郵便不正事件の被告人の一人で、虚偽有印公文書作成・同行使罪で起訴されている厚生労働省元雇用均等・児童家庭局長の村木厚子さん(起訴休職)の初公判がこの27日に開かれるとのことである。一貫して無罪を訴え続けてきた村木さんが昨年11月25日、5ヶ月ぶりに大阪拘置所から保釈された時にも、記者会見で「偽の文書を作成するよう依頼されたことも、引き受けたことも、部下に命じて作らせたことも一切ない」(産経新聞 2009年11月26日 09:28)と関与を完全に否定した。
この事件の概要を1月6日付けの読売新聞は次のようにまとめている。
この事件が最初報道された時に私はまだ「藪の中」の郵便不正事件で次のように述べた。
私は現役時代を国家公務員として過ごしたこともあって、いわゆる「高級官僚たたき」に他人事のような顔をして付和雷同できがたいところがある。天下りとか渡りとかには批判的な立場をとるが、その一方、公僕としてのプロの仕事ぶりを期待するところが大きいのである。こういうずさんな仕事ぶりで、期待を裏切られたくないとの思いが強い。ところが初公判を前にして、事態が大きく変わろうとしている。村木元局長に指示されて偽の証明書を作成し、村木さんに手渡したとされている元係長が、伝えられるところでは来る公判で次のように証言するらしいのである。
しかし謎もいぜんとして残る。
と村木さんが述べているのであるから、どこでどのように公印が捺されたのかが不明であるし、またこの証明書が、ではどのような経路でそれを作成した元係長から凜の会元会長に渡ったのか、実証されなければならないなどの問題は残るが、村木元局長の無罪の可能性が高まったように素人目には見える。さて、どうなるのだろう。
この事件の概要を1月6日付けの読売新聞は次のようにまとめている。
この事件が最初報道された時に私はまだ「藪の中」の郵便不正事件で次のように述べた。
逮捕された村木厚子前雇用均等・児童家庭局長が虚偽有印公文書作成・同行使容疑を全面否定しているということなので、今のところマスメディアの伝える話ではつじつまが合わない。最初は全面否認でもやがては全面降伏という事態も考えられるが、私としては全面否認が真実であってほしいという気がある。私なりに高級官僚に対するイメージなるものがあって、このような程度の低い事案でそのイメージを崩されたくないからである。
本省の課長・局長と言えばエリート官僚の最たるもので、刻苦精励のみで手に出来るポストではなかろう。村木前局長にしても見識ある女性キャリアー官僚としての自覚は当然あったはずで、「議員案件」がどれほどのものなのか知らないが、たとえ元部長からの指示があったにせよ、理に合わぬ指示に唯々諾々と従ったとは到底考えられない、と私は常識的に思ってしまう。女性のかたくなさに信を置きたいとの私の願望なのかも知れないが・・・。
本省の課長・局長と言えばエリート官僚の最たるもので、刻苦精励のみで手に出来るポストではなかろう。村木前局長にしても見識ある女性キャリアー官僚としての自覚は当然あったはずで、「議員案件」がどれほどのものなのか知らないが、たとえ元部長からの指示があったにせよ、理に合わぬ指示に唯々諾々と従ったとは到底考えられない、と私は常識的に思ってしまう。女性のかたくなさに信を置きたいとの私の願望なのかも知れないが・・・。
私は現役時代を国家公務員として過ごしたこともあって、いわゆる「高級官僚たたき」に他人事のような顔をして付和雷同できがたいところがある。天下りとか渡りとかには批判的な立場をとるが、その一方、公僕としてのプロの仕事ぶりを期待するところが大きいのである。こういうずさんな仕事ぶりで、期待を裏切られたくないとの思いが強い。ところが初公判を前にして、事態が大きく変わろうとしている。村木元局長に指示されて偽の証明書を作成し、村木さんに手渡したとされている元係長が、伝えられるところでは来る公判で次のように証言するらしいのである。
関係者によると、上村被告は捜査段階で、村木被告から指示を受けて偽の証明書を作成し、村木被告に渡したと供述。しかし、村木被告の公判に証人出廷し、指示や手渡したことを否定する方針で、「検察官に誘導され、うその供述をした」と主張するとみられる。
(毎日新聞 2010年1月6日 11時37分(最終更新 1月6日 12時45分))
しかし謎もいぜんとして残る。
自身の公印が押された証明書が発行された点は「ハンコは私自身が押すわけではない。誰の手でどうやってとは、想像では申し上げられない」と話した。
(産経新聞 2009年11月26日)
と村木さんが述べているのであるから、どこでどのように公印が捺されたのかが不明であるし、またこの証明書が、ではどのような経路でそれを作成した元係長から凜の会元会長に渡ったのか、実証されなければならないなどの問題は残るが、村木元局長の無罪の可能性が高まったように素人目には見える。さて、どうなるのだろう。