goo blog サービス終了のお知らせ 

とくしまマラソン塾

徳島の「走る整体師」がお伝えする、マラソン完走サポートブログ
自分のカラダを上手に効率的に使って、快適ランニング!

カカトから押し出して走る-1

2011-05-21 | フォームづくり

最近の走りの傾向ではフラット走法からフォアフット走法に
変わりつつあるように思います。

フォアフット走法とは、
足の接地をカカトからではなく、フォアフット(前足部)にすると、
膝・足関節などへの衝撃がやわらげられるといわれている走法です。

2009年にアメリカで出版されたベストセラー「 Born To Run」 という本では、
「人類は本来裸足で走れるはず」と言う事が書かれており、
裸足で走った方がシューズで走るよりも衝撃が50−70%緩和される事が証明され、
一気に裸足ランニングに注目が集まるようになりました。

そして学術雑誌ネイチャーの論文では、
裸足のランナーは圧倒的多数がカカト接地せず、
拇指球やそのやや外側で接地しているらしい。
カカトを接地させない走りは、足(脚)への衝撃回避になる、
と報告されました。

そんな中、
あえて今の自分のマイブームは、
「カカトから押し出して走る」です。
時代の流れとは逆をいきます(笑)

フォアフット走法は自分自身でも試してみました。
40代でフルマラソンのサブ3まで、後数分のところで停滞ぎみ。
ここはスピードをアップを目指そうと、昨夏のスピード練習時には
フォアフットを意識した走りを試してみました。

結果は、
足の甲やアキレス腱を痛めるなどの故障がちになりました。
自分にとってフォアフット走法はカラダへの負担が大きく、
向いていなかったようです。

フォアフットでの走りでは足首が安定せず、捻りや歪みが生じやすくなります。

これはつま先立ちでゆっくりと歩いてみるとわかります。
非常に足首が不安定でグラグラします。

逆につま先を浮かしてカカトだけで歩いてみると、
しっかりと安定していることがわかります。
これは人間の足の構造上、足首はカカト側で安定するようになっているからです。

イスに座った状態から立ち上がる時でもよくわかります。
つま先だけで立ち上がろうとすると、なかなかうまく立ち上がれません。
それをカカトだけで立ち上がろうとすれば、スッと立ち上がることが出来ます。

「カカトから押し出す」

非常に安定して効率的に力を使うことが出来ます。

もともと日本人は「すり足」の文化です。
日本舞踊、能楽、相撲など、日本人の身体操作の基本は
代々すり足でおこなうようにDNAに埋め込まれています。

アフリカのマサイ族のように上下にジャンプするダンスとは違います。

ですから、
マラソンのアフリカ勢のようなバネをきかせて跳躍するような走り方を
日本人がマネしようとしても所詮無理な話なのです。

それぞれの身体的特徴にあったカラダの使い方、走り方をしていくことが
大切なのではとないかと思います。

日本のプロ野球とメジャーリーガーのフォームにも大きな違いがあります。
上半身の筋力を優位に使って押し出すように投げるメジャーリーガーに対して、
日本のピッチャーは下半身を軸として弓のようにカラダをしならせて投げます。
その日本の野球が今では本場アメリカを抑えてWBCで世界一になりました。

「カカトから押し出してすり足ぎみに走る」

この走り方がフォアフットよりも
日本人のカラダの特徴を活かした走り方なのでないかと思います。

次に続きます。

 

 市民ランナーや学生アスリートから当院が選ばれる理由とは?

 

「最小のエネルギーで、最大の運動を生み出すカラダを創る!」
徳島の整体院 くすコンディショニング
http://www.kusu-con.com/

TEL 088-672-1648
受付:10時~20時・不定休


飛脚の走りを目指して!

