30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

那須岳ー三本槍岳、朝日岳、茶臼岳そして姥ヶ平へ

2013-10-06 | 登山

↑終日ガスの中。三本槍岳、朝日岳を経て、峰の茶屋から茶臼岳を登る。右は噴煙なのにガスと見間違う

↓真っ盛りの紅葉はガスの中。ところが姥ヶ平ではついにあでやかな姿を見せてくれた。これが見たかった


山行日 2013年10月4日(金)日帰り
天気 終日ガス
山域 那須連山
メンバー 2人
コース&タイム
我孫子の自宅4:00=黒磯SA=6:50峠の茶屋駐車場7:10-7:50峰の茶屋 -8:25朝日の肩-8:35熊見曽根-9:30三本槍岳10:00-11:05朝日岳11:15-12:00峰の茶屋12:10-12:45茶臼岳12:50-13:15山頂・牛の首分岐-13:35牛の首-14:00姥ヶ平(14:05ひょうたん池)14:30-14:50姥ヶ坂-15:10峰の茶屋-15:45峠の茶屋駐車場=我孫子の自宅


←速報=那須岳の姥ヶ平の紅葉はこちら

すっかり秋になった。自家菜園が一段落したところで、紅葉をもとめて1カ月半ぶりに山を歩いてきた。

目指すは関東の山ではいち早く紅葉する那須連山。中でも紅葉がピカイチの姥ヶ平である。ここの紅葉は気にいっている。2007年以来だから6年ぶりになる。

ことしの紅葉は早い。たしかに紅葉はピークであった。しかし山は終日ガスの中の歩きとなった。それでも最後に足を運んだ姥ヶ平はつかの間ガスが取れて、鮮やかな紅葉を見せてくれた。紅葉の姥ヶ平のバックに噴煙を上げる茶臼岳、という定番の景色はガスで見ることはできなかったが、最後の最後に見せてくれた期待通りの紅葉に満足した。ことしは色づきがいい。姥ヶ岳の紅葉は裏切らなかった。


山を歩くのは1カ月半ぶりになる。いつでも行けるようにとトレーニングだけは意識してやっている。気になるのは膝の痛みだ。この日の行動時間は9時間近くになったが、心配した痛みが出ることなく歩くことができた。

コースは、駐車場から、峰の茶屋、朝日岳、三本槍岳を歩き、往路を引き返して峰の茶屋まで戻り、そこから茶臼岳に登り、最後は姥ヶ平まで足を延ばした。そこからまた峰の茶屋に戻り出発点の駐車場に帰った。日帰りにしては欲張りなコースかなと思う。

今回はかみさんと一緒だ。一緒に歩くのは昨年10月以来になる。かみさんはこの夏に日本百名山を達成してからも積極的に歩いている。いつも友だちと歩いている。わたしとはめったに歩かない。ガミガミ亭主とは歩きたくないのだろう。わたしもひとりで歩く方が気持ちがいい。それでもかみさんは自分だけ楽しんでいいのかしらと、年に一度ぐらいは亭主に付き合うのも仕方ないかと思っている。今回は年に一度の義理の山行なのである。おたがい年を取るとこうなる。かつてはクローバーで編んだ花の首飾りを首にかけてあげた山行もあった。遠い昔の話だ。

那須岳の紅葉の盛りの土、日は避けたい。すごい混雑になるからだ。平日で天気がいい日を選びたいが、那須岳の紅葉の盛りの天気がおもわしくない。かみさんの都合もある。もう少し様子を見たかったのだが、それでは紅葉の盛りは過ぎてしまうのではないかという焦りもあり、この日に決めた。

やっぱり天気が悪かった。峰の茶屋駐車場は小雨で煙っている。平日でこの天気、それも朝の7時前だというのに駐車場は半分ぐらい埋まっている。この天気に登山をあきらめて駐車場を出て行く車もあるが、ここまで来たんだから出発するしかない。この天気では、晴れ男の面目丸つぶれだが、天気予報は決して悪くはないのだから悪天になることはないだろうと出発する。



すぐに剣ヶ峰から朝日岳の紅葉が目に飛び込んできた。たしかに紅葉はいい。しかし山頂付近はガスで見えない。結局は終日こんなガスの中を歩くことになった。紅葉はガスの中だ。ときどき顔を見せてくれるだけだ。そんな山行になった。まずい日に来てしまった、という後悔がちょっぴりあった。



