「うつろ庵」のホトトギスが咲いた。
この花の紋は、野鳥の杜鵑の羽紋とよく似ていることから、ホトトギスと呼ばれているが、虚庵居士は自然環境の杜鵑には、未だ出遭ったことがないのが残念だ。
写真で見ると、杜鵑の腹の羽紋の斑なところが、草花のホトトギスとよく似ている。
葉山で時々虚庵夫人とゴルフを楽しむが、林の中から杜鵑の鳴き声が聞こえることがある。よく言われる様に、舌足らず鳴き方で「特許許可局・とっきょきょきゃきょく」と聞こえる。草花のホトトギスに鳴かせたら、「もうチョット歯切れよく鳴くのではなかろうか」などと、あらぬことに思いを廻らす虚庵居士である。
草花に野鳥の名前を そのままに
ホトトギスとは粋なことかな
静謐な林の中ゆ杜鵑の
舌足らずの声 とっきょきょきゃきょく
杜鵑の鳴き声きつつ応え待てど
うら悲しくも いらえなきとは
庭に咲くホトトギスにも鳴かせまし
如何なる鳴き声耳にするらむ
秋の陽に冴えたる色の華なれば
きこゆ心地す ホトトギスの声を