「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「花センナ」

2006-09-02 18:31:44 | 和歌

 この辺りでは余り見かけない「花センナ」が、咲き始めた。

 莟が大小無数に付いているので、これから暫らくは色鮮やかな黄色の花を愉しませて貰えそうだ。花図鑑によれば南米原産で、「カッシア」、或いは別名「アンデスの乙女」とも紹介されている。アンデス山脈の何処かに、この花の故郷があるに違いない。明るい乙女の笑顔が偲ばれる。





 お隣に住み始めた外人さんが、数日前に「ゴジバ・チョコ」を携えて挨拶に来て下さった。
こちらからの挨拶代わりにとて、虚庵夫人は生後十ヶ月の女の子に、ニットのサマーベストを差し上げた。人形に着せる程度の小さなものだが、孫の璃華ちゃんに編んで経験済みゆえ、たちまちに編み上げたものだ。

 虚庵夫人の同伴命令に従って、共に玄関先に伺った。若いお二人は女の子を抱っこして、裸足のまま降り立って来て、大喜びであった。名前はお互いに聞き取り難いので、メモに書き留めて交換した。シドニーちゃんも声をあげて「ごきげん」であった。






             アンデスの山の乙女の笑みたるや
 
             輝く金色 カッシアの花 



             緑濃き群葉に埋まりてアンデスの
 
             乙女の花は咲きわたるかも



             お隣の稚児に与ふと妹の編む 

             姿を見れば孫恋ふるかも