2010-09-22 | フォームづくり
19日は、
「大川原高原クロカン完成記念仮装リレー大会」
に参加してきました。

飛脚の走りを目指す我がランニングクラブとしては、
「足半」を履いてレースに参加。



さすがに素足にそのまま履くのは足が痛いので、
阿波踊り用の足袋を装着して履くことに。



そういう訳で仮装は侍ヅラに刀です(笑)



最初は足が痛かったり、脱げそうになったりと悪戦苦闘していましたが、
それなりに皆順応した走りをしていました。





中には抜き去るごとに「斬りまくる」、
暴れん坊侍も(笑)

「斬り捨て御免!」




<足半を履いての感想・いさ坊さんのブログより抜粋>

足半を使ってみての感想は、足の指の感覚を高めるのに有効だと思います。
でもそれ以上に有効だと思ったのは、足の着き方の矯正になるかなという点です。
何故なら足半で走る場合はファアフットで接地するしか無いのですが
それでも着き方が悪いと鼻緒の部分が痛みます。
痛く無いようにするには爪先を地面に置くようにするしか無く、
腰を引いてしまったり、重心が後ろにあるとダメなようです。
そういう意味では下り坂の苦手な人とかもこれを履いて下り坂を走ると
いいかもしれませんね。

とはいえ足半を履いて走れるのは芝生の上とか土のグラウンドとかでしょう。
いくらファアフットで接地しても踵は多かれ少なかれ着いてしまうと思うので
アスファルトの上を走ると踵を傷める気がします。


そうですね。
たとえ足袋を履いても足半での練習は芝生か土のグランドの上が
安全面からいってもベストですね。
それでも足指の感覚、走るフォームはかなり変わってきます。

まずはスリッパ代わりとして室内履きから始めるてみるのがいいですね。


この足半、いよいよ一般販売を開始するようです。
興味のある方は下記のサイトへ。

・ホームページ
「足半屋ーあしなかや」

・ブログ
「人間は考える足である」

どちらのサイトも凄い情報量で非常に勉強になります。


くすコンディショニング
整体ウォーキング
スタイルアップ整体&ウォーキングレッスン

クッションは自分のカラダでつくるべし

2010-08-10 | フォームづくり
以前書いた「足のグリップ力を高める」、で履いていた足半。

その改良版がこれ、「極」

足裏にタイヤ底がついています。
ランナーズ7月号にも登場したララムリ族のサンダルと同じです。

「飛脚の足」を目指して、早速これを履いてランニング。

ただいきなり靴の生活に慣れきっている者が、
裸足で履くのもどうかと思っていたところ・・・。

いいものがありました。

徳島ならではのモノ、
阿波踊り用の足袋です。





地下足袋よりも薄いゴムが底についています。
これなら足袋を着けたまま足半が履けます。
そして裸足で履くのに比べて怪我や破傷風などの
心配もありません。

田園パークの土のグランドの上をこれでランニング。
最初は地面が硬く走りにくかったが、
次第に慣れて柔らかく感じてくる。
自然とクッションを使った走り方が出来てきたのだろうか・・・。
それとフラットで着地する走りが自然と出来る。
20分位で悪い側の右足底が痛く感じてくる。

走り終わった後、家のフローリングが気持ち悪い程柔らかく感じる。
翌日ランニングシューズを履いて走ると、
アスファルトの上すら柔らかく感じる。
自分の足の指の柔らかさ、クッション性も感じるようになる。

マラソンの常識では初心者はクッション性のある厚めのシューズで、
上級者になると薄くて軽い反発性のあるシューズを履くとされています。
足半を履いてみて、この常識は間違いだと思うようになりました。

走り始めにクッション性のある厚めのシューズを履いてしまうと、
走り方がごまかされてしまい、変な癖のまま走っていってしまいます。
(足裏のセンサーの麻痺、足首やヒザの捩れなど)

一昔前に流行った厚底サンダルと一緒です。

そのうちどこかに痛みがでてきて、
特注のインソールやサポーター、テーピングなど、
自分のカラダをどんどんサイボーグのようにしていきます(笑)

