日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

牛と人の違い 口蹄疫問題

2010-05-18 23:51:14 | Weblog
宮崎県で口蹄疫のために牛と豚が大量に殺処分を受けている。18日現在、殺処分される家畜の総数が11万頭を超えたそうである。

日本経済新聞は次のように伝えている。

 (宮崎)県によると、3月末に同県都農町の農場で下痢の症状を示す水牛がいるとの連絡を家畜保健衛生所が受け、立ち入り検査をしたが、口の中に水疱(すいほう)があるなど口蹄疫の典型的な症状が見られず、検体を採取したものの遺伝子検査をしなかった。約3週間後の遺伝子検査で感染疑いを示す陽性反応が出た。
(2010/5/18 12:54 日本経済新聞 電子版)

これが事実だとすると、4月下旬に口蹄疫が確認されたとこれまで報道されてきたよりも早い時点で口蹄疫の発生が確認できた可能性が浮かび上がり、遺伝子検査の遅れが悔やまれる。ここまで範囲が拡大する前に押さえ込みが出来たかも知れないからである。この遅れの原因は明らかにされるだろうが、口蹄疫が人には感染しないということから、つい対応が甘くなったのかな、と言うような気がする。ちょうど一年前になる「新型インフルエンザ」騒動が初期対応の重要性にマイナスに働いたのだろうか。

それにしても殺処分される家畜が痛ましいし、畜産農家、肥育業者の方々の心中察するにあまりある。家畜伝染病予防法が感染が疑われる牛や豚だけでなく、一緒に飼育されている全頭を殺処分するよう定めている以上現在の処置はいたしかたないとしても、余りにも野蛮で人間のエゴ丸出しの殺処分という対策に後ろめたさを覚えるのは私だけではあるまい。これだけ科学・技術が進歩?してきた21世紀に、殺すしか仕方がないという昔ながらの古い防疫の殻を打ち破る対処法が生まれないものだろうか。

最新の画像もっと見る