日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

瀬戸大橋 讃岐うどん 大鳴門橋 明石海峡大橋

2010-02-21 17:00:12 | 旅行・ぶらぶら歩き
橋が出来てからはじめて四国に行ったのは瀬戸内しまなみ海道を通ってであった。道後温泉、松山、砥部焼の町などを回って、中学校の修学旅行以来となる高松を訪れ、港でフェリーを見ているうちに船に乗りたくなってフェリーで神戸に戻ってきた。明石海峡大橋を渡り淡路島を縦断して大鳴門橋を通り徳島を訪れたのは1000円ドライブが可能になってからだから比較的最近のことである。ところが本州四国連絡橋3ルートの最初に出来た瀬戸大橋だけはまだ通ったことがなかったので、昨日急に思い立って久しぶりに1000円ドライブに出かけた。

家を出たのが9時20分頃で、六甲北道路を通り神戸北ICで山陽道に入り、倉敷Jctで瀬戸中央自動車道に移りいよいよ瀬戸大橋に差し掛かった。家を出てから2時間少々である。瀬戸大橋としか私の頭にはなかったが、地図をよく見るといくつかの島を結ぶいくつかの橋からなっていて、橋の名前が下津井瀬戸大橋、櫃石島橋、岩黒島橋、与島橋、北備後瀬戸大橋、南備後瀬戸大橋と次々と変わっていく。海峡のなかほどにある与島PAでしばらく休み周辺の風景を楽しんだあと坂出に向かう。それにしてもこれらの橋は巨大である。上下二層で片道3車線、合計6車線の車道の下には鉄道が走っている。人間が造ったものだと思うと素晴らしい技術力となによりもそのエネルギーの凄まじさに感動を覚えた。日本の誇る技術者魂が脈々と世代を超えて続いて欲しいと願った。

橋を渡りきるころ左手に工場地帯がひろがり、川崎造船の文字が大きく目に入る。今は本社で勤務している甥が若い頃この工場で働いていたことがあって、休みに霊場巡りをして四国八十八箇所をすべて回り終えたという話を思い出した。若いときからそういう世界に触れて達観したのだろうか、両親の切なる願いをよそに独身を貫き通している。坂出北ICで出る。料金は2000円也。橋を渡るのと高速道路を通ったのがそれぞれ1000円ということなのだろうか、計算の仕組みがもう一つ飲み込めない。

坂出北ICを出て33号線を西に向かい、予讃線の下をくぐり小さな川を越えてしばらく行くとあらかじめ調べておいた讃岐うどんの店「おか泉」が右手に現れた。10人以上はお客さんが店の前に並んでいる。店の裏側にある第二駐車場に車を駐め行列に加わる。メニューが回ってきて店に入る前に登録商標にもなっている評判の「ひや天おろし」の注文を済ませる。正直なところこれほど衝撃的なうどんをこれまで味わったことはなかった。うどんの味わわせ方が中途半端でない。芸の極みを感じてしまった。器が砥部焼だったのも私の好みにぴったりであった。食事を終えた頃はもう1時を遙かに過ぎていた。


坂出ICから高松自動車道に入り西に向かい、川之江Jctで徳島道に入って脇町ICで出る。一般道をとことこ行くよりこの方が行きやすく思えたからであるが思いの外距離があった。この間1000円也。うだつの町並みで知られたこの町は阿波藍の集散地として江戸から明治時代に栄えて、その名残を随所に残しているユニークな町である。タイムスリップするような感覚で4時過ぎまでぶらぶら歩き、今度は一般道の撫養街道を通り鳴門ICを目指す。



撫養街道12号線が途中から14号線に変わるが、道沿いにショッピングセンターが目立つようになり、そこへの車の出入りに車の流れが滞るので1時間以上もかかってようやく神戸淡路鳴門自動車道に通じる11号線に入った。ところがおかしい。北上するのだから左手にあるべき太陽が右手に見える。11号線へ入るときの道路標識がはっきりしなくて反対方向の車線に入ったようで、しばらく走ると室戸岬の表示が現れた。間違い無く南に向いている。そこでUターンで方向転換をしてあとは走るのみである。日が落ちてヘッドライトで皆が走っていると動きがはっきりと分かって日中より走りやすい。追い越し追い越し大鳴門橋、淡路島、明石海峡大橋を1000円で通り抜け、7時前にはわが家に辿り着いた。全行程ほぼ500キロほどの手頃のドライブだったが、考えてみると橋を渡って四国まで讃岐うどんを食べに行っただけのようなもの、贅沢を味わったような気分になった。


