弾道ミサイルを迎撃する航空自衛隊の地対空誘導弾「PAC3」の機動展開訓練が28日午前、福井県おおい町の若狭湾岸であり、報道陣に公開された。空自によると、自衛隊施設や米軍施設以外での訓練は全国で7回目で、日本海側では初めて。
PAC3は移動式のミサイル発射機やレーダー装置などで構成。弾道ミサイルが発射された場合、大気圏に再突入して着弾するまでに打ち落とす。訓練には饗庭野(あいばの)分屯基地第12高射隊(滋賀県高島市)などの隊員約40人が参加。発射機などを搭載した大型車両9台を動かし、器材の展開、撤収までの手順を確認した。
福井県には全国最多15基の原子力発電所があり、訓練会場の約7キロ北には関西電力大飯原発がある。
ロシアによるウクライナのザポリージャ原発への攻撃や北朝鮮の度重なるミサイル発射を受け、同県の杉本達治知事は7月、原発に対する攻撃への迎撃態勢に万全を期すことなどを国に要望している。
おおい町の中塚寛町長は、訓練後の定例記者会見で「原発や地域の安全性確保に向けて、しっかりと訓練が実施された。より精度を上げて、安全性を高めてほしい」と述べた。
@陸自もそうだけど、太平洋側の陸自の基地の3分の2の隊員は、九州や南西諸島、特に尖閣に配備しておくべき。野営させてでもだ。