは9月30日まで。

美しい世界の手仕事プロジェクト


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ガルワール・ヒマラヤ 9 バドリナート

2008-09-14 15:38:54 | インド
8月12日 続き

ホテルで一休みした所でバドリナートの先、マナ村へ出かける。
 山の斜面にへばりついた小さな村だが、この道の先はすぐチベット、外国人はここまでしか行けない。

村の家は石造りでスレート葺きの屋根。
 
  
 畑仕事をする人も、軒先で編み物や織物をする人も、服装や顔つきが一般のインド人とは違っている。チベットの血が入っているのだろう。そのせいかこの村、やけに落ち着く。

 村には「インド最後の茶店」があり
 「インド最後の郵便局」から出した絵葉書は1ヶ月たった今も届かない。

村の人たちは写真を撮られることを嫌がるので代わりにわんこの写真を。
 
白いフワフワの毛の犬が多くてかわいい。

マナ村からバドリナートに戻り、ヒンドゥー寺院の見学へ。
 
こちらはヒンドゥー教徒の聖地、インド中から巡礼が来ている(内部は撮影禁止)。
中には電光掲示板のついた「ご祈祷受付所」があって、ランクによって値段が明示してある。面白いと思ったが、考えてみれば日本の神社仏閣も同じだ。

お寺の前、川沿いには温泉が湧いている。
 男性はパンツ一枚、ふんどし一丁になって露天へ。
 
女性は屋内で腰布姿になる。中の浴槽は20人ぐらい入れるほど大きく、お湯はちょっと白濁して硫黄の匂いがする。誰も入っていないので足を漬けてみると、これがものすごく熱い!草津も真っ青、間違いなく45度以上ある。だからここでは皆、お湯をバケツに汲み、それを手桶で体にかけている。

お湯に入ることかなわず、明朝のリベンジを誓い、明かりの灯った土産物屋をひやかしながら宿に戻った。



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ガルワール・ヒマラヤ 8 ガンガリアからバドリナート

2008-09-13 03:12:51 | インド
8月12日

ガンガリアからゴビンダガートまでまた徒歩で下山。

最後にイケメンをアップで激写。
 彼の弟はイチローにそっくりだと見た人たちが言っていたが残念ながら見逃してしまった。

13キロの距離とは言え、登りに比べたら帰りは楽勝。
  
沿道の人々を撮る余裕もある。

お茶屋さんで休むシーク教徒のおじさんがターバンの中身を見せてくれた。
 
長い髪をくるくると丸めて、ひももピンも使わずにお団子にしてしまう。
シーク教徒が必ず持ち歩くべきものの一つは櫛なんだそうだ。

行きには6時間かかった道も帰りは4時間ちょっと。
 
下り道でガクガクになった膝で橋を渡ればお土産屋さんが並ぶ一角。行きには興味のなかったお土産も聖地にお参りしたあとではおもしろい。
 華やかに飾りつけた果物屋さんでオレンジ・ジュースを一杯。
  
かわいい兄弟が一生懸命作ってくれたジュースはさっぱりとおいしかった。

駐車場まで戻り、久しぶりのバスへ。
アラクナンダ川をさらに遡ったバドリナートへの道を走り出した所で気が付いた。悪路は尾てい骨にもろに響くことに。
  
緑の山肌をジグザグに登っていく道は雄大な景色でスリルもあるが、お尻をかばいながらの横座りはつらい。そこでバスがはねようものなら「ぎゃー」。

冷や汗をかきながら2時間で標高3100メートルのバドリナートに到着。
 
インドの高倉健、アミターブ・バッチャンも泊まった町一番のホテルにチェックインした。


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