初心者も最初からクッション性などにこだわらず、
上級者用の薄いシューズを履いて走る。
たまには裸足で走るなどしてフォームを作っていく。

痛かったら痛くない走り、クッションのある走りを
最初から自然と自分で身に着けていく。
これが大事だと思います。

足半ランニングは2回目からはすっかり慣れてくる。
アスファルトの上でも大丈夫。
このまま長い距離でも走れそうです。

ただ人の目を気にしない強い心は必要です(笑)

阿波踊りの足袋だけでも走ってみましたが、
足半を履いた方がアーチが出来てそれがクッションになり、
断然走りやすくなる。

まずは週1,2回のジョギング時に使用して、
秋のマラソンでその成果を出してみようと思います。


くすコンディショニング
整体ウォーキング

「薄氷を踏むが如し」・その効果

2010-07-29 | フォームづくり
以前フォームづくりで書いた「薄氷を踏むが如し」。

薄い氷の上を走るようにイメージして走ると、
「ねじる、ためる、うねる」といった余計な力を使うことなく、
癖のない走り方が出来るようになってくる、
といった内容です。 「薄氷を踏むが如し」

その走り方を実際に試してみて、
効果があったとの報告がありました。

自分越えメンバーの「もーさん」が、
完走率50%未満という過酷なレース、富士登山競走を
見事に完走されました。

以下、もーさんからの報告メールです。


お疲れさまです。
富士登山競走、行ってきました。
3回目の挑戦でついに時間内完走できました。
序盤はあえて抑えたこともあり、5合目関門の制限時間まで2分半、
8合目は残り6分、ゴール頂上の制限時間まで残り4分なので
結構ギリギリでしたが、ゴールの瞬間は天にも登る気持ちでした。
(富士山だけに(笑))

「薄氷を踏むが如し」参考になりました。
前回までは距離をかせごうと大股で踏み込みふくらはぎと心臓に
負担をかけ、時にはズルッと滑るという効率の悪い歩き方でタイムロス、
終盤でふくらはぎが痙攣していましたが、
今年は小さなストロークでそっと足を置き後ろの足を引き上げる、
という歩き方でリズム良く登っていけ、ふくらはぎも最後まで大丈夫でした。
5合目以降の混雑を抜けた後は抜きまくりで気持ちよかったです。

ブログや練習会に参加してたおかげかと思います。
どうもありがとうございました。


もーさん、おめでとうございます。

完走率が50%未満という富士登山競走の完走は、
フルマラソンでのサブ3、100キロのウルトラマラソンでのサブ10達成と
あわせて、市民ランナーの3大グランドスラムと言われるほどの難易度です。

ちなみに自分越えメンバーではKTさんが
昨年の四万十川ウルトラマラソンでサブ10を達成。
(そんなKTさんは、今月のタウン情報トクシマ8月号・自己ベス人の
 コーナーで、グラビアデビューしています:笑)

自分越えRCとしてのグランドスラム達成も
後残るはフルマラソンでのサブ3のみです。

メンバーのみなさん、
今年の秋での達成に向けて頑張りましょう!


くすコンディショニング
整体ウォーキング

足のグリップ力を高める

2010-07-08 | フォームづくり
最近は裸足で走る裸足ランや、
ビブラムのファイブフィンガーズなどが注目されています。

私も前から裸足の感覚、足のグリップ力については
意識していました。

普段の日常や走る時の靴下は、
5本指ソックスを愛用しています。

さらに足のグリップ力を高めようと、
いろいろと試しています。

<現在の自分の足のグリップ力>




小指が内側へと内反している。
左足に比べて右足の薬指、小指のグリップ力が弱い。
横のアーチも右足の方が少ない。

そこで、ランニング時には
外反母趾・内反小指用のサポーターを着用しています。

<外反母趾・内反小指シルクサポーター>



サポータによって横のアーチが補強され、
足指が開きやすくなり、グリップ力が高まります。


そしてさらなる秘密兵器がこれです。

足半(あしなか)



子供用の草鞋ではありません(笑)
足半(あしなか)といいます。

鎌倉時代からおよそ7~800年ぐらい履き続けられたものです。
ナイキやアシックスのどのシューズよりも遙かに歴史が長い(笑)

