日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

消防自動車がやってきた パリ、オペラ・ガルニエでも

2010-01-24 12:17:09 | 海外旅行・海外生活
昨日の夕方、妻が「大変、消防自動車が家の前に止まった」と私の部屋に駆け込んできた。あることに熱中していたので私はサイレンの音にも気がつかなかったが、カンカンと半鐘をならしながらやってきたというのである。火は見えないし煙の匂いもしないのでわが家は大丈夫、と思いながらベランダに出て見下ろすと、すでに消防自動車と指揮車というのか2台とまっていて、道路の消火栓に消防士がホースを繋いでいる。そしてさらに応援の消防車とパトカーが駆けつけてくるし近所の人も表に飛び出してきたが、肝心の火や煙の気配がどこにも感じられない。


この消防車の少し先の左側に下り坂の横道があるが、ここには消防車は入れない。外に出てみるとそこを消火ホースだけが走っている。4、50メートル先に空き地があり、枯れ草が燃えていたようであるが、私が見たときはほとんど鎮火していた。現場は擁壁の上なのでどの程度燃えていたのか確認していないが、消防署に通報すべきだと発見者が判断した程度には燃え上がっていたのだろう。自然発火とは思えないし、通行人が吸いさしのタバコを投げ捨てるような場所ではないので、不審火の可能性が考えられる。私の家の裏も以前は長い間空き地になっていて、夏には雑草が繁茂し冬には立ち枯れになるので、万が一燃え上がると危険なので毎年自治会を通じて申し入れ、しぶる不在地主に枯れ草の始末をしてもらっていた。その危険が現実のものとなったが、大事にいたらずに何よりであった。

話は飛ぶが、かってパリ・オペラ座の中を見学していたときにも火事に出会ったことがある。近くで火事が発生したので出入り口を閉鎖するから避難する人はすぐに外に出るようにとのアナウンスが流れたが、舞台装置などを作り上げている最中だったので妻と私はのんびりと見学を続けることにした。


回廊に出ると窓越しに消防車がハシゴを伸ばしているのが見えた。消防署のヘリコプターまでがやってきて広場に着陸する様子を眺めていた。


やがて閉鎖が解けたので外に出たが、まだ周辺の交通は規制されており、鎮火はしたようであるが煙はまだ噴き上がっていた。改装中の工事現場で火災が起きたとのことであった。これは2002年4月4日のこと、記憶に残る経験だったので昨日の出来事に便乗して書き留めておく。