30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

気合いが入る、ニンジン発芽作戦

2010-07-07 | ニンジン

梅棹忠夫先生が亡くなった。享年90。私が学生のときだからもう40年前になるのだが、劣等生だった私は先生の講義をきいて感激したものである。いまでも覚えている。産業革命が社会構造に及ぼした影響について、先生の考え方を聞いて見方が180度変わってしまったことであった。若造の私にでも「学識が深く、スケールが大きい先生だな」と思わせた。感動した。それ以来、先生の活動にはいつも注目していた。謹んでご冥福を祈ります。 

ニンジンのタネを6月下旬にまいた。いまがタネまきの適期である。ニンジンはジャガイモ畑の後作だから耕していると取り残したジャガイモが出てくる。なんかめっけものといった感じでうれしくなる。

ニンジン栽培は芽出しで決まる。芽出しさえうまく行けば収穫は間違いない。それだけに何度やっても芽出しはむずかしい。失敗もある。これまでまき見直しをしなければならない事態になんどぶつかってきたか。

芽出しをうまくするには、タネをまいたらウネを乾かさないことである。ニンジンの発芽に乾燥はもってのほかだ。どの本にもこう書いてある。そんなの簡単だよといざ実践すれば、発芽させる難しさを実感するはずだ。

私は試行錯誤を繰り返し、どうにか一発で芽出しをできるようになった。とはいえ、百発百中ではなく、まだまだまき直しをせざるを得ないときもある。

私の芽出し作戦。
1、タネまきはいまの梅雨の時期がいい。ウネがいつも湿った状態だからニンジンの発芽には最適だ。
2、タネまきは、条(すじ)まきではなく、最初から点まきする。15センチ間隔の穴開き黒マルチを敷き、そこにタネをまきていく。一カ所あたり7、8粒といったところか。タネを惜しんでケチをしないほうがいい。
3、土はごく薄くかけ、軽く鎮圧する。そこにジョウロで水を与える。
4、この上に全体を新聞紙で覆う。さらに新聞紙の上から不織布をベタ掛けする。発芽を確認するまでウネを乾かさないことが肝要だからこうする。これで安心してはいけない。たまにのぞいてウネが乾燥していたら水をかけてやる。
5、発芽するまで1週間ほどかかる。
6、点まきしたところから一斉に発芽してきたら成功である。すべてのマルチの穴から小さな芽が出てきたときは、「やったね」と自分をほめたくなる。
7、しかし、芽が出てこない、1、2本しかまばらめに出てこないときは、ためらうことなくすぐにまき直す。一部が成功して一部が失敗したときは、失敗したところの穴だけにまき直しすればいい。
8、ことしはうまい具合に私のニンジンは無事発芽した。これでひと安心だ。発芽を確認したら、新聞紙や不織布は取り除く。この時期大雨が降ることがあるから小さな芽を守るため不織布を引き続きトンネル掛けにしている。寒冷紗のトンネル掛けでもいい。


  

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