トマたまうどん 愛染かつら 口縄坂のねこ

2009-12-14 13:21:24 | 旅行・ぶらぶら歩き
ある街案内の本を見ていたら大阪・平野が紹介されていた。調べてみるとJR天王寺駅から大和路線で二駅目がJR平野駅である。ネットから道案内図をダウンロード、印刷してぶらり歩きに出かけた。

JR平野駅で降りて北口に出るのか南口に出るのか迷ったが、結局南口に出た。道案内図に北向きの方位がはっきりと示されていないものだから、駅に表示されている地図との対比に手間取ったのである。まずは大念仏寺を目指してほとんど人通りのない道を歩き、だだっ広い境内に入る。融通念仏宗の大本山だそうであるが私には宗派のことなど分からない。お賽銭を投げて合掌、私と関わりのある人すべての幸せと世界平和を念じた。

この平野の地は坂上田村麻呂の二男、坂上広野麻呂により開発が進められたもので、その子孫の邸宅が地図には載っているが場所がはっきっりとしない。たまたま通りを掃除している年配の方に尋ねたところ、直ぐ近くであることが分かったが、この方が「街にはなにもありませんよ」と何度か強調されるので、歩き回る意欲がちょっと萎れてしまった。謙遜?、親切?もほどがよいようである。そこで地図から離れて歩き回っていると、長寶寺にさしかかった。坂上田村麻呂の娘で桓武天皇の妃春子が落飾し開いたお寺で、後醍醐天皇が皇居を吉野に移す時に仮皇居になったとのこと。一応頭の中に入っている歴史上の出来事がこのような場所と具体的につながるのが面白く、しばらく境内をぶらぶらした。

ところでいつもは昼前に目的地について、まず昼食をとり腹ごしらえをしてから落ち着いた気分でぶらぶら歩きを楽しむのであるが、この平野ではそのような店が目に入らなかったので、そのうちに見つかればと思い歩き始めたのである。しかしなかなか見つからない。正午はとっくに過ぎているしどうしたものやら気がかりになっていたところ、はるか向こうに商店街らしきものが見えたのでそちらに向かうと、進行方向とは交差している平野商店街の本通りに出た。真っ先に目に入ったのが店先に弁当とか饅頭などを並べているうどん屋であった。ピンときたので入ったらレトロの落ち着いた作りの店で、次の張り紙が私の目に飛び込んできた。


「トマたま」とはトマトとたまごのことだとは見当がついたが、店の若い女の子に確かめると「メッチャおいしい」と返事が戻ってきたので躊躇わずに注文した。トマトとたまごは私の好物、そしてグツグツ煮えたぎった土鍋で「トマたま煮込みうどん」が運ばれてきた。


一口汁をすする。トマトからの酸味が出しのうま味とからまって絶妙の味である。入っているのはうどん、2センチ角のキャベツがたっぷりととろけた粉チーズ、そして半熟の溶き卵、ただそれだけである。口の中が火傷しないよう気をつけながら一気に平らげてしまい、スープも残らなかった。「トマたま煮込みうどん」にすっかり満足して、これで平野にやってきた甲斐があったなと思い、あとは街中の通りをあみだくじを辿るように折れ曲がり折れ曲がり歩いて地下鉄谷町線平野駅に出た。時間はまだまだ早いのでちょっと立ち寄ってみたいところがあったので天王寺駅で降りて谷町筋をぶらぶらと北上した。

最初に立ち寄ったのが愛染かつらで有名な愛染堂勝鬘院である。どうも以前は通り過ぎただけのような気がする。しかし今回は境内に入った。というのも私が二三日前のX’mas Concertで歌った「死んだ男の残したものは」は、作曲者の武満徹が『メッセージソングのように気張って歌わずに、「愛染かつら」のような気持ちで歌って欲しい』と歌う人に注文をつけたいう謂われがあって、だから私もその気持ちで歌ったばかりだったからである。確かにこの歌をフォークシンガーというのか若い歌手が歌うと、ついつい思い入れたっぷりで力をこめた歌になりがちだと思う。「愛染かつら」を知らない世代には無理だろうと思うが、聴き手に強い思いをかき立てるには「愛染かつら」風にメッセージを静かにしみ通らせる方がよいように思う。勝鬘院の裏手では重要文化財(旧国宝)の豊臣秀吉が再建した多宝塔を見上げながら、先ほどの店で買ってきた栗大福を口にした。

