微小粒状物質「PM2.5」より小さい物質「PM0.5」。健康被害の可能性がより高いとして注目され始めています。18日の高知に続いて、福岡でもサクラの開花が発表されました。佐賀や宮崎でもサクラが開花。例年より少し早いが、春はもうすぐそこまで迫っています。と、同時に午前9時ごろの福岡市。遠くが白くかすんでしまっています。再び大陸由来とみられるPM2.5が日本にやってきたのです。
「花粉とPM2.5がすごそうだなって」
「洗濯物を外に干さないようにしています」(街の人)
大気汚染を研究する工学院大学の坂本教授に九州地方で採取された大気を顕微鏡で見せてもらいました。
「小さめの粒子が3つ並んでいて、これはさらに小さくて0.5ミクロン程度なので、PM0.5に相当する」(工学院大学 坂本哲夫 教授)
顕微鏡の画像には、PM2.5に混じって、さらに小さいPM0.5の粒子が写し出されていました。この粒子には石炭などを燃やした時の、ある特徴が出ているといいます。
「日本だとススが極力発生しないように燃やしているので、このように硫酸塩とススが一緒にあった場合、排ガス処理が進んでいない中国などから来た粒子の特徴かと思う」(工学院大学 坂本哲夫 教授)
発生源とみられる中国では、PM2.5を生み出す大量の石炭が使われ深刻な大気汚染に悩まされています。そして上海にある復旦大学の研究チームが「PM2.5以上に人体へ危険を及ぼす物質がある」と、PM0.5について警鐘をならしているのです。改めてその大きさを見てみると、髪の毛よりもはるかに小さく、黄砂のおよそ8分の1、スギ花粉のおよそ60分の1と非常に小さいです。
そのため・・・
「PM0.5の成分が肺の表面で溶け出して、それが直接血液の中に入ってしまうとか言われている」(工学院大学 坂本哲夫 教授)
PM0.5は、PM2.5より肺の奥深く、酸素を取り込む肺胞にまで達し、ここを通じて血液中に流れ込む可能性があるといいます。PM0.5が人体に影響を及ぼすらしいということは分かってきているがまだ研究中です。
20日も、九州北部ではPM2.5の濃度が高くなると予測されています。さらに黄砂がやってくる時期でもあります。花粉も飛散する中、様々なものに注意が必要です。
@核の嵐でお返ししてやりたい感じです。