[4月19日16:00.天候:曇 新宿駅西口→東京空港交通エアポートリムジン 稲生ユウタ&マリアンナ・スカーレット]
湿っぽい空気が漂う中、新宿駅西口から羽田空港行きのバスに乗り換えた。
ダイヤ上では、羽田空港第2ビルまで40分くらいになっている。
バスは新宿駅西口を定刻通りに出ると、首都高4号線新宿入口に向かった。
車内放送では日本語の他、英語やら中国語やら朝鮮韓国語やらが流れてきている。
首都高に入ると、マリアが車内後部のトイレに向かった。
何故か通路側に座りたがったマリアだったが、そういうことだったか。
マリアが戻って来るまでの間、ユタは進行方向左側に注目する。
中央線電車が見えているということは、4号線をひたすら走っているということだ。
共産党本部の建物が見えてきた後、信濃町の創価学会本部が見えた。
何とも、皮肉のように見えてならない。
その時、スッとユタの隣に座る者がいた。
「あっ、マリアさん、お帰りなさ……。!!」
しかし、それはマリアではなかった。
通路の1番前に設置されている表示灯は、まだ点灯している。
つまり、まだマリアはトイレ使用中ということだ。
ユタの隣に座ったのは、あの老紳士だった。
いつの間に乗っていたのだ!?
「池田と浅井はもうダメだよ。随分とコキ使ってやったがね」
「は!?何のこと……だ?」
老紳士は白い歯をニッと見せて、まるでユタが何に注目していたのかを見透かしたかのように言った。
「『第六天魔王其の身に入りし……』か。いい宗教だな」
「あ、あなた、まさか……!?」
「素直に何が起きたか明かせば良いものを……。あの坊主にも困ったものだ。自分だけ罪を被れば良いと思ったか」
「だから、何の話?」
「ふふふ……はははははは……」
老紳士は立ち上がって、後ろの方に歩いて行く。
このままではマリアとバッティングしてしまう!
「待って!」
ユタは慌てて老紳士の後を追った。
だがその直後、バスが急ブレーキ。
ユタは体が持って行かれ、床に転倒した。
「な、何だ……!?」
どこかにぶつかったということはないが、
「トラックが横転してる!」
目撃した乗客が騒いでいた。
[同日17:00.羽田空港第1ターミナル ユタ&マリア]
バスの少し前を走っていたトラックの荷台から、荷物が落ちた。
それを踏んづけてしまい、コントロール不能に陥った別のトラックが外壁に衝突。
その弾みでリムジンバスに突っ込んできたものだから、緊急回避をしたそうだ。
回避には成功したバスだったが、荷棚から荷物が落ちてきたりと大変だった。
マリアはトイレの中にいたが、既に用は足し終えて洗面所で手を洗ったりしていたそうだから、バスが大きく揺れた時、室内の手すりに掴まり、ユタのような転倒は免れた。
「本当に大丈夫ですか?」
ユタ達が降りる時、運転手が心配そうな顔をしていたが、
「大丈夫です。頭は打っていないので」
と、ユタは荷物を受け取りながら答えた。
荷物室内の荷物も荷崩れして散乱していたという。
(もしケガしていても、エレーナからもらった回復アイテムもあるしな……)
「くそっ!老紳士とやらのヤツ……!」
マリアはユタから聞いた話を以って、怒りを露わにしていた。
「あの老紳士に虚言癖が無いとしたら、“魔の者”って、第六天魔王のことですか?」
「分からない。ただ、キリスト教で語られる7つの大罪の悪魔達とは違う存在だということから、確かに他の宗教で語られる悪魔なのかもしれない。だから、それが仏教で語られる悪魔だとしても、何ら不思議は無い」
「やっぱりあの人達は“魔の者”に……。坊主って誰だ?」
「その2人の会長が暴れ回っていた時に、立ち回っていた僧侶のことだろう?」
「(日達上人?日顕上人?まさかね……)……って、そんなのを相手にするんですか!?」
「そういうことになるかな。でも、私は逃げない。どうせ、私の人間としての命はもう終わった。今度は魔道師としての命が狙われているのなら、最後まで戦うさ」
「第六天魔王かもしれない“魔の者”か。本当のラスボスになりそうですね」
