Being in the world ー 一瞬一瞬の生命に祝福あれ!

2015年01月11日 | ドイツの暮らし



真夜中、午前三時。
長い、長い料理の時間もようやく一段落。

今日の夕飯の炊き込みご飯も、お豆と野菜と塩豚のスープも、
次男のための手羽先の塩焼きや、薄切りの牛肉の
あっさり焼きも、
糠味噌の手入れや、美味しかった
牛蒡や山芋、人参のお新香も、そして
その後、夜中の12時からの鯖や干ガレイの下処理も、
腹子の煮付けも、
魚のアラで取ったスープストックも、
その間に一人で飲んだ二本近くの白と
赤のワインも、
今、この瞬間にはもう過去のこととなった。
人生はその一年一年ではなく、その瞬間瞬間が、
実は「光陰矢の如し」に過ぎていく。 

さて、今日の日に何と言っても特筆すべきは、子供達三人と一緒に行った
一日絵画コースのことだろう。

 



何故だろう。今日はその数時間の間に、何回か急に強烈に
感じたことがある。

 「
絵を描くことも、料理することも、子供達と一緒の時間を過ごすことも、
"Being in the world"
  」
即ち、今、此処に、この世界に存在すること生きていること。

「Being in the world」とはその瞬間、瞬間を、自らを、その可能性を、
ある時は一人で、
ある時は分かち合って生きることだろう。

人間の存在や
芸術の根本も、あるいは家族との時間も、みんな、
こういうところに
つながっているのだろう。


限りある一回限りの生命に祝福あれ!