行きたかったのが織田作之助の文学碑が目印になる口縄坂である。夕陽丘の上から見下ろすとゆったりと敷かれた石畳の道がこころを和ませてくれる。ところが今回驚いたことに野良猫が横壁の上に群れ集まっている。数えてみたら一箇所に13匹もかたまっていた。もの静かなのがかえって不気味で、13匹が一斉に飛びかかってきたらどうすべきかと思案しながら前を通り過ぎた。すれ違った犬を連れた男性が、餌をやる人がいるのでとこぼしていた。



この文を書いているうちにお昼になったので、さっそく「トマたま煮込みうどん」を自分で作ってみた。玉子にやや熱が通り過ぎたことと酸味が少し弱いこと、またノリを散らすことを忘れたのが反省点であるが、やっぱり美味しくてスープまで平らげてしまった。レパートリーが増えたようである。




豊岡のバッグ 天橋立のあさりうどん

2009-09-16 18:03:16 | 旅行・ぶらぶら歩き
前日の大雨とうってかわりとても気持ちのよい秋晴れになったので、日曜日の朝、はやばやと家を出て、物好きにも豊岡の鞄屋巡りに出かけた。つい最近、梅田の大阪第1ビルの地下にある小さな店のショーウインドーに、店主のこだわりを感じさせる鞄が並べられていたので眺めていると、店員さんに声をかけられ、話をしているうちにショルダーバッグについ手が伸びた。厚みを感じさせない帆布製の頭陀袋のようなもので、気軽になんでもほうりこめる。それでいてA4サイズのフォルダーや500mlのペットボトルも難なく入るので気に入り買ってしまった。豊岡の製品と言うことだったので、豊岡に行けばもっといろいろと見られそうに思い飛び出したのである。

六甲北道路から中国自動車道に入り、舞鶴若狭自動車道、北近畿豊岡自動車道、そして一般道を乗り継いで豊岡に到着、JR豊岡駅横の有料駐車場に車を駐めて街の散策に出かけた。まずは腹ごしらえ。駅にある案内所で教えて貰った店で海鮮どんぶりと岩がきが美味しそうだったので欲張ってそれも注文、うん、美味しかった!



豊岡駅から大開通りという商店街が東へ1キロほど延びているが、日曜日とあってか店のほとんどが閉まっており、実に閑散としている。小泉郵政改革で地方が疲弊したそうであるが、この様子を見るとそれよりも遙かに以前からこのような状態であったのではなかろうか、と思った。ほぼ突き当たりで南北に走る「カバンストリート」と交差する。このストリートには確かに鞄屋が点在しているが、私のような日曜日に訪れる客はお呼びでない、とばかりに半分は店を閉めていた。まだ雪に埋もれる季節ではないのになんとも活気が感じられない。

一軒、どうも見覚えがあるバッグを飾っている店があったので入ってみた。見覚えがあるのも道理、三宮センター街にあるナガサワ文具店に麗々しく展示されているバッグ類の製造元兼店舗だったのである。店の人と話をしている間にも、2階からミシンの音が聞こえてきた。ちょっと気になるデザインのバッグを手にとって子細に点検する。撥水性のクロスに革がなかなか上質で、縫製も丁寧でまさに芸術品。手提げがついているがリュックにもなる。腕の力が衰えてきたときに出番かな、ととみこうみしていると、女性店員にナガサワ文具店に置いている品物よりこちらの方が材料の関係で4000円ほど高いけれど、同じ値段にしますと囁かれて、あえなく陥落してしまった。家に帰って眺めてみると、こんなのを背負っていると女の子に見えるのではないかと気になりだす。


