[1月7日12:00.天候:晴 埼玉県さいたま市大宮区 湯快爽快おおみや]
温泉に浸かった稲生達。
後でイリーナは、マッサージを受けたようで……。
スタッフ:「凄いですね、お客様!?全身ガチガチですよ!?」
イリーナ:「だよねぇ……。何せこの体、200年以上は使ってるからねぇ……」
スタッフ:「は?」
イリーナ:「そろそろ換え時なんだよねぇ……」
ゴリゴリゴリ……!
イリーナ:「ああン!そこよ、そこ!もっと強くやってぇーン!」
スタッフ:「ここですか!?ここの筋ですか!?」
外の休憩コーナーで待っている稲生とマリア。
勇太:「また先生の絶叫が……」
マリア:「ツボを刺激される度に、ああ騒がれちゃ、やかましくてしょうがないよな」
勇太:「ははは……」
それから1時間後……。
イリーナ:「さぁさ、体もスッキリしたし!好きなもの頼んでー!」
食事処で昼食を取る。
店員:「お待たせしました。こちら、カキフライ定食です」
イリーナ:「はい、私」
店員:「こちら、湯けむり御膳です」
マリア:「あ、私だ」
店員:「こちら、生姜焼き定食です」
勇太:「はい、僕です」
イリーナ:「それじゃ、頂こうかね」
勇太:「いただきます」
食べている間……。
マリア:「さすがに、あのヘンタイ理事はいませんでしたね」
イリーナ:「こっちの本業が忙しいからね」
勇太:「異世界通信社の最新号によると、あまり動きは無いようです」
イリーナ:「だろうね。ところで、この後の予定は?」
勇太:「はい。16時15分にここを出ます。送迎バスだと、大宮駅での乗り換えに間に合わないので、またタクシーで行きます」
イリーナ:「分かったわ。私のカード、使っていいからね?」
勇太:「ありがとうございます」
イリーナ:「食べた後は、昼寝でもしようかね」
勇太:「あ、はい。休憩コーナーあります」
イリーナ:「ある?」
勇太:「はい」
それから更に1時間後、リクライニングチェアの並ぶ休憩処に、イリーナはいた。
イリーナ:「来たか……」
ケンショーグリーン:「クフフフフ……。お隣、失礼致します」
イリーナ:「今日は何の用なの?」
ケンショーグリーン:「今日は魔界の状況について、お話し致します」
イリーナ:「暗いニュースは結構よ」
ケンショーグリーン:「クフっ!?それでは、アルカディアシティの再建計画について……」
イリーナ:「出資はするけど、それはアタシの仕事じゃないね」
ケンショーグリーン:「クフッ!出資金を出して頂けるのですね?ありがとうございます。我らが女王、ルーシー・ブラッドプール陛下もお喜びあそばされます。つきましては、我がケンショーの方にも御出資を……」
イリーナ:「それはお断りするわ。ケンショーイエローとレッドの仕事でしょ?」
ケンショーグリーン:「仰る通りでございます……」
イリーナ:「ケンショーセピアはどうしたの?うちの弟子の仲間達が捜しているみたいだけど?」
ケンショーグリーン:「私にも存じかねます。クフフフフ……」
イリーナ:「それだけ使えない理事なのか、或いは……アタシをも煙に巻こうとしているのか……」
目を細めていたイリーナが開眼する。
緑色の瞳の先には、ケンショーグリーンがいた。
ケンショーグリーン:「滅相もございません。何しろあれは、浅井家の問題。如何に譜代とはいえ、外様幹部の私には、真相を話しては下さらないでしょう」
イリーナ:「ふーん……。まあ、いいけど……。他には?」
ケンショーグリーン:「ございますとも。但し……」
イリーナ:「ん?」
ケンショーグリーンは、メモ書きをイリーナに渡した。
そこには、『どこにソッカーや“魔の者”のスパイが潜んでいるか不明ですので、ここから先は暗号でお話し致します』と書いてあった。
イリーナ:「分かったわ」
ケンショーグリーン:「それでは……コホン。『うー!うまぴょい!うまぴょい!』」
イリーナ:「は?」
ケンショーグリーン:「『目ん玉ギラギラ出走でーす!(はいっ!)』」
イリーナ:「え?」
ケンショーグリーン:「『コメ食いてー!(でもやせたーい!)』」
イリーナ:「ん?」
ケンショーグリーン:「『あかちん塗っても(なおらないっ)(はーっ?)』」
イリーナ:「それで?」
ケンショーグリーン:「『遅刻だ後追い!(馬場おも!ずどーん!)』」
イリーナ:「それは本当なの?」
ケンショーグリーン:「『今日の勝利の女神は、あたしだけにチュウする』」
