いちごちゃん

昨年の末に、スリッパを買ってもらっていたんです。

いつ下ろそうか。と、考えているうちに正月が終わり、普通の日になってしまいました。

今まで履いていたスリッパも、だいぶくたびれてしまって底がぺったんこになってしまいました。

スリッパ売り場では、いろいろなスリッパがあったんですが、「赤が可愛い。」とか、「イチゴみたい。」と、子供みたいなことを言って、このスリッパに決めたんです。

綺麗なイチゴの粒々みたいな水玉がお気に入りです。

たぶん、このスリッパもあっと言う間に底がぺったんこになってしまいます。

これは体重も加算されるんです。

母のスリッパは、同じに買ったのに、底がふわふわなんです。

「ダイエットしなきゃなぁ。」と、イチゴちゃんを見ながら思うのです。

 

父にもスリッパを買ったんですが、「あれを履くと階段でこけそうになるんだ。」と、なかなか履いてくれないんです。

たぶん、父も忘れた頃に私のものになってしまうような気がします。

今は、寒くてスリッパ無しでは廊下が冷たいんです。

階段をこけるのが怖くて履かないなんてもったいない。と、思ってしまいます。

また来年も買ってもらいます。

母が生きていれば。