朝の空は、
こんなカラッとした空でした。
日中は、まだまだ暑いけれど、
朝晩は、しっかり秋を感じています。
ここの所、静かだったのに、
今日は蝉の鳴き声も・・。
それも、
「スィ~ッ、スィ~ッ・・」 の方です。
それは、まるで往く夏を惜しんで
いるかのようで、煩(うるさ)いなんて、
思うどころか、不思議な事に、哀愁さえ感じる始末です。
そうそう、今日は蝶や蜻蛉も飛んで来ました。
見慣れない蝶も、来ていましたが、なかなか止まってくれないのです。
ヒラヒラ~、気持ち良さそうに飛んでいるだけ・・。
そして、こちらは昨日も咲いていた、
「薩摩の紫(ゆかり)」。
昨日は青色の方が勝っていましたが、
今朝は、こんな薄紫色になりました。
(白く見えますが本当は薄紫色)
この朝顔も青くなったり、紫色になったり、
白色が増したかと思うと、はたまた後退したり・・。
まるで七変化です。
ところで・・。ほとんど、かけっ放しにしている
ラジオから今日も流れて来たのは、
「庭の千草」 の曲。
丁度、今頃の季節の情景なんだそうですね。
原曲のアイルランド民謡では
「夏の名残りの薔薇」 と、なっています。
その詩は、「夏の名残り」 と言うように、
なぜか切ない、哀調を帯びたものになっています。
アイルランドの国民的な詩人、トマス・ムーアの詩に、
ジョン・スティーブンソンが、曲を付けました。
日本語の訳詞と比べてみると、とても面白いです。
夏の名残りの薔薇
一人寂しく咲いている
他の花々は 既に枯れ散り
近しき花も芽も消え失せた 美しい薔薇色を
思い起こせば ただ溜息をつくばかり
汝を一人残しては行かない その体に思い煩う
美しきものと共に 汝も行き眠らん
ベッドの上に まき散らした汝の花弁
汝の仲間たちは 庭で香りもなく枯れ果てる
直ぐに私も後を追うだろう 友情が崩れ去り
愛の光輪から 宝石が雫れ落ち
真の心が枯れ果て 愛する者がいなくなったら
この荒涼たる世の中で 誰が一人生きられようか?
庭の千草 日本唱歌
庭の千草も虫の音も 枯れて寂しくなりにけり
ああ白菊、ああ白菊 一人遅れて咲きにけり
露もたわむや菊の花 霜におごるや菊の花
ああ、哀れ哀れ ああ、白菊 人の操もかくてこそ