我々日本人はもともと「鼻緒」の履物文化です。
石畳を歩く為に足を保護する「靴」を履いていた西洋人とは
履物の文化が違います。
つい2、3世代前まではみな鼻緒のある履物を履いていました。

知り合いの先生が、
あしなか復元プロジェクト
というものを始められました。

そこでモニターとして
室内でのスリッパ代わりとして履き始める。

履き始めは足が痛くなって10分と持ちません。
2日目に五本指ソックスを着用してなんとか15分クリア。
3日目でだいぶ慣れてきました。

特にランニング後に履くと、とても気持ちいい~。

決してダイエットスリッパのような履き方をする訳ではありません。
足半をつかむようにして履きます。



こうすることで足のアーチが強調され、踏ん張りが効きます。
脱いで裸足になるとわかりますが、
さらに足のグリップ力がアップされています。

足半は1日に100キロ近く走っていた江戸時代の飛脚が
愛用していた履物です。

「飛脚の足」を目指していきます!


くすコンディショニング
整体ウォーキング

薄氷を踏むが如し

2010-06-26 | フォームづくり
「ねじらない、ためない、うねらない」、
武術家、甲野善紀先生の提唱するカラダの使い方です。

著書:「古武術で蘇えるカラダ」の中で、
武術として有効な立ち方には足裏全体を地面につけ、
体重を足裏に均等にかける、とあります。

また移動する瞬間も、蹴り足のつま先に力を加えて進むのではなく、
足裏を水平にして地面に対して垂直に上げる、とあります。

こうすることでカラダ全体のアソビが取れ、
各部が瞬時につながって、カラダ全体を一気に動かすことが
出来るとされています。

これらを、「薄氷を踏む如し」というように表現されています。
または、「濡れた半紙の上で紙を破らないように立つ感覚」とも。

難しく考えずに、あくまでもイメージの世界です(笑)

ジョギングしている時のランナーの足音に着目してみると、
マラソン経験豊富なランナーの足音は非常に小さくて静かです。
スピードを出して走る時の足音は力強いものになりますが、
ジョギング時での足音は小さくて、衝撃を柔らかく吸収しながら
走っています。

これに比べて初心者ランナーの足音は、
「バタバタ、ドタドタ」といった音がする走り方になっています。
衝撃を吸収するクッションのある走り方が出来てなく、
余計な力を使って走ってしまっています。

また内股走りや外反母趾の方、足裏や足の甲、ヒザなどが
痛くなる人などは走る時に余分にカラダを
「ねじる、ためる、うねる」という動きをしてしまっています。


この動きにカラダが耐えられなくなった時、
はじめてカラダは「痛み」というサインを発します。

そこで、
走る時に次のことをイメージしながら走ってみます。

・薄い氷の上を走るように
・濡れた半紙の上を紙を破らないように

もう一度いいますが、あくまでもイメージの世界です(笑)

この感覚がつかめてくると、
余計にカラダを「ねじる、ためる、うねる」といった
癖のない走り方が出来るようになってきます。

ちなみに、走り始めの時よりも、
走り疲れてきた時の方が意識しやすくなってきます。

それは疲れてくることによって自然と
「ねじる、ためる、うねる」といった
余計なカラダの動きをしなくなってくるからです。


くすコンディショニング
整体ウォーキング

自分のカラダと会話する

2010-04-09 | フォームづくり
走り方やフォームづくりなどについて、
本からの情報や人からのアドバイスなどを
いろいろと受けたりすると思います。

このブログでもいくつか取り上げています。

しかし大事なことは、
それらを試してみてなんだかしっくりといかなかった時は、
それを取り入れないことです。

その走り方、フォームは自分には合っていない
ということになります。

マラソンを走るというのは、自分自身を
内観していくスポーツです。

自分のカラダと会話しながら走っていきます。


「その答えはいつだって体が知っている
 自分の体の声を聞く
 静かな心で注意深く
 体の内側深くへと
 もっと深く
 もっと細かく
 体の一部分一部分に耳を澄ます
 もっと楽に走るには
 もっと速く走るには
 己の体の隅の隅までと語り合い
 答えを積み上げていく」