このまま一路帰るにはまだ時間が早いので、何十年ぶりかに天橋立に寄ることにした。駐車場に車を駐めると、5時までには車を出してくれと言う。1時間少々に1000円とは高いと思ったが、地域振興に協力する。駐車場から二、三分のところにある回旋橋を渡ろうとすると、折しも橋が回り始めてその手前で待つことになった。そして目の前を大型の船が通って行く。これが実は思いがけない出会いであった。



松原をしばらく歩くと与謝野寛・晶子夫妻の歌碑があった。

   人おして 回旋橋のひらく時
           くろ雲うごく 天橋立

と晶子が昭和5年に歌った歌が刻まれている。その頃は人手でどのようにしてあの橋を回していたのだろうか。動力は違っても橋の動く瞬間に立ち会えたことがなによりの収穫に思えた。



回旋橋の先の石橋のたもとにある茶店に「あさりうどん」の張り紙があるのが目につき、帰りつくまでにまだ2時間はかかるので、ちょっと虫押さえに。思いの外美味しかった。

京都縦貫自動車道をお使いください、というような標示が出ていたので宮津天橋立ICより入る。綾部JCTで舞鶴若狭自動車道につながるから中国道の神戸三田まで1000円で行けると思ったのに、出るときに1750円と告げられた。途中で高速道を出たことはないのに何とも不思議、どうも分からない。それでも天橋立を出て2時間ほどで家に辿り着いたからよしとする。



またもや1000円ドライブで足立美術館、宍道湖へ

2009-04-19 23:35:48 | 旅行・ぶらぶら歩き
1000円ドライブとは、週末にはETC搭載車に限り、高速道路をいくら走っても最大限1000円止まりの制度を利用してのドライブという意味である。どこかにでかければ戻ってこないといけないので、同じコースを往復するとその倍の2000円はかかることになるし、高速道路に入るまで、また出てから有料道路を走るとその料金は当然加算される。

小浜への雨中ドライブの日とはうってかわり昨日は絶好のドライブ日和、島根県安来市にある足立美術館を目指して午前9時前に家を出た。阪神高速七号線から北六甲有料道路、中国自動車道を経て今度は米子自動車道に入り、米子JCT(ジャンクション)で米子バイパスに入った。中国自動車道の神戸三田ICから米子JCTまでの高速料金が1000円で、米子バイパスはしばらく無料区間が続いたが安来の手前で有料になり、安来JCTを出る時に100円がETCにチャージされた。

足立美術館は不動産取引で財をなした足立全康氏の創設によるもので、日本庭園ととくに明治以降の日本画壇の名だたる画家の作品、そして陶芸品が素晴らしい。もう六七年以上も前に一度訪れたことがあるが、よい作品に触れた感動が甦ってきた。しかし今回は少々不愉快なことがあった。

展示室で年配者の話し声が大きいのである。もし二人なら声を潜めて話し合えるだろうが、それが数人のグループになるともうまったく普通の声で、いや、野良仕事で鍛え上げたような底力のある声で喋り合うものだから、まわりはたまったものではない。入館時に手渡されるパンフレットには次のような注意があるが、もちろん目にもしていないだろう。



団体客のようで、声高なのは一組だけではない。入館料は個人大人一人が2200円なのに対して団体客は20名以上だと1800円、100名以上だと1600円と安くなる。一番高い入館料を出している個人客がその団体客に不愉快な思いをさせられるとはこれいかに、である。たまたま巡回に来た館員に一組は注意されていたが、そのほかは野放しである。注意された方はなぜ私たちだけが、と逆に思ったかもしれない。小さな子供を平気で走らせている親に注意もしない。個人客を大事にしない美術館はいずれ見放されるだろう。せめて土日の週末は個人客のみとして、団体客は平日に限るぐらいの配慮があってしかるべきである。

2時間ほどたっぷりと時間を費やしたあと山陰道にもどり、松江市の中心部を通り抜け、431号線にのって宍道湖の内海の周辺を周り、そのまま米子自動車道に入って家に辿り着いたのは9時前であった。12時間かかったことになり、走行距離はほぼ600キロメートルであった。通常だと高速料金が最低でも1万円を超える。いかに高い高速料金であるのかをつくづく実感した。この調子だとまた出かけそうである。アメリカで若い頃ドライブを楽しんだ感覚がよみがえってきたのである。


