先月、岐阜へ行った際に、"ぎふメディアコスモス" にも寄ってきました。岐阜市の市立中央図書館や市民活動交流センターなどが入る複合文化施設です。土曜日だったので、施設利用の方が少ない朝の開館してすぐの時間で、見学させていただきました。
建物の周りに広く公共スペースがあるので、建物の姿がよく見えます。ガラス面が多いフレームのような構成で、屋根も見えないのもあり、存在感はあまりなく静かな印象です。外の明るい時間帯なので、中の "グローブ" の雰囲気は見えません。
外観のコーナー部です。外装面を構成するフレームの木は、雨掛かりする部分からシルバー色になってきてます。角の部分は、縦方向のフレームの無い納まりです。
1階は交流スペースなど入るフロアです。ブースや事務スペースなどから書庫まで、仕切り壁が基本的にガラスのため、とても広く感じます。まる見え感はありますが、それぞれの空間の様子が感じられるのは、とてもイイです。天井も、物々しい設備関係はありつつも、幅広めのルーバー状で、視覚的にも狭く感じないように配慮されています。
コンクリート柱の衝突防止?と思いますが、かわいいです。その向こうに、ズラ〜とリーフレット類が並びますが、床の高さからというのが新鮮で、より親しみやすい感じです。
2階の中央図書館へ上がっていく動線です。図書館アプローチ部の "グローブ" の中へと入っていく感じです。
うねる木製の格子天井から、いくつもの大きな "グローブ" が吊り下がる風景は、なかなか壮観です。ですが、強い存在感がありながら、とても優しく柔らかい空間で不思議な感覚です。 "グローブ" の下は、大きな木の下に居るような安心感があります。四角い本や本棚が空間に馴染まないのは、致し方ないかな…という感じです。
"グローブ" は一つ一つデザインが違い、その下の空間も違っていて、場に色々な明かりを灯しているような感じです。"ゆったりグローブ" はラウンドするソファーが置かれ、丸い照明が吊り下がっています。
"展示グローブ" はこんな感じで、見上げると屋根からの光が柔らかく広がっていて、とてもイイです。
案内サインは、このような床から立ち上がるタイプで、フロア全体が立体的に表現されています。床には、方向を示すサインが貼られて、広いフィールドを探索するためのマップような感覚が面白いです。
"ひだまりテラス" という屋外スペースもあります。見える景色は岐阜市役所庁舎ですが、それでも気持ち良さそうな空間です。
この柔らかな空間の中に、対比的なコンクリート表情の四角い塊がいくつかあります。主にトイレの設備スペースですが、分散して配置されているので、意外とあちこちにある感じなのも面白いです。
併設されているスタバの天井も、こんな感じでした。こちらは固そうです。
隣接の岐阜市役所庁舎です。"ぎふメディアコスモス" とはだいぶイメージの違う建物ですが、角が大きめのアールなのがイイ感じです。
"みんなの森 ぎふメディアコスモス"
https://g-mediacosmos.jp/
くらしデザインスタジオ@考(^^;)へ
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