厚生労働省は10月1日、介護を受けたり寝たきりになったりせず日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」が、2013年は男性71.19歳(2013年の平均寿命は80.21歳)、女性74.21歳(同86.61歳)だったと公表した。
前回2010年時点の健康寿命は男性70.42歳、女性73.62歳で、これと比べると男性が0.7歳以上、女性が0.5歳以上延びたが、平均寿命との差は9~12年となっている。
高齢化が進展する中、厚労省は、国民が健康な状態で過ごせる期間の指標として2012年に2010年時点の健康寿命を初めて公表しており、今回が2回目。
政府は2020年までに健康寿命を1歳以上延ばすことを目標に掲げている。
厚労省は2012年に2001、2004、2007年時点の健康寿命も併せて算出しており、今回の2013年時点も含め男女とも緩やかに延び続けている。
同省は「国民の健康に対する意識が高まってきている」と要因を分析している。
健康寿命は、国民生活基礎調査で「健康上の問題で日常生活に影響がない」と答えた人の割合や年齢別の人口、死亡数などから算出している。
厚労省は2013年度から10年間の国民の健康づくり計画で、健康寿命を延ばすため、がんや脳卒中などの生活習慣病の死亡率低減や、喫煙や飲酒に関する数値目標を設定。
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