日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

生方民主副幹事長の解任を撤回 次は鳩山民主党代表が小沢幹事長解任を

2010-03-24 09:21:51 | 放言
ことの起こりは産経ニュースの3月17日に現れた次のインタビュー記事のようである。

【単刀直言】生方幸夫民主副幹事長「党の“中央集権”、首相は小沢氏を呼び注意を」
2010.3.17 00:40

 与党に政策部門がないのは絶対におかしい。民主党に元気がなくなったのは、自由に議論する場がなくなったからです。政策調査会と、その下の部会を再び作って、みんなが自由な意見をいえるように戻さないといけません。

 衆院選マニフェスト(政権公約)の実行が思うようにできていません。それに対する十分な説明を民主党がしきれていないのは、党に政策責任者がいないからです。説明を一つ一つしていれば、民主党への信頼が今のように落ちることはなかった。

 鳩山さん(由紀夫首相)は約10年前に「1人1政策作ろう」と、仲間たちに呼びかけたはずです。政権交代で、それを実現しようと思ったら、議員立法も制限されてしまった。政治主導にはほど遠い。

 われわれは自民党政権がやってきた中央集権はダメだと言ってきた。地方分権にしようといってきたのに、民主党の運営はまさに中央集権です。今の民主党は権限と財源をどなたか一人が握っている。下に権限と財源が与えられていない状況はおかしいでしょ。党の代表である鳩山さんは、小沢さん(一郎幹事長)を呼んで党が中央集権になっていることをきちんと注意してほしい。

 1年生議員は民主党に入ったときから、強度の管理体制下に置かれているから、しゃべっていいものかどうかすら分からないんじゃないでしょうか。

 民主党への信頼が低下している要因には「政治とカネ」の問題もあります。小沢さんに関して、今までの説明に納得していない人が圧倒的に多数で、幹事長をお辞めになるべきだという意見が多い。小沢さんがしかるべき場所できちんと説明するのが第一。それで国民の納得が得られなければ自ら進退を考えるしかないです。

 国民は小沢さんが不起訴になったから全部シロだとは思っていないんですよ。おそらく説明できないんでしょうね。小沢さんは前よりだいぶ権威づけられてきたというか、権力者になってきましたね。

 北海道教職員組合の問題は、これも一番上は(出身母体が日本教職員組合の)輿石さん(東・参院議員会長)ですからね…。(民主党議員は)組合からあまりお金をもらっちゃいけない。組織内候補といわれる方の献金額は常識的な額ではない。参院選への影響は、政治ですから何があるか分かりませんけど、要するに言い訳から入る選挙は勝てませんよ。

 公明党とどうするかは党の方針の問題です。議員の意見を聞かないといけません。国会運営をうまくするためにとか、味方が一人でも多けりゃいいと思って連携するなら大間違い。誰かの思いつきでやっていいことではない。選挙で公明党がイヤだから応援してくれた人だっていっぱいいたわけですから。(坂井広志)

    ◇

 うぶかた・ゆきお 衆院千葉6区選出。当選4回。横路孝弘衆院議長のグループに所属。昭和22年、東京都生まれ。47年、早大卒。読売新聞記者を経て経済評論家に。平成8年の衆院選で初当選。今年3月、民主党有志でつくる「政策調査会の設置を目指す会」世話人に就任。

この強調部分(私)など、ほとんどの国民が同感するのではなかろうか。ところが民主党の高嶋良充筆頭副幹事長が生方氏に対して「執行部を批判した」として、副幹事長職の辞表提出を求めたことからことが広まった。産経ニュースの記事の見出しを連ねてみる。

* 生方副幹事長、辞任拒否 「小沢氏は元秘書ら3人逮捕されているのに…」3.18 15:08
* 民主、生方副幹事長を解任 辞任拒否で“粛清” 「動き出てくる」?3.18 20:42
* 生方氏解任「残念だ」 首相3.19 08:37
* 「生方氏解任」余震続く政府・民主 小沢氏は沈黙 閣僚は賛否3.19 20:43
* 生方氏解任で賛否応酬続く 執行部からは「反省」も3.20 19:32
* 「自由なき民主党だ」 小沢氏の地元で大島氏3.21 00:26
* 全体的にダメージ-細野氏 生方氏の解任問題3.21 12:02
* 民主・渡部氏「国民が辞めてほしい人は辞めよ」「世論大事にしないと民主党亡ぶ」3.23 13:14
* 小沢氏、生方民主副幹事長の解任を撤回 「もう一度補佐してほしい」3.23 13:46

世間ではこの高嶋筆頭副幹事長のような人を「茶坊主」と呼ぶが、その本来の意味は『権力者にへつらうものをののしって言う語』なのである。ご本人の小沢幹事長が一言も発しないのに、あたかもその意を汲んだかのような発言をすることで自ずとその正体を明らかにする。しかし所詮茶坊主は茶坊主、主(権力者)の器量とは比べるべくもない才覚でなすことであるから、大局の見通しがきくはずもない。そこで主がおもむろに声を発することでさらにその存在感を誇示する。それがこのたびのドタバタ劇なのである。

しかし国民の多くはそんな茶番をとっくにお見通しである。民主党がとことん国民に愛想を尽かされるまえの起死回生は鳩山代表による小沢幹事長解任があるのみ、としか思えないが、できれば4月1日までに朗報を期待したいものである。



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