くらしデザインスタジオ@楽(^^)

住まいや街など、様々な暮らしの提案やサポートをする中で、なんとなく気になったこと…!?イロイロです。

むのたけじさん語り

2015-12-01 | 本,TV,歌,人物など

10月に放映されたETV特集「むのたけじ 100歳の不屈 伝説のジャーナリスト 次世代への遺言」http://www.nhk.or.jp/etv21c/archive/151010.htmlで、少し前に録画で観てました。100歳という年齢が全く関係ない明瞭な語りや目線と、一貫して全くブレない戦争反対の意志に惹き付けられます。

それらの内容もですが、それ以上に、むのたけじさんの明解な話し方にとても感動します。語りの中で、意味を抽象的に使うような単語がなく、解釈を聞き手に委ねるような曖昧にするような言葉遣いもなく、全てご自身の意志によるものとしてはっきり表現されています。さらに、むのたけじさんの表情や動きが合わさり、紙上の文字には表せない強い思いとして伝えてきます。

昨今の政策や広告などの、聞き手が良いようになんとでもとれる…ような単語や表現に、日本語の曖昧さ玉虫色さ加減は、ごまかすために便利な面が強いのかな…と感じていました。しかし、むのたけじさんの語りを聴いていると、日本語も、自身の意志を明確に表現しようとする意識があれば、ここまでできるのかと少し驚きます。ということは、何とでもとれる日本語は、伝えたい側の意志が曖昧にしたい…ということなんだなと理解します。

と、自分でも分かったけれども、SNSやブログの文末は、顔文字や「…」にしたくなるのは、自分の意志や覚悟が中途半端ってことなんですかね。気を使ってる…というのは、逃げの理由な気がしてきました…。