「モーゼル川の村、地方と景観を守るドイツの姿」

2016年04月19日 | ドイツ・ヨーロッパの「旅」

ドイツ、モーゼル川の春。



モーゼル川、年に数回仕事でやってくるミュールハイムの
小さなホテル「白熊/Weißer Bär」の朝食です。
朝食ルームの窓から、春のモーゼル川、向こう岸には一面に広がる
葡萄畑がよく見えます。











朝食の後、仕事の前に30分ほど時間があったので、自転車で散歩に
出ました。

ホテルからすぐ前の川岸、一昨日からの雨で、大分増水しています。
普段なら川沿いの散歩をしたり、自転車で走ったりできるところです。

ミュールハイムの村の朝の風景です。昔からの石造りの家が
ここかしこにあります。



春の花。



ホテルから自転車で3分も走れば、こんな風景が広がっています。





モーゼル川を越えて、南斜面の葡萄畑が向こうに見えます。
多分、リースリングの上級ワインの畑でしょう。



こんなのどかで風光明媚な場所に、ヨーロッパでも有数のアスファルト
プラントメーカーがあったり、隣町にはドイツ指折りの冷凍食品メーカー
があったりします。大きな工場ですが、周囲の景観を著しく損なうような
建て方はめったにされていません。
仕事柄、ドイツ全国各地に約30年間出張を繰り返してきましたが、
どの地域に行っても、このような景観への配慮、住民の暮らしを守る
ことをきちっと考えた用地計画が感じ取れます。
そういう時には、地域分散型のドイツの社会、地方自治体や住民の力が
しっかりと守られている国の、プラス面を実感として感じます。 
日本と比べると尚更の事です。