昨日の記事の、キャンプの続きを。
2日目の日中は自由行動なのですが、車イスの方はなかなか行き場がない。
磐梯山周辺なので、山や湖などはたくさんあるのだけれど。
かの有名な五色沼にも少し寄った。
毘沙門沼のあたりが、10年前に来たのとは様相が全く変わっていて驚き。
沼のすぐ横までタイル舗装されて、見晴し台のようなトコが整備されている。
沼のほとりやボート乗り場まで、スロープで降りれたりする。
そこに大きなお土産屋さんまでできて、立派な観光地化されていた。
10年前にはまだ少し残っていた、森の中の神秘的な雰囲気が全くない。
逆に、そのおかげで、車イスの方も毘沙門沼は自力で見ることができる。
そこから先の、弁天沼やるり沼などへは、散策路を行かないと見れない。
この散策路は、湿地のためぬかるみでの踏み場確保?のため、石があったり、
木の根が出ていたりで、かなり凸凹で車イスではかなりきびしい。
こういう所が見たい場合は、誰か担いでくれる人と行かなければ、なのかなと。
ハードで考えると、4年くらい前にTVで見たTweelを履いたiBOTとかSEGWAYだと、
行けそうかなと思ったり。特にTweelに期待したい感じが。
Tweelは、
http://www.michelin.co.jp/corporate/innovation/tweel.htmlに。
iBOTは、
http://www.ibotnow.com/に。
SEGWEYは、
http://segway-japan.net/に。
まずは、そういう所があることを知って、行ってみたいと思うことが最初かなと。
その時に、現地に期待するのは、自然な雰囲気なのか車イスとかの行きやすさなのか。
人間なので両方なんだと思うのだけど。
自然系の観光地も、大半が自動車で行きやすいように道路が整備されてきて、
さらに、今度は駐車場から散策路などのバリアフリー整備がされていくのだろうか。
どこまでどうなるのか、想像ができない...。
桧原湖の遊覧船にも乗った。
湖のほとりまでは、当然のように?長いつづら折りのスロープが整備されている。
が、そこから桟橋へは、水位変動への対応のためと思われる2m近い高低差。
当然そこは階段。スロープにしたら30mくらいの長さが必要になる。
その先に、浮いている桟橋へ渡る板を渡した部分と、
桟橋から遊覧船に乗るところは、どうしたって1m弱の段差がある。
そのため、電動車イスの方は、重量が重く持ち上げられないので、
電動車イスは降りて、桟橋の手前に置いていくことに。
手動車イスの方は、4人で持ち上げて、桟橋から遊覧船へと移していく。
こういう短い部分なら、人数がいればなんとかなる。
乗船係員の方々も慣れていたし、同じ遊覧船に他にも車イスの方々が乗っていたし。
しかし、狭い船の通路と階段を通って、写真の2階デッキまで上がるのは難しい。
同じような場所や空間を過ごしているけれど、
車イスとなると、見たり感じているモノは、かなり違うのだなあと実感する。
毘沙門沼へ行っただけで、五色沼を見たとはいいがたいし、
遊覧船の1階の船室に乗っただけで、湖を走る船の風を感じたとはいいがたいし...。
どうも、頭の中で、車イスの場合はこのくらいまでだろうと思っているところが。
五色沼の他の沼も見てみたいとか、船のデッキに上がりたいと言われると、
ハッと気づくことのように思ったり。今回は言われたわけではないのだけれど。
そういえば、彼らは遊覧船に乗りたかったんで、いっしょに行ったんだっけか...。