【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

天地の光の煌めき

2008-08-24 16:10:38 | リラのお気楽ユメ日記


   昨日の雨で、すっかり洗われたせいか、
  「今朝は、空気がピカピカ
  光っているわね。」
と・・
  そんな気持ちにさせられた朝でした。

   「薩摩の紫(ゆかり)」 の朝顔は、
  今朝は、青と白色が勝りました。

   それにしても、昨夜は久し振りの雷。
  雷は嫌いですが、光のショーをしっかり見物? 
  させて頂きました。

   それにしても、今年は殊の外、
  雷が多かったように思います。その雷・・。

   雷の多い年は豊作なんだそうですね。
  これは科学的にも証明されているそうです。
  空気中の窒素が稲妻によって、もたらされる雨に溶け、
  それが吸収されて、肥料の役目を果たすとか。

   「稲妻」、「稲光」。しっかり “稲” の字が使われていますものね。雷と言えば・・。
  もう、すっかりお馴染みになりましたね、これもアンと同じモンゴメリーの小説に、
  次のような父娘の会話があったものです。本当に洗練された会話です。

   “・・・ある夜、ひどい雷が鳴った。
  青いつるぎのような稲光がひらめき、
  雷鳴はランタン丘中、バリバリと音を立てた。・・・・・
   「怖いかい、ジェーン?」”
   「いーえ。ただ ―― 体裁が良くないわ。」
  「上手い事を言うね。あんな雷は、こっちの体面をつぶす侮辱だよ。
  だが、じきに通り過ぎてしまうよ。もう、通り過ぎる所だ。
   『天の柱は震え、神の非難に驚けり』・・・・・」

                                   【「丘の家のジェーン」 第21章】

   さて、冒頭の写真。私の脳裏には、
  先日来の映画の光景が、しっかり、焼き付いて離れません。

   今から100年前のアメリカ。外出する時、男性は、スーツ姿。
  手には当たり前のように帽子を取り・・。

   女性と言えば、裾まで引きずる長いドレス。頭には、花飾りのたっぷり付いた帽子。
  乗り物は、時に馬車。何と優雅なのでしょう。溜息を持って眺めたものです。

   汽車に乗る時も同じ。皆、精一杯、お洒落しています。
  今では、Tシャツとジーンズが定番のアメリカでさえ、そんな時代だったのですね。

   そんな時代背景を念頭に、又々、想像の世界に入り込んでしまいました。
  一応、革のトランクなんて持っていますが、(アンティークな物も)
  この私にしても実際には、ほとんど使いません。

   そして、私の中にある鈍行のイメージは、
  昔ながらのそれですから今時、そんな旅が出来る筈もありませんね。

   なまじ、出来たとしても、目的地の近くまで新幹線で行って、
  少しの区間、単線に乗る位の事でしょう。

   映画の世界は、確かに不便な時代です。
  外国に行くのは、まだ船が主流の時代ですから、何日も何日も、かかったのでしょう。

   でも、お洒落心には、完全に魅了されてしまいました。
  時代背景があるとは言え、あの時代の、今にはない “美” は素晴らしいと思います。