東京から(6) ヨドバシ秋葉原 明治通ぶらぶら セント・パトリックス・デーのパレード

2009-03-16 17:36:30 | 旅行・ぶらぶら歩き
デジカメが不調になったりYahooBBがトラぶったりしたのでヨドバシにまず出かけることにした。
ホテルをチェックアウト。

JB大井町駅→秋葉原駅

YahooBBの無線LANスポットにせっかく加入したのに、マクドナルドの店からは接続できず、結局ホテルの無線LANサービスを利用した。あらかじめ無料接続サービスのあることが分かっておればYahooBBに加入することもなかったのに、ホテルのホームページにはその記載がなかった。やや不親切である。ヨドバシでYahooBBの半被を着た人にどうすればよいかと尋ねたら、接続可能な場所でテクニカル・サービスに電話をして指示に従へばよいとのこと。神戸に帰ってから機会があれば試してみるが、3月一杯で解約するつもり。

Sony Cyber-shot DSC-T9のレンズカバーを開くとモーターだろうかブルブルと振動して使い物にならない。少し休ませておくと元に戻るがまたおかしくなる。ヨドバシでソニーの説明員を見つけて事情を述べるとヨドバシの故障受付まで連れて行ってくれた。そこで係員からソニー・サービスステーション(SS)が近くにあるので直接持っていけばいいと言われて地図を貰った。ガード沿いにJR秋葉原駅から御徒町駅の方に向かって歩くと、蔵前橋通りにさしかかり、SSはその角のビルにあった。徒歩で10分足らずである。

デジカメのエラーメッセージから手ぶれ防止機能不作動が原因と判明、部品を取り替えればよいらしい。料金は10500円で1時間ほどで出来上がるとのこと。新品を買うよりは安いので修理を依頼した。時間つぶしに秋葉原をぶらぶら、万世橋に出たので「肉の万世」でハヤシライスセットの昼食を済ませる。食後、SSに戻りデジカメを受け取り、再び秋葉原駅に戻る。これで秋葉原駅とSSを二往復したことになる。4キロ弱だろうか、思わぬ運動になってしまった。SSを出て蔵前橋通りを渡ったところで振り返り、記念写真を一枚。



JR総武線、秋葉原駅→千駄ケ谷駅

ふと思い立って下車、ぶらぶら歩きを始める。原宿のイベントホールの周辺を若者の長蛇の列が取り巻いている。1000人とはきかないだろう。聞いてみるとアイドル女の子との「握手会」だそうである。男の子がアイドルとおぼしき女の子のブロマイドを売り買いをしている様子。薄気味悪い。



明治通りを渋谷の方に歩いていくと東郷平八郎命をまつっている東郷神社にさしかかったので立ち寄る。東郷記念館なる立派な会館が建っている。なかなか堂々とした建物で結婚式場になっているようだ。戦艦三笠の形にでもしておけば面白いのに、とは野次馬の弁である。

表参道に出る。青山通り方面への車道が通行止めになっていて、パレードの真っ最中であった。なんと、セント・パトリックス・デーのパレードだという。そう言えば緑衣をまとった人が多い。じっくりと見物することにした。かって住んでいたNew Havenで大がかりなパレードを見た覚えがあるが、かれこれ40数年前のことである。それぞれ趣向を凝らしたグループが次から次へと続く。外国人もちらほら加わっているがほとんどが日本人。こんなにアイルランド大好きの人々がいるとはさすが東京である。



アイリッシュダンスのグループ

なぜかブルターニュ人も


これは見物仲間


青山通りを渋谷に向けて歩く途中、青山ブックセンターで石川英輔著「大江戸妖美伝」を見つけ、帰りの読み物にと買う。私の好きな「大江戸神仙伝シリーズ」第七弾である。

JR渋谷駅→品川駅

本当は新大久保コリアンタウンに行き、早めの夕食を韓国料理で済ませたかったが、ダラダラ歩きで足が疲れてしまったので品川駅まで戻り、駅構内にある回転寿司で夕食をとる。隣のアメリカ人夫妻と言葉を交わしたが、あなごを指して何だと聞かれたのでeelの一種、とお茶を濁した。「あなご」と答えるべきだったのか?