(バガボンド・20巻より一部引用)


いつも音楽を聴きながら走っている人も、
たまには静かに自分のカラダと会話しながら
走るようにします。


くすコンディショニング
整体ウォーキング

ノルディックスキーのイメージで走る

2009-09-10 | フォームづくり
この9月は来月の四万十川ウルトラマラソンに備えて、
ゆっくりとしたスピードながら、
ひたすら長い距離を走りこんでいます。

最近走りながらイメージしているのが
ノルディックスキーです。

実際のノルディックスキーの経験はありませんが、
普通のスキーの経験ならあります。

手にはストックを持っているつもり。
足にはスキー板を履いているつもりで走ります。
あくまでもイメージです(笑)

手にストックを持っているイメージで走ると、
腕振りは自然と前後まっすぐにしか振れなくなります。
横振りや抱え込むような腕振りになるのを防げます。

また手や肘だけでの腕振りでなく、
自然と背中の肩甲骨を使った腕振りになります。
これでカラダが横ぶれすることなく、
体幹を使った腕振りが出来るようになります。

足にスキー板を履いているイメージでは
余計なカラダの捻れや蹴って走ることがなくなります。

スキー板を前後にまっすぐ動かしていくイメージなので、
2本の軸の上をまっすぐに走っていけます。
カラダの捻れや横ぶれすることがなくなります。

またスキーの板を履いているイメージなので、
足首を使って蹴って走ることがなくなります。
フラットの着地、効率的なフラット走法で走れます。

すり足ぎみな走り方になりますが、
カラダの上下動も少なくなり、脚への負担も軽減します。

今年の四万十川ウルトラマラソンは
このノルディックスキーのイメージで、
フルマラソンの通過を3時間台、最終ゴールは9時間台。

これを目指していこうと思っています。


くすコンディショニング
整体ウォーキング

足裏を密着させる②

2009-06-25 | フォームづくり
足裏を密着させるエクササイズ

1.カカトに骨盤を乗せる
手を腰にあて、足は肩幅に開いてまっすぐに立ちます。
つま先立ちでカカトを浮かせ、骨盤を乗せるように
カカトを着けていきます。
トントンとリズムよく、カカトの衝撃が頭に突き抜けるように
おこないます。

まずはしっかりとカカトに体重をのせます。
カカトを地面に着けて立つのは2足歩行である人間の特権です。
ちなみに、四足動物である犬や馬、ゾウでさえも
皆カカトが地面には着いていません。
つま先立ちで立っています。
まずはしっかりとカカトに重心をのせて立てるようにします。

尚、このエクササイズは骨盤の上下のズレも修正してくれます。
トランプや書類をトントンと揃えるのと同じで、
骨盤のズレも揃えてくれます。

2.軽く屈伸する
カカトに重心がのったら、ゆっくりと軽くヒザを曲げて
屈伸していきます。曲げるヒザの角度は30度位でOKです。
ヒザを曲げると足裏が密着してくるのがわかると思います。
カカトから足裏全体が密着するように、足指の1本1本まで
意識して、10回ほど軽く屈伸します。

3.ヒザ文字を書く
次に軽くヒザを曲げた状態でヒザで字を書いていきます。
ひらがなの「あいうえお」をヒザのお皿にペン先があるつもりで、
ゆっくりと書いていきます。
この時足裏が決して浮かないように注意します。

以上のエクササイズが終わったら、足裏の密着感を意識して
まっすぐに立ちます。
最初の立っていた感覚とはだいぶ違って、しっかりと立てている
感覚がしてくるはずです。

この足裏の感覚をつくってから走るようにします。
足裏の密着感、グリップ力が違ってきます。
今まで磨り減っていたタイヤから、新しいグリップ力のあるタイヤに
履き替えたような感覚になると思います。

