「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「甘夏みかんの収穫」

2006-01-30 20:50:55 | 和歌

 半月程前に「まろび合ふ」とのタイトルで、「うつろ庵」の甘夏みかんをご紹介したが、程なくして一つ二つと木から落ち始めた。自然の摂理と言うには大げさだが、完熟すると甘夏みかんは蔕が取れ易くなって、みかんの木は自ら果実を「親離れ」させるらしい。

 みかん栽培のプロではないので、摘果するタイミングは判らないが、多分この時期が取り入れのタイミングであろうと、素人判断している。脚立に登って、鋏で切り取ろうとすると、いとも簡単に蔕から捥げてしまう。なっていた枝先も切り取りたいので慎重に扱うが、半分以上は捥げてしまった。ビニールの袋に入れて、脚立から吊り下げていたが、重さに耐え切れずに破れて、摘果したみかんをばら撒いてしまうご粗末な虚庵居士であった。

 甘夏みかんに夕陽が射して、収穫を祝うかのような夕暮れであった。

  

 




             大寒の夕陽さし来て甘夏に

             頬輝かす孫を思ほゆ



             キャメロンの電話に向かいてババ様は

             「おおきな甘夏送るわね」 と笑む 



             お蜜柑の大好きな妻はキャメロンに

             送った残りは 「私のものよ!」と



             皮剥けば香りたつかな甘夏は

             妻の指先香油がひかりて