[7月17日20:00.天候:晴 アルカディアシティ6番街 吉田マッサージ店]
三星亭の女将に教わった通りの道を進むと、6番街カブキンシタウンの東端部分に、クリスティーネ吉田のマッサージ店はあった。
マリア:「ここ……だよね?」
勇太:「そうだね」
しかし、佇まいはまるで料亭のようである。
看板は、ちゃんと『マッサージの吉田屋』と筆文字で書かれている。
しかもその看板も、行灯風のものだ。
勇太:「じゃあ、入ってみようか」
マリア:「うん」
勇太:(顕正会の会館よりも敷居の高そうな店だなぁ……)
と、その時だった。
青年:「何だよ、ここ!?ボッタクリじゃねーか!!」
そんなことを喚きながら、飛び出して来る青年がいた。
吉田:「言い掛かりつけんじゃないよ!この貧乏人が!!」
青年:「クソッ!」
青年は慌てて駆け出して行く。
勇太:「えぇえ……?」
マリア:「そんなに高いのか?い、イザとなったら、師匠のカードで」
勇太:「ここ、カード使えるの?」
マリア:「とにかく入ろう。入らないことには、進まない」
勇太:「う、うん」
何気に勇太を先に行かせるマリアだった。
これが逆にチンピラ風の男なら、呪文を詠唱しながら殺意マックスで立ち向かうマリアだが、気の強い年上の同性には腰が引けるのだった。
キレた時のイリーナに似ているからだろうか。
勇太:「こ、こんばんは~……」
勇太達が店内に入ると、フワッとしたアロマの香りが出迎えた。
そして、やはり店内も和風である。
受付カウンターには、着物を着たアラフォーくらいの女性がいた。
アラフォーだが美人であり、勇太は思わず息を呑むほどであった。
名前からして、欧米人とのハーフなのだろう。
肌の色は日本人だが、顔の彫りは若干深く、鼻も若干高い。
マリア:(和風の師匠みたい)
と、イリーナとイメージを重ね合わせた。
これが先ほど、青年を怒鳴りつけた女性かと思うほど、にこやかに2人を出迎える。
吉田:「いらっしゃいませぇ。お2人ですね?どうぞ、こちらに」
と、カウンターの前を勧めた。
勇太達は、ゆっくりとそこに進む。
吉田:「本日は、どういった揉みに致しましょう?」
マリア:「揉み?」
吉田:「あーら!これは失礼!御新規さんでしたか~」
マリア:「うん」
吉田:「うちはマッサージ店でございますのよ。人間、体が疲れてると、ロクに仕事も遊びもできやしませんでしょう?そんなお客様の疲れを揉み揉みと……うふふふ。私共のこの手で、丁寧に揉み解させて頂きます。うふふふ……。というわけで、本日はどういった揉みに致しましょう?」
勇太:「あ、実は僕達は……」
マリア:「勇太。私達、初めてなので、どういったコースがあるのか分からないんです。何か、オススメのコースとかありますか?」
マリアは当初の作戦通り、まずは客として様子を伺うことにしたようだ。
吉田:「そうですねぇ……。初めてのお客様には、こちらの3つのコースのいずれかがよろしいかと……」
吉田はコースメニュー表を見せた。
そこには、『最上の揉みコース』『普通の揉みコース』『人体実験コース』の3つがあった。
勇太:「じ、人体実験!?」
吉田:「こちらは1番安いコースでございまして、100ゴッズになります」
マリア:「確かに安い。……特徴は?」
吉田:「それは……受けたお客様だけが分かるのでございます」
マリア:(どこかで聞いた魔女のセリフだなぁ……)