京急品川駅→羽田空港

改札を通る時にトラブルがあった。そのせいで一電車乗り遅れたが、その話はまたあらためて記す。空港の搭乗口待合室で少々時間があったのでこのブログを書き始めた。待ち時間が苦にならない。そして無事帰神。




東京から(5) 丸善 丸ビル 泉岳寺 つばめグリル

2009-03-15 09:08:28 | 旅行・ぶらぶら歩き
歌舞伎座で「忠臣蔵」を観て泉岳寺に行くつもりだったが、予報どおり朝から雨。しかし午後には上がるようなので予定を変更した。

JR大井町駅→東京駅

丸善の洋書売り場はなんだか売り場面積が広くなったような気がする。品揃えが豊富で昔の面影を感じた。
お昼は丸ビルの上へおのぼりさん。お昼のコンサートでも始まったのかと思ったら結婚式だった。



博多ラーメンの店でアサリご飯セット。

JR東京→新橋、浅草線に乗り換え、→泉岳寺駅

何十年ぶりかの泉岳寺である。殿様が院殿大居士、家老が院号居士、家臣一同が信士。戒名に時代が出ている。歌舞伎に登場した口上書きの実物に赤穂義士記念館でお目にかかる。この後予定通り国会図書館へ。

京急泉岳寺→品川。
JR品川→東京。
丸の内線東京→国会議事堂前

JR有楽町で有楽町線に乗り換えるべきところ、うっかり乗り過ごしたので丸の内線を使う羽目になった。
初日国会図書館で、ある小冊子を著作権の制約で半分しかコピーできなかったので、残り半分のコピーに舞い戻ったしだい。丸一冊コピーできたので私には有難いが、なにか釈然としない思いが残った。これでは著作権法なんてザル法ではないか。

有楽町線永田町→銀座一丁目

夕食はつばめグリルでとるつもりだったのでまず伊東屋に行く。新学期が迫っているせいか店内はごった返している。蒔絵の施された万年筆がウィンドウに数多く陳列されていて何十万円のがごろごろ、百万円を超えるのも何本かある。いや、さすが東京である。

銀座四丁目角のドトールに入る。ココアが私の好物なのである。こんな超一等地で有難いなと思ったが、450円をばっちり取られた。ふつうならMサイズが380円ぐらいのはずである。さすが銀座である。

教文館に立ち寄ってからつばめグリルに向かう。ところがその手前のビルが取り壊されたのだろうか工事用囲いになっていて、なんと、つばめグリルも消えてしまっている。張り紙を見ると銀座四丁目の交差点の向こうに移ったらしい。また銀座四丁目に舞い戻る。銀座コア店と名を改めて銀座五丁目コアビルの地下に入っていた。生ビール(ピルスナー)、トマトサラダにつばめ風ハンバーガー。あの雰囲気のあった古い店がなくなったのなら、わざわざ銀座まで出てくることもない。丸の内や品川でも店があるから。



徒歩でJR有楽町駅まで。

JR有楽町駅→大井町




東京から(4) 武相荘 横浜赤レンガ倉庫

2009-03-14 06:43:14 | 旅行・ぶらぶら歩き
JR大井町駅→JR新宿
小田急新宿→鶴川
タクシーで武相荘まで、1メーター。

テレビの影響か、団体客が何組かやってきた。嵐をやり越すと静けさが舞い戻る。昨日の横山大観旧居と相通じる趣がある。社会的にも恵まれた教養人の棲家、昔のいわゆる上流階級。
白州正子さんの書斎のなんと心地よさそうなこと。母親の胎内に安住する思い。丸一日中机の前に座り続けるのが楽しくなりそう。
お昼は12時に予約していた洋風弁当に堪能。料理の写真をメニューで代用。



帰りは小田急鶴川駅まで歩く。道がわかっているから安心。

小田急鶴川→町田
JR町田駅→JR桜木町

山の手方面を歩き回るつもりでいたところ、雨の予報と曇り空が気になり、いつでも雨宿りできそうなになとみらい21方面に足を向ける。横浜赤レンガ倉庫あたりは若い人にくらべてもけっこう年配者が目立つ。とくに女性。いろいろな雑貨を眺めては楽しむ。
雨に降られる前に品川まで戻ることにする。

