午前11時頃には、一旦上がった雨ですが、
今朝は久し振り “朝から雨”。
でも、それは音もなく静かな雨です。
この所、ゲリラ豪雨などと称され、各地に
様々な被害をもたらしている、そんな雨とは
比較にならないような優しい雨です。
その証拠に、雨には本当に弱く、
すぐお辞儀をしてしまう庭のカンナが、
窓越しに背筋をピンと伸ばし、
赤い花を咲かせているのが見えます。
そんな雨にも関わらず、今朝は、
朝顔の花が、とりわけ賑やかでした。
目の覚めるような青を初めとして、白、紫、
薄紫色・・。花びらに、雨粒を受けながらも元気です。
今夏は咲いた時期が遅かった分、
その遅れを一気に取り戻そうとしているかのようです。
日本の夏の風物詩である朝顔は、暑い夏の朝、殊の外涼やかで、欠かせませんが、
朝顔にとって今頃の気候は案外、最適なのかも知れませんね。
そして、極めつけは薔薇。涼しくなったせいか、今盛んに蕾を付けています。
そんな中で、この今にも綻びそうな薔薇を見つけた時、心は弾みます。
“ピンクの薔薇を一輪摘んで、ジェーンは露を顔一面に振りかけた。
薔薇で顔を洗うなんて考えてもごらんなさい!”
【「丘の上のジェーン」 第13章】
実際には、薔薇の露で顔を洗うのは無理かと思いますが、
少なくとも、目は覚めますものね。
でも、その発想が素敵で、こんな感性で、ずっといられたら・・なんて、
思ったものです。きっと毎日が楽しいでしょうから。
ところで、話はもう一度昨日の記事、『英国人ベニシアの庭物語』 に。
昨日も記しましたが、彼女は、ハーブには必ず、
「今日は切ってもいいですか?」 と声掛けするのだとか。
常に、“ありがとう” の心を持って接していると、それに必ず応えてくれるのですね。
彼女によれば、日本人が食事の時、「頂きます」 「ご馳走様」 と言うのと、
同じ感覚だそうです。英国には、そんな習慣はなかったとも。
そうそう、窓辺に、ハーブのゼラニウムを植えれば、
蚊が家の中に入って来ないそうです。
このゼラニウムは、沢山種類があるので、色々楽しめるのもいいですね。
「ローズゼラニウム」、「アップルゼラニウム」、
「レモンゼラニウム」 、「ペパーミントゼラニウム」 等など・・。
窓辺に置くと、ハーブの風も、同時に感じる事が出来ます。
これは、『アンの世界』 にも共通していて、
窓辺に、このゼラニウムの鉢を置いていたのが、思い出されます。
そう、アン が、「ポニー」 と名付けた花。
マリラ との二人の楽しい会話さえも・・。