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日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

瀬戸大橋 讃岐うどん 大鳴門橋 明石海峡大橋

2010-02-21 17:00:12 | 旅行・ぶらぶら歩き
橋が出来てからはじめて四国に行ったのは瀬戸内しまなみ海道を通ってであった。道後温泉、松山、砥部焼の町などを回って、中学校の修学旅行以来となる高松を訪れ、港でフェリーを見ているうちに船に乗りたくなってフェリーで神戸に戻ってきた。明石海峡大橋を渡り淡路島を縦断して大鳴門橋を通り徳島を訪れたのは1000円ドライブが可能になってからだから比較的最近のことである。ところが本州四国連絡橋3ルートの最初に出来た瀬戸大橋だけはまだ通ったことがなかったので、昨日急に思い立って久しぶりに1000円ドライブに出かけた。

家を出たのが9時20分頃で、六甲北道路を通り神戸北ICで山陽道に入り、倉敷Jctで瀬戸中央自動車道に移りいよいよ瀬戸大橋に差し掛かった。家を出てから2時間少々である。瀬戸大橋としか私の頭にはなかったが、地図をよく見るといくつかの島を結ぶいくつかの橋からなっていて、橋の名前が下津井瀬戸大橋、櫃石島橋、岩黒島橋、与島橋、北備後瀬戸大橋、南備後瀬戸大橋と次々と変わっていく。海峡のなかほどにある与島PAでしばらく休み周辺の風景を楽しんだあと坂出に向かう。それにしてもこれらの橋は巨大である。上下二層で片道3車線、合計6車線の車道の下には鉄道が走っている。人間が造ったものだと思うと素晴らしい技術力となによりもそのエネルギーの凄まじさに感動を覚えた。日本の誇る技術者魂が脈々と世代を超えて続いて欲しいと願った。

橋を渡りきるころ左手に工場地帯がひろがり、川崎造船の文字が大きく目に入る。今は本社で勤務している甥が若い頃この工場で働いていたことがあって、休みに霊場巡りをして四国八十八箇所をすべて回り終えたという話を思い出した。若いときからそういう世界に触れて達観したのだろうか、両親の切なる願いをよそに独身を貫き通している。坂出北ICで出る。料金は2000円也。橋を渡るのと高速道路を通ったのがそれぞれ1000円ということなのだろうか、計算の仕組みがもう一つ飲み込めない。

坂出北ICを出て33号線を西に向かい、予讃線の下をくぐり小さな川を越えてしばらく行くとあらかじめ調べておいた讃岐うどんの店「おか泉」が右手に現れた。10人以上はお客さんが店の前に並んでいる。店の裏側にある第二駐車場に車を駐め行列に加わる。メニューが回ってきて店に入る前に登録商標にもなっている評判の「ひや天おろし」の注文を済ませる。正直なところこれほど衝撃的なうどんをこれまで味わったことはなかった。うどんの味わわせ方が中途半端でない。芸の極みを感じてしまった。器が砥部焼だったのも私の好みにぴったりであった。食事を終えた頃はもう1時を遙かに過ぎていた。


坂出ICから高松自動車道に入り西に向かい、川之江Jctで徳島道に入って脇町ICで出る。一般道をとことこ行くよりこの方が行きやすく思えたからであるが思いの外距離があった。この間1000円也。うだつの町並みで知られたこの町は阿波藍の集散地として江戸から明治時代に栄えて、その名残を随所に残しているユニークな町である。タイムスリップするような感覚で4時過ぎまでぶらぶら歩き、今度は一般道の撫養街道を通り鳴門ICを目指す。



撫養街道12号線が途中から14号線に変わるが、道沿いにショッピングセンターが目立つようになり、そこへの車の出入りに車の流れが滞るので1時間以上もかかってようやく神戸淡路鳴門自動車道に通じる11号線に入った。ところがおかしい。北上するのだから左手にあるべき太陽が右手に見える。11号線へ入るときの道路標識がはっきりしなくて反対方向の車線に入ったようで、しばらく走ると室戸岬の表示が現れた。間違い無く南に向いている。そこでUターンで方向転換をしてあとは走るのみである。日が落ちてヘッドライトで皆が走っていると動きがはっきりと分かって日中より走りやすい。追い越し追い越し大鳴門橋、淡路島、明石海峡大橋を1000円で通り抜け、7時前にはわが家に辿り着いた。全行程ほぼ500キロほどの手頃のドライブだったが、考えてみると橋を渡って四国まで讃岐うどんを食べに行っただけのようなもの、贅沢を味わったような気分になった。


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