【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

オレンジに染まった黄昏

2008-08-14 15:13:36 | 四季のスケッチ


   久し振りに
  真珠色の空で明けました。

   ここの所連日、朝からカッと太陽が
  照り付けていたのに比べれば、
  ちょっと一息といった所でしょうか。

   そうこうしているうちに、
  遠くでゴロゴロと雷が鳴り出し、
  雨も降り出して来ました。

   こうなると、この雨は
  神様の贈り物のようにも思え・・。

   とは言え、今ではすっかり
  これまで通りの空に戻ってしまいましたけれど。



   さて、写真は昨夕のものです。
  ふと見上げた南の空が、オレンジに染まっていて、思わず二階のベランダへ・・。
  そこには絵具を溶かしたような空が、広がっていました。

   そして、昼間の白い入道雲が、まるで炎のように燃えています。
  かと思うと、この17日が満月のお月様も、優しい顔を出し・・。

   つい2日前(11日)に見た、キノコ雲のような入道雲の、
  気味悪さこそありませんでしたが、なぜかドキドキ感。外に出てみました。

   偶々、私と同じアン好きの友達に出会い、「どこに行くの?」 と。
  「夕焼けを見に・・」 と私。彼女も一緒に着いて来ました。

   「何だか怖いような雲ね・・。」
  「ほんのり薔薇色の、ふわふわした雲だったら、いいけれど、
  こんなオレンジの入道雲には、乗りたいなんて思わないわね。」

   いい年をした女二人が、声高に喋っているものですから、
  通りがかった犬の散歩途中の男性は、不思議そうな顔をしています。

   合間には、「ウォルターが、ジェムが・・」 なんて、まるで自分の友達のように、
  名前が出て来るのですから、何事かと? 目を丸くするのも当然ですね。

   “その晩の虹の谷には、
  いつになく見事な夕焼けが、屋根のように覆っていた。
  気持ちの良い灰色の薄暮に微かに星が光り、
  やがて月が出るかと思えば、隠れたりしながら姿を現わし、
  こちらの小さな谷間や窪地を照らし出すかと思えば、
  彼方かなたの谷や窪地は、
  暗いビロードのような影が立ち込めるがままになっていた。”
    
                                       【「アンの娘リラ」 第14章】

   入道雲の炎は、ごめんですが、刹那の瞬間の空は、素敵なものでした。
  『アンの世界』 の 「すみれの谷」 にも負けていませんものね。