震災の日の1月17日、天気が穏やかでお出かけ日和だなと思っていたら家人に声をかけられ、灘黒岩水仙郷へ車を走らせることになった。「しあわせの村」から阪神7号線に入り、神戸淡路鳴門自動車道で明石大橋を渡り西淡三原ICで出た。お昼前だったので美味しい魚でもと気にかけていたら道ばたの看板が目にとまり、標識に従って「はぶ荘」に辿り着いた。

4台ほど駐められる駐車スペースが運良く空いていたので車を置き店に入ると、下の漁港からまだ主人が魚をもって帰っていないのでしばらく待って貰えるかと聞かれた。別に急ぎでもないので通された小部屋で膝を抱えて待つこと30分あまり、ようやく調理場で料理が始まった。おまかせ定食が1500円から。私はそれで十分だと思ったが2500円になると煮魚が付くという。そこでそれぞれを一つずつ注文することにした。どこがどう違うのか、見比べる楽しみもあったのである。上が1500円、下が2500円でこれに天ぷらが別に運ばれてきた。天ぷらは同じだったが刺身は微妙に違う。しかし材料は新鮮そのもので実に美味しい。また煮魚のメバルは小ぶりでそのせいか2匹盛られている。母がいなくなってからは食卓に煮魚の上がることが少なくなったのでまことに美味しく頂いた。もちろん私の取り分は一匹である。さよりだと思うが三枚に下ろて身の天ぷらは言うに及ばず、残りの頭に背骨を揚げたものはせんべいのような歯触りでシャリシャリと頂けてこれもなかなかよかった。次から次へと客が押し寄せてなかなかの繁盛であった。


食後は落ち着いて灘黒岩水仙郷に向かう。ところが水仙郷より遙か手前のところで係員が駐車場に入るように手招きをしている。どういうことかと思っているとこの第五駐車場から水仙郷へはマイクロバスで送迎すると言う。なんと2、3キロ離れているのである。それまでは車もまばらでのんびりとドライブを楽しんでいたのに、忽然と車と人が湧いて出たようである。水仙郷では水仙の原生している急な斜面を遊歩道に沿って登っていくのであるが、脚に自信のない人は無理をせずに下から眺めあげる方が良いのかも知れない。遊歩道は人が密集していて遠くから眺めた時はアリの行列のように見えた。風もなく海も穏やかで頂上付近では早くもほころびかけた梅の香りが漂っていた。

帰りは洲本ICから再び神戸淡路鳴門自動車道に入る。土曜日とあって通行料金はETC搭載車では半額となり、往復で5000円前後で、家を出てから6時間ほどの小ドライブであった。

4台ほど駐められる駐車スペースが運良く空いていたので車を置き店に入ると、下の漁港からまだ主人が魚をもって帰っていないのでしばらく待って貰えるかと聞かれた。別に急ぎでもないので通された小部屋で膝を抱えて待つこと30分あまり、ようやく調理場で料理が始まった。おまかせ定食が1500円から。私はそれで十分だと思ったが2500円になると煮魚が付くという。そこでそれぞれを一つずつ注文することにした。どこがどう違うのか、見比べる楽しみもあったのである。上が1500円、下が2500円でこれに天ぷらが別に運ばれてきた。天ぷらは同じだったが刺身は微妙に違う。しかし材料は新鮮そのもので実に美味しい。また煮魚のメバルは小ぶりでそのせいか2匹盛られている。母がいなくなってからは食卓に煮魚の上がることが少なくなったのでまことに美味しく頂いた。もちろん私の取り分は一匹である。さよりだと思うが三枚に下ろて身の天ぷらは言うに及ばず、残りの頭に背骨を揚げたものはせんべいのような歯触りでシャリシャリと頂けてこれもなかなかよかった。次から次へと客が押し寄せてなかなかの繁盛であった。


食後は落ち着いて灘黒岩水仙郷に向かう。ところが水仙郷より遙か手前のところで係員が駐車場に入るように手招きをしている。どういうことかと思っているとこの第五駐車場から水仙郷へはマイクロバスで送迎すると言う。なんと2、3キロ離れているのである。それまでは車もまばらでのんびりとドライブを楽しんでいたのに、忽然と車と人が湧いて出たようである。水仙郷では水仙の原生している急な斜面を遊歩道に沿って登っていくのであるが、脚に自信のない人は無理をせずに下から眺めあげる方が良いのかも知れない。遊歩道は人が密集していて遠くから眺めた時はアリの行列のように見えた。風もなく海も穏やかで頂上付近では早くもほころびかけた梅の香りが漂っていた。

帰りは洲本ICから再び神戸淡路鳴門自動車道に入る。土曜日とあって通行料金はETC搭載車では半額となり、往復で5000円前後で、家を出てから6時間ほどの小ドライブであった。