4月には京都のホテルの方に自伝の本を送って下さいまして
有難うございました。京都でのライブをとても楽しみにしていたのですが、
仕事の都合で4月15日にはドイツに戻らなければならず、
せっかくの機会を逃してしまいました。
今日、ブログを久しぶりに拝見しました。
京都のライブのこと、藤村さんのことなど興味深く読みました。
自伝も読ませて頂きました。どこまで自分の内面に入っていくのか、
自伝を書くのは、本当に大変な作業なのだと思います。
人の人生は自分の中だけの世界と外に伝える、外から見える人生の軌跡
との重なり合いのように思います。
その中でこの自分の世界での出来事や過去の方が当然ずっとずっと
重たいもの、個人の内面や人生のより深い内容を形作っていると思います。
歌はこの2つの人生の間を結んで昇華することが出来ますが、
自伝ではそれは余程困難なこと、自分に対してとんでもない勇気の
いることとも思います。
Yさんの文章を読みながら、そのことが何度も頭を過りましたが、一方で
人生の半ばに自分の言葉で自分の成り立ちや、これまでのことを振り返って
人に伝える形で書く事はそれ自体が貴重なこと、その文章を綴る人にとって
深い価値のあることだろうと何度も思いました。
もう一つ思ったことがあります。「日本語が出来ない家族、子供達に人生の
短いサマリーをドイツ語で書いておこう」ということです。その時に自分の
内面に深く入らずとも大事だったこと、大切なこと、本当に伝えたいことは
書き入れたいと思います。
Yさん、どうも有難うございました。
Yさんのライブを京都で聴いて、お手紙も一度頂いていたので今回は
自分が知っている方の日記を断りもなく一方的に読むような気がする
こともあり、心苦しいところがありました。
そのことも含め、自伝のご送付に対して本当に御礼を申し上げます。
いつも旅にあって、心身への負担は少なくないことと思います。
ご自愛下さい。
今年の夏にまた直接の歌声を聴けることを楽しみにしています。