イタリア・アオスタの谷で ③ ー 「今日のお昼はクレスペラ・アラ・バルドスターナ」

2016年01月19日 | ドイツ・ヨーロッパの「旅」

2016年1月4日

宿泊客は今日から僕達家族六人だけです。



朝の時間はとりわけ静かです。外では雪が降っています。





こうして山小屋に何日か居るとよく感じるのですが、日本であれ、
イタリアであれ、木で作られた家は、とても気持ちが落ち着きます。

さて、僕が1年か2年に一回、口に出来るのを楽しみにしている
料理があります。

それは「Crespella alla Valdostana /クレスペラ・アラ・バルドスターナ」
という名前の料理です。今日のお昼に注文しました。



イタリア・アオスタの谷の郷土料理で、クレープの生地にロースハムを
挟み、そこにフロンティーナという地元のチーズを載せて、最後に
ベシャメルソースをかけてから、オーブンで焼き上げたものです。
ガービエットヒュッテの名物料理でもあります。

チーズの香りが独特ですが、しっかりと濃醇なミルク、チーズの旨さが
ハムの塩気に支えられて、イタリア料理ならではのごつんとした
美味しさが口いっぱいにひろがります。

もちろん、カロリーもたっぷり、朝からのスキーで下着がビチョビチョ
になるまでたっぷり汗をかいた後のお昼ご飯には、まさにぴったりです。
街のレストランでは有りつけない味だと思いますし、自分でも食べる前に
それなりの努力をしなければなりません。



曇天の雪空の下、ガービエットからシュタファールの谷に向かう
長いトラバースの道。
僕達のようなゲレンデ中心のスキーヤーだけでなく、モンテローザの
山群には、山スキーのルートを登る登山者も沢山います。
僕もなんとか、もう一度その中に復活したいと思います。
そのためには、10kg近くの減量と筋力の回復、
「クレスペラ・アラ・バルドスターナ」はむしろ、その大敵かも
しれません。でも、本当に魅力的な一皿です。