今季の冬ネギは石倉太ネギ(上)と赤ネギ(下)の2種類
寒さが本格化してネギがうまくなってきた。ネギは冬に限るなと、今季もその滋味に感心している。冬ネギ(根深ネギ)を栽培してかれこれ30年近くなる。ネギは冬の時季にしか食べないし、冬ネギ以外のネギは栽培していない。ネギは冬ネギ一辺倒である。
冬の時季以外にもネギを農家からいただくことがある。いつも感じることだが、食感がかたくてどうしても好きになれない。よくもこんなかたいネギを食べていられるもんだと思ってしまう。冬ネギのような、甘くてとろけるのような味わいからは程遠いものだ。
冬ネギの旬は、12月から2月までの厳寒期。近年は11月に入ると食べてはじめている。このころになってやっとネギを食べようかという気になる。終わりは2月の下旬になり地温が上がってくるとそろそろという感じになる。
この冬のネギは石倉一本太ネギと赤ネギの2種類。いつもの年ならここに加わる下仁田ネギの姿がない。冬ネギを作るきっかけとなったのが下仁田ネギで、約30年の長い付き合いになる。冬ネギは大量に作る。食べきれないで春先になっても残る。そこで年年、量と種類を減らすようなり、下仁田ネギがとうとう姿を消すことになった。
この2種類のネギは、昨年の10月にタネをまいたもの。収穫できるまでに14カ月ほどかかる。わが菜園ではタネをまいてから収穫までの期間がいちばん長い野菜である。
来冬に食べるネギも、怠りなくすでにことし10月にタネをまいている。下仁田ネギに続いて赤ネギもやめて石倉太ネギだけに絞った。小さな苗の状態でこの冬を越すから、厳寒期を迎えるいまから防寒対策が必要になる。12月下旬にはビニールでトンネル掛けしてやる。
10月にタネをまいた石倉太ネギの育苗(12月20日現在)