目覚めると蝉(セミ) の声、ひとしきり。
そして、室内と室外のムッとする温度差。久し振りの、この感覚。
起床時の空は真珠色ですが、どうやら暑くなる予感。
空は一時に比べ随分、優しい色になりましたが、
蒸し暑さには変わりありません。
さて、冒頭の写真。
私は “水色” が殊の外好きで、洋服も好んでこの色を身に付けます。
でも今日は気分転換に? ピンクを・・
と思い立ったのです。(ワンピース)
と言っても綺麗なピンクではなく、
くすんだピンク。そう、オレガノ色です。
アクセサリーも同色の手作りのビーズのネックレスと・・
洒落込みました。久し振りに。
こんな日は、“ミス・ラベンダー気分”。これに限ります。
来客があろうとなかろうと、優雅に・・。気持ちだけでも。
そうそう、香水まで付ける念の入れよう? なのですから。
それは、“腹心の友” から以前、貰った 【五都旅香】。
(ニューヨーク、シドニー、アテネ、カサブランカ、京都)
この中では “京都” の香りが一番好きなのですが、(以前はシドニー)
今日は “シドニー” に。すると・・。
いつものように今朝も 「ヤマトシジミ」 のお出まし。
そして、「ハロー・エンジェル」 の花にしか止まらない、
その蝶が、「オレガノ」 の花に止まり・・。
オレガノ色に染まりました。(同じ色に見えますね)
奇しくも私、蝶、オレガノが同じ色に染まったという訳です。
【横を向いた・・】・【後ろは真っ直ぐ上を・・】
そしてこちらは、やはり魔法が
とけかかってしまった? 「ハイビスカス」 です。
後ろに見えるそれは、かろうじて余韻?
で上を向いているものの、下の方はとうとう横を向いてしまいました。
一昨日も記しましたが、思い当たる事は、ただ一つ。
私が祈る事をやめたから。ひょっとして私は魔女!? ~なんて。
でも、本当に魔法がかけられたら楽しいでしょうね。
「想像の余地」 があるだけでも、こんなに楽しいのですから・・。
ところで、昨日も記した、『アンの世界』 の 8月。
素晴らしい花に囲まれたその世界を同じモンゴメリーの、
もう一つの作品、「エミリーシリーズ」 の描写からどうぞ。
うっとりしますね。
“今年は 小田巻草 が 素晴らしい出来だ。
果樹園は、コロンバイン の真っ盛りだ ――
美しい白や紫、妖精のようなブルーや夢見るピンクの色。
半分は野生じみている花だから、庭園付きの花屋で作られた、
出来上がった花の、決して持たない魅力を持っている。
そしてその名 ―― 「小田巻草」 とは 詩 そのものだ。
花屋が、カタログに書くラテン語の難しい名より、
普通ありふれた名の方が遥かに美しい。
心の安らぎ(三色すみれ)、花嫁の花束、王女の羽根、
スナップ・ドラゴン(蝿取り草)、花の女神の化粧草、
ごみだらけの粉屋、バチェラース・バトン (矢車草)、
ベビース・ブレス (赤ちゃんの呼吸)、霧の中の恋 ――
私はこの全てを愛する。”
【「エミリーはのぼる」 第22章】