30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

若殿登場(下仁田ネギ)

2006-02-13 | 下仁田ネギ
沢木耕太郎著「凍」(新潮社 2005.5)を読んでいる。
いや、夢中で読み終えてしまった。
これは、2002年秋にヒマラヤの高峰、”ギャチュンカン”に挑んだ登山家山野井泰史・妙子夫妻を描いたノンフィクションだ。
最高レベルの先鋭的な「アルパイン・スタイル」のクライミングがどのようなものか、それを知ることができる内容でもある。山好きなら手にとってほしい本だ。
「山と渓谷」はあさって15日発売の3月号で同氏の特集を組む。




年12月から収穫して食べ続けてきた下仁田ネギ、別名をその旨さから殿様ネギといわれているが、2月になるとそろそろ食べおさめになる。

代わって”若殿”登場だ。

昨年10月と11月の2回に分けて種をまいて育ててきた。うまい具合にこれだけ発芽が揃って生長してきた。
目を細めて自惚れる。
「われながらうまいものだ」

写真は11月にまいた種の苗だ。防虫ネットのトンネル掛けで育てている。
10月にまいた苗のほうはビニールのトンネル掛けで育てている。苗の大きさは11月のものに比べてもちろん大きい。

これを3月から4月にかけて定植する。
じつは定植の時期は、3月がいいのか4月がいいのか分からないでやっている。
3月だとまだ苗が小さい。だからもう少し苗が大きくなった4月に定植したほうがいい結果が得られるのかもしれない。
毎年試している。いずれでも結果はいい。
だから気分しだいで定植している。
ただ、苗が小さいと植え替えのときに丁寧に扱わなければならない。

このネギは栽培期間が種をまいてから収穫まで長い。14、15カ月かかる。
収穫期間も長いからありがたい。12月から2月まで食べることができる。

下仁田ネギは育てやすい。
素人の私が20年間、このネギをうまい具合に育てているのだから、その味が気に入りさえすれば家庭菜園向きだ。

下仁田ネギは「根深ネギ」の部類に入る。軟白部を長くするには土寄せが必要だ。
本場の群馬県の下仁田地方では、やはり少しずつ秋から土寄せをすると聞いている。
その前の7月に再度の植え替えを行っている。2回植えかけているようだ。
商品としては、植え替えと土寄せを行うと、たしかに丸々と太り、背も高く見た目も”殿様”のように立派になる。

私はといえば、横着なので、3月か4月に定植すると、あとは収穫までほったらかしで、月に一回ほど化成肥料をぱらぱらとまく程度で7月の植え掛けも、秋からの土寄せもいっさいしない。
それでも、自家消費の菜園としては十分な食味の”殿様”ができる。

ただし、長い期間栽培しているので、株間に雑草が生えてくる。面倒なのはこの雑草取りだけだ。

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