カラダのバランス、軸も安定してくるので故障の防止にもなります。


くすコンディショニング

足裏を密着させる①

2009-06-17 | フォームづくり
四足動物は生まれてすぐに立つことが出来ますが、
人間の赤ちゃんは2本足で立つまでに
約1年もの時間を必要とします。

首がすわり、寝返りがうてるようになり、
這い這いからつかまり立ちへと変わって、
ようやく立てるようになります。

「2本足で立つ」ということは、
それだけの時間を費やした絶妙なバランスの上に
成り立っています。

この「2本足で立つ」ということは
人類が進化の過程で獲得した一番の
基本的な動きでもあります。

走るよりも先にまずはしっかりと立てているか。
これがとても重要です。

これは私の整体においても同じです。
痛みをとることも大切ですが、
2本足でしっかりと立てるようにすること。
これが私の施術における最終的な目標でもあります。

足裏の土台が歪んでしまうと、
それに対する補正をかけるようになります。
その補正がまた新たな補正を生み、その結果
顎関節症などのアゴの症状にまで発展します。

足裏を密着させてしっかりと立つこと。
この当たり前のことをもっと大切にしていきます。

人間の足の骨の数は片足で28個、
両足では56個にもなります。
全身の骨の数が206個ですから、
足だけで1/4以上の割合となっています。

足は体を支える大切な土台でありながら
動きやすい構造となっています。
そのため小さな骨の集合体になっているのです。

足裏が一枚の板のような感覚の人がほとんどですが、
手でピアノが弾けるのと同じように
足でも細かい動きが出来るような意識をもちます。
そうすることで足裏の密着感が高まってきます。

それだけでなく、

・屋内では出来るだけ裸足ですごすようにする。
・靴下は5本指ソックスを履く。
・足指でグー・チョキ・パーが出来るようにする。

こういったことも
足裏の密着感を高めるのには効果的です。


くすコンディショニング


頭の位置でフォームを矯正

2009-04-23 | フォームづくり
疲れてくると腰が引けてきたへっぴり腰で、
アゴの上がったフォームになってきます。

こうなってくると、腰を高い位置でキープしようと
フォームを意識しても、もう無理です。
下半身は言うことを聞いてくれません。

こうなった場合には、
頭の位置でフォームを矯正していきます。

①空を見上げる。
②そのままゆっくりとアゴを引き戻しながら、正面をみる。

反らした手首を真っ直ぐに戻すように。





頭がまっすぐに首に乗っかって、
耳が肩の真上にくる状態にします。

こうすることで自然なまっすぐの姿勢になり、
自然とフォームも矯正されます。


走っている途中にたまに空を見上げて、
走るフォームを矯正してみてください。


くすコンディショニング
整体ウォーキング

バランスボール

2009-03-31 | フォームづくり
バランスボールを使って走りのバランス、
カラダの軸を安定させます。

1.正座して座る


2.そこからヒザ立ち


3.そのまま腕振り




もともとは整体の施術前に、カラダのバランス、
軸を作るために始めました。

今では走る前に必ず実施しています。
走りのフォームが安定して、
故障の防止にも役立っていると思います。

バランスボールのエクササイズは、
この他にもいろいろあります。
実施の際にはケガをしないように、
最初は壁際などの支えがあるところで始めてください。

ちなみにスキーやサーフィンのトップ選手は、
バランスボールに飛び乗ったり、
その上でスクワットが出来たりします。

とてもそれはマネ出来ません(笑)


くすコンディショニング
整体ウォーキング

自然な姿勢で走る

2009-03-13 | フォームづくり
今年に入って整体院の新規のお客さまの約4割が、
マラソンランナーの方々。
空前のマラソンブームの恩恵を当院も受けています。
ありがとうございます。

そんな中で特に気になったのが、みなさんの姿勢。
カラダが反りすぎで、緊張した姿勢の方がほとんどです。
この姿勢のままで走ると、体幹の柔らかい動きが使えません。

体幹の「反る・丸める」といった動きは前に進む推進力を生みます。
(例:幅跳びのフォーム・女子マラソンのラドクリフ選手のフォーム)
サスペンションの役目もしているので、衝撃を吸収してくれます。

