アマチュア無線局  JA2KOWの苦(好)戦的奮戦記

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ナメクジ食べた男性死亡 豪、寄生虫感染で8年闘病

2018年11月07日 11時42分05秒 | 海外の話題

広東住血線虫(Angiostrongylus cantonensis)

オーストラリアのシドニーで8年前にふざけてナメクジを食べ、寄生虫が原因で昏睡状態に1年以上陥り、体にまひが残った20代後半の男性が2日に死亡した。地元メディアが6日までに伝えた。男性は家族や友人らに見守られ、息を引き取った。
男性は19歳だった2010年、屋外で友人らとワインなどを飲んでいる最中、現れたナメクジを見て「食べてみるか」という話になり、飲み込んだという。
数日後、男性は脚に激しい痛みを訴え、病院でナメクジの寄生虫「広東住血線虫」が原因と診断された。寄生虫は脳に感染し、髄膜炎を発症。420日間、昏睡状態となった。

参考:広東住血線虫(Angiostrongylus cantonensis)とはどんな寄生虫?
成虫はドブネズミやクマネズミなどの肺動脈内(心臓から肺にいく血管)に寄生する体長22~23mmの線虫です。肺動脈内に産み落とされた虫卵は、肺の毛細血管内で孵化し幼虫になり、肺胞から気管、食道、胃、腸を経て糞として外界に出ます。この幼虫が中間宿主に経口的あるいは経皮的に入ると、体内で発育し感染幼虫になります。これをネズミが食べると肺動脈内で成虫になります。ヒトが幼虫に感染した中間宿主を食べると、脳や脊髄の血管や髄液の中に寄生し、髄膜脳炎の症状を起こしますが、幼虫自身は成虫になることなく死滅します。
中間宿主にはなにがなるの?

中間宿主として最も重要なのはアフリカマイマイ(東南アジアや沖縄、小笠原、奄美大島等に生息する大型のカタツムリ)で、その他数種のマイマイやナメクジが中間宿主になります。また、アジアヒキガエルなどのカエルや淡水産のエビ、リンゴガイ(ジャンボタニシ)なども感染源になります。

どこに分布しているの?
広東住血線虫は、熱帯・亜熱帯地方の台湾、タイ、インドネシアなどの東南アジアや太平洋諸島に分布しています。これらの地方において好酸球性髄膜脳炎の患者さんの中にこの寄生虫の感染者が多く見いだされています。日本では、琉球諸島に比較的多くみられますが、日本全国の港湾などのネズミやマイマイ、ナメクジなどからこの寄生虫が検出されたことが報告されています。

日本でどれくらいの感染例があるの?
我が国では、1969年に沖縄で初めて患者が見いだされて以来、沖縄県はもとより全国各地から少なくとも54例(2003年8月現在)が報告されていますが(愛知県での患者発生の報告はありません)、死亡例は今回の症例が初めてです。

ヒトが感染するとどうなるの?
主として口からヒトの体内に侵入した幼虫は、胃や腸の壁から血液やリンパ液により全身に回り、やがて脊髄や脳などの中枢神経系に集まってきます。そして、幼虫が脊髄から脳に侵入すると好酸球性髄膜脳炎(白血球の一種である好酸球の著しい増加を伴う髄膜炎及び脳炎)を起こします。激しい頭痛、発熱、顔面麻痺、四肢麻痺、昏睡、痙攣、神経異常などの髄膜脳炎の症状が約2週間ほどの潜伏期(幼虫が体内に入ってから症状が出るまでの期間)の後に出現すると言われています。

@絶対に食べない事。



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