「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「エンジェルズ・トランペット」

2006-09-08 11:24:18 | 和歌

  ご近所の「エンジェルズ・トランペット」が咲いた。





 「うつろ庵」の花は純白だが、このお宅の花は、花びらの先の部分だけがピンクに色ずいて、艶やかだ。別名「木立朝鮮朝顔・きだちちょうせんあさがお」とも呼ばれているが、漢字を六つも並べた固い名前よりは、「エンジェルズ・トランペット」が相応しい。「うつろ庵」の花は、どうしたことか今年は全く花を付けない。冬の間の剪定が、大胆すぎたのかもしれない。花時が長いので、そのうちにニョキニョキと莟が出てくるに違いあるまい。

 一月ほど前に姪から電話があって、その際に「上の娘が結婚することになりましたのよ」との朗報があった。子供の頃は「デブちゃん振り」が愛らしいお嬢さんだったが、成人式の振袖姿の写真では、見違えるようなスタイルのよい超美女に変身していて驚いた。

 心ばかりのお祝いを贈ったら、姪から早速お礼の電話があった。久しぶりに電話で話す明るい「花嫁」の声は、何時の間にか、子供のころ家族で遊びに来た当時の、「天真爛漫な女の子」の声と重なっていた。






             身をよじり恥らふ姿かエンジェルス
 
             トランペットの花咲きにけり 



             花嫁の準備にせわしきこの頃を
 
             噛みしめてますと 電話の向こうで 



             姪御にも「花嫁の母」への寿ぎを

             伝えたろうか 話が弾めば