また反りすぎたフォームは足首で蹴りやすくなるため、
足裏で押して走るといったフラット走法がしにくくなります。

このカラダを反りすぎる原因は、
・背筋を伸ばす。
・骨盤を前傾させる。
・腕振りは肘を引くように振る。
といった一般的によくいわれていることが原因です。

この意識ではなく、
・背筋は伸ばさずに自然に立つ。
・カラダ全体を倒すように前傾させる。
・腕振りは肘を振り子のように動かして振る。
といった感じにします。

手の形で姿勢をイメージするなら、



このように反らして緊張させた姿勢でなく、




リラックスした自然の丸みのある姿勢にします。


人間の背骨は横から見るとS字の形をしています。
「背筋をのばす・胸をはる」といった意識は間違いです。

胸をはっていると呼吸もしにくくなります。
肩を前にして少し丸めてやる方が、
肺が膨らんで吸いやすくなるはずです。

姿勢の意識はこちらの写真なども参考にしてみてください。
http://www.kusu-con.com/shisei.html


くすコンディショニング
整体ウォーキング

左右差をなくす

2009-01-09 | フォームづくり
フォームづくりや故障の防止には、
ランニング中のカラダの左右差をなくすようにします。

・足裏の接地
・つま先の向き(特に内股)
・膝のお皿の向き
・骨盤の動き
・鎖骨の位置

走りながら下から順番にチェックしていきます。

①足裏の接地
 両足がフラットで接地できているか。
 足首の硬さに左右差があると接地に左右差がでます。
 走る前の足首回しでも左右差をチェックするようにします。

②つま先の向き(特に内股)
 まっすぐよりも15度くらい外側に開いているのが理想。
 内股の人は膝痛や腰痛、外販拇指の原因にもなるので矯正していく。
 土踏まずの後ろ側で着地するように意識すると矯正しやすい。

③膝のお皿の向き
 つま先の方向と一緒。
 走る前にも軽く片足屈伸して、お皿の向きをチェックする。
 鏡の前でやるとよくわかる。

④骨盤の動き
 接地する足裏に骨盤がしっかりと乗っかっているか。
 走る前のツイスト運動(腰振り)でも左右差をチェックする。

⑤鎖骨の位置
 どちらかの鎖骨を突き出したフォームになっていないか。
 膝を痛める場合、痛めた側の鎖骨を突き出したフォームに
 なっている場合が多い。
 立ち姿勢でもチェックできます。
 鎖骨の下を軽く押して、胸をはり過ぎないようする。

このあたりを常にチェックするようにしてみてください。
腕を後ろに組んで走ると、チェックするところに意識が
集中しやすくなります。


くすコンディショニング

時間を基準に走る

2008-10-05 | フォームづくり
普段走る時には、5キロ、10キロと距離を基準にして走る場合と、
30分、1時間と時間を基準にして走る場合の2通りがあります。

フォームづくりをする場合には、
時間を基準にして走ることをオススメします。

距離を基準にして走っていると、
後半分、ラスト○キロ、といった感じで
ついつい頑張って走ってしまいます。

頑張ることは決して悪いことではないのですが、
無理にペースアップすることで、
ついつい走り方が雑になってしまいます。

故障がちの人にはこの傾向が良くあると思います。
スピードアップして走る爽快感、タイムが速くなる達成感は
わかるのですが、走り方にカラダがついていっていない為、
どこかしらに痛みが出てきてしまいます。

そういった場合には、まずは時間を基準にして、
ゆっくりと丁寧に走ることをオススメします。
これは走り始めたばかりの初心者の方にもオススメです。

走る時間が基準なので、ペースアップしたからといって
決して速く走り終わる訳ではありません。
ゆっくりと自分のフォームを意識しながら丁寧に走ります。

フォームづくりと持久力アップには、
時間を基準にして長く走るようにしてみてください。


くすコンディショニング