半月程前に「まろび合ふ」とのタイトルで、「うつろ庵」の甘夏みかんをご紹介したが、程なくして一つ二つと木から落ち始めた。自然の摂理と言うには大げさだが、完熟すると甘夏みかんは蔕が取れ易くなって、みかんの木は自ら果実を「親離れ」させるらしい。
みかん栽培のプロではないので、摘果するタイミングは判らないが、多分この時期が取り入れのタイミングであろうと、素人判断している。脚立に登って、鋏で切り取ろうとすると、いとも簡単に蔕から捥げてしまう。なっていた枝先も切り取りたいので慎重に扱うが、半分以上は捥げてしまった。ビニールの袋に入れて、脚立から吊り下げていたが、重さに耐え切れずに破れて、摘果したみかんをばら撒いてしまうご粗末な虚庵居士であった。
甘夏みかんに夕陽が射して、収穫を祝うかのような夕暮れであった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/77/1c707b25b92b64bbb3a7b4b9543098f9.jpg)
大寒の夕陽さし来て甘夏に
頬輝かす孫を思ほゆ
キャメロンの電話に向かいてババ様は
「おおきな甘夏送るわね」 と笑む
お蜜柑の大好きな妻はキャメロンに
送った残りは 「私のものよ!」と
皮剥けば香りたつかな甘夏は
妻の指先香油がひかりて