徒歩でJR関内駅まで。
JR関内駅→JR横浜駅、東海道線に乗り換え、→品川駅

品川駅の東側に出る。すぐ駅前に店構えがまあまあの韓国家庭料理屋を発見。予約なしというと、1時間半なら、と入れてもらう。ユッケクッパなどなかなかなもの、旅先だと野菜分が不足するので野菜サラダを注文し思う存分補給する。若い女性の予約客がぞくぞく到着して、30席に満たない店なのにすでに女性だけが過半数を占めて華やいだ雰囲気になる。食事中8組の客が満席と断られた。評判の店なんだろうか、食事ができてラッキーだった。

JR品川駅→大井町駅

デジカメSONYのCyber-shotが不調。レンズの蓋をあけるとレンズ送りのモーターが振動して像が定まらない。使い勝手の良さから故障なんて考えたこともなかったのに残念。


東京から(3) 皇居東御苑、樋口一葉旧居、横山大観記念館、旧岩崎邸庭園

2009-03-13 09:10:19 | 旅行・ぶらぶら歩き
JR大井町→JR東京駅

東京中央郵便局視察、大臣でないので中に入れず。こんな状況になっているのに鳩山邦夫大臣が横槍を入れたのに改めて驚嘆。普通の感覚ではない。



メトロ丸の内線東京→本郷三丁目

樋口一葉旧居まで歩く。酒屋のおかみさんに教えてもらって井戸の残ってりる旧居にたどり着く。
私道を通って行くことになるので、旧居跡の表示をなくしたとのこと。



「白糸」という食堂で築地直送という海鮮丼の昼食。クラブ活動をしている東大生だろうか、カツ丼に加えて大盛りご飯に生卵をかけてかきこんでいる。ご飯と味噌汁のお変わりは自由なので、中にはお変わりを繰り返している猛者がいる。頼もしい。



徒歩で旧岩崎邸庭園に向かう。途中、偶然にも鳩山邦夫事務所の入っている鳩山ビルの前を通る。



東大に入り新合格者の気分を味わいながらキャンパスを横切り池の端に抜ける。途中、横山大観記念館にさしかかり、大観の旧居と分かり入館する。内部のすべてが公開されているのが嬉しい。



旧岩崎邸庭園の洋館はさすがに素晴らしい。イギリスで訪れたいくつかのマナーハウスに引けをとらない。昔の金持ちは本当に凄かったことを実感。

徒歩でJR御徒町駅に向かう。

JR御徒町→JR新橋
都営浅草線 新橋→東銀座

歌舞伎座のさよなら公演「元禄忠臣蔵」夜の部を観劇。幕間に地下茶屋で食事。 

都営浅草線 東銀座→新橋
JR新橋→JR大井町


東京から(2) 向島、亀戸

2009-03-12 07:36:44 | 旅行・ぶらぶら歩き
JR大井町横→JR新橋
メトロ銀座線 新橋→浅草
東武伊勢崎線 浅草→業平橋

隅田公園、長命寺(桜もち)、きびだんご、向島百花園

明治通りをバスで亀戸4丁目で下車

亀戸天神、 かわせみ

徒歩でJR亀戸駅から浅草橋まで
都営浅草線 浅草橋→東銀座

銀座、音楽ビアプラザ

徒歩で有楽町まで
JR有楽町→JR大井町


東京から

2009-03-11 09:31:39 | 旅行・ぶらぶら歩き
昨日から5泊6日の予定で東京に来ている。お昼過ぎに神戸空港からANAで羽田へ飛ぶ。やや大きめなボストンバッグを機内に持ちこんでいたので、飛行機を降りて出口までの距離の長いのに辟易する。京急空港線で品川まで出るのに念のためICOCAが使えるかと思って試したがやはり通用しなかったので、PASMOを購入した。これだと私鉄、東京メトロ、JRが共通利用できて便利だと思ったからである。使い買ってはこれから分かるだろう。

ひとまず宿にチェックインしてから直ちに国会図書館に行く。JR有楽町駅で東京メトロ有楽町線に乗り換えて永田町で下車、国会議事堂を右手に眺めながら図書館入り口にたどり着く。議事堂の外側に機動隊の車が何台かとまっているのがやはり物珍しい。調べごとや複写などを済ませたらもう外は暗い。途中有楽町周辺の四川料理の店で軽く夕食をとり宿に戻る。

無線LANでネットにアクセスできるかどうか、これから朝食がてらにマクドナルドに出かけて試してみる。