30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

ホウレンソウのおひたし

2006-02-08 | ホウレンソウ


かみさんがオーストラリアの18日間の登山から今朝ほど帰国した。上の写 真がハイライトのタスマニア島「クレイドルマウンテイン」だ。右奥に壁のように聳り立っている。頂上は右端だそうだ。ロッククライミングのような登りだっ たという。この写真を見ると国内派の私も海外組に加わりたくなる。

ようやく一人暮らしに慣れたところだった。お勝手仕事にも苦にならなくなってきた。気楽だったのになあ・・・。

かみさんが遊びまわっていた18日間、一人暮らしの食卓ではホウレンソウに世話になった。ホウレンソウ様様だ。
いまの時期はホウレンソウが甘い。驚くほど甘い。
私ができるのは「おひたし」ぐらいなものだ。シンプルだからこそ素材のよさが分かる。
茹でたてのホウレンソウをその場で「熱っ」といいながら口にいれる。甘さを実感する。水気を切ってかつお節をかけて醤油をたらすだけだのもの。酒肴にもってこいだ。

ホウレンソウは霜にあたってからのほうがうまい、とよく言われる。菜園をやっていると本当にそう思う。

9月初旬に種をまくと成長が早く9月下旬には収穫できるのではないだろうか。初物となるわけだがうまいとはあまり思わない。成長が早いのですぐに収穫しなければならないから食べるのにも忙しい。

ホウレンソウの種まきはやはり9月中旬からだろうか。
秋、冬、春先と長い期間収穫を楽しむことができる。時期をずらして収穫できるよう、一度にまかないで3、4回に分けて種をまく。たとえば2週間おきにまく、とかする。

10月下旬から11月に種をまくと寒さで育ちが遅い。11月まきなら12月ごろにビニールトンネル掛けにすると、青物の少ないこの時期に立派なものを口にすることができる。

霜が降りる前のホウレンソウは上を向いている。霜に当たると葉はしだいに横に寝てくる。しまいには地面に密着するぐらいに葉を横たえる。
葉を地面に横いっぱいに広げるのは、寒さから身を守るために太陽の光を体いっぱいに受けるためだとか、立って大気に身をさらすよりも地べたに横たわるほうが暖かいからそうするのだ、とか聞くのだが両方とも納得のいく話だ。

1月、2月は葉も肉厚になり見た目にも美味しく、食べても美味しい。

土壌が酸性だとよく育たない。種をまく2週間前ぐらいに消石灰か苦土石灰を多めにまいて、よく土に混ぜておく。この分量だが、最初は指導書どおりに行い、あとは経験で目分量だ。

菜園を始めた頃は芽が出揃わないで失敗した。厚めにまいてもそうだ。一晩水につけて芽が出たら畑に移すとか書いてあるが面倒だ。当時は堅い殻をまとった種だったからそうなった。

いまは種が、堅い殼を取り除いた「ネーキッド種子」だから発芽が揃うようになった。

9月中旬、種を一粒一粒、2、3㌢間隔でまく。土をかぶせ、種と土がなじむように上から両手のひらでぺたぺたたたく。芽が出るまでの間、乾燥を防ぐためにこの上に新聞紙をかぶせて、たっぷりと水をやる。私は新聞紙が飛ばないようにその上に寒礼冷紗をかぶせる。
翌週に新聞紙を取ると芽が出ている。いっせいに出揃っていればあとは楽だ。それからは肥料もやらず、ほったらかしにしておく。間引きながら収穫すればいい。
ホウレンソウはきれいに芽出しができれば成功したも同じだ。

ホウレンソウの品種は多い。一昨年から種苗店に勧められて「まほろば」(サカタのタネ)を育てている。味がいい。気に入っている。だから昨秋も同じ品種をまいて、それを食べている。

肝心なことを言い忘れていた。
”二期作”にすると育ちが悪い。連作障害というのだろうか。


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