イリーナ:「それはマズいわね……」
ケンショーグリーン:「『キミの愛馬が!ずきゅーんどきゅーん、走り出し!(ふっふー!)』
イリーナ:「いやいや……」
ケンショーグリーン:「『こんなレースは初めて!(3、2、1、ファイト!)』」
イリーナ:「分かったわ。そこまで分かれば、十分よ」
ケンショーグリーン:「クフフフフ……。それでは、報酬として、私に『勝利の女神は、あたしだけにチュウ』を!ハァハァ……」
バン!(突然、入口のドアが開けられる)
20代女性客:「あいつです!女子トイレ覗いてたの!」
幼女先輩:「あのオジさんに、階段の下からスカート覗かれました!」
老女大先輩:「あの若者に、露天風呂を覗かれたのじゃが……」
ケンショーグリーン:「クフッ!?それは誤解です。それでは、これにてさらば!」
ボンッ!(ケンショーグリーン、煙幕を張る)
イリーナ:「全く……。相変わらず、派手な退場ねぇ……」
ズコッ!(ケンショーグリーン、自分も視界を失い、躓いてズッコケる)
ケンショーグリーン:「メガネ、メガネ……!」
眼鏡を落としてしまったもよう。
そして……。
警備員:「ちょっとこっちへ!」
ガシッと首根っこ掴まれ、警備員と男性スタッフに連行されるケンショーグリーンだった。
どうやら、女性なら幼女から老女まで誰でもいいらしい。
イリーナ:「やっと静かになるね……」
その時、イリーナは下半身がスースーッとした。
イリーナ:「?」
ロングスカートの深いスリットに手を入れて、下着を確認すると、いつの間にか穿いていた下着が無くなっていた。
警備員:「おとなしくしろ!」
ケンショーグリーン:「嗚呼ッ、御無体な!私は何も知りません!ええ!私の分析によりますと、これは冤罪です!」
と言いつつ、右手にはしっかりイリーナの黒いパンティ(高級品)が握られていたのだった。
イリーナ:「ほお……?」
イリーナは魔法の杖をスッと取った。
この後、ケンショーグリーンの身に何が起きたのかは【お察しください】。
温泉に浸かった稲生達。
後でイリーナは、マッサージを受けたようで……。
スタッフ:「凄いですね、お客様!?全身ガチガチですよ!?」
イリーナ:「だよねぇ……。何せこの体、200年以上は使ってるからねぇ……」
スタッフ:「は?」
イリーナ:「そろそろ換え時なんだよねぇ……」
ゴリゴリゴリ……!
イリーナ:「ああン!そこよ、そこ!もっと強くやってぇーン!」
スタッフ:「ここですか!?ここの筋ですか!?」
外の休憩コーナーで待っている稲生とマリア。
勇太:「また先生の絶叫が……」
マリア:「ツボを刺激される度に、ああ騒がれちゃ、やかましくてしょうがないよな」
勇太:「ははは……」
それから1時間後……。
イリーナ:「さぁさ、体もスッキリしたし!好きなもの頼んでー!」
食事処で昼食を取る。
店員:「お待たせしました。こちら、カキフライ定食です」
イリーナ:「はい、私」
店員:「こちら、湯けむり御膳です」
マリア:「あ、私だ」
店員:「こちら、生姜焼き定食です」
勇太:「はい、僕です」
イリーナ:「それじゃ、頂こうかね」
勇太:「いただきます」
食べている間……。
マリア:「さすがに、あのヘンタイ理事はいませんでしたね」
イリーナ:「こっちの本業が忙しいからね」
勇太:「異世界通信社の最新号によると、あまり動きは無いようです」
イリーナ:「だろうね。ところで、この後の予定は?」
勇太:「はい。16時15分にここを出ます。送迎バスだと、大宮駅での乗り換えに間に合わないので、またタクシーで行きます」
イリーナ:「分かったわ。私のカード、使っていいからね?」
勇太:「ありがとうございます」
イリーナ:「食べた後は、昼寝でもしようかね」
勇太:「あ、はい。休憩コーナーあります」
イリーナ:「ある?」
勇太:「はい」
それから更に1時間後、リクライニングチェアの並ぶ休憩処に、イリーナはいた。
イリーナ:「来たか……」
ケンショーグリーン:「クフフフフ……。お隣、失礼致します」
イリーナ:「今日は何の用なの?」
ケンショーグリーン:「今日は魔界の状況について、お話し致します」
イリーナ:「暗いニュースは結構よ」
ケンショーグリーン:「クフっ!?それでは、アルカディアシティの再建計画について……」
イリーナ:「出資はするけど、それはアタシの仕事じゃないね」