「大魔王バァル……ウェルギリウスを相手にするよりも厄介だろうね」
カウンターでユタは予約していた航空券を入手した。
「夕食は弁当になりそうですが……」
「構わないよ。屋敷にいる時は、いつもイギリス料理かロシア料理だったから。昼食、夕食と日本食なのは悪くない」
夕食に大抵、ローストビーフが出て来る件。
イリーナがいる時はボルシチが出て来る件。
「出発ロビーでも売ってるので、そこにしましょう」
ということで、手に入れたチケットを片手に手荷物検査場へ……。
「ユウタ。この前みたいにズボン下げるなよ」
マリアが含み笑いを浮かべた。
「あれはNGです」
「師匠が眼鏡を掛けてジィーッと見てたぞ」
「まあ……減るもんじゃないですけどねぇ……」
今度はすんなりと検査場を通過するユタだった。
「旭川行きは……あっちですね」
ゴロゴロとキャリーバックを転がして、出発ゲートに向かう。
その途中で売店に立ち寄った。
いわゆる空弁(そらべん、くうべん)と呼ばれるものである。
駅弁と違うのは、実はそんなに弁当箱は大きくない。
これは鉄道車内と比べて、飛行機内は持ち込み制限が厳しいからだ。
座席の小さなテーブルの上に乗るくらい、それとおしぼりが付いていることが多いのも特徴。
[同日17:55.JAL557便機内 ユタ&マリア]
2人が座った席は後ろの方の2人席。
幸い欠航や大幅な遅延が発生しているというわけでもなく、飛行機は粛々と離陸準備をしていた。
イリーナがどこで異変を感じたかは分からない。
ただ、もしあの墜落機に乗っていたとしたら、少なくともこの離陸時点で異変は感じていなかったと言える。
それもあの老紳士が関わっているのだろうか。
5分遅れで飛行機は羽田空港を離陸した。
飛行機に乗り慣れていないと、離陸時の重圧には手に汗握る。
それでもしばらくしてシートベルト着用サインが消えると、ユタは膝の上に置いた空弁をテーブルを出してその上に置いた。
マリアもそうする。
「最悪、これが最後の晩餐になるかも、だね」
と、マリア。
「そんな……縁起でもないことを……」
「もうここまで来たら、肚を決めるしか無いよ?」
「折伏の肚決めより緊張しますね」
マリアの言葉にユタはニヤッと笑った。
そして羽田で買い求めた焼肉弁当に箸をつけたのだった。
旭川空港到着予定時刻は19時30分。
都内は曇だが、雲の上に出たこともあって、飛行機は夕日を浴びている。
直射日光の席に座る乗客の中には、窓のブラインドを下ろす者もいた。
旭川に着く頃にはもう真っ暗になっているだろう。
しかも、機内モニタの情報によると、旭川の天候は悪いらしい。
機内のアナウンスでは機長がその旨伝えて、
「今のところ、フライトに影響はございませんが……」
とか言ってる。
真冬だったら、乱気流に注意しなければならない。
「ユウタ。食べ終わったら、ちょっと聞いてほしい」
マリアは深刻な顔をして、ユタの方を見た。
「えっ?」
湿っぽい空気が漂う中、新宿駅西口から羽田空港行きのバスに乗り換えた。
ダイヤ上では、羽田空港第2ビルまで40分くらいになっている。
バスは新宿駅西口を定刻通りに出ると、首都高4号線新宿入口に向かった。
車内放送では日本語の他、英語やら中国語やら
首都高に入ると、マリアが車内後部のトイレに向かった。
何故か通路側に座りたがったマリアだったが、そういうことだったか。
マリアが戻って来るまでの間、ユタは進行方向左側に注目する。
中央線電車が見えているということは、4号線をひたすら走っているということだ。
共産党本部の建物が見えてきた後、信濃町の創価学会本部が見えた。
何とも、皮肉のように見えてならない。
その時、スッとユタの隣に座る者がいた。
「あっ、マリアさん、お帰りなさ……。!!」
しかし、それはマリアではなかった。
通路の1番前に設置されている表示灯は、まだ点灯している。
つまり、まだマリアはトイレ使用中ということだ。
ユタの隣に座ったのは、あの老紳士だった。
いつの間に乗っていたのだ!?