峰の茶屋。ますますガスが濃くなる。朝早いからまだ登山者は少ない。ここから右に朝日岳と三本槍岳へ向かう。

 剣ヶ峰をトラバースすると、朝日岳の鎖場になる。以前より整備されているようだ。岩が濡れているからここは慎重に。



朝日の肩。山頂へは帰りに登ることにして、まずは三本槍岳に向かう。しばらく来ないうちに山頂標識も道標も新しくなったようだ。

隠居倉への道を左に見送る。



清水平。ガスの中をただ歩く。周囲が紅葉しているのがよくわかる。少しでも周囲の展望を見たかった。

三本槍岳が見えてきた。



三本槍岳。出発してから2時間20分で来た。先行者がひとりいた。私たちが到着してからは次々とやってくる。この山は、茶臼岳や朝日岳に比べてなんとも穏やかな山容である。

この山の山頂標識だけが古いままなのに気がつく。

山頂には方位盤がある。このガスでは役に立たない。展望が大好きな私もあきらめるしかない。展望がないから、やってきたひとたちは長居無用とばかりにすぐに山頂を後にした。私たちは30分居て、腰を上げた。
ここから引き返す。

次々と三本槍を目指す人に出会うようになった。この天気でも次々とやってくる。
前方にうっすらと朝日岳。



こんどは朝日の肩から、朝日岳に登る。

山頂直下の紅葉。一気にガスが取れないものかと期待するがどうもいけない。あきらめ気分だ。真っ盛りの紅葉を見られないまま、きょうはここまま終わってしまうのか。



朝日岳を下る。すぐに鎖場。下りも慎重に。人の行き来が多くなると岩に泥が付いて滑りやすくなる。



急な下りの鎖場。やっぱり濡れた泥が付着した岩で滑ってしまった。ひやり。



ふたたび峰の茶屋に戻る。ちょうど正午だ。来るときはひっそりとしていたのに多くの人で賑わっている。



ひと休みして、こんどは茶臼岳に向かう。正午を過ぎたあたりからしだいにガスが取れそうな気配を感じる。ガスで見えなかった茶臼岳が姿を見せてくれた。このままガスが取れるのではと期待するが、またガスに覆われる。どうもいけない。



右下に紅葉が広がる。ここの紅葉がいいのはわかっている。かみさんに見せたいのだがどうにもならない。

お釜をぐるり回って茶臼岳。山頂は小学生で占領されていた。那須岳三角点を右に見ながら、ロープウエー方面に下り、牛の首に向かう。

牛の首に着いた。ここからきょう目的の姥ヶ平に向かう。ここの紅葉がわたしが那須岳に来る楽しみなのである。さあどうだ。このガスじゃ駄目だろうな。あきらめモードでいる。ところがである。下り始めるとすぐに眼下に姥ヶ平の紅葉が広がっていた。姥ヶ平はちょうどガスがはれていた。いやあ、あきらめかけていただけに、この絶景の出現には驚いた。かみさんがなんども歓声をあげている。気に入ってくれたようだ。この声を聞いて、ここの紅葉を見せたかっただけにわたしは満足である。色づきがいい。とても鮮やかだ。しかしゆっくり見惚れてはいられないようだ。ガスが再び迫ってきている。しっかり目に焼き付けなければならない。この天気でよもや見られるとは。ラッキーだった。すっかり気分が良くなった。だれだってそうなる。 



姥ヶ平に下りたときはすっかりガスの中だった。ここからの茶臼岳をバックにしたお決まりの景色を見ることはできなかった。
かみさんをひょうたん池に案内した。少しガスが取れたときシャッターを切った。

コースの最後の最後に、目的の紅葉、それも姥ヶ平の紅葉を見ることができた。かみさんに姥ヶ平の紅葉を見せたかった。十分とまでは行かなかったが、私の肩の荷が軽くなった。

さあ帰ろう。牛の首まで登り返し、茶臼岳をトラバースして、またも峰の茶屋をへて駐車場に下った。

午後4時近くになっていた。行動時間は9時間弱。よく歩いた。わたしは1カ月半ぶりの山歩きだがとくに問題なく歩けた。この時間になると駐車場は朝とは違って、がらがらになっていた。



やはり姥ヶ平の紅葉はすばらしい。まさにできたて新鮮の紅葉だった。天気に不満は残るものの、期待通りの紅葉を見られたのだからよしとしよう。


    


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