ドイツに来た秋 一 僕とカボチャの語源は何処から?

2017年09月08日 | 毎日の食卓

ドイツの秋。

秋は実りの秋、異国にいても美味しい和食の季節がやってきます。

カボチャにサツマイモ。
二つの根菜はまずは薄切り、細切り。そこに針千本に刻んだ生姜を
たっぷり足して、名残のインゲンと一緒にかき揚げにしました。
翌朝には今度はカボチャを塩煮にしてやや厚めに切って、サツマイモは
薄めの拍子切りで二つ合わせてお味噌汁にしたり。

もともとは南方産の、こんな食材がドイツの地元産、オーガニック野菜
で手に入る。それで、日本の秋のご飯がこうして作れる。

僕は食卓に座って、「世界は狭くなったなあ、悪いことも本当に沢山
あるけれど、こういうことは有難いなぁ〜」としみじみ思います。

ところで、『カボチャ』の語源、当時の原産地『カンボジア』から来て
いること、御存知ですか。僕は昨日まで知りませんでした。

一方、『ドイツ』の語源は『ドイチュラント/Deutscland』から。
このことは40年ほど前に知りました。当時、知らなかったのは其の国に
やがて縁あって、35年以上住むようになるということでした。
そして、今ではドイツの初対面の人に『タカダ』ではなく、
『貴方はタコだ⁈』とよく呼ばれます。

カンボジアから日本、そしてドイツへと伝わってきたカボチャも、僕も、
今や互いに原産地も呼称もやや不明。
けれども、世界の大きな時間の流れの中、沢山の文化の交わりの中の
小さな一粒ということでは一緒なのかもしれません。
ドイツのカボチャ(現地ではホッカイドー・グリューン・キュルビス)
への僕の親近感も謂れのないことではないのでしょう。

 

 

 


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