「池田と浅井はもうダメだよ。随分とコキ使ってやったがね」
「は!?何のこと……だ?」
老紳士は白い歯をニッと見せて、まるでユタが何に注目していたのかを見透かしたかのように言った。
「『第六天魔王其の身に入りし……』か。いい宗教だな」
「あ、あなた、まさか……!?」
「素直に何が起きたか明かせば良いものを……。あの坊主にも困ったものだ。自分だけ罪を被れば良いと思ったか」
「だから、何の話?」
「ふふふ……はははははは……」
老紳士は立ち上がって、後ろの方に歩いて行く。
このままではマリアとバッティングしてしまう!
「待って!」
ユタは慌てて老紳士の後を追った。
だがその直後、バスが急ブレーキ。
ユタは体が持って行かれ、床に転倒した。
「な、何だ……!?」
どこかにぶつかったということはないが、
「トラックが横転してる!」
目撃した乗客が騒いでいた。
[同日17:00.羽田空港第1ターミナル ユタ&マリア]
バスの少し前を走っていたトラックの荷台から、荷物が落ちた。
それを踏んづけてしまい、コントロール不能に陥った別のトラックが外壁に衝突。
その弾みでリムジンバスに突っ込んできたものだから、緊急回避をしたそうだ。
回避には成功したバスだったが、荷棚から荷物が落ちてきたりと大変だった。
マリアはトイレの中にいたが、既に用は足し終えて洗面所で手を洗ったりしていたそうだから、バスが大きく揺れた時、室内の手すりに掴まり、ユタのような転倒は免れた。
「本当に大丈夫ですか?」
ユタ達が降りる時、運転手が心配そうな顔をしていたが、
「大丈夫です。頭は打っていないので」
と、ユタは荷物を受け取りながら答えた。
荷物室内の荷物も荷崩れして散乱していたという。
(もしケガしていても、エレーナからもらった回復アイテムもあるしな……)
「くそっ!老紳士とやらのヤツ……!」
マリアはユタから聞いた話を以って、怒りを露わにしていた。
「あの老紳士に虚言癖が無いとしたら、“魔の者”って、第六天魔王のことですか?」
「分からない。ただ、キリスト教で語られる7つの大罪の悪魔達とは違う存在だということから、確かに他の宗教で語られる悪魔なのかもしれない。だから、それが仏教で語られる悪魔だとしても、何ら不思議は無い」
「やっぱりあの人達は“魔の者”に……。坊主って誰だ?」
「その2人の会長が暴れ回っていた時に、立ち回っていた僧侶のことだろう?」
「(日達上人?日顕上人?まさかね……)……って、そんなのを相手にするんですか!?」
「そういうことになるかな。でも、私は逃げない。どうせ、私の人間としての命はもう終わった。今度は魔道師としての命が狙われているのなら、最後まで戦うさ」
「第六天魔王かもしれない“魔の者”か。本当のラスボスになりそうですね」
「大魔王バァル……ウェルギリウスを相手にするよりも厄介だろうね」
カウンターでユタは予約していた航空券を入手した。
「夕食は弁当になりそうですが……」
「構わないよ。屋敷にいる時は、いつもイギリス料理かロシア料理だったから。昼食、夕食と日本食なのは悪くない」
夕食に大抵、ローストビーフが出て来る件。
イリーナがいる時はボルシチが出て来る件。
「出発ロビーでも売ってるので、そこにしましょう」
ということで、手に入れたチケットを片手に手荷物検査場へ……。
「ユウタ。この前みたいにズボン下げるなよ」
マリアが含み笑いを浮かべた。
「あれはNGです」
「師匠が眼鏡を掛けてジィーッと見てたぞ」
