【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

夏の名残り

2008-08-22 16:27:18 | 四季のスケッチ


     暑い、暑いと言っていたのが、
    まるで嘘のような、
    爽やかな朝を迎えました。

     空も、高くなっていて、
    もうすっかり秋の空!!

     北の空には白い半月の
    「有明の月」 も・・。

     そう言えば、明後日24日は、
    「下弦の月」 なのですね。

     つい最近まで、あんなに暑くて、
    アン でなくても、「今年は、秋がやって来るのかしら・・」 なんて、
    思ったものです。四季のある日本に生まれた幸せを思います。

 
                                           「薩摩の紫(ゆかり)」
 
   さて、写真は申すまでもなく、朝顔です。
  例年より開花が1ヶ月遅く、今が盛りの筈なのですが、
  なぜかもう “夏の名残りの 「朝の美人」” と、いう気がしてなりません。

   色も、ある日は紫色が強くなったかと思えば、青色だったり。かと思えば・・。
  右の 「薩摩の紫」 は、白色も加わり、模様さえも変わってしまったかのよう。
  勿論、一日のうちにも・・時間の経過と共に、その色はピンクに変化します。

   朝顔と言えば、どうしても盛夏の花と言ったイメージがあり・・。
  こんな夏の名残り? の朝顔ですから、どうしても、
  ある種の物哀しさを感じてしまうのかも知れませんね。

   名残りも然(さ)る事ながら、そろそろ夏の終わり・・という、
  今のこの季節も、あながち無関係ではないでしょう。そう言えば・・。

   “・・・そうだ、それが人生なのだ。
  喜びと苦痛・・・希望と不安・・・変化。絶えず変化するのだ! 
  変化せずには、いられないのだ。
   古いものを放し、新しいものを胸に入れ、
  それを愛するようになり、又、それも順に放すのだ。
   春は美しくはあっても夏に屈せねばならず、
  夏は秋の中に身を没する。誕生・・・結婚・・・死・・・”

                                  【「炉辺荘のアン」 第35章】

   あの前向きの典型のようなアンでさえ、夏の終わりには、こんな気持ちになるのですもの。
  秋のみならず、夏の終わりも・・人を哲学者にするのかも知れません。