その時、勇太はもう1つコースがあることに気づいた。
勇太:「この、『極上のロリコース』ってのは何ですか?」
吉田:「ああ、それは……」
吉田は店の奥に向かって、パンパンと手を叩いた。
幼女:「はーい!」
すると、奥から着物姿の少女が現れた。
女将の吉田が花魁だとするなら、少女の方は禿(かむろ)といった感じ。
吉田:「私の娘なんですよ」
歳の頃、10歳前後といった感じだ。
アヤ:「アヤ吉田です!本日は、ようこそお越し下さいました!」
恐らく、かなり練習して覚えたであろう、接客のセリフを元気よく言う。
勇太:「いいんですか?まだ子供なのに……」
吉田:「家業の手伝いですから」
よく地方の個人経営のスナックに行くと、たまにママの娘が手伝っていたりすることがあるが、その感覚だろうか。
吉田:「マッサージの技法・手法については既に仕込んでありますから、どうか御心配無く」
アヤ:「お任せください!」
アヤは小さな両手をわきわきさせながら言った。
それでも日本では児童労働で、地域(特に大都市圏)では取り締まられるかもしれない。
しかし、このアルカディア王国ではそういった規制は緩いようである。
勇太:「うーん……どうしようかな?」
マリア:「ちょっと、勇太!」
因みに『(女将自ら手掛ける)最上の揉みコース』で3000ゴッズ、『(アヤが担当する)極上のロリコース』は2000ゴッズだった。
尚、1番街での功績によって得た賞金のおかげで、いずれも予算はある。
勇太が悩んでいると、店に飛び込んで来る者がいた。
横田:「嗚呼ッ!今日もお美しい吉田さん!この私に『極上のロリコース』をッ!!」
アヤ:「きゃあーっ!」
横田、アヤに飛び掛かる。
尚、吉原遊郭においても、禿に手を出すのは御法度とされていたはずだ(が、陰でこっそりロリ専客に売っていたこともあったらしい)。
ここでも、もちろんセクハラは厳禁である。
吉田:「ちょいと!アンタはもう店に出禁だよ!さっさと出ていった!!」
吉田は大きな扇子を持っていたが、この扇子、どうやら鉄扇であったらしい。
それで、バコーンと横田を殴り飛ばす。
横田:「あ~れ~!」
吉田:「今度来たら、憲兵を呼ぶからねっ!!」
吉田、横田を追い出した。
吉田:「ごめんなさいね?こういう町だから、変なのも店に来て大変なんですよ」
勇太:「は、はあ……」
吉田:「さて、どのコースにします?」
勇太:「じゃ、じゃあ『極上のロリコース』で」
マリアは溜め息をついた。
マリア:「私は『最上の揉みコース』で」
吉田:「まーいど♪それじゃあ、奥の部屋までいらっしゃい。アヤ、しっかりやるのよ?」
アヤ:「はーい!」
吉田の娘らしく、顔立ちはよく似ている。
アヤ:「こちらへどうぞー!」
アヤは勇太の手を握って、奥の部屋へ案内した。
マリア:「チッ……!」
その様子を見て、マリアは舌打ちをした。
吉田:「あなたの彼氏さんかしら?」
マリア:「そんなところです」
吉田:「あの方、まさかロリコン?」
マリア:「まあ、横田よりはマシだと思いますが」
本当にただ一緒にゲームをしたり、ランチをしただけなのだが、未だにリリィと一緒に過ごしたことを根に持つマリアだった。
吉田:「それなら大丈夫。本当に、うちは健全なマッサージ店なんだから。さ、奥で部屋着に着替えていらっしゃい」
マリア:「Ok...」
果たして、2人は無事に吉田から推薦状をもらえるのだろうか?