ケンショーグリーン:「クフッ!出資金を出して頂けるのですね?ありがとうございます。我らが女王、ルーシー・ブラッドプール陛下もお喜びあそばされます。つきましては、我がケンショーの方にも御出資を……」
イリーナ:「それはお断りするわ。ケンショーイエローとレッドの仕事でしょ?」
ケンショーグリーン:「仰る通りでございます……」
イリーナ:「ケンショーセピアはどうしたの?うちの弟子の仲間達が捜しているみたいだけど?」
ケンショーグリーン:「私にも存じかねます。クフフフフ……」
イリーナ:「それだけ使えない理事なのか、或いは……アタシをも煙に巻こうとしているのか……」
目を細めていたイリーナが開眼する。
緑色の瞳の先には、ケンショーグリーンがいた。
ケンショーグリーン:「滅相もございません。何しろあれは、浅井家の問題。如何に譜代とはいえ、外様幹部の私には、真相を話しては下さらないでしょう」
イリーナ:「ふーん……。まあ、いいけど……。他には?」
ケンショーグリーン:「ございますとも。但し……」
イリーナ:「ん?」
ケンショーグリーンは、メモ書きをイリーナに渡した。
そこには、『どこにソッカーや“魔の者”のスパイが潜んでいるか不明ですので、ここから先は暗号でお話し致します』と書いてあった。
イリーナ:「分かったわ」
ケンショーグリーン:「それでは……コホン。『うー!うまぴょい!うまぴょい!』」
イリーナ:「は?」
ケンショーグリーン:「『目ん玉ギラギラ出走でーす!(はいっ!)』」
イリーナ:「え?」
ケンショーグリーン:「『コメ食いてー!(でもやせたーい!)』」
イリーナ:「ん?」
ケンショーグリーン:「『あかちん塗っても(なおらないっ)(はーっ?)』」
イリーナ:「それで?」
ケンショーグリーン:「『遅刻だ後追い!(馬場おも!ずどーん!)』」
イリーナ:「それは本当なの?」
ケンショーグリーン:「『今日の勝利の女神は、あたしだけにチュウする』」
イリーナ:「それはマズいわね……」
ケンショーグリーン:「『キミの愛馬が!ずきゅーんどきゅーん、走り出し!(ふっふー!)』
イリーナ:「いやいや……」
ケンショーグリーン:「『こんなレースは初めて!(3、2、1、ファイト!)』」
イリーナ:「分かったわ。そこまで分かれば、十分よ」
ケンショーグリーン:「クフフフフ……。それでは、報酬として、私に『勝利の女神は、あたしだけにチュウ』を!ハァハァ……」
バン!(突然、入口のドアが開けられる)
20代女性客:「あいつです!女子トイレ覗いてたの!」
幼女先輩:「あのオジさんに、階段の下からスカート覗かれました!」
老女大先輩:「あの若者に、露天風呂を覗かれたのじゃが……」
ケンショーグリーン:「クフッ!?それは誤解です。それでは、これにてさらば!」
ボンッ!(ケンショーグリーン、煙幕を張る)
イリーナ:「全く……。相変わらず、派手な退場ねぇ……」
ズコッ!(ケンショーグリーン、自分も視界を失い、躓いてズッコケる)
ケンショーグリーン:「メガネ、メガネ……!」
眼鏡を落としてしまったもよう。
そして……。
警備員:「ちょっとこっちへ!」
ガシッと首根っこ掴まれ、警備員と男性スタッフに連行されるケンショーグリーンだった。
どうやら、女性なら幼女から老女まで誰でもいいらしい。
イリーナ:「やっと静かになるね……」
その時、イリーナは下半身がスースーッとした。
イリーナ:「?」
ロングスカートの深いスリットに手を入れて、下着を確認すると、いつの間にか穿いていた下着が無くなっていた。
警備員:「おとなしくしろ!」
ケンショーグリーン:「嗚呼ッ、御無体な!私は何も知りません!ええ!私の分析によりますと、これは冤罪です!」
と言いつつ、右手にはしっかりイリーナの黒いパンティ(高級品)が握られていたのだった。
イリーナ:「ほお……?」
イリーナは魔法の杖をスッと取った。
この後、ケンショーグリーンの身に何が起きたのかは【お察しください】。
若しかして,年齢サバ読んでない?ww
そういえば,前にも「えもんかけ」って云ってたね?
んっ?さん、赤チンは知ってますよ。
私が幼稚園の頃(今から35年くらい前)まで、よく使われていましたし。
消毒薬が透明になったのは、小学校に入ってからですね。
で、ケンショーグリーンの暗号の元ネタは、“うまぴょい伝説”ですよ。
今時流行りのウマ娘の、ゲームやアニメのエンディング(アニメでは最終回)で流れてます。
で、その中の歌詞を抜粋したものですw