「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「プランパーゴ」

2006-09-03 17:31:29 | 和歌

 一月ほど前から、「プランパーゴ」が涼やかに咲いている。





 花房は、次つぎと花が咲きあがるので、横須賀周辺では晩秋まで愉しませてくれる。花図鑑では、南アフリカ喜望峰が原産と書いてある。行ったことがないので想像であるが、緯度から判断すれば、ちょうど赤道を挟んで南北反対であるが、関東地方とよく似た気候ではなかろうか。このあたりに馴染みやすいのであろう。

 和名を「瑠璃茉莉・るりまつり」と呼んでいるが、花名から判断すれば、白花は亜種なのかもしれない。一般には瑠璃色一色だけ、或いは白だけの株を見かけるが、二種の株を合せ植えたセンスには、目を瞠るものがある。

 お互いに「響きあい」、双方がより美しくなるような、調和の取れたコンビネーションは、花でも人間のカップルでも大切だ。虚庵夫妻はそろそろそう在らねばならぬ歳であるが、相変わらず足の引っ張りあいを続けていて、お恥しい限りだ。






             相ともに響く風情ぞとうとけれ
  
             花に訓えを受けにし今日かな 



             白妙と瑠璃いろ響き咲きわたる 

             プランパーゴは睦まじきかな



             歳嵩ね髪白妙のみょうとこそ
 
             花の響きを共に見てしか