三星亭の女将に教わった通りの道を進むと、6番街カブキンシタウンの東端部分に、クリスティーネ吉田のマッサージ店はあった。
マリア:「ここ……だよね?」
勇太:「そうだね」
しかし、佇まいはまるで料亭のようである。
看板は、ちゃんと『マッサージの吉田屋』と筆文字で書かれている。
しかもその看板も、行灯風のものだ。
勇太:「じゃあ、入ってみようか」
マリア:「うん」
勇太:(顕正会の会館よりも敷居の高そうな店だなぁ……)
と、その時だった。
青年:「何だよ、ここ!?ボッタクリじゃねーか!!」
そんなことを喚きながら、飛び出して来る青年がいた。
吉田:「言い掛かりつけんじゃないよ!この貧乏人が!!」
青年:「クソッ!」
青年は慌てて駆け出して行く。
勇太:「えぇえ……?」
マリア:「そんなに高いのか?い、イザとなったら、師匠のカードで」
勇太:「ここ、カード使えるの?」
マリア:「とにかく入ろう。入らないことには、進まない」
勇太:「う、うん」
何気に勇太を先に行かせるマリアだった。
これが逆にチンピラ風の男なら、呪文を詠唱しながら殺意マックスで立ち向かうマリアだが、気の強い年上の同性には腰が引けるのだった。
キレた時のイリーナに似ているからだろうか。
勇太:「こ、こんばんは~……」
勇太達が店内に入ると、フワッとしたアロマの香りが出迎えた。
そして、やはり店内も和風である。
受付カウンターには、着物を着たアラフォーくらいの女性がいた。
アラフォーだが美人であり、勇太は思わず息を呑むほどであった。
名前からして、欧米人とのハーフなのだろう。
肌の色は日本人だが、顔の彫りは若干深く、鼻も若干高い。
マリア:(和風の師匠みたい)
と、イリーナとイメージを重ね合わせた。
これが先ほど、青年を怒鳴りつけた女性かと思うほど、にこやかに2人を出迎える。
吉田:「いらっしゃいませぇ。お2人ですね?どうぞ、こちらに」
と、カウンターの前を勧めた。
勇太達は、ゆっくりとそこに進む。
吉田:「本日は、どういった揉みに致しましょう?」
マリア:「揉み?」
吉田:「あーら!これは失礼!御新規さんでしたか~」
マリア:「うん」
吉田:「うちはマッサージ店でございますのよ。人間、体が疲れてると、ロクに仕事も遊びもできやしませんでしょう?そんなお客様の疲れを揉み揉みと……うふふふ。私共のこの手で、丁寧に揉み解させて頂きます。うふふふ……。というわけで、本日はどういった揉みに致しましょう?」
勇太:「あ、実は僕達は……」
マリア:「勇太。私達、初めてなので、どういったコースがあるのか分からないんです。何か、オススメのコースとかありますか?」
マリアは当初の作戦通り、まずは客として様子を伺うことにしたようだ。
吉田:「そうですねぇ……。初めてのお客様には、こちらの3つのコースのいずれかがよろしいかと……」
吉田はコースメニュー表を見せた。
そこには、『最上の揉みコース』『普通の揉みコース』『人体実験コース』の3つがあった。
勇太:「じ、人体実験!?」
吉田:「こちらは1番安いコースでございまして、100ゴッズになります」
マリア:「確かに安い。……特徴は?」
吉田:「それは……受けたお客様だけが分かるのでございます」
マリア:(どこかで聞いた魔女のセリフだなぁ……)
その時、勇太はもう1つコースがあることに気づいた。
勇太:「この、『極上のロリコース』ってのは何ですか?」
吉田:「ああ、それは……」
吉田は店の奥に向かって、パンパンと手を叩いた。
幼女:「はーい!」
すると、奥から着物姿の少女が現れた。
女将の吉田が花魁だとするなら、少女の方は禿(かむろ)といった感じ。
吉田:「私の娘なんですよ」
歳の頃、10歳前後といった感じだ。
アヤ:「アヤ吉田です!本日は、ようこそお越し下さいました!」
恐らく、かなり練習して覚えたであろう、接客のセリフを元気よく言う。
