中国疾病対策予防センター(CCDC)のトップが4月10日、既存の中国製の新型コロナウイルスワクチンの有効率が比較的低いことを改善するため、異なる種類のワクチンの併用を検討していると明らかにした。
中国のトップレベルの専門家が、公の場で中国製ワクチンの有効性の低さを示唆したのは初めて。
ニュースサイト「澎湃新聞」は、CCDCの高主任が四川省成都での会見で、当局は「既存ワクチンの有効率が低いという問題の解決策を検討する」必要があると述べたと報じた。
中国は国内で大規模な集団接種を展開している他、世界中に中国製ワクチンを輸出している。
高氏はまた、問題の解決策の一つとして、異なる技術を用いたワクチンを交互に接種することを挙げた。
高氏は、専門家は中国に既に何種類かワクチンがあるというだけで、mRNAワクチンの存在を無視するべきでないと指摘し、さらなるワクチン開発を求めたと、澎湃新聞は伝えている。
米ファイザーと独ビオンテック、米モデルナが開発したmRNAワクチンの有効率は、それぞれ95%、94%となっている。
一方、中国で条件付きで使用が承認されているワクチン4種は、どれもmRNAワクチンではなく、有効率はファイザー・ビオンテック製やモデルナ製を下回っている。
中国製薬大手シノバック・バイオテックは、ブラジルでの臨床試験(治験)での有効率は約50%だったとしている。
また、中国医薬集団(シノファーム)製は79.34%、中国バイオ企業の康希諾生物製は接種28日後で65.28%だった。
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