「まあ……減るもんじゃないですけどねぇ……」
今度はすんなりと検査場を通過するユタだった。
「旭川行きは……あっちですね」
ゴロゴロとキャリーバックを転がして、出発ゲートに向かう。
その途中で売店に立ち寄った。
いわゆる空弁(そらべん、くうべん)と呼ばれるものである。
駅弁と違うのは、実はそんなに弁当箱は大きくない。
これは鉄道車内と比べて、飛行機内は持ち込み制限が厳しいからだ。
座席の小さなテーブルの上に乗るくらい、それとおしぼりが付いていることが多いのも特徴。
[同日17:55.JAL557便機内 ユタ&マリア]
2人が座った席は後ろの方の2人席。
幸い欠航や大幅な遅延が発生しているというわけでもなく、飛行機は粛々と離陸準備をしていた。
イリーナがどこで異変を感じたかは分からない。
ただ、もしあの墜落機に乗っていたとしたら、少なくともこの離陸時点で異変は感じていなかったと言える。
それもあの老紳士が関わっているのだろうか。
5分遅れで飛行機は羽田空港を離陸した。
飛行機に乗り慣れていないと、離陸時の重圧には手に汗握る。
それでもしばらくしてシートベルト着用サインが消えると、ユタは膝の上に置いた空弁をテーブルを出してその上に置いた。
マリアもそうする。
「最悪、これが最後の晩餐になるかも、だね」
と、マリア。
「そんな……縁起でもないことを……」
「もうここまで来たら、肚を決めるしか無いよ?」
「折伏の肚決めより緊張しますね」
マリアの言葉にユタはニヤッと笑った。
そして羽田で買い求めた焼肉弁当に箸をつけたのだった。
旭川空港到着予定時刻は19時30分。
都内は曇だが、雲の上に出たこともあって、飛行機は夕日を浴びている。
直射日光の席に座る乗客の中には、窓のブラインドを下ろす者もいた。
旭川に着く頃にはもう真っ暗になっているだろう。
しかも、機内モニタの情報によると、旭川の天候は悪いらしい。
機内のアナウンスでは機長がその旨伝えて、
「今のところ、フライトに影響はございませんが……」
とか言ってる。
真冬だったら、乱気流に注意しなければならない。
「ユウタ。食べ終わったら、ちょっと聞いてほしい」
マリアは深刻な顔をして、ユタの方を見た。
「えっ?」
爆サイでしかネタが無いからね。
しかもそれは山門入り口さんの所で取り上げられるから、こちらでわざわざ取り上げることもない。
しかしあの爆サイの荒らし、ヤフコメだったら、「在日は半島へ帰れ!」とか言われて、余計に炎上していただろうな。
爆サイとは大違いだぜ。
戦いと信仰に疲れたら、ぜひここへおいでくださいまし。
お茶くらい出させて頂きますっけ。( ^^) _U~~
>爆サイでしかネタが無いからね
見て来ましたよ。あそこ?自称?バンド?が今度は
「法的手続きやれば」と恫喝していますね。
ログ流し?か住民達?か知りませんが「損害賠償対象のバンドの存在と、ライブチケット売上が存在するのか?証明出来るのか?」と「揺す○、恐○と同じ」との指摘に弱ったのでしょうね?
大体、荒らしみたいな書き込みを裁判所がどう捉えるでしょうか? 脅○、恐○、揺す○自みた請求を正義だと相手にするでしょうか? しかもバンドやチケット売上が架空でしたら、詐○の可能性も出てきますしね。
それにB氏やP嬢の悪行ブログネタも表沙汰になりますし。大藪蛇でしょうね。
正に、ヤフコメ住民の喜ぶ在日朝鮮人の所業ですな。
爆サイの住民の人達は情報が早いようなので、早く正体を突き止めて、それを晒して頂きたいものですね。