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切り絵

浮世絵を切り絵に

富嶽三十六景 遠州山中

2025年02月28日 | Weblog
遠江山中とは、文字通り遠州の山の中という意味であろう。山の中で木挽き職人たちが材木を切り、其の,おが屑を焼いて上った煙がたなびく彼方に、富士がのんびりとした姿を見せる。画面左                                         には、男がのこぎりの目立てをしている。子どもを背負った女がなにやら話しかけている。女が伸ばした右手の先には、男の子がぼんやりと膝を抱えて座っている。向う側から立ち上る煙を眺めているのだろう。富士の周りには、面白い形をした雲の帯が巻きついている。これは煙とバランスをとるために、わざわざ描き入れたのだろう。

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