勇太:「いいんですか?まだ子供なのに……」
吉田:「家業の手伝いですから」
よく地方の個人経営のスナックに行くと、たまにママの娘が手伝っていたりすることがあるが、その感覚だろうか。
吉田:「マッサージの技法・手法については既に仕込んでありますから、どうか御心配無く」
アヤ:「お任せください!」
アヤは小さな両手をわきわきさせながら言った。
それでも日本では児童労働で、地域(特に大都市圏)では取り締まられるかもしれない。
しかし、このアルカディア王国ではそういった規制は緩いようである。
勇太:「うーん……どうしようかな?」
マリア:「ちょっと、勇太!」
因みに『(女将自ら手掛ける)最上の揉みコース』で3000ゴッズ、『(アヤが担当する)極上のロリコース』は2000ゴッズだった。
尚、1番街での功績によって得た賞金のおかげで、いずれも予算はある。
勇太が悩んでいると、店に飛び込んで来る者がいた。
横田:「嗚呼ッ!今日もお美しい吉田さん!この私に『極上のロリコース』をッ!!」
アヤ:「きゃあーっ!」
横田、アヤに飛び掛かる。
尚、吉原遊郭においても、禿に手を出すのは御法度とされていたはずだ(が、陰でこっそりロリ専客に売っていたこともあったらしい)。
ここでも、もちろんセクハラは厳禁である。
吉田:「ちょいと!アンタはもう店に出禁だよ!さっさと出ていった!!」
吉田は大きな扇子を持っていたが、この扇子、どうやら鉄扇であったらしい。
それで、バコーンと横田を殴り飛ばす。
横田:「あ~れ~!」
吉田:「今度来たら、憲兵を呼ぶからねっ!!」
吉田、横田を追い出した。
吉田:「ごめんなさいね?こういう町だから、変なのも店に来て大変なんですよ」
勇太:「は、はあ……」
吉田:「さて、どのコースにします?」
勇太:「じゃ、じゃあ『極上のロリコース』で」
マリアは溜め息をついた。
マリア:「私は『最上の揉みコース』で」
吉田:「まーいど♪それじゃあ、奥の部屋までいらっしゃい。アヤ、しっかりやるのよ?」
アヤ:「はーい!」
吉田の娘らしく、顔立ちはよく似ている。
アヤ:「こちらへどうぞー!」
アヤは勇太の手を握って、奥の部屋へ案内した。
マリア:「チッ……!」
その様子を見て、マリアは舌打ちをした。
吉田:「あなたの彼氏さんかしら?」
マリア:「そんなところです」
吉田:「あの方、まさかロリコン?」
マリア:「まあ、横田よりはマシだと思いますが」
本当にただ一緒にゲームをしたり、ランチをしただけなのだが、未だにリリィと一緒に過ごしたことを根に持つマリアだった。
吉田:「それなら大丈夫。本当に、うちは健全なマッサージ店なんだから。さ、奥で部屋着に着替えていらっしゃい」
マリア:「Ok...」
果たして、2人は無事に吉田から推薦状をもらえるのだろうか?
私はあまり野球には興味無いのですが、大いに盛り上がったのは確かなようですね。
で、号外目当てに仙台駅西口に集まったものの、実際に配布されたのは反対側の東口だったという……。
私が顕正会員なら、これに乗じて顕正新聞を配布するところですがw
例のブログですか?
まだ、大沢さんもいますよ。
孤軍奮闘で、頑張っておられます。
主さん、恐らくGoogleやウィキのことは知っていても、「まさか河童さんが、そんな所から引用するはずがあるまい」と、信頼されておられるのでしょうw
それとも、あえて知っていてヨイショしたのかもしれませんねw
私の場合は拙さを隠す為に、あえて創作文という形を採りましたが、却って稚拙さが増してますねw
失礼しました。
号外待ちの駅前の様子がニュースで流れてた。
デジタル時代でも,矢張り記念と為るものは現物で
残したいからね?
ところで,河童君しか居なくなった例の与同ブログ。
主さんは「Google」や「wiki」を知らないのかな?
河童君の書き込みに驚いてるけど,
昔から知ってる人達は彼の拙さを理解してるはずだけどww